ダラダラしているが、時にやる気になる悪魔 作:現代のイッセー
もう今年もあと二ヶ月ですね。早いもんです。
リアルが忙しくて更新できませんでした。申し訳ないです。
いつもより文字数は少ないですが、楽しんでいってください!
やっほー、トレインだ。
美由希との旅行から時間は流れて今は11月。
季節は秋というよりももう冬と言ったほうがいい季節。雪虫が最近飛び回っていたのでそろそろ雪が降るんだろう。
気温も高くて10°前後で、そろそろコタツを引っ張り出してもいい時期かもしれない。
「たぁぁぁぁああああああっ!」
「はぁぁああああああああああっ!」
カンカンッ!
木と木がぶつかった独特の音が道場内に響く。その音を作ったのは同年代の女の子二人だ。
一人は茶髪で太めの純白のリボンで結っているツインテールの女の子。
もう一人は金髪で漆黒のリボンで同じくツインテールの女の子。
フェイトは鍔迫り合いを嫌い後退。すぐに後退すると思わなかったなのはは驚き、にゃあ!?と変な奇声を上げそのまま前のめりになりバタッと倒れてしまった。
「・・・よし、そろそろ休憩にしよう」
恭也はなのはが倒れたのを皮切りに休憩を入れるよう指示した。
「大丈夫なのは?」
「う、うん。ありがとうフェイトちゃん」
倒れたなのはをフェイトは心配して手を差し伸べた。
その手を取り立ち上がるなのはは、フェイトと一緒にこっちに来てタオル
で汗を拭きつつスポーツドリンクで補給する。
「にしても驚いたな」
「なにがだ?」
「フェイトちゃんはわかるが運動音痴のなのはがあんなに動けることが、だ。あの速度、力は一朝一夕で手に入るものじゃない。まるで誰かがあいつに力を与えたみたいじゃないか。だが、あれまでは直らなかったようだな」
「なのはも思うことがあったんだろ。いくらなんでも鈍臭さまでは直せねぇわ」
「ちょっと二人共!なにかなのはを馬鹿にしなかった!?」
「「いや。なにも言ってない」」
思わずハモった俺と恭也は顔を合わせて苦笑いしてしまう。
何故俺、なのは、フェイトが高町道場で修行しているのか。それは、なのはが俺に相談してきたのがきっかけだった。
「みんなと比べたら魔力は多い方だし、レアスキル持ちで才能はあるんだと思う。ユーノくんやクロノくん、リンディさんにも言われたからそうなんだと思う。でもなのは、運動音痴で接近戦に持ち込まれると負けちゃうから。だから接近戦もできるようになりたい!」
何をいきなりと思ったのだがなのはは以前から悩んでいたというのだ。個々で特訓したり、模擬戦をしたりとその日によって内容は変えていた。だが、模擬戦をするとき、遠距離はいいとして必ずといっていいほど接近戦に持ち込まれ負けてしまう。
最初に比べ随分対処できるようになったがそれでも防戦一方。そこから攻撃に転じることができない。
悩みに悩んで俺に打ち明けたというわけだ。
俺は頭脳派ではなく感覚派だ。普通のやつよりかは指導できるが、それでもなのはが求めるレベルまで上達できるかと言われれば答えはノー。
美由希もまだ教えられるレベルじゃないらしいし、プレシアも遠距離型。クロノは管理局で忙しい。残ったのが士郎と恭也の二人。そして、なのはに相談した結果、じゃあお兄ちゃんに頼もうかな、どうせならフェイトちゃんもということになりこのような状況の出来上がりだ。
「貸し一だな」
「早速雑用に使ってくれてもいいんだぞ」
「・・・それもいいかもしれないが、また今度使わせてもらおう」
「俺の出来る範囲でよろしく頼むわ」
「くくっ、善処するよ。そういえばフェイトちゃんは学校に通わせないのか?」
「そう・・・だな。そこはあいつの保護者と要相談しないと」
実際あいつは見た目は小学生だが、中身は立派な大人。さらに恭也よりも歳食っているという事実。まあ、外見が少女だから気にする必要なんてない。よく考えたらロリババアという人種になるのか??
