(仮)クルゼレイ憑依転生もの 作:WRWI
ただ、そろそろまとめに入るのでもう何も怖く(ry
「リアスちゃんのお母様が動いていたなんてビックリだよ☆」
「過保護だと言われるかもしれないけれど、今のリアスではまだコカビエルにはとても敵わなかったでしょうから……」
心配性の母親を演出し、旧魔王派から距離を置く俺達と協力関係を結んで密かに動いてましたといったストーリーを作り上げるヴェネラナ。私は適当に口裏を合わせて頷くだけの簡単なお仕事だった。
腕っ節も強いし頭もいい。程よく熟れた身体は幾度抱いても飽きが来ず、また不思議な安心感を与えてくれる。濡れぼそる女の部分は男の吐精を促すように絶妙の加減で絡みつき、必要に応じて締めつけてはそっと撫で上げる動きを見せ、子宮口は唇と同じように強く吸い付いてくる。
まだ私に翻弄される向きが強いカテレアや精を搾り取ろうとする感が強い黒歌とは一線を画している。二人も名器への発展途上という愉しみは尽きないが、ヴェネラナには主導権を預ける楽しみ方も出来る。
グレモリー当主はなんて勿体無いことをしているのか。今は避妊効果の魔法を使っちゃいるが、私が夫なら毎年孕ませてしまうだろうさ。
「だから小猫ちゃん、リアスには伏せていてね? お願いするわ」
こんな時に私の女の一面は微塵も見せない。この辺りの切り替えがハッキリしているのもいいじゃないか。まあ、散々昂らせてやって同じ振る舞いが出来るのか試してやりたくもなるがね。
いや、早速やってみるか。身体に触れて、仙術込みの魔力を流してやる、と。座卓越しのセラフォルー達に見えないように気をつけながらな。
「はい、ヴェネラナ様」
「あっ……宜しく……お願いするわね? は、ぁ……」
一気に頰の赤みが増し、吐息も熱を持ったヴェネラナ。表情は崩しちゃいないが明らかに色香を纏い始めている。うむ、エロい。
こちらをちらりと睨む目つきすら、瞳の奥の情欲に火が付き始めたのが見えているお陰で私の嗜虐心を満たすものでしかない。
「熱、あるんじゃないですか?」
「ふふ、大丈夫よセラフォルー。少し暑いだけだから。こちらの気候に服ももう少し合わせれば良かったわね」
だが、流石のヴェネラナ。受け応えをしながらも卓の下の手で私の逸物を絶妙な手つきで撫で上げ、扱きすら加えてくる。
「く、うっ……」
「クルゼレイちゃんまで、く、苦しいの? 大丈夫なの?」
「あ、ああ。問題ない、セラフォルー。もう一泊して休んでいくことにするさ」
最強の人妻だ、本当に。セラフォルーや小猫を見送った後、露天風呂でしっかり二人で一発決める羽目になろうとは。
「あまりおいたは駄目よ、クルゼレイ? ふふ、でもお陰で今日も満たされたわ」
「肝に命じるよ、ヴェネラナ。君の方が役者が上だったようだ」
もちろんカテレアや、送迎から戻った黒歌ともしっぽりやりつつ、冥界に戻るヴェネラナを見送ったんだが、なんとも蠱惑的な微笑みを浮かべて彼女は帰っていったのだ。
「ヴェネラナは強敵でしたね……」
「人妻ヤバいにゃ。クルゼレイが手玉に取られてたにゃ」
「手のひらで踊る自分も楽しかった、後悔はない」
「危うい橋を渡ったことを反省しなさい、全く」
うむ、当面は自重しよう。カテレアを悲しませるのも本意ではないことだしな。
「……そういえばクルゼレイ、我にはなぜ手を出さない?」
「そりゃお前の身体が壊れるだろう、オーフィス」
幼女趣味もないぞ、私は。女を感じない身体に欲情のしようがないだろう。
「我は決まった形は無いから、大きくなればいい?」
規格外だな、本当に。目の前にみるみる身長が伸び、出るところは出て身体が全体的に丸みを帯びた。肉感的な美女の出来上がりである。
「えぇ……グラマラス体型にすぐ変われるとか、概念便利過ぎにゃい?」
「カテレアや黒歌、参考にした。これならムラムラできる?」
少女が魔法で変身したら大人の美女に大変身……みたいなものか。知ったらセラフォルーがまた泣くな多分。話し方やちょっとした仕草は元のままのようだが。
「確かに興奮はするがな。なぜ、私に抱かれたいと思うんだ」
