※この作品はR-18です。

(仮)クルゼレイ憑依転生もの   作:WRWI

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タイトルまんまです。
憑依転生されたクルゼレイさんが、好き勝手に淫蕩に生きながら、
人生(?)を謳歌する話。

やっつけなんで続けるかも未定です。


(仮)クルゼレイ憑依転生もの

 憑依と転生という概念がある。創作物の設定でも使われる手法ではないだろうか。その状況が我が身に起こったとしたなら、生き方が変わるぐらいの影響はあるらしい。

 

 私の名はクルゼレイ・アスモデウスという。冥界に生息する悪魔という種族の中で、旧四大魔王の血を引く者だ。『悪魔以外の聖書に語られる勢力は滅ぼすべきである』という思想のもと、戦争の継続を訴えていたが現魔王に敗北し冥界の片隅に追いやられて、現在もそうした恨みを忘れてはおらず『禍の団』旧魔王派として活動している。

 冥界の現政府と敵対しているので、転生悪魔を生み出す『悪魔の駒』による眷属を持たず、神話を紐解けば旧約聖書外典『トビト記』等に登場するユダヤ教・キリスト教の悪魔の魔王。七つの大罪の色欲を司る堕天使で、元は智天使であったといわれるのが私だ。

 

 そんな私に或る日突然、異次元の世界の人間の魂が憑依して別世界の知識が流れ込んできた。

 結論から言えば自我が確立している私と憑依した魂が人格的には混ざった。なお、混じった人間はサブカルチャーに詳しくそれが仕事になって、最後はカルトな人達にピチュンされたようだ。人間も悪魔も異分子となれば排斥されることに変わりはない。

 わりあい不安定な収入に加え、世界を飛び回っていたため一人身ではあったが、女性経験はそれなりにあったようだな。現地妻というワードが頭を過ぎるな、毒され過ぎているか。

 

 さて、異世界の知識が豊富に加わって、自分の根源への理解が深まったこともあるのか、色欲を司る自分の血や力を私は正しく認識し直した。結果、覚醒できていなかった力に目覚めたのだ。

 望んだ相手を発情させ、肉欲に溺れさせるのは元々持っていた力であるが、さらに発情状態にさせて粘膜接触した相手の能力を写し取る力に目覚めていた。その相手自身が未覚醒の力も含めて、色んな相手を犯せば犯すだけ能力が増えるというものだ。ただし、野郎は勘弁である。もう一度言っておく。私は女が好きだ。

 

 ただ、使えるようになるだけなので、鍛錬は必須。かつての私は努力など糞食らえだったが、技術は使いこなしてなんぼの精神に変わっているので、『禍の団』の連中に気づかれぬように練習を重ねている。有難いことに旧魔王の血筋は鍛錬などしなくても戦えるほどには才能を持つ身体だったお陰で、鍛錬すれば分かりやすく強さを増したことを実感出来たため、なにこれ私の身体面白いぞ状態で以前よりも強くなっていくのを日々楽しんでいる。

 勿体無いことをしていたわけだ、私は。まあ、これも価値観の変化が齎した副産物だな。

 

「貴方は本当に変わりましたね、クルゼレイ」

 

「だから、距離を置いても構わないと言ったじゃないか。異世界の魂が混ざり合ってしまったことで、記憶はそのままでも私の生き方は完全に変わってしまったのだから」

 

「別に今の貴方、悪くないもの。相変わらず逞しいし、それに優しくなった。ふふ、私だって女だもの。変わった貴方もいい男だわ。今更、貴方以外の男で満足できると思っていて?」

 

 俺にしなだれかかる、同じく禍の団に属するレヴィアタンの末裔兼私のパートナーであるカテレアの言葉が夜の営みを指しているのは一目瞭然だった。女というのは身体と心が満たされることで一晩でも別人のような魅力を身につけることがある。今のカテレアもまさしくその状態だ。普通に振る舞っているのに、組み敷いてやりたい、この女を悦楽で蕩けさせてやりたいという欲がもたげてくる。

