※この作品はR-18です。

こばやしさんちのめいどらごん   作:書いてる人

1 / 16


深く考えずに読んでね。


襲われ、

 

 

「え?トール?」

 

 

トールが上に乗りかかるようにして、押し倒している。

私を。

寝室。夜中。風呂上がり。

トールの髪がさらりと顔に触れた。とても近い距離。

 

 

「小林さん、子作りしましょう!」

「え?」

 

 

いい笑顔だけれど、熱のこもった瞳は普通じゃない。

 

 

「…………は?!」

 

 

とりあえず耳を疑った。

何、子作りといった?

…………子作り?????

 

 

「え、ちょ、何言ってるのトール、」

 

 

そう言いつつぐっぐっと両手に力を入れるがトールは離してくれない。

部屋が薄暗いのでうっすらとしか見えないが、トールはとても、正気じゃないように思う。

なんていうか、興奮のし具合が?

 

 

「小林さんったら言わないとわからないんですかぁ?」

「あ?」

「あ、すいません」

 

 

一瞬シュンとするトール。

離してくれるのかとホッとしたが、トールの顔が近づいて一気に心臓が煩くなった。

え、ほんと、何。

息がかかるほど近くのトールの顔。

同じシャンプーの香りが鼻をくすぐる。

 

 

「……小林さん…、」

 

 

はぁっ…、ととても熱い吐息が。

ゾワと腹部から胸にかけて何かが走った感覚。

 

 

「え、ちょ、ちょっと、」

「……子作り、…………、いや、せっくすしましょ……?」

「え?」

 

 

ちゅ、と小さな音がして、全身が痺れて動けなくなった。

トールが私の首元に顔を埋め、一つキスをした。

一瞬呆然として、理解した瞬間体全身に火でもついたかと思った。

 

 

「ちょ、ちょま、な、そそそんな、とー、」

「……こばやしさん、」

「う、な、」

 

 

トロンと溶けるような瞳が目に入り、トールで視界が塞がれた。

え?

き、きき、キスされた、あ?

理解できない。

やわらかい、

いいにおい、

 

熱い

 

 

「ん?!ふっ、…ぷぁ、とー、む、ぅ、」

 

 

トールの舌が入ってきた。うねうねと口の中を這う。

息苦しくて、涙が出た。

息継ぎをするように離れるトール。その度に出る変な、聞いたことのない自分の声。

息苦しくて出てる涙なのか、なんなのか、わからなくなってきた。

喉の奥が苦しい。

 

 

「っ、う、っ……、は、……ぁ、ふ、」

 

 

深い、深い、キスをされ、思考力が数秒前に比べて格段に落ちる。

 

とめないと、とめないと、という考えが浮かんで、それだけが脳内をぐるぐると回った。

体を捻って腕にも力を入れ、なんとか逃れようとしていたけれど、それも無駄だとわかる。

 

 

「ぷぁ…、とぉ、る、」

「………小林さん、すごく、かわいい」

 

 

とーる、

ぼぉっと、する。

なにもかんがえられない。

 

 

「すきですよ小林さん」

 

 

また深く、長い、息苦しいキス。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

ネットを見ていて、なんと言うのだろう。

エロい、ものを見つけてしまったのが発端だったと思う。

それは、人間のせっくすをとんでもなく魅力的に描いていた。漫画だ。

甘くとろける、そんなもの。

正直小林さん以外は心底興味がなかったために、いままでこんなものを見かけても無視していた。

けれど、漫画の主人公が、小林さんに似ていたのだ。

眼鏡にポニーテール。それと目が死んだ魚だった。小林さんだ、と思ってしまえばもう、ダメだ。

かわいい、小林さん。

涙目で、頬を赤くして、たまに嫌がる姿なんて、なんと、クるのだろう。

かわいすぎる。

漫画を見ているはずなのに、小林さんに似たそのキャラが小林さんにしか見えない。

本物の小林さんは、こんな顔をしてくれるのだろうか……、

どんな声で、私の名前を呼んでくれるのだろうか………

 

 

 