「・・・・・・」
フェイトから視線を感じる。
おそらく、自分を貶されたことを察知したんだろう。
勘がいいのは素晴らしいけど、できるならこんなところで第六感を発揮してほしくはないな。いきなり、俺の考えを見透かされてるみたいで怖いからさ。
「みんな、ご飯出来たよー。早くこっち来てね」
美由希が呼びに来たことで今日の特訓は終了のようだ。
道場内をみんなで掃除し、朝食の待つリビングの元へと足を向けた。
―――――
―――
―
時は暮夜。日の沈む時間が早まっているため、もうほとんど暗闇が街を支配している。
見上げると、空一面に星々が煌めく。
今日はバイトの人たちが休みらしく、そのバイト戦士たちの代わりに俺とフェイトが駆り出された。
俺はたまにやっているからいいとしてなんでフェイトもなんだと聞いたら桃子さん曰く、フェイトは小学生なのにせっせと一生懸命働く姿が客たちから受けているらしい。
褒められた当の本人は少し恥ずかしがっていたが悪い気はしていなかったようだ。
そしてフェイトもお手伝い(癒し)としてフロアを担当し、俺は厨房&フロアを行ったり来たりした。たまに休憩いれたりしたが最後までやりきっていまはその帰りだ。
「あっ、1万円です。これ多くないですか?さすがになんか悪い気がするんですが」
フェイトは桃子からバイト代としてお金の入った封筒を開けると諭吉が一人いたようだ。
「多いと思うならまた今度、翠屋を手伝ってそれに見合う仕事をすればいいんじゃないか。見た目子供なんだからそんなこと気にしなくてもいいだろ」
「あなたは色々気にしなさすぎです。もう少し周りに配慮して行動するべきですよ」
「・・・最近辛辣すぎやしませんかねぇ。フェイトの台詞が胸にグサグサくるんだけど」
フェイトはクスクスと笑っている。その笑顔は見た目通りの笑顔だ。うん。癒される。可愛い。
俺たちは冗談を言い合いながら帰路についていると、突然結界が張られ、人の気配がほとんどしなくなった。
「結界だと?クロノからこの街で事件が起こってるとか何も聞かされてねえぞ。どうなってる」
「さあ。私たち一般市民を巻き込まぬよう彼らなりに気を使ったんじゃありませんか?」
フェイトはセットアップし、基本形態のデバイスフォームになりいつでも奇襲がきてもいいように周囲を警戒する。
気配を探るとどうやら二人がこちらに向かってきている。
ここには建物や障害物が多いので何もない空で迎え撃つことにした。
「その何も知らない善良な一般市民が絶賛巻き込まれてるんだけどな。こりゃ後で、リンディとクロノに問い詰めないと気がすまん」
「あまりやり過ぎないでくださいよ。・・・っ来ます!」
「紫電一閃」
かなりの速度で空を駆けてきた桃色のロングストレートをポニーテールにしている女性が、剣に炎を纏わせた一撃がフェイトを襲う。
「くっ!」
フェイトは桃色の髪の女性の攻撃をギリギリ受け流し、体勢が悪いながらもバルディッシュを振るう。
だが、体勢が悪い状態でのその反撃は体重が乗っていない攻撃。桃色の髪の女性はなんなく見切りフェイトを弾き飛ばす。
「っ!」
なんとか体勢を整えようと思考するが、行動する前に建物に激突。その衝撃で発生した粉塵でフェイトの姿が見えなくなった。
俺がフェイトの戦闘を確認できたのはここまで。すぐそこに殺気混じりの
拳が俺の視界いっぱいまで迫っていた。
「おっと、あぶな!」
首を横に動かしその攻撃を回避。視界に入ってきたのは、犬耳をつけた蒼銀の男性。見る限り無駄な脂肪はなく体はがっしりしている。第一印象としてはクール。この一言に限る。
そう印象を抱いた瞬間、彼から連撃が繰り出される。一撃一撃が唸りを上げる。風を切る音。これは急所に当たれば死ぬ気がする。
容赦のない拳が目の前に迫る。思わず左掌で受け止めたが、この男の攻撃力が思った以上に高く、左手に痺れが走る。
痺れる左手を感じながら舌打ちする。一度距離を取る。
左手をいたわりつつ、これからどう殴り合おうか思考する。閉じたり開いたりして痺れを取ろうとするがしばらくは取れないだろう。右手一本で対応できるか。なるようになるしかないな。
「ふぅ。いきなりとは随分ご挨拶だな。お前らとは初対面なはずだし、憎まれることはしていないはずなんだけど」
「あぁ。キサマらに怨みはない。だが、主のためにキサマらには犠牲になってもらおうッ!」
「その誰かわからんお前らの主のために犠牲になるとかごめんだね。他当たってくれッ!!」
いかがだったでしょうか。
番犬の口調が思い出せずこんな感じに仕上がっちゃいました。ザフィーファンの皆様申し訳ございません。もしおかしいところあったら教えてください。
感想、誤字脱字等よろしくお願いします!