「ご、ごめ……」
「ぶっかけようとしたことは認めるわけだ」
食い気味に問い詰められ、俺は慌てて口を噤んだ。
図星を突かれ、言質を取られた俺は、完全にユウちゃんの雰囲気に飲まれていた。
「これはオシオキが必要だね。ホラ、ベッドに仰向けになって」
射精後にも関わらずギンギンの股間を引っ張りながら、ユウちゃんが俺をベッドに誘導する。
一番弱いところを握られている俺は、逆らうこともできずにベッドに寝っ転がった。
ユウちゃんは手の平に溜めていた精液を俺の股間にまぶすと、手に残った精液を舌で見せつけるように舐めとった。
ユウちゃんは俺と目が合うと、少しだけ笑った。
それは口の端をほんの少し引き上げるような、酷く嗜虐的で妖艶な笑みだった。
「大丈夫、そんなに心配しないで」
ユウちゃんが体を前にずらし、俺の股間はスカートの中に隠れた。
「痛いことは、しないから」
優しい声。
ユウちゃんは自分のスカートの中に両手を突っ込んで、十本の指で俺のをさわさわと弄ぶ。
「でも、オシオキだからね」
ユウちゃんは声を少し低くしながらそう言うと、さらに俺の上半身方向に体をずらした。
俺の精液まみれのモノが、ユウちゃんのお尻の方へ抜け、擦りあげられる。
ユウちゃんはスベスベとしたパンツの生地で俺の亀頭を刺激しながら、精液に濡れた手を俺の腹に滑らせた。
そのまま胸までずるりと撫で上げ、手の甲を使って俺のシャツを捲り上げる。
ユウちゃんの顔が俺の顎下まで近づき、前髪の隙間から至近距離で見つめられる。
「キミ、童貞なんだよね」
ユウちゃんが確信を持った声音で言う。
急展開にまったくついていけない俺は、完全に固まって首すら動かせなかった。
頭の中で少し浮いた位置から見ている俺が、やっぱバレバレなのかと嘆いている。
囁いた際に俺の首筋にぴとぴとと触れた柔らかい感触は、ユウちゃんの唇だろうか。
俺の全身はユウちゃんから与えられる刺激を余さず感受しようとしており、その刺激全てが股間を滾らせていた。
「私にヒドイコトしようとした罰として、お尻で童貞卒業させてあげる」
ユウちゃんがお尻をぐりぐりと動かし、俺の股間を押し倒していく。
強く擦られるのが欠片も痛くなくて、むしろもっと刺激が欲しいと押し付け返していた。
そっか、俺はヒドイコトしようとしてたか……まあ、許可も取らずに顔にぶっかけようとしてたしなぁ。
AVじゃねーんだぞってなぁ。
「ねぇ、嫌? 嫌なら小さくして? そしたら止めてあげる」
俺の両乳首の上を、ユウちゃんの指の腹がくるくると踊り、時折指先が軽く引っ掻いていく。
そのいままでに感じたことのない刺激が、俺の体を浅ましくぴくりぴくりと痙攣させる。
嫌かどうかと聞かれたら嫌じゃないけども、この状況で小さくできる男子高校生がいるわけがないじゃないかとも思う。
ユウちゃんも言葉では選択肢を示しながらも、お尻はスリスリと動き続け、俺のを小さくさせる気は毛頭無いようだった。
もうどうにでもなれ、と。
むしろまな板の鯉のままでどうぞご自由に、という気持ちで、俺は天井をぼんやりと眺めていた。
天井の染みを数えている間に終わるっていうのは、こういうことなのか。
「………ねぇ、本当にいいの?」
先ほどまでの強気な調子とは打って変わった小さく震えた声に、俺はのそりと首を持ち上げて下を覗き見た。
俺の胸板に縋るように倒れこんだユウちゃんが、捨てられた子犬のような目で俺を見上げていた。
その目を見た瞬間、俺の中で何かがハジケた。
「んぐっ!?」
俺はぐっとユウちゃんを抱き締めると、ユウちゃんの唇を奪った。
やけくそ気味に、目を瞑る。
鼻同士がぶつかり、歯が当たった。
俺は唇をきつく結びながら、ユウちゃんの柔らかな唇を押し潰し続けた。
「んっ…! ぷはっ……ハッ、最っ低!」
俺の腕を振り払い、ユウちゃんが上体をぐっと起こす。
俺の乳首が強めに捻られた。
拒絶されたかと思い恐る恐る目を開けると、ユウちゃんは真っ赤な顔に嬉々とした表情を浮かべながらスカートのポケットから小瓶を取り出したところだった。
「許可も無くいきなりキスするなんて、本当に最低だね。しかもファーストキスだったんだけど? どう責任とってくれんの?」
ユウちゃんは嬉しそうにそう言いながら、小瓶から垂らした液体を自分の手の平に垂らし、その手をお尻の方に持っていった。
俺の股間には特段刺激はない。
むしろ、ユウちゃんのお尻が離れて、スカートが僅かに触れる感触しかなかった。
しかしユウちゃんの指の行方からは、くちゅくちゅと妙に卑猥な音が響いていた。
ユウちゃんが何をしているのか、俺からは見えない。
俺の眼前には、発情しきったユウちゃんの顔だけがあった。
「一生覚えておくんだね。キミの童貞喪失は、僕のお尻だよ」
ユウちゃんの言葉に俺が雷に打たれたような衝撃を受けた瞬間、俺のモノがずるりと温かい何かに包まれ、根元まで入った瞬間にキュっと強く締め付けられた。
俺は組み伏せるユウちゃんの腕をガッチリ掴みながら、腰を跳ね上げてあっという間に射精した。
つい先ほど出したばかりだというのに、驚くほど深く長い射精が続く。
「っ……うっ…!」
俺の呻きとユウちゃんの呻きが、ほぼ同時に部屋に響く。
深くユウちゃんの体に飲み込まれた俺の亀頭は、コリコリと硬く、そしてビクビクと動く何かに擦り付けられ、押し潰されている。
柔らかくヌルヌルとした未知の感触が、俺の射精をさらに促した。
勢いは無くなっているのに、ユウちゃんの体が痙攣する度に、硬いままの俺の先端からはこぷりと残った精液搾り出される。
ユウちゃんがくたりと体の力を抜き、上半身を俺の胸板に預けた。
俺の肩を押さえつけていた両手が、蛇が地を這うような動きでゆっくりと動き、俺の頭を抱きかかえた。
「はぁっ…はぁっ………ハッ、入れただけで出すなんて……早漏…」
お互いの吐息が混ざり合うくらいの近さで、ユウちゃんが剣呑な声を出す。
ユウちゃんの柔らかな唇が、俺の唇とぴとぴとと触れ合うが、キスというよりは喋ったらたまたま触れたという感じだった。
俺はぼんやりと霞がかかる視界の中で、涙で濡れたユウちゃんの瞳を見つめながら、ユウちゃんの頭を抱き締め返すとその濡れた唇に吸い付いた。
お互い完全に体が弛緩しているせいか、唇は柔らかく、溶け合うようにくっついた。
ユウちゃんが目を閉じて自分の舌を俺の口の中に差し入れきたところで、俺もゆっくりと目を閉じてその動きを受け入れた。