サーバルちゃんの視線の先。水飲み場の奥の方でポコポコと上がっていた
「うわわわわっ!」
僕は不穏な空気に、ついサーバルちゃんに抱き着いてしまう。
サーバルちゃんは僕の行動を気にするそぶりも無く、しっかり状況を把握しようとするかのように、ソレから目を逸らさず凝視している。
ザバー という音と共に、人影が姿を現した。
「だ~れ~~?」
突然姿を表した、ぴっちりと体型を露わにするような装いの豊満な女性。
胸の大きさはサーバルちゃんよりも確実に大きく、間延びしたその声は優しそうな雰囲気を漂わせていた。
「あー! カバー!」
「あらぁ? サーバルじゃない?
どうしたんですの?」
サーバルちゃんは警戒を完全に解いたような雰囲気でニコニコとしだし、僕もその様子から安心感を覚えていた。
どうやら知人のようだ。
だが、二人のやり取りを聞きながら僕の記憶に『カバ』という単語はどこかに引っかかるモノがあった。
何となくだけど優しそうなイメージと裏腹に『超危険』という印象が沸き上がってきた。
その恐怖から、ついサーバルちゃんに抱き着いたまま腰が引け、へっぴり腰状態で後ろに下がる。
そんな僕の動きなど気にすることなくサーバルちゃんが話を続ける。
「うん! 水飲みにきたんだー。
今日は他のフレンズが少ないねー。」
「ええ。
今日はセルリアンが多いみたいですから、みんな出歩かないのですわ。」
「へー。そうなんだー。
私ここに来るまでに一度も会わなかったよ?」
「それは運が良かったんですわね。」
ニコリと微笑んだ後、目は細めたままカバさんの眉間に皺がよる。
そしてその豊満な胸を自分の両腕で抱きしめるようにして支えながら、カバさんは右手の人差し指を自分の頬にあてて首を傾げる。
「ん~……それにしてもサーバル?
あなた何故服がはだけてますの?
胸を丸出しにしてるなんて、はしたないですわよ?」
サーバルちゃんはカバさんの指摘で自分の胸を見て、そして腰に抱きついてへっぴり腰になっている僕にも気が付いた。
「私、自分じゃ脱げないからしっぽちゃんに脱がせてもらったの!
しっぽちゃんってすごいんだー!」
「しっぽちゃん……って、そちらの方の事ですの?」
サーバルちゃんに紹介され、僕にカバさんの視線が向けられたので、僕はサーバルちゃんから両手を離し、中途半端に元気な尻尾を両手で隠しながら恐る恐るお辞儀をする。
「ど、どうも! しっぽです!」
「初めまして。カバですわ。
ん~……?」
目を細めたまま僕を値踏みするように見るカバさん。
「あなたなんのフレンズですの?」
「ひ、ひゃい!
……えっと、その……」
僕が戸惑っていると庇うようにサーバルちゃんが口を開いた。
「名前はさっき私が付けたの。
しっぽちゃんは自分が何の動物かわかんないんだって。
それで図書館にいったらいいんじゃないかなって。」
「そ、そうなんです。
僕は……僕がなんのフレンズなのか分かりません。」
「そうなのー。
だから私が、さばんなちほーの出口まで案内するんだー。」
「ふぅん。」
カバさんは腕を組んでその豊満な胸を支えながら、頬に当てていた右手の人差し指でくるくると優しく撫でながら何かを考えている。
僕はその様子を見て、カバさんはサーバルちゃんとは違うフレンズだという感覚をヒシヒシと覚え始めていた。
そう。このカバさんはサーバルちゃんと違って、よく考えるフレンズさんのような気がする。
「あなた、特技は?」
「えっ!?
……あ、す、すみません。まだわかりません。」
「走る事は得意ですの?」
「……いえ。」
「飛ぶことはできますの?」
「…………すみません。」
「貴方……なんにもできないのね。」
「……ごめんなさい。」
僕は無能を責められるような印象を覚えてしまい、中途半端に元気だった僕の尻尾がみるみる内に力なくやつれていく。
しゅんと落ち込む僕を見て、サーバルちゃんがまたも僕を庇うように一歩前に出ながら口を開く。
「そんなことないよ!
しっぽちゃんはすごいんだよ!
頑張り屋さんなんだよ!