「クルゼレイ、我に楽しいという感覚教えてくれた。我の知らないこと、たくさん教えてくれた。我、クルゼレイ見てるとここがあったかくなる」
無限を司る存在を俗世に染めた責任はあるものな。また、感情を知ったのなら、それは育んでやるべきものだろう。
「私が抱くならば今の身体でなければ駄目だが、セラフォルー達が来る時は元に戻れるのか?」
「ん。いつでも変われる。問題ない」
「カテレア、黒歌。これから色々教えてやってくれ。オーフィスは女の生き方を知らな過ぎる」
こうして私も無限の概念に近づいてしまうわけだが、何よりオーフィスが行為の間『我、幸せ』とうわ言のように何度も繰り返す姿に、私は愛おしさを強く覚えた。オーフィスを変えた責は喜んで抱えてやろうじゃないか。
ただ、初めてなのに数回戦という辺り、無限はやっぱり無限だった。痛みにも強いために、すぐに悦楽の良さを覚えてしまって満足させるまで骨が折れてしまったが、龍の発情はどうにも理性を狂わせる作用でもあるのかもしれん。私も望むところだと貪るように大人化したオーフィスの身体を味わい尽くしたのだから。
風呂場で始めた判断は正解だった。すぐに洗い流せる状況でなかったのなら、二度とこの宿に泊まれなくなるところだ……。体液と汗と涎や精液、交じり合った強烈な臭いに気づけばカテレアも黒歌も一緒になって痴態に耽っていたのだから。
躊躇なく手を出した辺り、私もオーフィスに情を覚えていたのだ。カテレアも黒歌も、後日このことを知ったヴェネラナも、変わらず私も大事にしてくれと望んだだけ。元よりそのつもりだ。
「オーフィスの力を取り入れたことで感覚的に思ったんだかな、魔力はもっと応用が利くと思うのだ」
「また変なことを思いついたかにゃ。例えば?」
「滅びの魔力で相手の能力だけを潰すとか、逆に病の原因だけを消すとかだな。検証と実践の繰り返しは必須だが」
「……男であるという概念を滅ぼせば、みんな女になる? クルゼレイ、女相手ならほぼモノにできる」
「オーフィス、天才だったにゃ……なんと恐ろしい発想を」
「いやいや、男を位置づける染色体を消しても女の身体にはならんだろう」
「バカなことを言ってないで食べなさい。今日の味付けはかなり美味くいったんだから」
それからは家事スキルを上げていくカテレアの手料理に舌鼓を打ってみたり、小猫の買い出しに付き合う黒歌と荷物持ちをしてみたり、ヴェネラナと名産品の流通開拓をしたりと、まあ自由に過ごしていたわけだ。
あ、鍛錬は欠かさなかったがな。どんどん強くなっていき、限界が実質無くなった私はやればやるだけ確かな手応えを得られる身体になっていた。あと、成長限界の概念を滅ぼすことにも成功してしまったので、一緒に鍛錬しているカテレアや黒歌、ヴェネラナも超越者に片足を踏み入れたのでは無いだろうか。……被験体になってくれたオーフィスの蛇達には深い感謝を捧げなければ。
「で、セラフォルー。なぜ私達まで会談の会場護衛をせねばならんのだ」
「ああ、ジャパニーズ=ニンジャ様にクノイチ様達!」
ヴェネラナの娘のキラキラした瞳が痛い。憧れにまた会えたという感動か前面に出ている。高性能ボイスチェンジャーで声質は変えてあるがね。
「ククククク……その格好が似合ってるぜ、ニンジャさんよ」
駒王町にこっそり入り込んでいた堕天使の総督殿は既に飲み友達であるため、こっちの正体を知っている。まあ、奴の開発品で性転換銃とかを譲り受けたからな。今は勘弁してやる。
なお、性転換した状態で私の魔力を流し込んでやると、効果時間が切れても身体が男に戻ることを本能的に拒否してしまう実験結果が出ていた。はぐれ悪魔で何度か試したが、その都度記憶を消して好色な連中に流してやった。俺の力もエグさを増しており、記憶を消してもセックスへの拘りは消えなくなっているため、まあそうなるなといったところである。
「クノイチさん、ぐへへ眼福だ……ぐぁぁぁあ! 目にレモン汁が、汁が!」
取り敢えず赤龍帝にはお仕置きである。撒菱もくれてやるぞ嬉しかろう?