 この前も首都ルシファードでこっそりショッピングと洒落込んでいた時に、旧魔王の二人が急に姿を見せたという密告を受けたセラフォルー、現レヴィアタンがすっ飛んできて、カテレアの色艶の良さに愕然としたという出来事もあった。どうも色欲の悪魔たる俺の影響を強く受けている副産物らしい。激しく歯軋りするセラフォルーは色々女として見せてはいけない顔になっていて、目的の衣服を調達した俺達はすぐに退散したのだ。

 

 カテレアは長年のライバルであるセラフォルーに一泡吹かせられたことで大変機嫌が良く、彼女はボディラインを強調する服装が好みに関わらず、今の私の好みである淑女風コーディネートの日も増えていた。男の膝上に腰かけて、ロングスカートの内側で俺に貫かれたまま、表向きは愛を語り合っているシチュエーションに普段以上に盛り上がり、カテレアが悦びの涙で顔中を濡らす羽目になることも……いや、色んな服を着こなせるカテレアは麗しいものだな、うん。

 

「以前よりも愛してくれていると強く感じられるし、ふふ、私は嫉妬のレヴィアタンよ? 私が離すわけないじゃない」

 

「ふむ。では一緒に逃避行といこうか」

 

「あら、冥界を離れるの?」

 

「昔馴染みのシャルバに誘われて禍の団に身を置いているのはいいが、構成団員が寄り合い所帯過ぎてな……。以前の私はよく身を置く判断をしたものだ」

 

 まあ、自分がアスモデウスの後継者という過剰な自信からだろう。やられ役の最たるものだし、オーフィスの蛇の力を当てにしているようではなぁ……。悔いても仕方ないが、とにかく今の連中からは距離を置きたかった。

 

「隠れ家が欲しい。自分の強化に集中したいし、カテレアにはいずれ俺の子を産んでもらいたいからな。安心して過ごせる隠れ場所というのがいる」

 

「ついていくわ、クルゼレイ。ふふ。私をこんなにも女にしたんだから、酷い男ね」

 

 アスモデウスとしての復権は変わらぬ目的としてあるが、堕天使や天使を滅ぼすという強い意思は薄れつつある。そもそも私の祖が元・智天使で堕天使に堕ちた後に悪魔化したというのに。都合の悪い記憶に蓋をしても逃げられる訳ではないのだ。

 

「人間界に行くとするかな。手頃な資金持ちの人間と契約して、絶倫にでもしてやればいいだろう」

 

 体力まで増強されるわけでもないし、異性を必要以上に惹き付けるようになるから、腹上死しても関知はせんがね。

 

「まずはカテレアから譲り受けたこの力を使いこなさねばな。水の魔力、そしてこの水鏡。お前に比べれば小盾程度の大きさだ」

 

「私だって、まさか貴方を通じてレヴィアタンの真の力に目覚めるとは思わなかったわ。貴方に本来の私の力を見せられて強い嫉妬と羨望を抱いた結果、この水鏡を発現できるなんて」

 

「名だけを引き継いだセラフォルーには、決して使えぬ力さ。レヴィアタンの血を引くカテレアだからこそ、目覚めた力なのだから」

 

 相手の攻撃無効化。それがレヴィアタンの真の力。ただ、相手の攻撃を防ぐ度に魔力は消費するため、自分の能力向上は必要だ。オーフィスにはあっさり貫かれたし、隔絶した実力差があれば絶対防御もその意味を失う。

 団の象徴として祭り上げられたオーフィスは結局、寂しがりやの孤独な龍神であるというのもちゃんと話して初めて分かったことだ。

 

「日本……人間界の島国ね。八百万の神々? 多神教といっても限度があるでしょうに」

 

「おおらかというが大雑把というか、まあ、だからこそ潜みやすいも言えるのさ。あと、私に混じった記憶もその島国の生まれのようだからな、違和感なく振る舞えるというのもある」

 

 真なるレヴィアタンと共に真なるアスモデウスは自由に生きるのだ……なんてな。やはり日本、それも温泉地に小さな家が欲しい。畳は必須だ。混じり合った記憶からどうにもそういうのが恋しくて仕方ない。

