※この作品はR-18です。

村石君の華やかな憂鬱   作:Mr,J

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第49話

性行為が終えると凛は制服を着込み、竜也はズボンを履く。

身だしなみを整えた竜也は、鏡を見ながらポニーテールに髪を束ねている凛を眺めていた。自分をジッと眺めている竜也に気付いた凛は

 

「どうしたの?」

 

と、竜也に声を掛ける。

 

「ん…イヤ、別に…」

「何…あたしの姿は変?」

「イヤ、君って綺麗だな…と思っただけ」

 

突然の言葉に再び凛は頰を紅く染めて、ヨロヨロ…と、壁に寄りかかる。

 

「い…いきなり変なこと…言わないでよ。は…恥ずかしいでしょ!」

 

スカートの上から股の辺りを触る。

 

「え、ヤダ…濡れてる…。お願い、あっち向いていて」

 

凛は急いで便座に向い処理を行う。

反対方向を向けられた竜也は

 

「散々見せて置いて、今さら恥ずかしくなる事は無いのじゃない?」

 

と、呟くと…竜也の頭に靴が飛んで来て見事に命中する。

 

「あ…痛!」

「もう…女心が分からない人ね」

 

靴を拾いながら凛はランドセルを背負う。

 

「綺麗って言ってくれたの、貴方が初めてだったのに…」

凛は小声で囁く。

 

「え…何?」

竜也が聞き返すと

 

「何でもないわ、貴方って本当に鈍感なのね!」

 

呆れた声で言う凛は、制服のポケットからスマホを取り出す。

 

「家に電話して、迎えを呼ぶわ」

「そう…じゃあ、僕はアパートに帰るよ」

「何言っているの?」

「え…?」

「竜也さんは、こらからは…あたしの家で生活するのよ」

「はい?」

「言ったでしょ、貴方はあたしの旦那様になって頂く方、こらからは…あたしの家で一緒に生活するのよ」

「ええ?」

 

竜也は驚いた表情で返事をする。

多目的トイレから出た2人…竜也は凜に引っ張られながら歩く、前方を歩いていた凜は、ふと…何か考え込む様に立ち止まる。

 

「どうしたの?」

「しッ…!」

 

指を立てて険しい表情で周囲を見回す。

 

「何か嫌な感じ…」

「やっぱり?」

「竜也さんにもわかるの?」

「多分…」

「どう思う?」

「そうだね…やっぱり駅の近くにあるビルへ行った方が良いかも?」

「え…何それ?」

「え?だってまだノーパンでしょ?」

 

そう言って竜也は後ろから凛のスカートを軽く捲り上げる。

 

次の瞬間…バシンッ!

 

凜の強い平手打ちが炸裂した。

 

「こんな時に変な事言わないでよ!」

「え…100均のパンツはダメ?」

 

竜也は頬を撫でながら言う。

 

「ノーパンから頭を離しなさい。私はノーパンでも平気って言ったでしょ。それにパンツはブランド物しか買わないの。100均のパンツ何て買ったら承知しないわよ!」

「シッ!」

「何よ…?」

「周り…」

 

2人の周囲には大勢の人だかりが出来ていた。

 

「兄妹ケンカかしら?」

「さっきからノー・パンとか言ってるわ?」

「パンの事で揉めているの?」

 

恥ずかしくなった凜は無言で達也を引っ張って、駐車場の近くのベンチへと向かう。

 

「貴方が変な事を言うから、あたしまで注目されたじゃないのよ」

「僕のせいなの?だってノーパンだと、風が吹くと皆に見られるじゃない」

「少しくらいなら気にしないわ。あと…それ以上ノーパンなんて単語使わないでよ」

「そう…じゃあ、触っても平気?」

 

竜也がスカートの裾を軽く捲ると。

 

「ちょっと、今はダメ」

 

すかさず達也は凜の裾を軽く撫ぜる。

 

「アアァン…いいわぁ…」

 