いつの間にか時間が経ち、小林さんの帰ってくる時間だった。

急いでネットを切る。もちろん履歴は消した。題名は覚えたので検索をかければ明日からも問題はない。

 

 

問題は、ない……。

 

 

「ただいま、トール」

「あっ!おかえりなさい小林さん!」

「珍しいね、いつも飛んでくるのに。何してるの電気もつけないで」

 

 

パチリと音がして部屋が明るくなる。小林さんが不思議そうなものでも見るみたいに私を見た。

 

小林さん、かわいいなぁ。

 

 

「……トール?」

「あ!やっ!料理見るのに真剣になりすぎましたあはははは!」

「……」

 

 

じっと見つめられる。

この目。

鳩尾あたりがビクリとする、小林さんの目。

とん、と小林さんが私の方へ。

はわわ、と、いけない妄想をしていたのがばれてしまったのではと、手足が冷たくなる。

 

ぴとっ、と、冷たい小林さんの手が、私の額に触れた。

 

 

「熱、はないみたいだけど、ドラゴンって風邪引いたりするかな……」

「え?は?ふぇ」

「顔が赤いよトール。ネットも程々にね」

 

 

優しい笑顔。

漫画の、トロンと涙を浮かべた小林さんそっくりのあのキャラの顔が、重なる。

 

 

「は、はい」

「あ、じゃあごはん今からだよね。手伝うよ」

「え?!あーーー!いいですいいです小林さんは座っててくださいーー!!」

「え?そう?あはは」

「な、なんで笑うんですか!」

「元気なトールの方がやっぱりいいね、あ、じゃあとりあえず着替えてくる」

 

 

とんとんと、二度おでこを触られた。

 

 

「……はい」

 

 

小林さんは、イケメンである。

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

数日経って、漫画を制覇した。

 

中々素晴らしい漫画であった。

最終的に漫画の中の主人公と小林さんが結婚して子供まで出来たのが気に食わなかったけれど、道中の小林さんの可愛さったらない。

小林さんそっくりなキャラはもう、私の中で小林さんとなってしまった。

それにしても、この漫画。

かなり性癖が…………。

 

ゴクリと唾を飲み込んだ。

道具はもちろん、いろいろなぷれいを、していた。

それをいちいち小林さんが嫌がる素振りを見せるのだが、そこを無理やり主人公が押し通す!

くっ、その嫌がる小林さんが!超絶!かわいい!

 

 

涙を浮かべた目で

「っや、やめっ、ぁっ」

なんて一言を耳にしたら全身が痺れそうだ。想像だけでいける。

 

 

小林さん小林さん言ってると本物の小林さんに申し訳なさがあるのだが、慣れた。

 

 

 

ここで、いろいろなぷれいを見たのだが…。

正直、出来るものなら全部したい。

小林さんとなら何しても嬉しいのだから、まぁ、何したって、うははって感じだ。

 

 

けれど、と、グッと拳を硬くする。

 

 

これで小林さんに嫌われたらどうしようもない。死ねる。

 

 

「トールー?」

「あっ、小林さん!おかえりなさーい!」

 

 

多分、我慢してても、我慢ができなくなる日が来ると、

なんとなくわかる。

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

ぷは、とトールが離れて、ここだ、と精一杯の出来る速さで顔を背けた。

背けて、それから?

頭がぼぉっとしたまま、かんがえろ、という単語だけがぐるぐるまわる。

 

 

「小林さん……」

 

 

顔を背け、短く息を吸いながら視線だけトールに向けた。

トロンと溶けるような瞳。まだ正気じゃない、というかさっきよりも深くのめり込んでる感じがすごい。

 

 

トールの右手が私の左手から離れた。

終わりだろうか、と思う。離されたはずなのにまだ握られているような感覚。

と、お腹を触られた。

 

ビクッと反応してしまい、顔ごと動いて触られたところを見る。

トールの右手がお腹、というか、腹部、というか、女性の大事なとこの、その上を人差し指で円を描くように触っている。

 

 

「え、と、とーる、そ、そこは、」

「おしっこ」

 

 

…………、?

