2017/7/16、改稿しました。
鎮守府の明かりが見えたところまで来たところで俺はどう言い訳するかで悩んでいた。半日近く外に出ていたことは事実だ。これをどう言い訳するか……。
鎮守府入り口に着いたところで急に視界がぼやける。誰かが叫びながらこっちに向かって走ってきているが、大まかな輪郭と髪の色ぐらいしか分からない。
「――ッ!――――ッ!!」
熊野か? 悪いけど眠らせてくれ、何故か分からないけど、急に死ぬほど疲れてきたんだ。
目を開けると強い光に眉をしかめ、慣れるとそこが鎮守府の医療室であると分かった。この薬品の臭いと鼻の奥まで突き抜けるような変な感じが混ざったような空気は忘れられない。
首を横に向けるとカルテか何かだろうか? ペンとボードを持って唸っている明石がいた。
「あっ、提督!目が覚めたんですね!」
難しい顔をしていた彼女は俺の目が覚めたことに気がつくと笑顔を浮かべてこちらに近づいてくる。
「明石、ここは医療室か?」
「あ、はい。執務室で倒れていた提督を雪風が発見して、運んでくれたんですよ」
どうやら俺の体はそのまま動かなかったらしい。鈴谷の意識が入っていたということもなさそうだ。
「本当に心配しましたよ。鈴谷も急に鎮守府を飛び出して、昨日ようやく起きたんです」
「待て、昨日?」
俺は鈴谷に憑依して、鎮守府に帰ったのは1日での出来事だ。明石が昨日、ということは少なくとも1日は過ぎているということだ。
「はい。提督は3日も眠ってたんですよ?」
「マジか……」
思わず憑依のことを忘れて書類の山を思い出してしまう。自分が眠っていた3日間に溜まったであろう量の書類を決裁する手間を考えて、頭と胃が痛くなる。
すると明石はこちらの考えを読んだかのようにくすくす笑う。
「書類の件なら大丈夫ですよ。大淀さんが何人か手の空いている娘を集めて処理していましたから」
「そ、そうか……」
良かった。後でそいつらに間宮のところで奢る必要はあるが、それでも書類の山と格闘しないですむのなら安い物だ。
「それですね、提督。起きたばかりで申し訳ありませんが、大事なお話があります。今回の件の、現段階における報告です」
来た。これを聞きたかった。現状では分からないことが多すぎるので少しでも情報が欲しい。
「まず先に眼を覚ました鈴谷から事情聴取を行いましたが、彼女は何も憶えていないのことです」
「憶えていないというのは全く記憶が無いのか?それともはっきりとしたことが思い出せないという意味か?」
「前者です、提督。鈴谷が言うには何も思い出せないと」
それはつまり俺が鈴谷の体に憑依していた間にあったことは何も知らないと言うことだ。その事実に安心し、してすぐ罪悪感で顔をしかめてしまう。
それを不機嫌と勘違いしたらしい明石は素早く次の報告に移る。
「それから提督と鈴谷の身体検査を行いましたが、お2人共に異常は見られませんでした」
「待て、異常が無い?それは確かか?」
明石の報告に待ったをかける。憑依というオカルトが起こった俺は勿論のこと、散々男達に弄ばれた鈴谷の体にも何の異常が無いというのは明らかにおかしい。
「はい。触診だけでなくレントゲンも試しましたが何も異常はありません。至って健康です」
「血液検査や排泄物の検査は?それに体の隅々まで確認したか?」
「血液検査も同じく異常は見られませんでした。排泄物はお2人共寝ていたので検査のしようがありません。出来ないこともありませんが、寝ている間に許可無く行うのは……」
「ふむ……」
「それと身体の目視での確認ですが、念のため生殖器まで調べましたが異常は見当たりませんでした」
「注射の痕や暴行を加えられた痕も無いと?」
「ありません」
「……どうなってるんだ」
鈴谷の体で過ごした時間はまやかしなどではない。だがそれらの痕跡は俺と鈴谷の体には残ってない。
「とにかく、今は休んでください。私たちも可能な限り調査を続けますから」
「……分かった」
その後、明石達の調査でもこれといった発見はなく(街のチンピラどもやおっさんも報告に上がることはなかった)、明石の許可も下りたことで俺は仕事に復帰した。
そして久々に休暇を貰ったので島にある自宅(所々老朽化の進んだ2階建ての一軒家。深海棲艦の侵攻で出てった人の物を買い取ってリフォームした)に帰って1日ゆっくりしようとしたのだが。
「何で居るんだ夕立」
「?」
「いや、可愛らしく小首をかしげてもダメだからな?」
昼食を作ろうとしたタイミングで来た夕立はいつもの元気な笑みを浮かべて答える。
「明石さん達に頼まれたからっぽい?」
「明石達に?」
「ぽい!前に提督さんが倒れたから万が一のために1日一緒に居てほしいって。ほんとは山風がくるはずだったけど、嫌がったから変わってあげたっぽい!」
「まあ山風はなぁ……」
俺の見張りを嫌がったのは人見知りしているからで、けっして嫌われているからではないと思いたい。