「いダダダダダッ⁉︎」
「私のクノイチに色目を使うとは……成敗!」
悪は滅びる定めである。私は悪魔だが、そんなことは知ったことでは無い。裁く私が正義である。貴様の王自ら介抱してくれていることに感謝するのだな。
「ハッチャケてますね、ニンジャさん。ただ、イッセー先輩にはいい薬です」
「酸味の強いレモンを使用している。唐揚げにも合うのだ」
小猫の身長も伸び、グレモリーの女僧侶とそう変わらない背丈になっている。ふむ、仙術や妖力の扱いにも慣れてきたようだな。
「そろそろ私は旧校舎の仲間の護衛があるので……また後程です」
「では、このネコクノイチと共に行くがいい。私の信頼出来る凄腕の一人だ」
「にゃん。お任せあれにゃ♪」
ついでに姉妹で話す時間も取ればいい。おそらく、この会談を狙ってシャルバ達は動いているだろう。この姉妹ならばシャルバ達が動いたとしても何とでも対応出来る。私の方にはオーフィスにカテレア。既に過剰戦力ともいえるのだから。
そろそろ表に出る頃合いでもある。隠れ家は何箇所にも増やし、各所に隠蔽魔術だけでなく、無限を取り入れ力を高めた『水鏡』の常時展開つきである。カテレアとの共同作業で、彼女が展開するところに無限の力を注ぐといった感じだ。あとは禍の団を潰す作業に移ればいい。カテレアの胎教のためにも過度に潜み続ける生活はそろそろ終わりだ。
「……姉さ、こほん。ビーさん、また強くなりました?」
「護衛しながら説明するにゃ。まー、クーワンがまたやらかしたお陰なのは確かにゃ」
「やり過ぎないようになー」
校舎を破壊しても後処理が大変だからな。学校か……大学にカテレアと通うのもいいかもしれんが、あまり下手に動けんからな、そろそろ。今回も大人しく家で待っていろと言ったのだが、水鏡張るぐらいは身体を動かさないといけないと言ってついてきたのだ。
「また強く……いや、俺よりも恐ろしく強くなっているか」
声を掛けてきたのは白龍皇だ。いや、君も大概だがな。普通に戦っているだけでその成長速度は尋常ではない。
「神より強くならねばならなくなったのでな。まあ、つまらぬ男の意地だよ」
「クククっ、男の意地が理由で神を超えるというのか。面白い、面白いな。是非後で手合わせ願いたいものだ」
「そうだな、君ほどの強者なら私もいい経験になる。今回だけと言わず定期的にどうだ。それが出来るようにするための会議だろう」
そう言うと彼はえらく驚いた顔をして、次に獰猛な満面の笑みを浮かべて、強く頷いた。
「約束したぞ。ああ、運命とは面白い。一度決めたことを投げ捨てるに値する存在が現れ、かつ何度も熱い闘いを味わえる確約まで得られた……!」
一旦言葉を切った青年は私の耳元で静かにその名を告げる。大っぴらに発するわけにはいかないからと。
『我が名はヴァーリ。ヴァーリ・ルシファーだ』
……なるほど。そういうことだったのか。リゼフィムの血を引くのが彼だということなのだな。ならば、私も名乗り返すのが礼儀であろう。
『私も公言出来ぬ故、耳打ちになるのを許してくれ。私はクルゼレイ・アスモデウス。君と同じく旧魔王の血を引く者だよ』
「……そうか、貴方が」
