「ふみゅぅぅ……」
「我慢しよう?
サーバルちゃんも喉乾いたでしょう? ねっ?」
「それはそうなんだけどー……
うーー……しっぽちゃんの尻尾気持ちいいのになー。」
「お水飲んで元気になったら、またしようね?
きっと我慢した分もっと気持ちよくなるから。」
「そっかー! そうだねー!
うんっ! じゃあ行こうっ! 早くいこー!」
――僕の尻尾を大好きになってしまったサーバルちゃん。
身体能力において、サーバルちゃんに遠く及ばない僕が、何故サーバルちゃんを制御できているのか不思議になって当然だと思う。
サーバルちゃんを制御できた理由。それは――
ズボンとベルトだ。
はじめから合計して9回目の尻尾液を放出した時に、サーバルちゃんもビクンと痙攣してから、くったりと脱力したので、流石に限界が近かった僕は、その隙にズボンを履いて、しっかりとベルトを締めた。
脱力から覚めたサーバルちゃんが僕の仕舞われた下半身を見て。
「あれ?
あれーーっ!?」
と、大きく声を上げて、僕のズボンを脱がそうとしたんだけど、サーバルちゃんの手は僕とそんなに変わらないはずなのに、何故か複雑な動きが苦手なようで僕のズボンを脱がせる事が出来なかった。
「あれれっ?
あれーー!?」
と、何度も声を上げながら僕のズボンを両手でぐにぐに触っていたサーバルちゃん。
だけど、流石にサーバルちゃんも動きすぎたせいで疲れが見えていたから、休憩が必要な事を説明して尻尾遊びはいったん終了することを説得した。
説得しながら僕が外して露わにしてしまったサーバルちゃんの双丘もきっちりと服にしまってあげて、胸のボタンを掛けて終えると、ようやく諦めたのか、少し しゅん と落ち込みながらもサーバルちゃんは納得してくれた。
こうしてとりあえず僕とサーバルちゃんはカラカラに乾いた喉を潤すべく、水辺に移動する事にしたのだけれど、サーバルちゃんは僕の尻尾をとても気に入ったみたいで、僕が移動の足を引っ張って座り込んだり転んだりする度に、チラリ、チラリと僕の尻尾を物欲しそうな表情で見てくる。
その視線に気が付く度に、冒頭のようなやり取りを繰り返している。
――ただ、物欲しそうに見つめて身体をくねらせるサーバルちゃんは、可愛いだけじゃない魅力が漂っていて……正直なところ、沢山尻尾液をサーバルちゃんに注いだけれど、喉が潤ったらすぐにでもサーバルちゃんに尻尾を挿れたい僕も居る。それほどにサーバルちゃんは魅力的だし、僕の尻尾も元気だ。
その意識を逸らす為にサーバルちゃんと歩きながら話をする。
「そ、そういえばサーバルちゃん。
ここってドコなのかな?
僕、ここがどこだかわからないんだ。」
「ここ? ここはジャパリパーク!
ジャパリパークのさばんなちほーだよ!」
「じゃぱりぱーく?」
「うん! ジャパリパーク!」
自信満々に答えているサーバルちゃんの回答を聞く限り、間違いないのだろう。
だだ、僕は『ジャパリパーク』という言葉を聞いても、意識のどこにもひっかかる事は無かった。
「うーん……ジャパリパークかぁ……」
「うんっ! ジャパリパーク!」
「なんだかわからない事がいっぱいだなぁ」
「あはは。しっぽちゃんは自分がなんのフレンズかわからないもんね。
あっ! そうだ! 図書館に行けばわかるんじゃないかなー?」
「図書館?」
今度の言葉は少し頭に引っかかったような気がする。
「うん!」
「じゃあ……僕、図書館に行ってみるよ。」
「図書館は遠いけど、しっぽちゃんはこんなに気持ちいい尻尾を持ってるから何があっても大丈夫だよ!
