ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 R-18 作:ヴァルナル
今回はロスヴァイセの次にリクエストが多かったイリナです!
時系列は本編十六章番外編『遅めのクリスマスプレゼント!?』の後になります。
それはクリスマスから数日後、一誠がT・O・Sの調査をグリゴリの研究施設で行った翌日のことだった。
「ほ、本当に設置しやがったのか………」
事務所の奥、書類を納める本棚の向こうに置かれた金属製の箱。
箱と言っても大きく、高さは三メートル程、横幅もあるため、部屋と言った方が正しいだろう。
現に、銀色に塗られた壁の一つには中へ入るための扉がある。
通称『ラブルーム』
何をする部屋かと問われると名前の通り。
一誠専用に創られた女性を抱くための部屋である。
ただし、このラブルーム、エロに関しては一誠をも超える駄女神ことイグニスが提案、アザゼルを初めにサーゼクス、ミカエルも一枚噛んでいる。
「つまり、三大勢力の技術の全てを注ぎ込まれた超ハイスペックな子作り部屋となっているのだ!」
「誰に説明してんだよ!? しかも、なんでそんに自慢気!?」
実体化したイグニスにツッコミを入れる一誠。
目の前に置かれた超ハイスペックな子作り部屋と、それの発案者に一誠は深く息を吐いた。
「はぁぁぁ………。発案した人もそうだけどさぁ………なにもミカエルさんまで乗らなくても良いだろ………。絶対間違ってるよ、これ。技術の使い方絶対に間違ってるからね、これ」
「でもでもー、天界も天使の数増やさなくて困ってるんだし、そっち方面に力を注いだって良いじゃない。アザゼル君も言ってたでしょ? 冥界、天界の未来はあなたの肩に………いいえ、イッセーの股間にあるネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にかかっているのよ」
「人のムスコを勝手に兵器にすんなよ! つーか、アームストロング二回言ったし! なんだよ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲って!?」
「完成度たっけーなおい」
「ごめん! せめて、話を合わせて! 脈絡無さすぎる!」
今日も一誠のツッコミは絶好調だ。
イグニスは楽しげな微笑みを浮かべながら、イッセーに問う。
「それで記念すべき初使用は誰を誘うの?」
「えっ!? もう使えってか!?」
「当然でしょ?」
「当然なのかよ!」
さも当たり前のことのように言うイグニス。
この駄女神は一体、どれだけエロ思考なのだろうか。
いや、もうなにも言うまい。
この駄女神はきっと、エロを司る神様なのだ。
あの馬鹿げた火力も炎のような性愛が成せる技なのだろう。
そう考えれば説明がつく………ような気がする。
もう色々と諦めた一誠は腕を組んで首を傾げた。
「誘うって言ってもなぁ………。こんなノリでするのはちょっと………。それに突然誘って来てくれるか?」
その呟きにイグニスは思った。
百パーセント来てくれるだろう、と。
一誠がその手のことで誘えば、どんな用事があっても一瞬で終わらせて駆けつけてくるだろう、と。
ただ、唯一懸念する点は誘われなかったメンバーの嫉妬だろうが………。
「まぁ、その時はまとめて連れ込めば問題ないしね♪」
「なにが?」
「なんでもなーい」
とぼけるイグニスに疑問符を浮かべる一誠。
その時だった。
「やっほー! ダーリン、遊びに来たわ! あれ? イグニスさんと何してるの?」
倉庫の扉を勢いよく開けて入ってきたのは―――――イリナだった。
▽
数分後。
「………つまりそういうことなんだ」
「………」
ことの次第を説明した一誠。
言いにくそうにする一誠と最高潮に赤面しているイリナ。
幼馴染み二人の間には気まずい空気が流れていた。
ちなみにだが、イグニスは一人帰っている。
(あの駄女神………なんの説明もなしに帰りやがったな………。いや、むしろ帰ってくれた方が良かったのか? いたらいたで、よけい酷いことになりそうだし………)
確実に酷いことになっていただろう。
下手するとイグニス×イリナなんて光景になりかねない。
駄女神によって開発されていく幼馴染みなんて見たくない。
イリナがモジモジしながら言う。
「え、えっと………ま、まさかそんな話になってただなんて知らなかったわ。で、でも、ミカエル様がせっかく創ってくれたんだし………。ダーリンがしたいなら、私はいつでも………」
「ま、マジですか………」
「だ、だって、私ももうダーリンとしちゃった訳だし………私だってイッセー君、大好きだもん」