「血の栄光にしがみつき声を上げるだけの老害になるなんて真っ平だ。悪魔ならば本当に自由に生きたいじゃないか。権力も足枷にしかならぬ。自由を手にし続けるその為に力を貪欲に高めることの何が悪い」
「高め過ぎだ。既に超越者の領域だろう、貴方は」
「ここまで来て見える景色もある。君も充分に届く景色だ」
拳を打ち付け合う。そして──。
「ヴァーリ・ルシファー! ハーフの分際で我々を見限るというのか!」
「もっと心揺さぶる存在が近くに現れたものでね!」
龍のブレスを模した魔力の洪水か。ふむ、カテレアから習った大海嘯と合わせて、襲撃者達を殆ど一掃してしまえる勢いだ。
「数ばかり揃えてもな……全く。シャルバやユーグリットは何をしているのか」
「クーワン、小猫と一緒に要保護者を連れてきたにゃ。神器が暴走しそうになったから眠らせてるけど」
「お疲れ様だな、ビー。さて、シャルバは……出て来ないか」
魔力を使った広範囲通信で私やカテレアを必ず殺すだとかごちゃごちゃと……。
「クーワン、逆探知出来たにゃ」
「強制召喚と行こう。カテレアに手を出すだと……八つ裂きにしても収まらぬ」
滅びの魔力を拳の周囲に纏わせる。黒歌の手により引き摺り出された愚者を私は躊躇なく全力で殴りつける。前から後ろから吹き飛ぶことも許さず、綺麗な達磨状態へと仕上げていくだけだ……!
「シャルバ……カテレアに手を出すだとぉ? 貴様は私を本気で怒らせた……! 塵一つこの世界に残さんぞぉっ!!!」
オラオラだ。ひたすらにオラオラだ。拳を振るう度に衝撃波も発生しているようだが、大丈夫だ夜空の雲が綺麗に消滅するだけのこと。
「シャルバぁ!」
新手かっ。つまりカテレアを害する不届き者。フハハハハ、まとめてオラオラであるっ!
「……あー、プッツンしてるにゃ。白龍皇、混ざってきたら?」
「ああ、ゾクゾクしてくるよ。そうさせてもらうとしようっ!」
「さて、静止役は白龍皇に命をかけてもらうとして。白音、一緒に全力でこの学園の結界を強化するにゃ。じゃにゃいと世界が滅ぶ、間違いなく。クーツーは妊婦さんだから無理させられにゃいし」
「姉様、煽りましたよね?」
「たまにクーワンも毒抜きさせてあげにゃいとね。わりと拗らせる傾向があるから」
「我も手伝う?」
「よろしくにゃ、オー」
しばらくして我に返れば本当に虫の息のシャルバとユーグリット、傷だらけの私に内臓に肋骨が刺さる重体のヴァーリ。
傷を直す前にカテレアには正座で説教された。お腹の子を残していなくなるつもりかと泣きながら訴えられるのは本当に堪えた。母親仲間になるというグレイフィアの援護口撃も良く効いた。サーゼクスにもクリティカルだったようだ。一緒に呻いていた。
「和平の詳細はまた後日に……」
「取り敢えず事情の聞き取りとかヴァーリやニンジャの傷が癒えてからだな。セラフォルー、次の打ち合わせの日程調整は任せるぞ」
「はいはーい☆」
「部長……俺、あんな戦闘狂いになれそうな気がしないです……」
「貴方は貴方よイッセー。私の大切な眷属であることに何も変わりないもの……」
赤龍帝の心を折ってしまったことで翌日ヴェネラナにもこっ酷く叱られることになることを私は知る由もない。
ノリだけでこの一話は構成されています。