 オーフィスには潜伏先を探すのでまた連絡すると告げ、俺達と同行者の蛇は足早に冥界を去った。なお、蛇が同行しているのはいつでも転移出来るようにということらしい。視界や味覚の共有もできるらしい。便利な使い魔のようなものだな。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 ほどなく契約者も複数見つかり、俺は首都からほどなく離れた温泉地に小さな別荘を確保した。元々旅館の離れだった家屋をそのまま手に入れたので、源泉掛け流しの露天風呂付の家だ。もちろん使用料を払い、後は老朽化した配管網の整備にと温泉を管理する組合へと多少寄付した。侘び寂びが分かる(クルゼ)レイさんとして、えらく信用を得てしまった。

 黒髪というのが馴染みやすく日本酒を嗜むのも良かったらしい。いやあ、美人妻の酌で月見酒とか浪漫でしかないだろ。私はそう思う。俺と契約したことで男の自信を取り戻した契約者達とも宴席を共にしながら、熱くこの話題で盛り上がったものだ。

 カテレアにはこっそり脇をつねられて、調子に乗らないのと頰を染めながら言われたな。なんだこの可愛い女は。いや、いいセックスはほんとに女を変える。以前の私は斜に構えてどうにも勿体無い生き方をしていたようだ。随分俗世に染まっている感があるが、長い悪魔の生は楽しんでこそだと今は考えている。飽きて惓んでしまえばあのリゼヴィムのようになりかねないのだから。

 

 さて、そんな私はひょんなことから、次のターゲットを補足していた。憤怒に囚われたセラフォルーの鎮静化に一枚この女が噛んで情報を得たらしく何を思ったのか、彼女から接近してきたのだ。

 別の温泉地への湯治を兼ねた陶芸品の見学中に接触してくるのは予想外だったな。互いに悪魔の気配は静めて動いていたが、そんな暇な立場の女ではないはずなんだが。一先ず滞在先の部屋に連れ込んで、あ、追加料金も払ったぞ。また利用したい名湯だからな。

 

「余程欲求不満だったのだな、ヴェネラナ。お前の身体の反応が何より物語っている」

 

「だってぇ! リアスを産んでからずっとご無沙汰だったんだもの! 二人の子を残したからって男としての役割は終わったと、あの人は完全に父になってしまった!」

 

 浴衣姿を激しくはだけさせて乱れるヴェネラナ・グレモリー。二人の子を産んだとは思えぬ内部の激しい締め付けに、彼女がいかに自分を持て余していたのかと思う。

 

「辛いな。成熟した身体だからこそ、逆に」

 

「私はあの人の妻で、サーゼクスたちの母親で! 分かっていたわ、だからずっと我慢してきた……! でもぉ! ああ、こんな逞しいおちんちんでずっとかき回して突き上げて欲しかった!」

 

 浮気をしたいわけじゃなかったのだ、この女性は。ただ、成熟した身体にずっと溜めに溜めていた疼きを、俺の力に触れて色欲に逆らえなくなった。跳ね除けるだけの力を本来持っている『亜麻髪の絶滅淑女』なる異名の持ち主が、自分から堕落の欲望に沈んできたのだ。

 

「この一晩が終われば、お前はまたグレモリー家の母親へと戻るのだろう。ならば、この悪夢を喰らい尽くせばいい。またどうしようもなくなれば悪夢を願えばいいのだ」

 

「嗚呼……クルゼレイ、貴方は自分の女になれと言わない。ある意味、それは残酷だわ……」

 

「お前のためでもあり、私のためでもある。ただ、どうしてもと言うなら止めはしないし、囲うぐらいの甲斐性はある。ただ、お前はあの二人の母親を止めてまで、私についてこれるのか?」

 

「……無理だわ。こうして貴方に貫かれてこんなにも身体は満たされていても、それだけは駄目だと分かっている」

 

「だからこそだ。二度と満たされないとなればまた永劫の苦しみが続くが、たまに悪夢を見て罪悪感を抱えながらも悦楽の忘我を得られるのなら、お前はグレモリーでいられるさ」

 

 彼女からバアルの滅びの力を得た以上、次の逢瀬の必要はない。ただ、この熟れた身体を自由に楽しめる機会を投げ捨てるのは惜しい。それに、一度満足行くまで抱いただけで彼女は自分の色を取り戻したかのようだ。不倫? 悪魔の概念にそれを言うかね。

