「のう若葉、話とはなんじゃ?」
初春型駆逐艦の四人にあてがわれた個室では、畳敷きの上に若葉と初春が向き合って座っていた。
「最近、若葉の扱いが酷くなってきているだろう。この間は無理やり我慢大会にエントリーされた」
「ふむ……」
初春は扇を軽く開き口元に当て、軽く振り返る。
「……若葉、それはお主が砲弾を受けて悪くないだとか、常日頃から24時間寝なくても大丈夫とのたまっておるからじゃろう」
「それは心意気とか覚悟の話だ。」
苦痛を味わいたいのではない、と言いたげな妹を見てはぁと初春はため息をつく。目の前の妹は言葉数も少ないし常にポーカーフェイスなのだ、姉である彼女にもすべての感情を察するのは難しい。
「そこで、だ。姉さん」
「……む?」
意識を若葉に向けたときはもう遅かった。
「私がドSであることを証明すれば、ドM疑惑も晴れるのではないか?」
「……な、何を言っておるっ……!」
その次の言葉は、紡げなかった。
押し倒した若葉が、半ば強引に初春に唇を重ねる。咄嗟の事だった。
若葉が初春の両頬を手で抑えると、舌を捻じ込む。
まるで自身の姉をすべて犯し尽くしたいが為に、口内を歯の裏や頬の内側までを舐めつくす。
「っ、ふ……んん……」
思わず吐息を漏らす初春を、若葉はノッてきたのかと舌を絡ませる。
「ん、っ……っぁ……」
初春は、誰か帰ってこないものかと頭を巡らせる。
だが、子日は遠征に出ているし初霜は出撃を終えての入渠中だ。そこまで想起したところで諦めたかのように目を瞑る。
「っ、は……姉さん?」
「……妹のためじゃ、好きにするとよい」
分かった、と若葉は首を縦に振って確認の意を示す。次に若葉は実姉の胸部に手を伸ばす。
その胸は駆逐艦の平均よりも決して大きくはないが、平均を押し上げている面子を差し置けば大きい部類位に入る。
嫉妬か、あるいは羨望か。そのどちらもなのかもしれない。自身にはない膨らみをを優しく揉む若葉。
「ふあ、ぁ……わか、ばぁっ……!」
甘い声が初春の口から漏れる。その声に若葉は一気に引き戻される。
「……可愛いな、姉さんは。とても官能的だ」
頬を赤らめ、吐息に熱を帯びた自身の姉に劣情を抱くことに、今更疑問は覚えない。
「いちいち言うでない、馬鹿……」
そして初春も、実妹を求めていることを今更気に留めない。
「もう一度、口付けしてくれ……」
「……ああ」
再び、若葉の唇が初春の唇に重なる。貪るように、初春は舌を捻じ込む。
思わず目を見開く若葉。そんな若葉を初春は抱き寄せ、先ほどされたように舌を絡ませる。
「っは……ほれ、若葉。疑惑を晴らすのではないのか……?」
「あ、あぁ……そう、だな……」
姉の思わぬ反撃に一瞬呆けていた若葉だが、直ぐに引き戻される。
「……姉さん。こういう時はどっちから脱がせばいい」
「馬鹿、自分で考えろ……」
それならばと初春のシャツに手を伸ばし、ボタンを一個ずつ外していく。
仄かに滲んだ汗が照明を照り返し、肌の白さと透ける紫色の下着も相まって妖艶に見える。
思わず、息を呑む。
「ほら、するなら早くしろ……」
「……あぁ」
小さく頷くと若葉は初春の素肌を露わにさせる。
「姉さん、綺麗だな……」
「……言うな、恥ずかしい」
目を逸らす初春を、押し倒す。その胸に手を伸ばす若葉。
「それに、大きいぞ」
力の加わった指先が、胸の形を変える。実姉の胸が自分の指で形が変わるのが、不思議で面白い。
「あぅ、若葉ぁ……」
「どうした、姉さん」
若葉の顔が思い切り近付けられる。こうしてみると妹ながらにかっこよく、それでいて整っている。
「……わらわも、我慢というものが」
「分かった、姉さん」
言い終わる前だった。胸から手を離した若葉は手を滑らせ、秘部を軽くなぞり上げる。
「ひぁ……」
ばちりと電流のような快感が脳に届く。
甘い声が、漏れる。
「可愛いな、姉さんは……」
「若葉、言うでな、ぁっ……!」
愛液が太腿を伝い、ベッドに染みを作る。
「姉さん」
耳元で囁く実妹の声でさえ、脳には快感になって響く。
耳元から、膣口から。二つの快感は初春の未成熟な体では抑えきれなかった。
「っぁ、ぃいっ!」
一度声を上げたと思うと、だらんと四肢を投げる。
「姉さん、大丈夫か」
力が抜けた初春を支える若葉であったが、その新版そうな呼びかけも初春にとっては快感を与える物であった。
「……可愛いな、姉さんは」
若葉の呟きと舌舐めずりは、その加虐的な笑みと共に初春には認識することはできなかった。
どうも、久里浜燐です。
今回は依頼…というかイラストの対価として書きました。
本当ならこのあと玩具を使ってぐちゃどろにする予定だったんですが時間が取れずに…
某氏、本当に申し訳ございません!また子日や初霜の分とか続きとかも書きますんで!