幕間1に一部文章を引用
碇シンジは戦いの前に死を幻視し、
綾波レイは窮地の中で一度は生を諦めかけた。
少年は少女を守り、少女は少年を助けるために力を振るい、
その末に、使徒から薄氷を踏むような勝利をもぎ取る。
二人は死を強く意識したが故に、
命の温もりが、生き延びる力となった事を感じた。
あの戦いから数日…。
シンジとレイは、深く、絡み合うような口づけを交わし合っていた。
「ん、んんっ…」
「…んぅうっ」
二人の間を隔てる
汗が浮いた裸の背を、互いの掌がなぞっている。
レイの部屋…冷たいコンクリートの壁とは裏腹に、ベッドの上の熱は高まっていく。
「いつ死んでも悔いが残らないように」
という言葉は、いささか語弊がある。
どんな形であれ、死にゆくものは今わの際に悔いを残し、
残された者は、続く生を後悔するだろう。
だがそれでも、それだからこそ、
彼らは、生を、存在を、確かめ合っていた。
「っ…はぁっ…」
「…はっ、あ…んっ」
何度目かの息継ぎの後、レイは一度ついばむような口づけをして、
シンジの左胸に耳を当てた。感じる、彼の鼓動の音。命のリズム…。
「碇くん、頭なでて」
「うん」
求められるままに、シンジは青く柔らかな髪に掌を置き、
頭頂部から後頭部へ…壊れ物を扱うように…何度も、何度も、撫でる。
レイはその心地よさに溜め息を漏らしながら、
少年の胸板に、すりすりと己の頬を繰り返し擦りつける。
白い二つの膨らみが、彼の腹の辺りで柔らかく形を変えた。
「ふぁぅ…碇くん、碇くん、いかりくん…
ぽかぽかするよぅ…溶けちゃいそうだよぅ…」
女子生徒としての快活な声とも、エヴァを駆る戦士としての姿とも違う。
呂律が怪しくなりながら、何度も自分の名を呼ぶ愛らしい声と、
安心しきって甘える仕草を、シンジは優しく見守った。
「綾波さん、なんだか猫みたいだ」
「んー?ふふっ…エヴァのインターフェース、借りてこよっか」
シンクロ補助のためのインターフェース・ヘッドセットは、
ちょうど猫耳に似た三角の形だ。
トロンとした瞳のまま冗談めかすレイの言葉に、シンジは笑い返した。
撫でる場所を変え、舌を這わす場所を変え…
幾つかの言葉と、微笑ましい
経験も浅いだけに、互いの技巧は
それでも敏感な場所に触れるたびに、二人は高まっていく。
「じゃ…おいで?」
「うん。行くよ、綾波さん」
レイは足を開き、一番大事な場所をシンジへと曝け出す。
童女のような無毛の縦筋が、てらてらと潤い光る様はひどく淫らで、
背徳的ですらあった。
「くっ…これが…綾波さんの…中…!」
「いった…あ、あれ?」
シンジは熱く狭い肉壁に本体を締め上げられ、きつさと快楽に呻く。
そしてレイの方は、一瞬眉をひそめた後、きょとんとしていた。
『ピリッとした感覚』はあったものの、痛みというにはあまりにも弱い…。
(…アレかな?運動してるうちに
ってわけでもないな、うん)
学校の女友達とは開けっ広げな話をしているため、
レイはその手の
(
という条件付きではあるが)
だが、シンジを受け入れた膣口の隙間からは、
破瓜の血らしき赤い液体が流れており、彼女の予想は外れていた。
「綾波さん、血が…!大丈夫!?
ごめん、僕も初めてだから、上手く出来なくて…」
「んー、別にそういう問題じゃないから安心していいと思う。
なにはともあれ碇くんの
シンジが慌てているのとは対照的に、レイはお気楽な言葉を発しながら
己の
そして痛みがなければ、色々と考える余裕も生まれてくる。
(うーん…痛みはないけど、
なんかもったいない。…あたしってば不感症ってやつ?