 しかし、悪魔の出生率が下がるのは当たり前だな、これは。長命種ゆえの着床率の低さもそうだが、男側の性欲が無さ過ぎだな。我欲を満たせを地で行く悪魔だぞ。女の性欲だって洒落にならんだろうに。

 

「ぐ……すごいぞヴェネラナ。既に二度俺から吸い上げておきながら、吸い付きといいこの絡みつきといい、まだまだ足りないのか?」

 

 避妊魔術がなければ的中確実だったと確信する。たとえ動かなくても蠢きだけで射精へと導かれてしまいそうな膣内の動き。人妻の夜伽技術、侮るなかれだ。

 

「ここに普段は不可視となる、俺の魔法陣を刻んでおく。お前が魔力を通せば、それが召喚陣となり起動する。またとなり一晩の甘い悪魔に身を浸すことになる」

 

 それから二回戦が終わり、俺が手をつけた女という印を下腹部の肌に刻みつける。あとはヴェネラナが見られないように精々気をつければいい。見られても彼女が困るだけのことだ。

 

「貴女の証、刻まれてしまったのね……ふ、ふふふ、駄目ね、喜んじゃってるわ、私」

 

 泣いて喜んだヴェネラナに確かに俺は愛しさを感じたのだが、この後、二日に一度のペースで召喚されるようになったため、逆召喚の術式に書き換える羽目になる。スリルを感じはしても、頻繁に魔王夫妻とエンカウントの危機になるのはたまったものではない。

 

「こうも頻繁にクルゼレイを求めるとは、浅ましいと思わないのか」

 

「そのクルゼレイを毎晩毎晩求めるのは誰かしらね?」

 

「わ、私はクルゼレイの女だ! 何の問題もない!」

 

「腰が立たなくなった状態で喧嘩をするな、全く。二人とも意識を失うまでやらなければ、まだ責められ足りないか」

 

 二人にこびりついた汗や俺の精を洗い流してやらねば、残り香の濃厚さに落ち着いて休むこともできない。まして、ヴェネラナは明朝までに自室へ再転移させなければならん。

 

「それも悪くないけど……一緒にあの『温泉』に入りたいわ。毎回の楽しみの一つだもの」

 

「すまんクルゼレイ。運んで、もらえるか?」

 

「お安い御用だ」

 

 片腕ごとにカテレアやヴェネラナを抱えて、俺は浴室奥に備え付けの露天風呂へと二人を導く。ちなみにヴェネラナはビジネス感覚に長けているからか、元々、工芸品や地域の特産物を仕入れるルートを探しに人間界へやってきていた。俺との逢瀬を楽しむようになってからは、たまに朝から堂々とやってきてはやるべき仕事を済ませて、昼からひたすらまぐわうようにもなっていく。

 グレモリーの妻、二人の子の母親の役割を果たしつつ、俺の前で一人の女に戻る。最近、娘にも会ってさらに綺麗になったと驚かれたそうだ。

 

 

「時にお前の娘、リアスだったか。地方への湯治の帰りに、カテレアと立ち寄ってみたが、なんだあの街の穴だらけの検知網は。堕天使連中や俺達が立ち入っても簡単な隠蔽工作だけで全く気づかないとは……」

 

「言葉もないわ……」

 

「取り敢えず間引きはしておいたし、こちらの益もあったから構わないがな」

 

 はぐれ悪魔らしい元・猫ショウの黒歌が賞金稼ぎ共に襲われている所に遭遇して、ちょっと手伝いをして晩飯のハンバーガーを奢ったらお礼に身体を好きにしていいと言われたので本気を出したのだ。

 ジャンクフードとはいえ、スモバーガーは好きなのだ。冥界にいたら自由に食えもしない。混じり合った異世界の知識はやはり有用だな、うむ。

 

「ふふ~♪ クルゼレイ~♪」

 

「離れなさい泥棒猫!」

 

「お前もくっつけばいいにゃ。クルゼレイが私の仙術を取り込んだから、こうやってくっついてるだけで心地良くてしょうがにゃいんだから。ほら、膝上も片腕も空いてるにゃ?」