体をくねらせながら、うわづいた声で言う。

ハッと正気になった凜は恥ずかしながら身を屈めて

 

「もうバカ…」

と、少し竜也から離れる。

 

「ところで、何を言おうとしてたの?」

「知らない!変な事ばかりして、話したくはないわ」

「あ…そう…」

 

そう言って達也が立ち上がる。それを見た凜が竜也の腕を掴む。

 

「ちょっと何処へ行くのよ」

「話したく無いのでは?だったらアパートに帰るけど…」

「駄目よ、あたしの側を離れないで」

「どうして?」

「だって…貴方は狙われているの…あたしと離れたら危険よ」

「え…?」

 

そう言いながら凜は目の前の黒色のセダンの車を指す。

 

「あの車を見て」

 

竜也が凜の指した方を見る。

周辺には黒のスーツにサングラスを掛けた男性の姿が数名見えた。

 

「彼等は貴方の行動を見ているわ」

 

それを聞いた竜也がゴクッと生唾を飲んだ。

凜の感性の鋭さは電車に乗っている時から感じていた。性行為中は人の心まで見抜く程鋭くなる。

その凜の言う事だから、間違いは無かった。

 

(これで…もう少し素直で優しくて、大人しく女の子らしくしてくれれば言う事無いのだけどな…。どうして甘えん坊の可愛い女の子が現れないのだろう…?)

 

そう思った瞬間、凜の指が竜也の頬を抓る。

 

「イタタタ…」

「何を考えているの貴方は?」

 

ムキになった凜は鋭い目付きで竜也を見る。

 

「あたしだって、素直で優しいじゃない、こんなに可愛い子がいるのに不満なの?」

「え…可愛い?」

 

その言葉に凜はベンチの椅子をドンッと、強く叩く。

 

「可愛いでしょ…どう見たって!あたし見たいに淑やかで慎ましく、か弱い女の子が他にいると思う?」

「は…はい、そうですね…」

「あんまり変な事言ってると、今夜は連発で絞り出すわよ!」

「そ…それだけは、ご勘弁を…せめて明日以降で、お相手を」

「ダメェ…今夜は、あたしが許すまで寝かさないから…」

「エエ…」

 

か弱い女の子は、ベンチを叩かないし性欲も強く無い筈…と、言いたかったが…どんな反撃が来るか予想が付かなったので、達也は言わなかった。

いつの間にか2人の立ち位置は、達也が凜の下に穿かれている存在になっていた。性行為の場では、竜也が立ち位置が上になるが…凜と一緒になったら女房天下になる事は決定的だった。

 

「でも…流石に今日はもう疲れたから、アッチも勃たないかもしれないな…」

「そう?じゃあちょっと試して見ましょう」

 

そう言って凛は竜也の前でスカートの裾を捲り上げる。スス…と徐々に上の方まで上げて、あと少しで禁断のVラインが見える所まで行く時、竜也のズボンの股間がテントを張っていた。

 

「あらあら…まだ息子さん元気そうじゃない?」

 

それを言われて竜也は急いでバックでズボンの上を隠す。

 

「凛は意外に小悪魔だな」

「フフ…竜也さんって面白い人、あとでキスしてあげる」

 

照れながら、少し視線を逸らすと、凛が隣で肩に寄り掛かって来た。

 

「迎えが来たわ」

 

そう言って凜は立ち上がる。目の前に高級セダンの車が入ってきた。

 

「行きましょう」

「はい…」

 

2人は急いで車に乗り込み、そのまま出発する。

 

 

 

鬼頭家のリビングでは、悶々とした空気が漂っていた。

カチカチ…と、時計が針を指す音が響く。

制服姿に身を包んだ少女3名が無言のまま、ソファーに腰を下ろしている。

絵理が時計の針をチラッと見た。

 

「もう…10時ね、早朝に出て行ったとしても帰りが遅すぎるわね」

「彼は、しばらく帰って来ないわよ、待って居ても無理よ」

 

沙耶が不機嫌そうに言う。

 

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