ダラダラしているが、時にやる気になる悪魔 作:現代のイッセー
10日遅れのハッピーニューイヤー。今年もよろしくお願いします。
これからもよろしくお願いします。
お待たせしました。最新話でございます。今回も楽しんでいってください!
では、スタート!
やっほー、トレインだ。
美由希眷属化計画という任務を完了してからおよそ一週間が経過した。俺とは今遊園地にきている。誰とと聞かれれば美由希と二人きりでだ。
それで美由希は俺の腕を引っ張りながら楽しそうにはしゃいでいる。
「トレインあそこ行こ!」
「待ってわかったから、もうちょっとのんびり行かないか。さっき食った昼飯戻しちゃうから!」
グイグイと俺を引きずっている美由希に落ち着けと言ってるのだがそんな気配は全く見られない。
こういう場所って滅多にこないし、普段のストレスを発散させると本人が言っていたのでこうなるとは予想していたが、これは思っていた以上だ。
今日は晴天で暑くもなく寒くもないまさしくちょうどいい気温である。悪魔になって日が浅い美由希はまだ若干気だるそうに見えるがもうだいぶ慣れた様子だ。
ホントに成り立ての頃は朝キツイやら太陽どうにかしてぇとまるでゾンビのようになりながら文句を垂れていた。
3日経ったらある程度慣れたらしく文句は言わなくなり朝練も普通にこなせるようになったらしい。
恭也が、急激に美由希が強くなったんだがなにがあったと聞かれたがそこはポーカーフェイスで知らないと貫き通した。終始俺を怪訝そうな視線を送られていたが無視してやった。だってしらないもんね。
話を戻そう。この遊園地名物『あの聖家の坊っちゃん達も笑いながら涙目になるジェットコースターここに爆誕!!』と書かれた看板をくぐった俺たちはわくわくしながら乗った。
ツッコミどころ満載だが聖家ってまさかあいつのことなのか?だとしたらあいつ何者なの?金持ちかなにかなのか。もしあいつがぼっちゃんなら殺すと面倒なことになりそう、というよりなるよね。でも、未だに美由希に付きまとってきて美由希が迷惑だと言っても照れと勘違いしてるし。俺が何を言ってもあの出来事は自分の中でノーカンらしく俺に会っても恐怖するどころか喧嘩売ってくる始末。そういうのに鈍感なのか、まだなにか隠してるのか、本物のバカなのか。まったく、どうしたもんかねぇ。
考え事をしていたらジェットコースターが動き出した。ガタガタと揺れて振動する。少しすると上に行くための線路がなくなった。どうやら頂上についたようだ。さあここから楽しい時間だ。
「きゃああああああああっ!」
「うーわーーーーー」
美由希がとても可愛らしい悲鳴を上げている中俺はとても棒読み感が半端ない悲鳴(?)を出した。何故こんなことになっているのか。ちょっと回想しましょう。
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―――
「はっ?友達が遊園地のチケットをくれた?お前の友人どうしたんだよ」
「なんでも急に用ができたんだって。詳しくは言ってくれなかったからわからないよ」
美由希と一緒に二枚の遊園地チケットを見ながら歩いていた。遊園地のチケットは二人分ありよく見ると有効期限が明後日までと書いてある。これがあると一日全てのアトラクションをタダで乗れるという。
今日は金曜日だから行くとしたら明日の朝に出発すれば充分遊べるはずだ。
「ふーん。じゃあ明日その遊園地に行くか」
「え、ホント?」
「ほんとほんと。まあでも行きたくないならそれくれ。違う人誘って行くから」
「そういう意味で聞き返したわけじゃないって!行く行きますからどうか私からチケット奪わないで!!」
美由希は俺にチケットを自身の胸の持って行き守るように背を向けた。奪い取るつもりなんてさらさらないんだけどそうされると奪いたくなるが面倒なのでそこは抑えておこう。
「それでさ、チケットの期限明後日まででしょ?だから明日行かない?」
「別になんの用事ないし大丈夫だけど、あいつらになんて言うんだよ?」
俺はこのあとの厄介な展開を予想できてしまい顔を顰めながら言った。あいつら?と美由希は誰を指しているのかわからないらしく頭にはてなマークを出していた。
