イーグル&サンクチュアリ社の八九階第七会議室で行われる総務会議。
各部署の、民間複合軍事警備企業としての表向きの治安会議。
「先日のフラタニティの制圧戦は情報局のミスリードではいのか? この報告では連中の練度までは判らない」
「こちらは戦術指導の傭兵がフラタニティに所属している可能性がありという事を
「あれだけの莫大なデータ前日に渡され、各局に
「それを編纂するのが電算局だろう!」
まるで子供のような責任のなすり合いだった。
各部署の熾烈な責任追及合戦。イーグル&サンクチュアリ社の“裏向き”の目的、国土侵略的戦略のためにもとはバラバラだった企業を無理やり迎合させた反動だろう。
アーデルハイト・レットスターは、新しい
人事局にはあまり関わりの薄い治安会議に暇になるのは毎度の事だった。
「アーデルハイト、今日は一段とロリポップの減る本数が多いようですね」
「私たちには参加する意味はないだろう。苛立つだけだ」
隣に座っていた初老の紳士が苦笑い。
GPS付の名札にはソラー・テイラーの名前がある。
彼は武器の管理保管レンタルを会社のCEOだったがこうしてイーグル&サンクチュアリ社に迎合し、武器の需要を賄っている。
そしてイーグル&サンクチュアリの本当の存在理由を知る数少ない「重鎮」でもある。
戦争と言う巨大な『流通』のなかで、戦闘行為などほんの一部の『業種』に過ぎない。『戦争』という大規模現象の最も注目される部分であるが、もっとも価値を生み出さない部分でもある。
軍事警備会社として必要としているのは『需要』は戦争の『準備』と、起きてしまったときの『事後処理』の利益。それを理解しているのは言い争っている連中ではなくその周りにいる部署の連中だろう。
たしかにまったく戦闘行為が行われないのは困るが、大規模に需要が発生しても困るもの確か。
元々大国同士の『戦争行動』を目的に設立されたイーグル&サンクチュアリが、フラタニティなどと言う小規模ゲリラ集団などと制圧戦を繰り広げるなど誰が思おうか。
早々にロリポップを舐めきったアーデルハイトは新たなロリポップを咥える。
「大体、あの傭兵どもの練度はなんだ! 人事局、奴らは戦闘の何たるかを全く理解していなかったぞ」
「――なんだと?」
アーデルハイトの声音が唐突に代わった。
舌足らずの幼げな声が、ドスの利いた社員一同恐怖する
「責任転嫁とはいい度胸だ。私は必要とされた人員を補充したまで、そこからの行動同調は戦略局の役割の筈だ。アパッチまで貸し出しに管理保管局も頭を痛めているぞ」
「……ええ、
「戦闘行為の全権は戦略局にある責任逃れは見苦しいにも程があるぞ」
アーデルハイトは睨み付け言い放つ。
それを言われればもう誰もが黙るしかない。誰もが知っているからだ。
人事局総務アーデルハイト・レットスターは米連と太いパイプが繋がっていると。
この会議室にいる誰よりもイーグル&サンクチュアリを知り支配している。噛み付いた戦略局総務もようやく頭が冷え愚かしい行為に肝を冷やし始めていた。
「アーデルハイト、戦略局には環境省と露帝の矢面に立ってもらうとしましょう、ファイアーはそれからでも構わないでしょう」
老紳士は静かに微笑みアーデルハイトを宥めた。
睨みがキツく皆々を押し黙らせるアーデルハイト、『
静寂に沈んだ会議室。静かに入室するものがいた。
それはアーデルハイトの秘書で、静かに彼女の側に駆けより耳打ちする。
「……なに? ――おい、メインモニターを付けろ!」
一瞬だが焦りの色がアーデルハイトにあった。
民放、公共放送、
戦場の映像だった。
タカマガハラの戦場の映像。視点ははっきりとしていた。
フル装備の兵隊が撮影者に発砲した。撮影者は地面に倒れた途端に映像は切り替わり、また別の撮影者のものに切り替わる。それが続いた。
「なんだこれは」
役員の一人がそう漏らした。
歯軋り、アーデルハイトは理解した。
――フラタニティの非戦闘員の視点を映像化し放映するプロパガンダ行為。
フラタニティに非戦闘員と言うものは存在しない。恐らくこの映像は武装の一切が視覚に入らず撮影者を非戦闘員に仕立てると共に、イーグル&サンクチュアリが虐殺行為をしていると触れ込んでいるのだ。