上目遣いで一誠を見るイリナ。
そんな彼女の熱い視線に、一誠はゴクリと喉を鳴らした。
一誠はイリナの手を取り、
「そ、それじゃあ………使ってみるか………?」
「う、うん………」
ラブルームの中に入った二人。
イリナは室内を見渡して言う。
「へぇ、思ってたより中は広いのね」
箱の中は十畳くらいの広さがあり、天井が高いこともあって見た目よりも広く感じる。
一誠は扉の横に設置されている装置に目をやった。
「えーと、確かここをいじれば色々と設定を変えられたはず………」
タッチパネルに触れ、ぎこちない仕草で操作していく一誠。
画面には幾つかのカテゴリーが表示されている。
場所、時間帯、行事、コスチューム………等々。
「な、なんか、選択肢が滅茶苦茶増えてる………」
「セーラー服にナース、レースクイーン、バニーガール、くの一、メイド………色々あるのね。アクセサリーもあるみたいだし」
無駄に多いコスチューム。
しかも、非常に細かいカスタマイズも可能らしい。
ちなみに下着の種類、色も変更可能だ。
「おいおい………『おもちゃ』って………」
不穏すぎるカテゴリーに戦慄しながらも一誠はパネルを操作していく。
色々と調べてみたところ、どうやら、このラブルームには何千というシチュエーション、コスチュームのデータが搭載されているらしい。
しかも、後から自分で増やせるとのこと。
その事実に一誠は――――――
「期待しすぎだろぉぉぉぉぉぉぉ!」
思わずシャウトした。
「誰だ『町の大通り』とか『体育館の舞台上』とか入れたやつ! どんな趣味してんだ!? しろってか! 大勢の人に見られながら合体しろってか!? 馬鹿だろ!? 死ぬの!? あと『バナナ』と『魚肉ソーセージ』入れたやつ! 食べ物で何させるつもりなんだよ!? それから、何故に魚肉!?」
他にも『スカイダイビング』とか『エベレスト山頂』など訳のわからないシチュエーションまで搭載されていた。
ここまで来ると変態の域を通りすぎているような気がする。
一誠のツッコミが止まらない中、ふとイリナが何かに気づいた。
「あ、これ………」
「え? なにか気になるやつあった?」
イリナが指差したのは行事の欄―――――『夏祭り』だった。
それは毎年、駒王町で行われている夏の行事。
駒王町で育った二人には馴染みがある行事だった。
イリナのチョイスに一誠もフムと頷いた。
「夏祭りか………そういうの関係なしにちょっと興味あるな」
「でしょ? まぁ、私は今年、日本に帰ってきたから久しぶりなんだけど、どれだけ再現されてるのか気になるのよ」
「よーし、そんじゃ、試してみるか。ちょうど、オススメコスチュームに『浴衣』ってあるし。つーか、オススメ機能とかもあるのかよ。………ん? これは―――――」
▽
ガヤガヤとあちこちから人の賑わう声が聞こえてくる。
ラブルームの設定を操作した後、真っ白だった室内は瞬く間に夏の駒王町へと変わった。
「ここまで来ると逆に感心するな………」
「すごい………うん、なんかもう、頑張ったよね、これ」
二人が歩くのは駒王町にある神社の石段。
周囲は多くの人で溢れかえっている。
しかも、この行き交う人々も実体を持っているので、肩がぶつかれば痛みも感じる上に、ぶつかった相手は「すいません」と謝ってくる。
この人々もプログラムのようなもので、簡単に言えば超高性能なNPCだ。
「こりゃ、下手するとマジではぐれたりするかもな」
一誠が苦笑しながらそう言うと、イリナは笑顔で、
「じゃあ、ダーリンにしっかり捕まっていないとね♪」
そう言って、一誠と腕を組んだ。
この時間だけは誰も二人の間に入ってこない二人だけの時間。
つまり、この時間だけは一誠を独り占めできることが嬉しいのだ。
一誠が言う。
「まぁ、離れてもイリナの場所はすぐわかるんだけどな。と、その浴衣、似合ってるな。可愛いよ」
シチュエーションが夏祭りということで、二人もそれに合ったコスチュームへと変えている。
イリナが着ているのは黄色の生地に大きな花が描かれた浴衣で、天真爛漫でいつも元気な彼女にぴったりの柄だった。
「ウフフ、ありがと、ダーリン」
石段を上がりきると、そこに広がっていたのは数多くの屋台。
金魚すくいやお面を売っている屋台から、焼きそばや焼きトウモロコシを売っている屋台まで。
屋台から漂ってくる香ばしい香りは本物で、なんとも食欲をそそられる。
イリナが言う。
「そういえば、昔はこうやって二人で夏祭りに来たよね。まぁ、パパ達もいたけど」
「あの時は金魚すくい対決とかしたっけ。で、負けた方が勝った方の言うこと聞くとか」