 

 

「おしっこしたくなってませんか」

 

 

……おしっこ?

 

 

単語が脳内に届いて、意味がわからないと思った次の瞬間、

 

グッ、と押されて全身がびくびくと小さく震えた。

 

 

「っあ?!なに?!」

 

 

ぼぉっとしていた頭がクリアになり、ただ一つのことだけしか考えられなくなる。

 

 

「と、トイレ!!」

「あ、ちょっと」

「え?!トール!ちょっと!まっ!」

 

 

ぐりぐり、と押される。

押さないでくれ!

出る!

 

そんなに気になるほどの尿意でないとしても、こんなに強く押されたら、無理だ。

 

 

「やっ、とーる!」

「いいですよ出して、私が片付けますから」

「な、なにいってるのとー、ぁっ、くぅっ!」

「我慢しなくていいんですよ」

「ぃ、ヤっ、」

 

 

体をねじって押されるのをなんとか逃れようとする。

気づけば両手をトールの左手で固定され、逃げられない。

だいたい種族差的に逃げられない、のか。

 

 

「んむ!!」

 

 

キスされ、視界も塞がれる。

嫌がっても無駄なのだと思った。トールの理性がひとつのこらず飛んでしまってるように思う。

 

「ぷは、」

「ほら、小林さん」

 

!!

 

限界、がっ、

 

 

トールの顔が離れ、声が漏れ、限界を超える。

 

 

「っぁ、やぁ、」

 

 

ジュッ、ととても強く音が響いた。

 

一瞬、頬が緩んでしまい羞恥で瞳をぎゅっと瞑った。膝を折って小さくまるまる。

 

しょー、しょわ、しょわわわ、

 

びくびくと震えてしまうし、思った以上に出て、トールも無言で、想像以上に恥ずかしい。しかも止めようとして途切れ途切れになるのもこれはこれで恥ずかしい。

あったかい液体が股や、しまいには背中あたりまで広がるのを感じて涙が出てきた。

 

大人になってお漏らしとか、こんな、恥ずかしい事があるとは。

 

 

「小林さん、」

「く、っ、とーる、どう、したの。なんで、」

 

 

ひっく、と子供みたいに嗚咽が漏れた。

 

 

「小林さん、すごく、かわいい、です」

「そう、ひっく、っじゃ、なくて」

「服、脱ぎますか」

 

 

じゃ、ってそんな軽い感じで濡れた服に手をかけようとするトール。

びっくりして停止する。

 

 

「まだ、やるの」

「え?今からが本番ですよ」

「や、あの、ふぁ?!」

 

 

ずるりとパジャマを下ろされて、パンツも一緒に脱げようとする。

 

 

「ちょ!ちょっと!やめ、トール!」

「上からがいいですか?」

「ふえ?!」

 

 

プチプチプチプチとパジャマのボタンが物凄い速さで外された。

 

 

「なーーーちょあ、あーーーー!!」

 

 

何を今更という顔をされて一瞬イラっとしてしまった。

 

くそ……お嫁にいけない!!!

いや漏らした時点でそこは諦めるべきだろうか?!

 

 

「むー、じゃあやりながら剥ぎ取ります」

 

 

結局剥ぎ取られるのか。

しかもいつの間にかゴムのようなもので両腕を固定されていた。こんなものいつの間に。

 

 

「じゃあ小林さん失礼しますね」

「え?んむ!!んーーーー!」

 

 

キスをされ、何か液体を口に押し込まれる。

 

トールの、唾液か、とわかって首を振る。だが、ぐいぐいとおされ、逃げようもなく。

 

ゴクリ、とトールの唾液が喉を通る。

 

 

「ぷは、なにを、」

「利尿作用と媚薬効果のある私の唾液ですよ」

 

 

は。

 

 

「いっぱい出してくださいね」

 

 

そっと腹部を撫でられビクリと震える。

トールの眩しいくらいの笑顔を見て、顔が引きつった。

 

まだ口内に残っている気がした。

ぬめりのあるトールの唾液が。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。