「なのはとかフェイト達だよ。絶対行きたがるだろうが」
「あぁ……」
フェイトはどうだかわからないが、なのはは行くと言って聞かないだろう。条件でも出せば渋々引いてくれるはず。あ、そういえば桃子にも言わなきゃいけない。士郎のほうはなんとかなるとしても桃子は……なにされるかわからん。なにされても大丈夫なように覚悟だけはしておこう。
プレシア、リニスにも伝えておくべきだろうか?……言わなかった後のほうが怖いから一応言っておくか。どっちにしても怖いんだけどな。プレシアにいったら絶対アリシアにも伝わっちまうよなぁ。今度埋め合わせで許してもらおっと。
月村姉妹は不安を隠し切れないが大丈夫だろう。いや待て。すずかにはバレても構わないが忍はヤバイだろうか。何がヤバイって会ってはいるがその他特別なことはしていないし、つい最近会って彼女が欲求不満だということは見て分かった。
仕方ない。もうすべて成り行き作戦で行こう。これで万事解決だ。
「ま、まぁそこはなんとかなるって」
美由希も美由希で色々考えた結果なにを根拠にそんなことを、と思ったが事実なんとかなった。
夜に桃子からメールで遊園地楽しんでいらっしゃいね?でも月曜日に話をしたいから絶対に家に来なさい。と文章から威圧を感じたしいつもは使っている絵文字が今回は一切なかったのは恐怖を感じた。
プレシアにも遊園地に行ってくると言うと口角を上げただけの笑顔でいってらっしゃいという言葉をくれた。いつか埋め合わせしてねとお願いされたのでもちろんと言って許してもらえた。リニスはデートで許してもらました。
アリシアは子供らしく駄々をこねたが今度アリシアとも行くと約束したら絶対だからね!と指切りして終わった。テスタロッサ家は案外なんとかなてよかった。
フェイトからは傍からみたら見惚れるような癒される笑顔なんだろうがこういう笑顔はなにか悪巧みしてるときの笑顔とともに送り出された。帰ってきた後が恐怖でしかない。
ある意味一番恐怖を感じたのはなのはである。なにかしら反応があると思われたのだが今まで一切なかったのだ。この後なのはが何をしてくるのかある程度予想はできるのだが、彼女は子供で小学生だ。そんな大人みたいな穢れた条件を出さないだろうと暗示をかけるようにして現在に至る。
「さすがこの遊園地名物のジェットコースターだったね。すっごく面白かった~」
ん~っという声を出しながら背伸びした美由希。色々回ったがどうやらジェットコースターをお気に召したらしい。ニコニコと笑顔を咲かせる彼女はほんとに楽しそうだ。
「ええ、ええ。そりゃよかった。あんだけ乗ってまだ満足じゃないなら俺としてはどうすればいいのか検討も掴んよ。んで、次はなににする……ん?」
ふと視界の端に捉えたそれはジェットコースターと同じくらいに人気があるアトラクションのお化け屋敷があった。
どうやらこの建物は廃業になった病院を立て直し、ちょっと手を加え基本的にそのまま使っているらしい。結構本格的に作っているらしくここに入るとトラウマになる人も続出しているらしい。さらに噂では本当に霊が出るという話もあるらしい。家に来たなのはがCMを見ながら俺に行きたそうにしながら説明してた。
とりあえず、次はあそこにしようと思い美由希の手を握った。
「よし次はお化け屋敷に行こうか」
「……ふぇっ?え、あ、うん……ぇへへ」
いきなり手を握られた美由希は最初はびっくりしたようだが、嬉しそうにしながら照れて頷いた。ちょっと可愛いと思ったのは内緒だ。
お化け屋敷に到着すると多少並んではいたがすぐに俺たちの番になった。美由希のほうを見ると顔を上げて建物全体を見ていた。そのいかにも雰囲気あるお化け屋敷に少し不安そうな表情で握っていた手を少しギュッとしてきた。
「ちょっと緊張というか怖くなってきちゃった……」
「大丈夫だろ。もしなんかあったら俺の腕に抱きつけばいいさ。俺的に胸を押し付けるようにしてくれるとすげーいいんだけど」
「そ、そんなことしないって!で、でも怖かったらよろしく」
男性の係の人に睨まれながらそんなやり取りをしつつ、俺たちは建物に入った。
