※この作品はR-18です。

ダンジョンに性交を求める眷属の物語   作:kuracjaponski

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第八章 -リヴェリア-

ティシェールは魔石パイプをくゆらせながら、事務所の入り口に座り込んで夜の雑踏を眺めていた。彼は一般的に言うところの犯罪組織の一員だったが、極めて独立心の強い野心家でもあった。所属しているコルリオーネ組はある程度彼に裁量権を与え、そして彼はそれを大いに利用してあらゆる金儲けを続けていた。

 

 魔石の用途は相当な数があると言うが、それはきっとティシェールが企んできた金儲けの数と比べれば、半分にも満たないだろう。今夜は暖かかった。近頃は寒い夜が続いていただけに、今日は金の匂いがする。下半身から突き上げる欲望に気付かないうちに頭を支配された連中が、自分が発明した営みの一つである『時間貸し宿屋』に迷い込んでくるという予感がしていた。

 

 その予感は的中した。顔は良くないが身体付きは良い猫人の女性が、どうみても不細工な男の腕に抱かれてやってきた。それからどう見ても法律に抵触するだろう年齢の少女を連れた中年太りのヒューマンが、こそこそとやってきて宿の受付をした。それから三組、四組と続けて来客があった。やはり今夜は調子が良いらしい。ティシェールは得意気にぽけっとに手を入れて、その場を離れようとした。その時、見覚えのある男が

九魔姫(ナイン・ヘル)を従えてやってきたので、思わずティシェールは魔石パイプを地面に落としてしまった。

 

 「…ハムザっ、おめぇ」

 

 ハムザは後ろを歩くリヴェリアを雑踏の目から隠すようにやって来て、早口でティシェールに言った。

 

 「おう、さっさと受付だ。お姫様の気が変わらんうちにことを済ませる必要がある。なぁ、一応聞いておくが、お前のところの守秘義務はまだ健在だよな?」

 

 「もちろん、その通りだぜ」ティシェールは取り落とした魔石パイプを拾い上げ、洒落た帽子を被りなおした。

 

 「どんなに有名なファミリアだろうが神様だろうが、うちの店員の口の堅さからしてみればミジンコかアメーバかってとこさ。漏らしゃしねぇよ。安心して使いな」

  

 その時雑踏の注目を一斉に浴びていたリヴェリアがハムザに非難がましく告げた。

 

 「やはり止めておこう。ここまで注目されては、入ることは出来ない」

 

 だが、折角の獲物を逃したくないハムザの心を察した勘の良いティシェールはリヴェリアに言った。

 

 「安心しな、王族さん。うちはただの酒場だぜ、馴染みの客しか本当の営業を知らないのさ。実はやましいことをする場所だなんて、ここを通る連中は考えもしねぇって寸法だ」

 

 紳士御用達の安心と信頼の『愛の酒場』だぜ、と付け加えてから、ティシェールは二人をとびきりの上客をもてなすように受付へ案内した。

 

 受付はみすぼらしい少年だった。所々に痣の跡があったが、すでにきっちり仕事を覚え込まされたのか、流れるように今日のおすすめメニューが肉料理だと説明してから一拍間を置いた。

 

 「鵞鳥の肝臓があると聞いたんだが」ハムザはその間に差し込むように言った。

 

 「なに、一度食べて以来、やみつきになってね」

 

 それから少年は言った。

 

 「501号室にご用意がございます」受付の奥にある扉を開き、ハムザとリヴェリアは階段を上った。その背を見送ってから、ティシェールは肩を落として溜め息を吐いた。

 

 「全く、今度は王族か。ハムザにだけは敵う気がしねぇな。俺ならビビっちまって勃ちもしねぇだろうよ」

 

 

 501号室は一番上の階にあるただ一つの部屋だった。豪華な金色と赤で統一された広々とした客室を好まし気に見渡し、リヴェリアはやわらかそうな座椅子に腰を降ろした。

 

 「暗号とは、ならず者も考えたものだな」

 

 「奴らは頭が切れるぞ。常に頭を使って生きているからな。でなければお縄を頂戴するから、命がけだ。その証拠がこれだ」

 

 小さな冷蔵庫を開くと、そこには確かに鵞鳥の肝臓があった。それだけではなく、作り置きの煮込み料理もあり、テーブルには質の良さそうなワインが二本並んでいる。確かに、酒場の体裁は整っている。売春の斡旋となればギルドは黙ってはいないだろうが、実態がただの個室の酒場だとすれば手出しは出来ない。