映像が戦場の映像から切り替わり、一人の男が前に出た。
顔の個人特定部位を隠し、声もボイスチェンジャーで変えていた。
『我々の友愛の仲間たちはハゲタカの独善で、その命を毟り取られた。正統性もなく、ただ邪魔と言う理由で。我々は断固として抵抗する――まず手始めに、ハゲタカの兵士を死した我々の供物とする』
にわかに内線が鳴り響いた。
管理保管局の老紳士がそれを取り、内容を聞き取り伝える。
「みな訊いてくれ。たった今タカマガハラ各所で人間の
そんなもの言わずと知れていた。――フラタニティの犯行だ。
画面の向こうの犯人は高らかな笑い声を上げていた、恐ろしげな怪物の笑い声を。
「ぐぎっ……んおぉぉっ」
両腕に嵌められた毎度の手枷。全裸に向かれたアイナは空調の効いた物置では苦しみの声を漏らした。
「んん――いい絵図らだ。キャンバスがあればスケッチした構図だ」
「うるっ……せえ、はぁ、あぁ、くっ……そぉ」
腹の奥に蠢く鈍痛に前屈みにになってしまう。苦しみに唇を噛み絞め、必死に耐え額には脂汗が滲む。耐え難い苦痛の原因はフランシスが作り出した、シチュエーション。
眺めるように座っていた、フランシスは立ち上がり床に置かれた馬鹿でかい注射器をバケツの中から取り出す。
「もう一本いけるんじゃねえか。いけるよな」
「やっ、やめろっ! これ以上入るわけ……んんっ」
声を荒げるたびにお腹に力が入り、その度に必死に尻の筋肉に力を込めた。
その表情に薄ら笑いを浮かべながらフランシスはアイナの周囲を歩く。
「処女のうちに浣腸プレイなんてそう味わえるもんじゃねえだろ。こう、必死に耐える綺麗に女の表情ってのは栄えるて見えるのは俺だけか?」
「こ、この……はぁはっ、へ、変態野郎がっ」
強情に気を張り続けるアイナに、笑顔で近づき――
「そう固くなるなよ。緩く気のままになれよ」
「ぐっぎ、あああ――やめろっ、やめろ! 腹を……んぐっ、ゆする、なぁアア!」
笑顔に残酷な遊戯に興じるフランシスは、強烈な便意に絶えるアイナの腹に手を沿えて揺すった。ちょっとした刺激がアイナには地獄のような苦しみに変わり、必死に絞めていたアヌスから腸液か下剤か、黄色身がかった汁が漏れだし、太ももにたれ落ちる。
「全裸じゃ寒いだろう。ほら湯を掛けてやるよ」
「ああ、ぐ……んんアアア」
下剤入りの注射器からアイナの体に向けて生温い薬液を体に掛ける。
薬液が白い肌に跳ね、白露のように張り付くがその薬液が肌に浸透し徐々に体が火照る。
苦しむ最中に唐突に芽生える疼き。アイナ膝が震え崩れ落ちるようにへたり込んでしまう。
腰が地面に接地した衝撃に苦しみ、フランシスはその姿に眼を細め楽しんでいた。
「フー……ふ、フっ……」
静かに絶えようと息を整えようと意識を集中させる。
フランシスの事である、無反応を貫けば飽きてこのふざけた遊戯もやめるはず。
観察するように後ろに回りこんだ彼は、アイナの首筋に滴る汗をザラザラとした舌で舐めとった。
「ここじゃないな。掛けたのは腰周りだったかな?」
無反応を決め込み意識をただ自閉していたアイナに、フランシスは尻をさぐるように腕を伸ばした揉み撫でる。
「ひやぁああっ! なにしやがる! ――いやああ」
押し込めていた狂おしい感覚が再びアイナの腹部に訪れ、体を丸めアヌスに力を込める。
「便意を我慢するのはよくないぞ。バケツでも用意してやろうか?」
「ふざけるなぁっ! そんなんで出来るか……馬鹿ぁ」
悶える姿に、フランシスの肉棒はそそり立ち、蛇のそうな視線で舌なめずりをした。
ふと何かを閃いたのか、物置の中からあるものを取り出しアイナの目の前に座り込んむ。
「ゲームするか、アイナ」
「はぁ、はぁ……ゲーム、だと?」
「ああ、今から手錠外してトイレに行かしてやるよ」
「ほ、本当か!」
「ああ、嘘は言わない。でもそれじゃあ俺が面白くねえ――だからケツの中にこれ入れさしてくれ」
指で摘むようにしてアイナの目の前にそれを見せた。
黄緑色のビー玉のような結晶でどこか生き生きとした印象であった。