内部は本来だったら薄暗いんだろうけど、俺ははっきりみえてしまっていてなんかつまらん。美由希のほうも普通に見えてしまっているようで、こんなふうになってるんだぁ、と先ほどの恐怖心はどこへやら、興味津々のようでキョロキョロしている。
「うがあああああああああっ!」
「うぅぅぅぅぅっ!」
「うーん。怖いんだけどなんだろう、怯えるほどじゃないというか」
「そうだな。シスコンモードになった恭也を相手にしてるほうがよっぽど怖い」
進んでいくと凄いリアリティーのあるゾンビやチャッキー等のお化けが襲ってきたり、突然横に居てびっくりさせようとしていたり、通るといきなり扉をガンガンと力強く叩いたりということがあった。
美由希はたまにビクッとびっくりしたりしていたが俺はいつの間にか腕に抱きついていた彼女の胸の感触を堪能していた。柔らかい。最高です。
「先に入ったの人の悲鳴結構聞こえるね」
「普通はそういうもんだろ。というか俺達が異常な環境にいたせいもあるがな」
「私はトレインほど異常じゃないと思うんだけど。むしろ一般人よりなはず」
「ふっ」
美由希の発言に思わず鼻で笑ってしまった。悪魔になった時点で一般人とかの枠にハマると思ってるのはさすがにないわ。笑ってしまうのは仕方ない。
その反応は侵害だと言わんばかりにキッと俺を睨んだ。俺はその視線を受け流すように顔を美由希の逆のほうへ向いて空いている右手で頭を掻いたらなにかを壊した感触があった。
「ん?」
「どうしたの?」
「……なんでもない」
美由希は俺の反応に首を傾げていたがすぐに前を向いた。敵意を感じなかったし、ましてや攻撃されたら大体直感が働いたりするもんなんだけどそれすらなかった。
もしかして幻想殺しが発動したのは幽霊に当たったから?……まさかね?
「ふぅ。特に何事もなくてよかったぁ」
あれからなにもなくお化け屋敷を後にし、美由希は無事に外に出られて安堵したようだ。
空を見上げればもう太陽は沈みかけており、昼はいっぱい人がいたのだがみんな帰宅したのかホテルに戻ったのかもう少なくなっている。ちなみに俺たちは今日ホテルに泊まる予定だ。
「もうこんな時間なんだ……。じゃあ、最後は観覧車に乗ろうよ」
最後に何に乗るか決めた俺達は観覧車に足を向けた。やはりというべきかそこまで多くはないのだが行列ができていた。
ほとんどがカップルだけど少数では子供を連れた家族も並んでいる。どうやらみんな考えることは同じなようだ。
数分が経つと俺たちの番が回ってきた。開かれた観覧車の扉から入り係の人に見送られて扉を閉められた。
密室の空間で俺たちは対面で座ると気まずい雰囲気に……なることはなく上がるに連れ夕日と綺麗な町並みを見て、はぁうぅっ、とちょっとよくわからない言葉を漏らしている。綺麗な景色を見て感激しているんだろうけど。
「今日はほんとう楽しかった。トレイン付き合ってくれてありがと」
「満足してくれたようで俺としても嬉しいが、感謝するならチケットくれた友人に感謝しろって」
「もちろん。学校行ったらおみやげと一緒にお礼言うつもりだもん」
「そうか。俺の分までお礼言っといてくれや」
「うん」
俺と美由希の間に和やかな空気が流れる。外を見て景色を堪能しているとそろそろ頂点に達しようかというところで美由希が俺の名前を呼んだ。
「ん?どった?」
夕日のせいなのか、それとも美由希が本当に赤面しているのか、おそらく両方なんだろう。もじもじしながら視線を忙しなく動かしている。なにか言うまで俺はまっすぐ美由希を見つめた。
「えっと……やっぱなんでもない」
「なんだそれ」
言葉を飲み込んだ美由希はなにを言いたかった悟られないために笑顔を顔に貼り付けた。俺もそれに苦笑いで対応する。
「うん。今日の景色は最高だし、楽しかったし言うことないかな」
外を見ながら彼女はうんうんと何度か首を縦に振る。少しなにを言いたかったのか気にはなったがいつか言うだろうと思い言及することなく観覧車を降りて、俺達はホテルに戻っていった。
どうだったでしょうか。
毎日更新してる人見ると凄いなと感心してしまう今日このごろ。
そうそう、最近食戟のソーマを見てハマったのですが、薙切えりなが可愛くてしかたない。あぁ、ああいう娘にぱふぱふされてみたおっと誰か来たようだ。
誤字脱字、感想よろしくお願いします!