 

 「お前の行動力には恐れ入った」リヴェリアは笑みをたたえてそう言った。普段の凛とした表情とは違った魅力が現れる。こんなに優しい眼差しを持っていたのかと思うと、ハムザは一層リヴェリアを押し倒したい衝動が高まった。

 

 「私を本気で口説いたのは、お前が初めてだ」

 

 「そんなに綺麗なのにか?」思わずハムザは聞き返す。

 

 「どうかな。Lv.6の魔導師、【ロキ・ファミリア】の幹部、そして王族。そこまでいってしまうと、人は見る目を変える。神と接するかのように畏まり、決して自分を見せないんだ。お陰で私は伴侶探しに苦しんでいる。フィンも似たようなものだな」

 

 「伴侶が欲しいのか?」

 

 「無論、そう思っている」リヴェリアは答えた。

 

 「どれだけ強かろうと、どれだけ有名だろうと、私を愛してくれる人が居ないのなら、一体なんになる?――そう考えたことは何度もある。だから、お前が私を口説いた時…正直言って、嬉しかったぞ。お前の放蕩ぶりには心底幻滅したが、同時にその勇気は認めていた」

 

 ハムザは鵞鳥の肝臓を口に放り込んだ。なんとも言えない奇妙な味だったが、確かに癖になる味だ。それからワインの栓を引っこ抜き、グラスに注いだ。

 

 「飲むか」リヴェリアは断った。しかしハムザは諦めない。エルフだろうが何だろうが、酒の力は偉大なのだ。愛の神ですら動かせない固い貞操だって、酒神の力を借りれば豆腐のように柔らかくなるということは、経験により証明済みの事実だったのだ。

 

 「お前も冒険者なら、冒険をするべきだ。古臭い価値観なんて捨ててしまえ。殻を破るには、駄目なことも学ばなければならん。そうしてレフィーヤは成長したんだから、お前だってそうだろう」

 

こほん、と一つ咳払いをする。それからリヴェリアは通る綺麗な声で喋った。

 

 「分かった、分かった。だが、まずは知りたいことがある。それは【アポロン・ファミリア】の動向だ。戦争遊戯(ウォーゲーム)の結果次第では、お前達は消滅するだろう。そうならないためにも、私はお前を勝たせるように動くつもりだ。だが、表立って協力は出来ん。そこでまず、お前達の作戦を教えてもらおう」

 

 「正面突破だ」簡潔に、そして確信を持ってハムザは答える。

 

 「戦争遊戯(ウォーゲーム)など受けない。近々能力と装備で押し潰すつもりだ。そのためのレヴィスだ。そのためのセクロスだ。俺はスキルのせいで強くなるにはセクロスをしなければならん。だからお前が必要なのだ」

 

 「レヴィスは本当に味方なのか?」リヴェリアは険しい顔をして言った。

 

 「【アポロン・ファミリア】とは言え、本気になったあの女には敵わないだろうが……あの女がお前を裏切れば、それで全てがご破算だ。確証があるのだな?」

 

 「もちろんある。アイズに聞けばいい、レヴィスはアイズに見下されて…そうだなぁ、ちょっとだけ傷ついたようだ。お前だって直接会った時、自分の目を疑ったではないか。その感覚を信じられないのか?」

 

 「確かに…あの女は変わった。牙が抜け落ちたようではあった。それならばその件はそれでいい。それと…明日は必ずアイズとティオナを訪ねろ。レフィーヤもだ。お前の顔を見れば、彼女達も喜ぶだろう」

 

 美女が待っていると知らされれば、行かない訳にはいかない。ついでに評価値もうなぎのぼりに違いない。断る理由がなかったので、ハムザは「わかった」と頷いた。それからリヴェリアは翡翠色の髪を掻き上げて、身体をほぐしてからリラックスして言った。

 

 「ならばもう話すべきことはないな。後は好きなようにすればいい」

 

 そう言ってリヴェリアは赤い葡萄酒を飲んだ。顔をしかめて「不味いな」と言うが、初めて飲む酒にあまり抵抗はないようだった。

 

 ハムザは立ち上がって、正面に座るリヴェリアの背後へ近づき、後ろから胸を鷲掴みにした。

 

 「っ…」

 