 

 アスモデウスに房中術とか、鬼に金棒とかいうレベルを越えるのではないかな。完全に俺に懐いてしまった黒歌曰く、アスモデウスの力を気の力に混じらせて女との間で行き来させるだけですぐ俺の虜に出来るという。やったぜ。え? セラフォルー? 君はチャレンジャーだな。それならば、私は妹君の方が好みかもしれん。

 

「男経験は相当に積んだと自負してるけど、アスモデウスはぶっちぎりにゃ……もうね、子宮が一発で堕ちちゃった♪ おまけに日本の神話勢力にも筋を通してくれたし」

 

「礼拝の作法を正しくこなす変わり者の悪魔だからと、ぬらりひょん殿にも気に入られましたね、クルゼレイは」

 

 大人しく腕に絡んできたカテレアが肩に頭を預けながら感心したように呟く。ふふ、気高い女が自分だけに甘えてくるというのは高揚感を覚えてしまうな。いい気分だ。嫉妬するカテレア可愛いってアイタっ!?

 

「は、恥ずかしいことを口にするなっ」

 

 おっと、口に出ていたようだ。既に腕に寄りかかっているヴェネラナに笑われてしまったな。腕が塞がっているからと口移しで酌をしてもらう。なんとも乙なものだ。

 

「ぬらりひょん殿にはむしろ土産に持って行った『祭陀』がポイントだったんじゃないかと思っている」

 

「確かに日本酒を嗜んでるし、箸を使った魚の食べ方も綺麗だって絶賛してたにゃ」

 

 日本の神話勢力も東西で分裂しており、西を預かる九尾の妖狐は既に今の四大魔王と協定を結んでおり、それが天照大神や月読神、素戔嗚神に話を通さない独断であるとか。

 日本の神話勢力も大変なのだと思いつつ、綺麗な巫女さんに酌をしてもらいながら、カテレアの酌で酒が進む東側の統括的役割であるぬらりひょん殿が口を滑らせて、実はこの巫女さんが天照大神の分体でしたとか、色々騒ぎもあったが割愛する。

 ただ、黒歌をお願いしますと願われた俺は、承りましたと返事を返した。平伏しながら。アスモデウスの誇りは何処へ行っただと? 死んだら誇りもへったくれもあるか。あと絶世の美女神からのお願いだ、受ける以外の選択肢などあろうか。

 

「防御の水鏡に攻撃は滅びの魔力、搦め手や精神面を攻撃出来る仙術……しばらくはこの三系統を磨き上げて地力も鍛えていけば生き延びるには困らなくなるかね」

 

「冥界の覇権を取り戻しは……しないのですか?」

 

「カテレアが望むなら頑張らないことはないが、こうしてゆったりできる時間は殆ど無くなるぞ。それが支配層になるってことだからな」

 

「え……?」

 

「独裁をするにしても指示は出さなけりゃならん。今の魔王連中はかなり自由にやってはいるが、それでも書類の山にいつも埋もれているだろう」

 

 毎晩繋がって抱き合って眠ることもままならなくなるぞと伝えれば、俺にしがみついたまま真剣に悩み始めたカテレア。名声を取り返すのと、支配層になるのは必ずしもイコールじゃない。

 

「グレモリー家の領地管理だけでも業務量は相当なものですよ、カテレア。立場にどうしても負担はついて回りますから」

 

「そうでなくても、堕天使の主戦派の動きもきな臭い。やるなら恩を一方的に売って、口だけ出せる偉そうな立場になれるのが理想だが。まあ、この日本で暴れるつもりなら排除するだけだ。なあ、オーフィス」

 

「……我、もらったハンバーガーの分は働く」

 

「ハッハッハ、じゃあ年内生産量限定のアイスクリームも手に入れるとしよう」

 

 俺の言葉に瞳をキラキラさせる龍神様。好き勝手生きているが、今の私は確かに充実しているのだ。




この設定であべこべものも考えたんだけど流石に辞めました。

あ、祭陀って銘柄はパロディです。
日本酒の入門にお勧めの銘柄をもじってます。飲みやすいですもんね、あれ。
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