いやでも、さっきまでの前戯は普通に気持ちよかったし。
この前のスマタなんて
まーいっか。こうやって肌を重ねてるだけでもあったかいし。
碇くんのアレがあたしのお腹に入ってる感覚も、なんとか解るし)
レイが思考を巡らせている間、シンジは
掌で少女の頬に触れ、そこから後ろへと流す。
青い髪の下には、形のいい耳が隠れていた。
「…綾波さんの耳、初めて見た気がするなぁ」
何とはなくシンジはそこに口を寄せ…
「ふひゃあああぁっ!?」
「うわっ!?ご、ごめん」
急に高い声を上げたレイに、反射的に謝るシンジ。
性的刺激から隔絶され、平然としていたところに、
普段触れられない
はっ、と息を飲んだ後、レイは慌てて口元を隠す。
もう遅い。出た声は戻らない。
「いっ…今っ…あたし、すっごい変な声出てたっ…ヤバい。超恥ずかしいっ…」
「そ、そういうもんなの?」
服を脱ぐ時も思い切りよく、その場をガンガンとリードしていたレイだったが、
その彼女が今は真っ赤になりながら、シンジから目を反らしていた。
「だ、だってさぁ!
別に物怖じする必要ないじゃん!?でも、でも碇くんに
すっごく
「か…かわいい…」
「へ?」
そしてレイのその姿は、
シンジは唇だけではなく舌を使い、耳の周りや穴まで、丹念に舐め上げていく…
背すじをゾクゾクと駆け抜ける快感に、レイの白い肩がビクッと跳ねた。
「や、やだやだっ!耳は弱いからダメだってばぁ!碇くん、意地悪しないでぇ!」
「綾波さんがいけないんだ…そんな可愛い顔されたら、そんな可愛い声出されたら、
僕が我慢出来る訳ないじゃないかっ!」
シンジも
舌のぬめりと唾液の跳ねる音。そして、彼のその言葉が、レイの頭を揺さぶっていく。
シンジが腰を前後に動かし始めた時…
レイの脳が
戻ってくる…痛覚と、それをはるかに凌駕する強烈な快楽…!
「ひあああぁっ!?あ、あぁっ!ああぁ―――っ!!」
レイは、甘い響きの叫びを上げるのを止められなかった。
たまらず、自分を責めるシンジの身体に縋りつく。
両手は彼の背に。両足は腰の後ろに回った。
(い、痛いっ!?のに、すっげー気持ちいいっ!
ちっくしょー!
レイは半ばヤケになって、
レイの胎内は、彼女自身の意思を置いてけぼりにして、
自らが処女を捧げた肉柱を愛おしげに抱擁する。
「う…く!はぁッ…はぁッ…ふッ…ふッ…」
一方のシンジも、レイの身体に熱烈に
普段の中性的な少年らしからぬ、獣のような荒々しい息をついていた。
出し入れされるたびに熱い泉が湧き、粘っこい水音が起こる。
「い、碇くんっ!?お願い、もっとゆっくり、んんっ!」
聞き入れる余裕がなかったのか、それとも意図的に無視したのか。
シンジはレイの顎を指で持ち上げ、その懇願を口づけで封じた。
経験不足をひっくり返すような身体の相性の良さが、二人を絶頂へと追い詰めていく。
(うぅっ…碇くんっ…!完全に獲物をガツガツ食うオスの動きだよコレぇ…!
しかも、強引なのに、どっか優しい感じが残ってて…ズルいってばぁ、こんなのっ!
あ…ダメだこれ…耐えられない…)
身を裂く痛み、蕩ける快楽、理性が飛びそうな恐怖、温もりがもたらす多幸感。
複雑な感覚にレイは強く目をつぶり、ガクガクと腰を震わせて頂点に達した。
同時に、彼女の中にあるシンジ自身が震え、ゴム越しに熱い粘液が吐き出される。
ひとつ息をついた後、やっと我に返ったシンジは、
おそるおそる、といった感じでゴムの根元を抑え、自身を引き抜いた。
レイは肩で息をしながら、熱の浮いた赤い瞳で彼を見る。
「ふ、不覚…。碇くんに一気に
「ご、ごめん綾波さん…僕…」
「ほら、謝んないの。せっかく二人とも『男』と『女』になれたんだし。
よっしゃ、ゴム処理したら二回戦行くぞ二回戦。
今度はあたしが反撃するから覚悟するよーに」
「え、えぇ!?」
にまー、と笑うレイを前に、一度取った主導権が高くついた事を感じるシンジ。
彼らは再び求めあう。生を、存在を、確かめあうために。
レイ「ぶっちゃけた話、八面サイコロのビームやらドリルなんかじゃなくて、
シンジ「いろいろ台無しだよ!」
尻切れトンボみたいな感じだったので追記。600字ほど(3/24)