「困った子だね。では、診察を始めよう」
「は、はい」
ほっとしたように息を吐いたシェリルだが、その呼吸がビタリと止まった。
「どうしたのかな?」
「い、いいえ」
息をするのを思い出してくれて何よりだが、その呼吸は荒い。
そうもなるだろう。
オレは聴診器を片手に、シェリルの前に屈み込んだのだ。
本人は気が気でないはず。
オレに、先生に下着に染みたマン汁が気づかれるのではないだろうかと。
だがその事には触れず、聴診器を腹から当ててゆく。
腸は活発に動いているようで、安心だ。
「内臓そのものに損傷はなかったから、腸は調子がいいようだね。腸だけに」
「はい」
……このロリっ子、スルー系なんてスキルを持っていたりするんだろうか。
やるな。
なら、少しばかり意趣返しだ。
「うん、これなら大便もたっぷり出るだろう。便秘気味だったりは?」
「そ、それはっ」
「どうしたのかな?」
「あの、さすがにそんな事を先生に言うのは、ちょっと……」
うむ。
羞恥で頬を染めるロリっ子はやはりいい。
もう少し遊んでおこう。
「キミは、私をバカにしているのか?」
「ええっ!?」
「排泄は人にとって重要な行為であり、その頻度や色、形などは健康のバロメーターそのものだ。それが、先生には言えない? どういう事だね。ええっ?」
「ご、ごめんなさい」
「まったく。もう2度と排泄が恥ずかしい事だなんて言わないでもらおう。それは、医学の徒である医師への冒涜だ。約束できるかね?」
「は、はい。約束しますっ」
「よし。なら、言ってみなさい。この3日で、何度どんな便を出したかを」
「えっと。2回、です」
「ふむ。なら便秘気味なのか」
「かもです」
シェリルは、とんでもない可能性を秘めた、稀有な才能を持つロリっ子であるのかもしれない。
回数に続いて色や形、固さまでをも報告させたのだが、息がさらに荒くなって栄養の足りていないふとももにマン汁を伝わせるほど興奮しているからだ。
接触鑑定で思考を読み、その妄想通りかわいがってやりたいが、そんなのはあとのお楽しみ。
「では、次は聴診器で肺から診察しよう」
「お、お願いします」
まずは子供らしく、丘と言うのもおこがましい、なだらかな、本当にかすかなふくらみの下に聴診器を当てる。
「……ふむ。呼吸音に問題はないな」
「じゃ、じゃあもう」
「待ちなさい。心音に乱れなどがないかも確認しないと」
聴診器を徐々に上げてゆく。
そのたびにシェリルの息が荒くなっているので、焦らすようにゆっくりとだ。
「んうっ!」
ふくらみの頂。
小豆より小さいのにピンと勃起した乳首に聴診器が達すると、堪え切れずにシェリルは大きく喘いだ。
「どうしたのかね?」
「せ、先生。そこは……」
「そことはどこかな?」
言葉に詰まったようなので、聴診器の縁で乳首を弾く。
「あんっ」
「だから、どうしたんだね? 診察中なんだよ。まさか医師の診察を受けながら感じて、……ぶべらぁっ!?」
腹。
とんでもない衝撃だった。
士官学校で鍛えられて腹筋が割れるほどになっていなければ、内臓をやられていたかもしれない。
衝撃が来た方を見遣ると、オレと同じように腹を押さえるオリジナルと、呆れ顔のキナがいた。
キナが呆れているのは、オレの行為を見たせいか。