それにすごく気持ちいい尻尾も持ってるの!」
「さ、サーバルちゃん!」
僕は庇ってもらえて嬉しい気持ちもありつつ、なんとなく賢そうなカバさんの前で僕の尻尾の話をするのはマズイような気がしてならず、気が気ではない。
だが、僕の制止などサーバルちゃんにはまったく関係ないものでしかなかった。
「ほら、しっぽちゃん!
しっぽちゃんのすごい尻尾をカバにも見せてあげて!」
「や、やめ、やめて、サーバルちゃん!」
「どうして? どうして恥ずかしがるのしっぽちゃん?
ほら、隠さないでいいから見せてあげて!」
「や、やめ、やめてぇ!」
サーバルちゃんの力の前では僕の抵抗は虚しい物でしかなく、あっという間に僕の両手は払われ、僕の力なくやつれた尻尾は、サーバルちゃんの手によってカバさんにみせびらかされるハメになるのだった。
「あら?」
「は、はずかしぃよ……」
「あれー?
また形が変わってるねー! なんでー?」
サーバルちゃんという美少女が、そしてカバさんという美女が僕の尻尾をマジマジと見ている。
「あー! ピクピクしだした。
またおっきくなるんだね! すっごーい!」
「…………」
カバさんは目を細めたまま、僕の尻尾を凝視している。
その顔は何かを思い出そうと頑張って考えているようにも見えた。
「カバー。このしっぽちゃんの尻尾はね、おっきくなるととっても気持ちいいんだよ!
しっぽちゃん! はやくおっきくしてー!」
「む、むりだよー。
なんだか僕……は、はずかしいよ。」
「えー……
あ! そうだ。
また舐めたら大きくなるよね!」
「えっ? ……はぅっ!」
サーバルちゃんの言葉を理解しようとすると同時に、僕の尻尾が温もりと、そしてぬるっとした液体感に包まれた。
サーバルちゃんが屈んで僕の尻尾を咥えていたのだ。
「さ、サーバルちゃんっ!?」
「ふぉおひふひへひへほらほー!
ほほ! ほほひふはっへひはー!」
「おぅん!
な、何言ってるかわかんないよ!」
ちゅぴっ と僕の尻尾を口から離して再度口を開くサーバルちゃん。
「ごめんね。大きくしてカバに見せてあげようと思って。
えへへ。しっぽちゃんの尻尾。やっぱりまた大きくなったね!」
てらてらとサーバルちゃんの唾液で光る僕の尻尾。
そして僕の尻尾が小さくならないように、何度も舌を這わせるサーバルちゃん。
そんな僕たちを眺めていたカバさんが、声色を少し震えさせながら口を開いた。
「サ、サーバル? 貴方……な、何してますの?」
「えへへー。いいからいいから。
じゃあ、カバ見ててね。
しっぽちゃんの尻尾はこうするとすごいんだー!」
サーバルちゃんはあっというまに立ち上がって身体を捻り僕に背を向ける。
そしてすぐに地面に両手をつけて腰を高く上げ、じりじりとお尻を僕の尻尾に近づけてこすり付けてきた。
だけど僕の尻尾はサーバルちゃんの行動にさらに怒張しそそり立っていて、サーバルちゃんがこすり付けてくるお尻を弾き返す。
「あ、あれ? あれー?
うまくできないよ?
あれー?」
「さ、サーバル!? そ、それは貴方――」
「ねぇねぇしっぽちゃん! 早く気持ちいいのしてー!
お願いだからはやくぅっ!」
サーバルちゃんはカバさんの様子はもう眼中に無いようで、僕の尻尾を求めてお尻を何度もくねらせ僕に打ちつけてきた。
僕は求められる事に辛抱たまらない気持ちになり、怒張のあまりそそり立って弾き返していた尻尾を握ってその角度を地面に水平に変え、そしてサーバルちゃんの腰に手を回す。
僕の手が腰に触れた事でサーバルちゃんが僕の尻尾を挿れようとしてうねっていた腰の動きが止まる。
「あはっ!
今から気持ちよくなれるんだね! しっぽちゃん!
早くっ 早くぅっ!」
歓喜すら感じさせるサーバルちゃんの声に、僕はカバさんに見られているのを感じながらも我慢できなくなり、尻尾を既に準備が整っているサーバルちゃんの中へと一気に押し込んだ。
ぐちゅんっ!
「オ゛っ! んあはぁっ!
きたぁーー! きもちいーー!」
サーバルちゃんの声が水飲み場に響き渡る。
そしてカバさんは、そのサーバルちゃんを見て、
「…………まっ。」
と、一言、頬を桃色に染めながら呟くのだった。