 どうやら顔を歪めているらしいが、そんなことは気にならなかった。髪の毛から漂う高貴な香りが獣欲をそそった。手に収まりきらない溢れる巨乳を、柔らかい魔導着の上から思う存分堪能する。

 

 「しかし、意外とあっさりしたものだな。実はヤりたくてしょうがなかった口か?」

 

 ハムザはどうしてリヴェリアが急に身体を許すつもりになったのか、まだよく分かっていなかった。胸を弄られながら、リヴェリアはふふ、と微笑する。

 

 「高潔、貞淑、品行方正。私に対するこれらの評価は全て想像に過ぎない。王族ともなれば仕方がないことだが…本来の私はその真逆の性格だ」

 

 乳首を摘んでみると、リヴェリアは身体を捩らせた。

 

 「…っ。ふふ。私が里を抜け出して冒険者となったのは、反骨精神によるものが大きかった。古い慣習を捨て、世界を旅し、新しい価値観を学びたかったのだ。だが、同時に幼い頃から教え込まれたエルフとしての美徳意識も、確かに染み付いていたな」

 

 「実はやんちゃな子供だったのか。でも、厳しく躾られて良い子になったと」

 

 「そんなところだ。だが、オラリオに来て、親がするように若い連中を見守り続けていると…私の生来の反発心が薄れていった。アイズやレフィーヤが道を誤りそうになる度、彼女達を古い価値観で束縛していたらしい。それに気が付かせてくれたのが、他でもないお前だ。ハムザ」

 

 するりと手を服の下へ潜り込ませ、豊満な双丘を直接堪能する。とてつもなく滑らかな肌触りと、完璧な形状だ。

 

 「…ふふ、くすぐったいな」

 

 「すぐ気持ちよくなるさ。それで俺に恋をしてしまった訳か」

 

 「恋というのは間違いだな。先程言ったように、私はあまり貞淑な方ではない。気に入った男に言い寄られれば、いつでも身体を捧げるつもりで居た。だが…そんな男に会うのに、何十年とかかってしまった」

 

 「それは…世の男達はとんでもない大馬鹿物だな」リヴェリアは声をだして笑って答える。

 

 「それか、お前が大馬鹿者かのどちらかだ。さぁハムザ。私に冒険をさせてくれ。新しい世界を、お前が見せてくれ。この時を…あぁ、私は何十年も待ったのだから」

 

 

 リヴェリアの豊満な胸をしばらく堪能し、ついに服を脱がそうかと手をかけた所、リヴェリアはその動きを遮って立ち上がった。

 

 「服は脱がせるな」

 

 ハムザは手を引かれ、ベッドまで連れてこられた。

 

 「エルフの性でな…身体を見せるのは抵抗がある。その代わりお前を脱がせてやるから、ここに座れ」

 

 隣をぽんぽんと叩く彼女に従い、ハムザは柔らかいベッドへ腰を降ろした。するとリヴェリアは服をせっせと脱がせ始める。まるで母親に服を脱がされる子供のようだ。ついに纏う衣服が下着だけになった時、膨らんだ股間の辺りを見た王族は顔を背けて言った。

 

 「慣れんな。まさか私が男の裸体を眺める日が来るだなんて」

 

 そう言いながらも手はしっかり下着に掛かっており、しなやかな手はそれをゆっくりと下ろした。いきり立つ股間を凝視し、王族は不思議な笑みを浮かべている。隠しきれない喜びが湧き出てきたようだ。

 

 「やっぱり裸を見てみたかったのか?」

 

 リヴェリアは素直に頷いた。

 

 「不思議な事に、年を重ねるに連れその欲求は高まっていった。昔は気にも留めなかったお前の様な男が、どうにも魅力的に映るようになった。何故だろうな」

 

 そう聞かれても答えることは出来なかった。代わりに外に出た股間が、獲物を求めてぴくっと動いた。美しいエルフの姫を前に、先走り汁が垂れそうになっている。

 

 「…随分と苦しそうだな」完璧に磨かれた爪、その華奢な指先が裏筋をなぞるように触れた。背筋がぞくっと震えた。跳ねる股間を取り押さえるように片手で包み込むエルフの姫は、そのまま股間を前後にしごき始めた。

 

 なめらかな手のひらで、しなやかな指先で、顔を見上げこちらの反応を逐一観察しているリヴェリアは、確実に手コキのコツを掴んでいった。次第にむず痒くなり、股間がさらなる刺激を欲しているのがよく分かったので、ハムザはそれとなくリヴェリアに言った。