それとも、自分にもダメージが来るのはわかっているのに、オレの腹を全力でオリジナルが蹴り上げたからか。
おそらく、そのどちらもだろう。
「げほ、ごほっ。なにしやがんだテメエッ!」
「こ、こっちのセリフだっての。遅いと思って荷物を取りに来たら、こんな玄関先でセクハラお医者さんごっこはねえだろうがよ。しかもご丁寧に白衣と聴診器、メガネまで出しやがって。マジで殺すぞ、ええ? 嫌ならさっさと荷物を運べ、スカトロリコンセクハラ大魔神」
「……どんどん呼び方が酷くなってんじゃねえか」
「当然だ。行くぞ、キナ。シェリル。メシの準備をすっから、ラジカセで音楽でも聴いてろ」
「ああ、それなんだがよ」
「ん?」
「シェリルはもう、普通にメシ食っても大丈夫そうだ。なんなら、エールも飲んでいい」
「おー。良かったな、シェリル。んじゃ、エールで乾杯すっか」
「それとシェリルは痩せすぎだから、メシを増やせねえか? 単純に量だけを増やすんじゃなく、1日5食くれえに」
「いいぞ、任せろ。補給要請で出した食材で作っても、深夜12時を過ぎたって弁当の中身だけは消えたりしねえし。キナも少し太った方がいいから、ちょうどいい」
「ありがてえ仕様だよな。んじゃ、頼むわ」
「あいよ」
機嫌よさそうに頷いても、荷物はオレ1人に運ばせるつもりらしい。
いつまでも駐車場にいたって仕方がないので、360の前部ハッチ、普通の車ならばエンジンがあるはずの車体前方にあるトランクを開けて荷物を出してゆく。
それを運び終えると、ボンベを燃料にするバーベキューコンロで肉とサハギンを焼き始めているオリジナルが顎をしゃくった。
その先にあるのは、誰も座っていないソファー。
キナとシェリルは対面に座っていて、革水筒からエールをジョッキに注いでいる。
「師匠。まずはエールでいいですよね?」
「ああ」
「米も炊いてるが、まずはツマミに焼き肉と焼き魚だ」
ソファーに座ってジョッキを受け取り、シェリルのそれに軽く縁を当ててから呷る。
「二極化前の焼き肉のたれ、マジで美味いもんなあ」
「ああ。肉にも野菜にも合うよな。酒も銀シャリも、進む進む」
「知ってっかよ、オリジナル」
「うん?」
「二極化前に売ってた『カレールー』ってのでカレーを作ると、もうレトルトカレーじゃ満足できなくなるくらいに美味いらしいぞ」
「へえ。レトルトカレーですら、士官食堂で食うカレーの何倍も美味いのに」
「ありゃ辛うじて残ってた粉状態のカレー粉に、さらに小麦粉だのなんだのを足しまくった紛いモンだからな」
「なら、魔女の街で肉やら野菜やらを買い込んで作るか」
「いいねえ」
ラジカセからは、やはり二極化前の音楽が抑えた音量で流れていた。
MPが増えたので、こんなのも楽しめるのだ。
360にはラジオしか付いていないから、野営時だけでも音楽を楽しむのはいい気晴らしになるだろう。
(なあ、オリジナル)
(なんだよ)
(さっきっから子猫ちゃんとシェリルが内緒話をしてるんだが、風魔法で盗み聞きしてもいいと思うか?)
(いいはずねえだろ、タコ助。その2人は俺達の寝首を掻くなんて絶対頭にもねえから、猥談かなんかだろ。ほっといてやれっての)
(なるほどねえ。先に惚れた男のチンコの味を覚えた、先輩からのアドバイスか)
(……へえ。シェリルに惚れられてる自覚はあるんだな?)
