下劣様 作:わーお
千手扉間は不満を感じていた。
忍者学校の生徒達が真剣になって修行していない。これでは最強たる兄亡き今、この里を完全に守ることはできない。犠牲者はただの一人も許さないという気概がない。
千手扉間は真夜中に全ての教員と生徒の親を訓練所に集めた。何故か生徒として千手柱間の孫の綱手ただ一人だけ呼ばれていた。
「お前達の訓練は効率が悪すぎる。やる気がなさ過ぎる。人間の本能、人間が限界を突破する方法を分かっていない。わしがトレーニングというものを見せてやる」
千手扉間は付近の大木に巨大な綱を巻きつけ、さらにはその綱を自分の両肩に交差させてかけた。大木は直径20mにもなり、高さも100mを軽く超える巨大なものだった。
まさか、と親たちは思った。いくら二代目火影の千手扉間と言えどもこれほど巨大な木を引っ張れるわけがない。千手柱間ではないのだから。
千手扉間はじっとうつむき、大きく深呼吸した。静寂があたりを包む。風が吹き、ザーザーと草木が揺れる。
「むんっ!」
と、千手扉間は掛け声と共に前方へ踏み出した。程なく、ぐっ、と綱に引っ張られ、上体がのけぞる。
負けじと体内からチャクラが溢れ、さらに力強く前方へ進もうとする。
巨大な綱がピンと張り、ギシギシと音が出る。木がしなり、扉間は若干前へ動く。地面は反発力を得るために深く陥没している。
その様は圧巻。しかし観衆の予想通り、大木が動くことはなかった。
「ふう」
扉間はふいに力を抜き、息を吐く。観衆達も肩の力を抜いていく。
汗を拭う扉間。そうしながら何とはなしに綱手を見る。10にも満たない小さな綱手はビクリとはねる。二代目火影は厳しい男だ。顔が怖く性格も怖い。
「綱よ、こちらへ」
「は、はひっ」
綱手は扉間に呼ばれ、ガチガチに緊張しながら歩いていく。
そして先ほど、綱がピンと張った状態で柱間がいた場所、の2歩か3歩先に綱手が立つ。
「綱よ、わしの目を見ろ」
「えっ」
綱手が扉間の目を見た瞬間、綱手は幻術にかかった。
何故初代様の宝に幻術を? 扉間様は何をしようと言うのか。観衆が疑問を口にしていく。
扉間は先ほどの巻きなおしのように、綱を肩に交差させ、先ほどの初めの位置につく。
そして深呼吸し、軽く跳ね、笑む。
「笑んだ? あの柱間様が?」
「明日は大凶だ! 大勢の人が死ぬぞ!」
一部の観衆はとてもびっくりした。
しかして扉間は気にせず、深く前傾姿勢を取り、チャクラを全身に漲らせる。
そして、咆哮。
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
野獣か、怪物か。観衆が度肝を抜かれるような雄たけびを上げながら、前方へ踏みしめた。
綱がピンと張る。木がしなり、扉間はさらに前方へ進む。
「ふんがああああああああああああ!」
叫び、何かを求めるように、綱手の方へ手を伸ばす扉間。全身から溢れるチャクラは先ほどの比ではない。遥かに力強く、ぎっしりと濃い。
綱がギリギリと音を立て、大木がさらにしなる。
「ぬああああああああああああああああ!」
ズイ、ズイ。
綱がピンと張った状態から、扉間は二歩も歩いて見せた。
するとそこには綱手がおり、扉間の手が綱手の胸に届いた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」
さらに叫ぶ扉間。
「えっ」
「まさか」
観衆は唖然とする。急に嫌な空気が立ち込め、誰も何も言えなくなる。
扉間はチャクラ吸引を使い、綱手のまな板のような胸を手で掴んだ。さらに己の側へ引っ張った。引っ張ってから、抱きしめて、尻と胸をもみしだく。まるで獣のように。
見ていない。我々は何も見ていない。
観衆はもう凍り付いていた。ロリコンは興奮していた。
「ふう」
と、扉間は胸をもみしだくのを辞めた。
綱手を解放し、大きく深呼吸する。呼吸が整ったところで、観衆へと向き直る
「見ての通りだ。人間、特に男は女を求めた時に最も大きな力を発揮する。内側から大きな情熱が湧き上がり、チャクラが、肉体が、限界を超える。これだ。わしが言いたいのは。この情熱を利用して修行してもらいたい。大人も子どももな」
観衆は唖然としてしまった。扉間がこれほどロリに情熱を傾けているなんて知りたくなかった。しかもこれを愛する子へやらせろという。無茶苦茶な話だ。しかし火影命令なので受け入れざるをえなかった。
その日から、木の葉では修行内容が大幅に変更された。
特に体術の修行では、男が女に、女が男に、頑張ればエッチなことができる仕組みが整えられた。肝心なのはエッチの相手だが、これは成績優秀者の順で指名できることになった。