 

 「手でするのもいいけどなぁ…なんと言うか、もっとエロいのが良いなぁ」

 

 動きを止めた彼女はエメラルドの瞳を伏せて考えた。それから「仕方がないか」と言ってローブのボタンを上から順に外し始めた。ゆっくりと露になっていく胸元に期待を抱いていると、ついに大きく美しい双丘が姿を現す。

 

 ローブを着たままなので所狭しと迫り上がり、零れ落ちる素晴らしい胸。染み一つなく、見事な張りのある白い色をしており、乳首は見たこともないような美しいピンク色をしていた。

 

 そんな凶器を二つ持ち上げて、股間を挟んでみせた。思わず声が漏れるが、リヴェリアは更にそれを上下に擦り始めた。一体どこでそんな技を身に着けたのか…そう言いたくなるハムザだったが、【ロキ・ファミリア】の連中の底知れない恐ろしさを思い出し、その言葉は飲み込んだ。

 

 どうせこいつらは、初めから最強なんだ……。約束されたセクロスの技を、生まれつき持っているという超人軍団、それがハムザの中の【ロキ・ファミリア】だった。あのレフィーヤでさえ、その気にさせればきっととんでもない隠し技を持っているのだろう。

 

 「具合が良ければそう言え。何分初めてなものでな…上手く出来ているのか確証が持てない」

 

 「まぁまぁだな」本当は最高だと言いたかったが、認めるのが癪だったので嘘を吐いた。しかしその言葉を本気にしたリヴェリアは、「そうか…」と綺麗な唇を開くと同時に、亀頭をその柔らかい唇で包み込んだ。

 

 「うほっ…」

 

 舌を蛇のように動かし、ぐるぐると亀頭を愛撫するエルフの姫。またたく間に唾液と先走り汁でヌルヌルになった股間を、再びリヴェリアは二つの狂気で包み込む。

 

 以前よりも激しい動きで、射精を促すように執拗に前後させる。豊満な胸に包まれるその快感はとても心地よく、もう我慢出来そうにもなかった。

 

 「……いかん、そろそろセクロスをしよう」だが、そう言うハムザに目を細め、エルフの姫君は首を横に振った。

 

 「駄目だ。このまま射精しろ。私の身体でお前を絶頂に導けるという確証が、私は欲しい」

 

 何でそんなことを…と苦しげに呻くハムザに、リヴェリアは言葉を重ねる。

 

 「どうせ一度や二度では萎えないだろう?最初は胸に出して良いぞ。さぁ、絶頂ってしまえ」

 

 思い双丘が肌に打ち付けられる度、リヴェリアの唾と股間から出る先走り汁で濡れた淫靡な音が響く。ついに我慢の限界を迎えたハムザは、胸に埋もれた中で思い切り射精した。

 

 「っ……」

 

 先端から飛び出した一滴が、リヴェリアの髪に飛んでいき頬を滴る。離した胸には白濁液がべっとりとこびり付き、淫靡な臭いがどっと押し寄せてきた。

 

 「なかなか癖の強い臭いだな」

 

 汚れた胸元にへばりついたそれを指先で掬い、興味深そうにまなじりを細めたリヴェリアは言う。

 

 「一度綺麗にしてやろう」

 

 汚れていない方の手で美しい翡翠色の髪を耳に掛け、痙攣する男根を口に咥えた。根本まで咥え込み、舌を器用に絡め、唇をすぼめて男根を吸い上げる。エルフの姫の美技に、思わずハムザは感嘆の声を上げた。

 

 それから口に残った精液をゆっくりと嚥下し立ち上がる。その時、反動で大きな胸が揺れた。

 

 「やはりまだ萎えないようだな。期待していた通りだ」

 

 このままだと覆いかぶさられ、犯され、気絶してアスフィの二の舞になる。そう感じたハムザはリヴェリアを押し倒し、四つん這いにさせ、ローブをたくし上げた。どうやら下着は履かない主義らしく、王妃の秘部からは濡れた雌の匂いが漂う。

 

 「こらっ…あまり見るな。するなら早く挿入しろ」

 

 どうやらお姫様は見られるのが本当にお嫌いらしい。仕方がないので、股間で蓋をしてやることにした。先端をあてがった瞬間、股間はにゅるっと飲み込まれた。

 