きっと素敵なフレンズだよー。楽しみだねー!」
「図書館で、僕がなんのフレンズかわかるといいなぁ。」
「なんのフレンズかわかったら、またさばんなちほーに寄ってね!」
こうして会話をしたことでサーバルちゃんの頭の中から僕の尻尾を一時的に外す事ができ、水飲み場へと歩みを進める事に集中するのだった。
水飲み場の次の行先も決まったし、よーし! 頑張るぞっ!
★・。・゜☆・。・。★・。・。
「大丈夫!? しっぽちゃん!」
「だ、大丈夫!」
サーバルちゃんの動きしゅごいぃぃ……とてもマネできない。
サーバルちゃんはあっという間に崖を下ったり、ジャンプして飛び越えたりできるのに、僕は全然ダメだ。
転ぶし、滑るし、全然ダメ。
「フレンズによって得意な事は違うんだし、無理しちゃダメだよ?」
「うん。大丈夫。ありがと。」
サーバルちゃんは、厚意で見ず知らずの僕を案内してくれているんだから、せめて迷惑をかけないように精一杯の力でついていかなきゃ!
そう思い、もう一歩踏み出す。
するとサーバルちゃんは僕の何歩も先で振り返りながら微笑んでいる。
「しっぽちゃんは、頑張り屋さんだね。」
「ふぇ?」
一生懸命に足を進めていたせいで、サーバルちゃんが何を言ったのか聞き取れなかった。
何を言ったか確認しようとサーバルちゃんを見ると、サーバルちゃんはぴょいとまたジャンプして僕の先を進み振り返る。
「もう少しで水飲み場だよー!」
キラキラと輝く笑顔。
サーバルちゃんはやっぱり可愛いかった。
「うんっ!」
僕の足は少し軽くなった気がした。
★・。・゜☆・。・。★・。・。
「「 着いた―! 」」
サーバルちゃんと一緒に両手を上げて到着を喜び、すぐにカラカラの喉を潤すべく、水に手を差し入れて掬い口へと運ぶ。
ごくごくごく
盛大に喉が鳴り、乾いた体に染みわたっていく。
もう一度掬い上げて飲み、口を拭って横を見る。
横のサーバルちゃんは、顔を水に寄せて舌を水に打ちつけるようにして飲んでいた。
僕の飲み方より、ずっと飲める量は少なそうだけど、これがサーバルちゃんの飲み方なんだろう。
長く飲んでいるサーバルちゃんの横で、既に喉は満たされているけれど再度お愛想で水を掬って飲んでみたり、顔を洗ったりしてサーバルちゃんが水を飲み終わるのを待つ。
顔を洗って思い出したけれど、僕の顔も下半身もサーバルちゃん汁にまみれてしまっていたから、これだけ水があれば水浴びをしてもいいかもしれない。
サーバルちゃんが顔を上げ、自分の手を舐めて顔を拭き始めたので声をかける。
「ねぇサーバルちゃん。
ここで水浴びしても大丈夫かな?」
「水浴び?
うん! 今日は他のフレンズも少ないし大丈夫だよ!」
「じゃあ。僕、水浴びするよ。」
僕はそう言って服を脱ぐ。
ベルトもズボンも脱ぐ。
もちろん僕の頭の中にはサーバルちゃんに言っていた『お水飲んで元気になったら、またしようね?』はしっかりと残っていて、僕の尻尾は既にやる気になっていた。
「うっわー!」
僕の尻尾を見て目を輝かせるサーバルちゃん。
「あっ! そうだった!
しっぽちゃん! きもちいいのしよ!
もう一回しよー! また私も脱がせてー!」
サーバルちゃんはウキウキしながら胸を僕に近づけてくるのだった。
僕は予想通りに動いてくれたサーバルちゃんに嬉しくなり、嬉々としながらサーバルちゃんの服に手を伸ばし、そしてキスをする。
「んっ」
ちゅっちゅと口と舌を絡めながら、サーバルちゃんの胸のボタンを外していく。
――その時サーバルちゃんの耳がピクピクと動いた。
サーバルちゃんはキスを即時中断し、何かを察知したように湖面に目を向ける。
僕もつられて目をやると――ポコポコと視線の先から