「それで提督さんはどうするっぽい?」
「今日はおとなしくしてるよ。また倒れたら大変だからな」
苦笑しながら炬燵にもぐりこむと夕立も入ってくる。炬燵から頭だけ出してる様子は犬か猫にしか見えない。
「おいおい……」
小さい炬燵なので2人入ると手狭になるのだが、夕立の太陽のような笑みを前にしては苦笑するしかない。そのまま座布団を枕代わりにした瞬間だった。視界が真っ黒に染まるのは。
闇に覆われる寸前に見えた、夕立の驚いた表情がやけによく見えた。
「……またか」
目を覚まして視界に写ったドアップの自分の顔を見てまた憑依が起こったのだと確信する。
2度目のこととあって冷静に対応できている。鈴谷のときのように欲望に任せて飛び出したりはしない。
しないのだが……。
「晩飯どうしよう……」
家にはもう食材しかない。事前に夕食分の食材も買ったのだが夕立が来たせいで夕食分の食材も使ってしまった。
元々家には食材は置いていない。滅多に家に帰らないため食材を無駄にするからだ。電気代がもったいないという理由で家電もこういう日以外はコードを抜いてある。掃除は妖精さんに頼んで、やってもらってるので楽なのだが。
そして今の時間は午後6時半、そとは真っ暗である。
「行くしかないか」
短時間なら外出しても大丈夫だろう。そう楽観的に考えて俺は外に出た。
うん、予想通りだわ。買い物に行く途中で真っ暗な路地から伸びた手に引きずり込まれて、黒いニット帽に黒いセーター、黒いズボンと黒ずくめの男に俺は押さえつけられていた。
「離すっぽい!」
何とか逃げようとするが両手を結束バンドで縛られて冷たいコンクリートの上に寝っ転がされている以上、どうしようもない。
ビリビリと上着を破られ、ピンクのブラが取り払われる。大きくも形を保ってふるふると柔らかそうに揺れる乳房を揉み拉く。
「ふっ……ぐうっ……あっ……」
痛みと快感で漏らした声に男は下劣な笑い声を上げると左足を肩に持ちあげ、犯す体勢に入った。チャックが下され、男の醜い欲望の化身が姿を現す。ナイフでパンツが切り落とされ、ほとんど濡れていない夕立の金色の茂みへそれが挿入された。
「かっ……はっ……!」
破瓜の血が流れでる夕立の秘所を強姦魔の肉棒がかき混ぜる。破瓜の血とカウパー液、少量の愛液が混ざってピンクの液体となり潤滑油となって侵入を手助けする。
「ああ……やっぱり初物はよく締まるな……」
心地よさそうな声を漏らした男はしばらくは亀頭で子宮口をこねくり回したり、膣壁を突いて柔らかくしたりと夕立のマンコを愉しんでいたが、やがて強烈なピストンを開始する。
「いたっ……い、ぽい……!」
こちらのことなどまるで気にかけていない男は胸元で揺れる双丘に目を向けると桜色の突起もろとも握りつぶす。手のひらからプリンッと外へ逃れた乳首を男は口に含み、啜り上げる。
自分の快楽を優先した行動を続けていた男だったが、急に腰を振る速度を上げた。そして子宮口を突いたところで亀頭が膨らむ。
ビュクッ!ビュグッ!ビュルルル!ビュクッビュクッ……
腹の内側で広がる温かいものが男の子種であると分かると嫌悪感と同時にキュンと締め付けられる悦びを感じた。
男は肉棒を抜くことなく俺を仰向けにすると再び腰を前後に振り始めた。
「あっあっあっあっあっ…………」
だが既に疲れてるせいもあって最奥を突かれる度に声を上げるくらいしか出来ない。そんな俺の反応を不満に思ったのか、男はいったん肉棒を引き抜くと腹の上に跨がって夕立の大きな乳房で自身の肉棒を挟み込んだ。
グチュッグチュッと下品な音を立てながら夕立の乳の柔らかさを堪能し、先端部を口に当ててくるのに対したどたどしいフェラで応じると男は満足げな顔で射精する。
ビュグルッ!ビュッビュッ!ビュルッ!
2度目とは思えぬ量の精液が顔に振りかけられる。思わず目を閉じてしまうが男は顔の精液がかからなかった部分にこすりつけてくる。
そしてやや小さくなった逸物を自慢げに見せつけながら夕立の茂みに押しつけ、腰を落とした。
「ひっ……ぐおぉ……」
ただの挿入でかなりくる。それを理解した男は最初から全力のピストンで俺を攻め立てる。小細工が一切無い、単純で愚直な前後運動。だがそれは絶頂寸前だった俺を快楽の果てへ導くには十分すぎた。
「はひっ、あっあっ…………あああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ブビュルッ!ブパビッ!ブピッ!ビュルル……
子宮に対して解き放たれた射精はまるで爆発のように感じられた。夕立の体が生み出した快楽に俺の意識は吹き飛ばされ、身を委ねることしか出来ない。
やがて男による一方的な生殖活動は終わりを告げ、もはや最初のときの力強さは見るべくもないそれについた液体を夕立の茂みや太ももで綺麗にしていく。
男は満足したのか、光を宿さぬ瞳で空を見つめながら秘所から精液を垂らしている夕立を放置して夜の闇に消えていった。