 「おぉっ…凄い」

 

 絡みつく妖精の姫の襞。その味は、柔らかなアイズ・ヴァレンシュタインのようだった。アイズのものは情け容赦なく搾り取る搾精器のようだったが、リヴェリアのものはもっと優しく包み込むタイプの名器だ。

 

 無我夢中に腰を振るあいだ、ハムザは不思議なことを考えていた。レフィーヤのものもそうだったが、エルフの性器は包み込むタイプのものが多いらしい。エイナのものにも似たような感覚がある。深く、大きく、全てを許容するだけの包容力があり、その上で優しく絡みついてくる襞を持つ。急激に射精感がこみ上げるというよりかは、長く時間を掛けて楽しむことが出来、全てがこちらの加減次第だった。

 

 性処理専用の穴としては、これほど優れたものはない…にも関わらず、エルフは皆セックスをしたがらないという。何という、宝の持ち腐れだろうか…。

 

 後ろから妖精の姫を犯すという贅沢を、出来るだけ長く続けたかった。ハムザはリヴェリアを突きながら声を掛ける。

 

 「お姫様、はじめてのセクロスはどんな感覚だ?」

 

 吐く息に僅かに喘ぎ声を混ぜながら、姫は答える。

 

 「想像していたよりも痛みはない。それどころか、なかなか良い塩梅だな…」

 

 「そうか、それはよかった」

 

 今までは浅く突き続けていたが、今度は奥まで一気に突き上げてみる。

 

 「うっ…!」

 

 すると今までにない声色でリヴェリアは喘いだ。どうやら深く突かれるのがお好きらしい。彼女の上半身をベッドに押し付け、腰だけを浮かせた状態にする。背後から覆いかぶさる体勢を取り、男根が王姫の奥まで届くよう、深く強く腰を打ち付ける。

 

 「んっ…そう、…そこだ」

 

 手持ち無沙汰になった手で、押し潰れた胸を掴んだ。それから獣が欲望のままに交尾するように、ハムザは何度も何度も突き続け、ついにリヴェリアは絶頂を迎える。

 

 「っっっっ〜……」

 

 くびれた腰が面白いように跳ね、リヴェリアはしばらく痙攣していた。それから再び動き始めると、リヴェリアは間もなく二度目の絶頂を迎える。その痙攣が収まった時、溜め息混じりに彼女は言った。

 

 「参ったな…病みつきになる訳だ。確かに想像を絶する快感だ」

 

 「喜んでくれたようで何より。だが、俺はまだイッてないぞ」

 

 四つん這いのまま振り向いて、繰り返される挿入に唇を噛みながら彼女は言った。

 

 「避妊薬は常備しているから…好きな時に出して良いぞ。孕ませるつもりで、お前の子種をたっぷりと注いでみろ…」

 

 それから長い間、ハムザは思う存分リヴェリアを堪能した。途中何度も絶頂を迎えた彼女だったが、「早く終わらせてくれ」と頼むことは決してしなかった。むしろハムザが出来る限り素晴らしい膣を堪能したいのだと言うと、「それならばそうすると良い」と言って喜んだ。

 

 しかしいよいよ限界を迎え、溜まりに溜まった欲望を全てリヴェリアの中に吐き出したくなってきたので、腰の動きを早め、リヴェリアに射精を告げる。

 

 「うおおぉ…いくぞっ」

 

 「っ……良いぞ、出せ」

 

 ぐったりとしながらも何とか言葉を発する彼女の中に、ハムザは思い切り全てをぶち撒けた。

 

 「っ…!」

 

 どくどくと脈打つ男根から、妖精の姫の内部に精液が注がれていく。その感覚をはっきりと認識しているのか、リヴェリアは眉間にシワを寄せて口を噛んでいた。対するハムザは天にも昇ろうかという心地よさに開口して脱力し、最後の一波が終わるまでずっと彼女の奥に挿入し続けていた。

 

 ようやく射精が終わった頃には、全身が汗だくになっていることに気がついた。ぐったりとベッドへ倒れ込むハムザとは対照的に、リヴェリアはすっと立ち上がってから、どこからか持ってきたタオルでハムザの全身を拭き始めた。

 

 「お前には感謝しなければ。こんな私を抱く気になる男は、オラリオ広しと言えども、なかなか居ないからな」

 

