僕の尻尾の先端へ舌を伸ばすサーバルちゃん。
近づく舌を見ていると、胸の高鳴りが止められない。
――だが高鳴る期待と同時に、記憶の深淵から危険信号が発せられ慌ててサーバルちゃんの肩を掴む。
「ふみゃ!?
なになに!? どーしたの?」
慌てて僕の顔を見るサーバルちゃん。
「サーバルちゃん! 突然だけど舌を見せて!」
「し、舌?
う、うん。別にいーよ。」
サーバルちゃんの舌が僕の尻尾に触れそうになった瞬間、僕の脳裏には
『ネコ科の動物の舌はヤバイ。ヤツラは舐めて肉を骨からこそぎ取る。中にはヤスリ以上の凶器のヤツもいる』
という知識が駆け巡ったのだ。
「べー……」
サーバルちゃんは無垢な表情のまま舌を出している。
出された舌をじっと見つめ、観察する。
「あれ? ……気のせいだったのかな?」
だが、サーバルちゃんの舌は薄いようには見えるけれど、ヤスリだったりブラシだったりするような物は舌に存在していなかった。
「おおいあおー?」
言葉に合わせて舌が踊るように動く。
「あ。ごめんね。舌もどしていいよ。」
「ふぅ。急にどうしたのー? 舐めなくてもいいの?」
前かがみでサーバルちゃんが首を傾げると、それにつられて豊かな双丘も揺れ、ものすごく目を奪われる。が、なんとかサーバルちゃんに視線を戻す。
「いや、なんだかサーバルちゃんの舌で舐められると、僕の尻尾が削られちゃう気がしたんだ。
でもサーバルちゃんの舌を見てみたら気のせいみたいだったよ。」
「うわー! よく知ってるねー! すっごーい!
いまはフレンズだから違うみたいなんだー。」
またもキラキラとした表情で身を乗り出すサーバルちゃん。
『フレンズ?』と頭に引っかかる様な感覚を覚えた。
だが、僕の尻尾をサーバルちゃんに舐められても問題ない事が分かってしまった今、そんな些細な『フレンズ』なんていう言葉に対する知的好奇心なんかよりも、僕のサーバルちゃんに尻尾を舐めて欲しい欲求の方が強い。
そう! 少しの疑問など僕にとっては、もうどうでもいいことになっているのだ!
「へーそーなんだー。すごいねー。
じゃあ、すごいから舐めてみてー。」
「うん!」
僕の感情のこもってない言葉など一切気にする素振りも無く、またも元気に
舌が近づくにつれ、興奮から僕の鼻の穴が膨らんでいくのが分かる。
――――もう少し、もう少しで、出会ったばかりの美少女の舌が僕の尻尾に!
ちろり
「あひん」
先端の汁を舐めとるように動いた舌。
それは僕の敏感な尻尾の先も合わせて刺激し、快感の余り一瞬腰が引けると同時に、勝手に僕の顔は上を向き、そして変な声も漏れた。
「んーー?」
サーバルちゃんはそんな僕の様子をマジマジと不思議そうな顔で眺め、僕は変な行動をして気まずい気持を持ちながらサーバルちゃんの顔を見る。
すると、みるみる内にサーバルちゃんの目が爛々と輝きだした。
「おもしろーーい!」
「おふぅ」
サーバルちゃんが一言放つと同時に、
ペロペロペロ
と、サーバルちゃんの舌が器用に僕の尻尾の先端を撫ではじめる。
サーバルちゃんの頭は右に左へと動き、まるで僕の尻尾が四方八方からサーバルちゃんの舌で攻められるような感覚を覚え、あっという間に快感が僕の頭の中を占めていく。
「おっ、あ、う、うぅ」
「あははー! 変な声おもしろーい!」
地面に両手をつけて、さらに動きが加速するサーバルちゃん。
「さ、サーバルちゃん!」
何かがマズイ気がして、無我夢中でサーバルちゃんの頭を掴む。
サーバルちゃんの頭を掴んだ拍子に、
「ぐぷぅ!」
――僕の尻尾はサーバルちゃんの温かな口内へと侵入した。
突然の行動に驚きの声を上げるサーバルちゃん。
だがその口は、僕の尻尾を噛まないように頑張って開けられていて、舌が侵入した僕の尻尾を追い出そうと動く。
つまり、サーバルちゃんの口内は快感の渦だった。
「おうふ……」
僕は快感を求め、無意識にサーバルちゃんの逃げようとする頭を押さえる。
「んぐぅっ!」
逃げようとするサーバルちゃんの頭と、逃がすまいとする僕の腕。
僕の尻尾とサーバルちゃんの口が絡み合い、じゅっぽじゅっぽと音をたてはじめていた。
「あ~~……気持ちいいんじゃ~……」
「んがお ごがう!」
サーバルちゃんの発する声までも快感の振動へと変わり、これはもう手放せない。
――そう思った瞬間。
僕の腕の力など関係ないといわんばかりの力で、サーバルちゃんの頭は離れていく。
サーバルちゃんは腕立てのような体勢になっていて両手に思い切り力を込めたのだ。
サーバルちゃんの力と僕の力では比較にならないほどサーバルちゃんの筋力が優れているらしい。
「けほっ! えほっ!
……も~! 急にひどいよー!」
サーバルちゃんがえずきながら非難の視線と声を向けてきた事で、尻尾のことしか考えられなくなっていた僕の頭は急に冷静になる。
「ご、ごめん!
なんだかとっても気持ちよかったからつい。」
「私は全然気持ちよくないよ!
それに尻尾からどんどん汁がでてくるし……もー。」
サーバルちゃんの、それほど怒っていないような様子に、ほっと胸をなでおろす。
安心すると、やはりさっきの快感をもう一度味わいたくなってくる。
「本当にごめんね!
次は気をつけるから、もう一回舐めて欲しいんだけど……できれば口に入れる感じで――」
「え~、嫌だよー。
私は気持ちよくないし、またぐいぐいされたら楽しくないもん。」
ぷいっとそっぽ向くサーバルちゃん。
だが、あの快感は僕から折れる心という物を奪い去ってしまっていた。
「本当にごめん!
もうぐいぐいしないから!
サーバルちゃんに尻尾舐められると本当に気持ちよくてたまらないんだ!
だからお願い!」
「えー?」
僕の頼み込む様子をみて、無下には出来ないような雰囲気ながらも、舐めたくないという気持ちの方が強そうなサーバルちゃん。
この様子なら可能性は50:50だ。
「本当に気持ちよかったんだ!
なんていうか、サーバルちゃん(に舐められる)の事以外は考えられなくなるような、それ以外の事は全てもうどうでもいいと思えるくらいに気持ちよかったんだ!
だからお願い! 僕にできる事ならなんでもするからお願いします!」
体勢を整え、最大の礼である土下座を繰り出す僕。
「え~……」
そんな僕を見て困ったような顔をし、何かを考え始めるサーバルちゃん。
うーんうーん。と目を閉じて首を捻るサーバルちゃんを、僕は頭を下げつつ、その豊満な双丘をチラ見して様子を伺う。
しばらく経ってサーバルちゃんは口を開いた。
「わかったよー。
でもそんなに尻尾が気持ちいいなら私の尻尾も舐めてほしいな。」
「「………………」」
「ばっちこーい!」
僕は即座に仰向けに寝っころがるのだった。
オープニングの
ウッホホホホーホホ ウッホホホホーホホ ウッホホホホーホホ ウッホホホホーホホ
って効果音すきー!