※この作品はR-18です。

混沌の時代を生きる少年と明日を信じる少女   作:ユージンアームストロング

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今回はプロローグになります。


プロローグ 孤独な戦場

時は2018年、テロ組織イスラム国の過激で無差別なテロ行為によって世界は第三次世界大戦に突入。

アメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランスなどの俗に言う第二次世界大戦の『勝戦国』達はこの大戦に核兵器を突入。その結果、国民の反感を買い、国の情勢は悪化。立て続けに国の崩壊に追い込まれた。

この大戦をキッカケに世界は混沌の時代に突入、力で全てを支配し、力を持つ者だけが自分だけの国を築く世界になっていた。

この世界に生き残った者達は、力を持つ者に従属、それが出来ぬ者達は明日の食事が出来るかわからない貧困に悩まされた。

男は度重なる労働に駆り出され、女子供はその光景を目の当たりにしながら嘆く。そんな中でも無情にも時だけが過ぎて行く。

そして、第三次世界大戦から約30年以上の月日が流れた。

時は2050年。

とある地域で武力衝突が勃発。

 

少年は3枚刄の刀を片手に血みどろの戦場に立ちつくしていた。

その少年の名は剣(ツルギ)、まだ年端もいかないであろう少年でありながら、目つきは鋭く、瞳は『紅く』光っていた…

そこの兵達を全て剣一人が斬ったのであろう。刀には大量の黒い血が付着していた。

 

 

兵士「…い、いたい、痛いよぅ…だ、誰か…助けて…」

 

剣「フンッ…まだ生きていたのか。死に損ないが…」

 

 

非情な言葉を発しながら、少年はその兵士にトドメを刺しに向かう。

 

 

兵士「…い、イヤだ…!し、死にたくない!い、命だけは…!」

 

剣「安心しなよ…オッサン…痛みは一瞬だからさぁ」

 

 

剣は刀を兵士の喉元に突き立てる。刃の当たる皮膚が少し切れ、血が滴る。

 

 

兵士「ッウ⁉︎た、た、助けてくれ…!お前を襲撃したのは上からの命令なんだ!俺の意思じゃないんだ!

そ、それに俺の故郷には俺の帰りを待つ妻とまだ幼い子どもがいるんだ!た、頼むよ!」

 

剣「ハァ?アンタ何言ってんの?俺を襲ったのはアンタの意思じゃないって?そんなの俺には関係ないね。

仮にそうだとするなら、じゃあ俺が今からアンタにトドメを刺すのは俺の意思だ。これでいいんだろ?

それに…故郷に家族がいるとかよく戦場で命乞いをする連中の言い訳だな。いたとしてもそんなことを気にするなら、最初から戦場に出て来なければいい。出て来た以上はアンタの責任だ…そうだろ?」

 

兵士「ヒィッ⁉︎や、やめてくれぇええええー!」

 

剣「じゃあな」ブシュンッ シュッー

 

 

剣は兵士の首元に押し当てた刀で一気に兵士の頸動脈を描き切った。兵士は首から鮮血が吹き上がり、全身が痙攣し、一瞬で絶命する。

 

 

兵士「…」

 

剣「だから言ったろ?一瞬だってさ。俺を恨むんなら、この時代を恨むんだな…」

 

剣「力が全てを支配する…この時代をな。」

 

 

剣がそう呟き、見上げた空には、混沌の時代を表現するような分厚く、ドス黒い雲が広がっていたのだった…

 

 




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