 「それはどうだか…お前をズリネタにしているやつなんて、掃いて捨てる程いると思うぞ」

 

 「だが、誘ったのはお前が初めてだ」優しい笑みを浮かべ、リヴェリアはハムザの鼻を摘んだ。

 

 もがくハムザを見てけらけらと笑うリヴェリア。彼女の無邪気側面を垣間見て、ハムザは何となく嬉しくなった。

 

 「目を瞑れ」リヴェリアは姉が弟に告げるような、或いは母親が子供に告げるような口調で言った。従わざるを得ないと思わせる口ぶりに、仕方なくハムザは従った。

 

  目を瞑ると、リヴェリアは優しく口付けをしてきた。ハムザはそのままリヴェリアの顔を掴んで離さない。彼女の悪戯っぽいその口付けは、次第に本格的な絡みつく舌使いに変わっていった。

 

 暫くしてから顔を離すリヴェリア。悪戯を完了した子供のように満足そうな笑みを浮かべ、再びいきり立つ股間を指先で弾いて言った。

 

 「……今日は満足いくまで出させてやろう。手と胸と口、好きなものを選べ」

 

 

 

 フィンは夜空を流れる美しい雲には目もくれず、せっせと単調な色彩の書類と格闘し続けていた。巨大なファミリアの団長である彼の元には、毎日沢山の書類が届く。他派閥への支払いだったり、ギルドへの税金だったり、各種申告事項の記載だったりと、ファミリアが大きくなるに連れて執務量はどんどん増えていった。主神ロキがあんなぐうたらな性格なせいで、こなすべき仕事の全てはフィンの両肩に降りかかる。

 

 「…っと。もうこんな時間か」

 

 大きな魔石時計は午前三時を告げている。筆を置き、「ん〜」と伸びをする。するとこんな夜中にも関わらず、足音が執務室に向けて近付いてきた。

 

 (リヴェリアかな?)

 

 こんな時間に起きているのは、自分かリヴェリアくらいだ。ついでにガレスもそのうちの一人ではあるが、彼の場合は酔っ払っている頃合いだろう。ここに来る理由はない筈だ。

 

 ノックの音が響いた。扉を開いて現れたのは、やはりリヴェリアだった。しかし、憑き物が取れたようにスッキリした顔で現れたので、フィンは面食らっていた。

 

 「……殻でも破ったのかい?まさかハムザと?」

 

 思わず口を出た言葉に、フィン自身も驚いた。しかし、リヴェリアはゆっくりと頷いてから話を始めた。

 

 「【怪人(クリーチャー)】の脅威は去った。奴の過去は清算してやろう。闇派閥の殲滅は、あの女の情報に頼らずとも実行出来る筈だ。…ところで、またこんな時間まで仕事か。たまには羽根を伸ばし、気の向くままに馬車にでも乗ってみたらどうだ。世界が変わるかも知れんぞ」

 

 フィンは爽やかに聞き返す。

 

 「無目的に時間を浪費するために馬車に乗る?無理な相談だね」

 

 くるりと筆を回して、更に付け加えた。

 

 「正確には、出来ない相談だ。【勇者(ブレイバー)】たる者一秒も無駄にすることは出来ない。一族の悲願はお気楽な行楽の先にあるものじゃなく、たゆまぬ労苦の果てに成し遂げられるものだからね」

 

 やれやれ、とリヴェリアは肩を竦める。

 

 「お前がそうならそれで良い。だが、はっきりと伝えておこう。【怪人(クリーチャー)】の脅威は去った。アイズも私も、この点で意見は合致している。あの女はもう敵には成り得ない」

 

 「僕には信じられない」フィンは曇った眼で続けた。

 

 「この目がそうだと認識しても、【勇者(ブレイバー)】の目はそうは信じないだろう。どれだけ小さな脅威でも、後に大きな悪となるのならば…確実に排除しなければならないからね」

 

 分かった、とリヴェリアは頷いた。そしてフィンに背を向け、廊下の扉を開いた。思い出したように振り返り、一言だけ彼女は付け加えた。

 

 「どうしてもと言うのなら…親指に聞いてみるんだな」

 

 そう言い残し、リヴェリアは部屋を去った。

 

 「………」

 

 窓の向こうの暗闇をゆっくりと雲が流れていく中、立派な執務机に向かいながら、フィンはじっと親指を眺め続けていた。

 

 疼くことのないその親指を。

 

 

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