(オマエみてえに鈍感じゃねえのさ。その鈍感さのせいで、どれだけの初物マンコを食い逃した事か。だいたいオマエはなあ)
(そうかい。ほら、肉と野菜が焼けたぞ。運べ)
(へいへい)
野菜が多めの焼き肉。
ほんのり焦げ目がついたサハギンの塩焼き。
それに具沢山の味噌汁と、湯気の上がる土鍋炊きの白米。
オレに言われたからか、シェリルはそれらをよく噛んでよく食べた。
キナもそうだが、見ていて気持ちがいいほどの食いっぷりだ。
成人までは勉強ばかりしていたので運動、ましてや戦闘は苦手だと言っていたが、単独で故郷を出て1年ほど旅をし、レベルを28まで上げていたくらいだから、体力がつけば意外といい腕になるかもしれない。
キナとシェリルがメシを食い終えてしばらくすると、待ってましたとばかりにオリジナルがネコ耳に手を伸ばす。
「カ、カズヤさん。ダメですって。するならベッドルームですよ。んっ」
「へいへい。じゃ、俺達は先に休むぞ。ああ、それとシェリル」
「は、はい?」
「もし乱暴にされたり変態的なプレイを強要されたりしたら、遠慮なくキンタマを蹴り上げてやれ。俺が許す」
「ええっと。平気ですよ。その、先生になら」
「……やめといた方がいいと思うんだがなあ」
「もうっ。ダメですよ、カズヤさん。恋に身を焦がす女にそんな事を言っても、その火が消えるはずなんてないんですから。頑張ってね、シェリルちゃんっ」
「う、うん」
なるほど。
ずっとしてた内緒話はこれか。
「いいのかよ?」
オリジナルとキナがベッドルームに姿を消したので、隣に移動してそう囁く。
「……先生が嫌でなければ」
「オレが嫌がるはずないって、子猫ちゃんが言ってただろ?」
「はい。絶対に大丈夫だから、その、先生の事が好きなら頑張れ、って言われました」
「ははっ。いい友達になれそうなんだな」
「それは断言できます」
「そんじゃ、まずは着替えだな」
「着替え、ですか」
「ああ。まずはコイツからだ」
シェリルを抱きたいとは、ずっと思っていた。
なのでそのかわいらしい寝顔を見ながら、どんなシチュエーションで、どんな風に悦ばせるのがベストかなんて考えていたのだ。
さっきの診察なんてのは、その前戯でしかない。
「不思議な衣装ですね」
「まあな。故郷の、それもだいぶ昔の服だ。着替えたら、これを頭に乗せろ」
「キレイな帽子……」
「んで、これも背負ってな」
「背負いカバンまで」
「ぐああっ!」
「ど、どうしたんですか?」
「MPが空んなった。ちょっとだけ待ってろ。着替えてていいから」
「わ、わかりました」
野営小屋にドアはない。
なので、ベッドルームにそのまま駆け込む。
「オリジナルっ」
「お、おう。なんだよ?」
黒いネコ耳の感触を愉しみながらキナの口を犯していたオリジナルは、オレの剣幕にだいぶ驚いているらしい。
「頼みがあるっ」
「だからなんだっての」
「伊達メガネを出してくれっ。それも子供用の、黒縁でなるべく野暮ったいヤツだっ」
「……は?」
「頼むって。後生だからよっ!」
「いやオマエ、後生の意味を知ってて言ってんのかよ?」
「当たり前だっての。『後生』、言い換えれば輪廻。この場合は、一生のお願いに来世のお願いもプラスした、最上級の懇願だっ」
「いや、だからよ。変態コスプレセックスのために、そんな来世まで含めた大仰な頼み方をすんなって言いてえんだが……」
「うるせえ。嫌なら別にいいぞ。子猫ちゃんのオマンコに突っこんでMPを回復してやる。ただし、3日も射精してねえから、入れただけで中出しキメちまうかもしんねえがな」
「まさかオマエ、この3日キナともセックスしてねえのはそのためかよっ!?」
「あったりめえだ!」
呆れただの、これだからスカトロリコンはだのと言いながらも、オリジナルが伊達メガネを出す。
ついでのようにセーラー服も出したのは、もちろんキナに着せるためだろう。
オマエも変態じゃねえか。
ここでそう言い返すと話が長くなりそうなので、その言葉は飲み込んでおく。
「ほらよ」
「サンキュ。そっちはセーラー服か。あとでシェリルを連れてくっから、女子小学生と女子高生を並べて犯す気分で一緒に愉しもうぜ」
「……やめとくよ。初体験の夜くらい、オマエだけでかわいがってやれ」
「ふうん。ま、いいけど。少し迷ったよな?」
「迷ってねえよ」
「いいや、迷ったよ。なあ、子猫ちゃん?」
「はい。迷いましたね、間違いなく」
「かわいそうに。今からたっぷり、このバカに教えてやれ。誰のオマンコが一番なのかって事を、たっぷりとな」
「はいっ!」