「こいつは魔界の液状生物の核だ。水を得ればすぐに体を形成する、こいつの大好物が他生物の排泄物なんだわ」
「きもち悪い、のを……腹に入れさせろ、ってことか」
ろくでもない提案であった。
ゲームなどではなくただのふざけた遊戯の延長だ。
だが、これを受け入れればお手洗いにいけれるのだ。
「わかった。手枷外せ」
「その前にこいつをケツに入れさせろ」
膝立ちになったアイナの尻を鷲掴み、肛門を必要以上に広げる。
他人を受け入れたことのない初物のアナル。
僅かに垂れる腸液、皺の一つ一つを撫でるように指を滑らせる。
「早くっ、早く入れろ! もう……我慢できないんだよぉ!」
「はいはい、今入れてやるよ」
液状生物の核をあてがい指で一気に押し込む。人差し指の根元までしっかりと奥に。
「んぐうううううっ! 外せ、手枷早くぅ!」
急かしつけるアイナに、フランシスは鼻歌交じりに楽しげに手枷を外す。
「ほら、外したぞ。どうした? トイレに行かないのか?」
「うぅぐううっ、は、腹が……うう、はぁ」
立ち上がったがアイナはその場をしばらく動けなかった。
一歩が踏み出せない。踏み出せば最悪がある。
静かにすり足のように、徐々にゆっくりと移動する。
フランシスはその姿に心底楽しそうに眺め、時折くすくすと笑い声を漏らしていた。
強烈な排泄欲求、微かな振動が肛門を揺すり崩し動く事すら儘ならなかった。
そしてすぐに苦難が現れた。
「ほら、階段だぞ。地下にある物置なんだから当たり前だよな」
「う、うるさい……だ、まれ……」
息荒く喘ぎ、フランシスの軽口にすら悲壮感漂う声で抗議していた。
ほんの数段。二十もない階段が断崖のように感じられた。
息を整え、一歩踏み出そうとするその時、それが来た。
「んぎいっ! ぎゃっ、ぁああ……なんだ、これっ……」
腹の奥で、腸内でなにかが流動している。
「はぁあああ! んぁああっ!」
腸壁を抉るように、それが激しく蠢き始める。
容赦が無く腹の奥に、肛門の手前にも下りて括約筋を押し出し始めた。
「おお、ようやくか。アイナ、がんばれー」
聞いている余裕がない。
暴力的な腹部に潜む生物の食欲が、アイナの腹を引っ掻き回し今まで溜めていたクソを食らっている。食らえば食らうだけその量が増えている感覚がある。
「フーフーっ!」
息の荒い野性生物のような息づかいで、階段を昇る。
「ひぎっ、うぐっ! んんっ、はぁ……はぁ、んぐ!」
踏みしめる度に足を伝う衝撃が普通に歩くより強く感じる。
壁に寄りかかるように脂汗を全身から垂らし、肛門からは腸液が伝う。
後ろにしっかりとフランシスもついて来るが何処かつまらなそうにしていた。
登りきりトイレを必死に探す。
玄関口付近にトイレはあり、それが希望だった。
僅かに安堵した。だが背後の悪魔が動き、安心を絶望に変え突き落とした。
「ほら、行けよ」
フランシスは止まっていたアイナの尻を思いっきり張り手で叩いた。
パンッ!と炸裂音が廊下に響き、反響した。
「あ、ああ……ああああ」
それが引き金だった。もう耐えれなかった。
吼えるような絶叫を上げたアイナ。その大きく広がり捲れ上がった肛門より半透明な液状生物の体が激流のように吐き出される。
「アアアっ! 出てる、ヘンなの出てるぅうっ! 止まらないっ止まらりゃないいぃイイ!」
バックリと口を開いたアヌスは粘液を吐き出し、液状生物のすべてが外に晒される。
それはアイナの認識では排便と代わらず、体に焦がす羞恥心と排便の快感が突き抜けた。
「んひいいいい! きもっちイイ、これ凄いいいっ♡」
その姿はフランシスには滑稽に見え、笑い転げるしかなかった。
最高のゲームにフランシスは
グネグネと蠢く液状生物から半透明の体から核を引き抜き、引き抜き統制を失ったその体を指で掬い上げ口に含んだ。味なんてものはない、ただヌメヌメとしたセックス・ローションのような触感だが最高に美味に感じる。
なにせ愛する者がひり出したモノなのだから。
虚ろな目で倒れ付すアイナのを仰向けにし下腹部を片手で揺さぶる。
「聞えるか? お前は最高だぜ、アイナ」
反応を示さないアイナにフランシスは囁きかけ、額にキスをした。