〜次の日…
竜也は病院棟の横にある売店へと行き雑誌の立ち読みをしていた。特に欲しい物が無く店内をウロ付き周り、缶コーヒーを買う事にした。
その時、近くに中学生位の女の子が居て、ジッと竜也を見つめている事には竜也は気付かず…売店を出て直ぐ近くのベンチに座る。
缶コーヒーを開けようとした時に女の子が現れて
「あ…あの、落としましたよ」
と、女の子は病室のボックスの鍵を拾って届けてくれた。
「ああ…どうも、ありがとう」
竜也は、女の子に礼を言って鍵を受け取る。
女の子は、恥ずかしそうに竜也の隣に座り
「私は、篠崎薫(しのざき かおる)と言います…」
「僕は村石竜也と言うんだ。宜しく」
恥ずかしそうにしている薫を横目に竜也は軽くコーヒーを飲み始める。
「村石さん、私…その、まだ初体験して無いのです」
突然の言葉に思わず竜也はコーヒーを吹き出しそうになり、ゴホゴホとむせる。
「何、突然変な事を言うの⁉︎」
「え…だって、女の子は皆、小学校高学年から中学生ぐらいに初体験を済ませるのでは無いですか?」
「誰が…そんな事を言ったの?」
「私の友達で、もう…済ませた女子はいますが…」
「そっちの方が、おかしいよ。大体…日本の法律で未成年者に手を出したら捕まえられるよ」
「それは知っています。でも…内緒にしていれば大丈夫でしょ?」
「もし…仮に僕が君に手を出して、君が僕にワイセツされた…と言えば、僕は一生刑務所の中だよ」
「そんな事は絶対にしません!貴方とは離れたく無いのです一緒に居たいの」
夢中で薫は自分の本音を竜也に言った。
「どうして、会ったばかりの僕と一緒に居たいの?」
「解りません…ただ、貴方の側に居ると心が安らぐと言うか…気持ちが安心するのです…。何て言うか…この人なら自分は何をされても構わない…。ずっと側に居たい…そんな気持ちがするのです」
それを聞いて、雫の行動や美穂の言った言葉を思い出した。彼女達と薫の発言は大体似ている、つまり…彼女達は自分との肉体関係を求めているのであった。
特に雫の場合は自分がOKさえすれば何時でも始められる気持ちでいる。
「君は本気で、僕に何されても良いの?」
「はい、何されても構わないです」
「じゃあ…今からキスしても良い?」
「はい、どうぞ」
そう言って竜也は美希の顔に自分の顔を近付ける。薫は瞳を閉じて竜也が唇を近付けて来るのを待つ。
あと少しで互いの唇が重なる瞬間だった。
「竜也さん!」
声が聞こえて振り向くと目の前に美穂の姿があった。