「そうそう。結局、二人揃って一匹も取れなかったんだけどねー」
二人は懐かしそうにかつての思い出を語り合った。
屋台で買ったお面を被って神社を走り回ったし、神社の狛犬に登ったりして罰当たりなこともした。
今思えば、あの時の自分達はかなりヤンチャだったと思う。
宙に吊るされている提灯の灯りを見つめながらイリナは可笑しそうに笑った。
「あの頃はイッセー君とこういう風になるとは思わなかった。私達も大人になったってことなのかな? ま、まぁ、色々な意味で大人になっちゃったけど………」
「ハハハ………」
「あっ、ダーリン、射的もあるわ。あれしようよ」
イリナに引かれるまま、一誠は射的屋に入るのだった。
昔を思い出して、二人は射的対決を始めたのだが、二人揃って何も落とせなかったことはまた別の話だったりする。
▽
「あの店、絶対に仕掛けてるよな………。景品取らせる気ないだろ」
「なにも、そんなところまで再現しなくても良いのにね」
あれから屋台を回り、遊び、食べ、歩いた。
夏祭りのシチュエーションに入ってから既に二時間近くになると思うが、時計がないので確かめる術はない。
「こんなところまで………ちょっと凝りすぎだろ」
苦笑を浮かべて言う一誠。
二人が今いるのは人気のない林の中。
りぃん、りぃんと虫の音が響き、祭りの賑わいも僅かに聞こえてくる。
林の中に僅かに吹く風が、夏の暑い空気をどかしていく。
ここは子供だった頃に探検と称して二人で遊んだ場所。
それを知ってなのかそうでないのか、かなり細かいところまで再現されているようだ。
暗い林の中を月明かりが照らす。
すると、お互いの顔がさっきよりもハッキリ見えるようになった。
イリナが木の肌をなぞりながら口を開く。
「そういえば、ここで私が転んでケガした時、ダーリンがおぶってくれたよね」
「そんなこともあったような気が………。確か、捻挫して動けなくなったんだっけ」
「うん。ダーリンがおぶってくれた時ね、幼いながらにドキドキしてたんだよ? ダーリンは全然気づいてなかったけど」
「あ、あの頃はイリナのこと男の子だと思ってたから………ゴメンゴメン」
小さく頬を膨らませるイリナの頭をポンポンと撫でる一誠。
ここで一誠の視線がイリナの胸元に移る。
浴衣の隙間から見える二つの丸いものに目を奪われて、
「イリナ………もしかしなくても、下着つけてない、よね?」
胸の先がぷっくりと膨らんだ浴衣の生地、腰にも本来あるべきはずの下着のラインが見えず、滑らかな曲線を描いている。
イリナは頬を染めて頷いた。
「え、えっとね、なんかそういうモードもあった見たいで………。浴衣って、下着を着けない方が良いんだよね………?」
「そ、それは間違った情報だからな? 次に着るときはちゃんと着けような?」
「で、でも、屋台を見て回っている時、ダーリンってば、ずっと私の胸とかお尻とか見てたでしょ?」
イリナの指摘に体が強ばる一誠。
(バレてた………)
祭りの雰囲気を楽しみながらも、一誠の視線はずっとイリナの体を見ていたのだ。
特にイリナが屈んだ時と、射的で銃を構えた時の際どさ満載の場面では舐め回すように見てしまっていた。
固まる一誠の手をイリナが取った。
そして――――浴衣の隙間を潜って、自身の胸に当てた。
「た、確かめても良いよ………? こんな風に触って………」
手に吸い付くような肌触り。
スベスベしていて、それでいてもっちりとした感触。
外と言うだけあって、一誠の頭は熱を持っていて、考えるまもなく、手に力を籠めた。
「あんっ………」
官能的な声を漏らすイリナ。
丸い乳房の優しく撫でられると、くすぐったいような気持ちいいような感覚が流れ、体がゾクゾクし始めた。
一誠はイリナをやや強引に引っ張ると、先程の木にもたれた格好で、イリナを後ろから抱き締めた。
そして、後ろから浴衣に手を差し込み、イリナの柔らかな女体をまさぐっていく。
浴衣の襟元がはだけ、露になった右の胸。
片方だけ露出した胸を持ち上げるようにしながら、指で乳首をなぞり、押す。
胸を愛撫され、ピクピクと体を震わせるイリナ。
声を出さないようにするため、自身の指を咥えて耐えているが、人気のない林の中では漏れ出た声も響いてしまう。
イリナを抱き締める手が、彼女の下半身へと向かう。
「本当に………履いてないんだな」
「履いて……んっ……ない……。あっ……もうっ、ダーリンってば、鼻息荒いよ?」
「そ、そりゃあ、こんな状況だし………興奮するって………。イリナだって、体熱いぞ?」
「だ、だって………あんっ、そこっ………指入って………んんっ!」
ヌプッと一誠の指がイリナの中へと入っていく。
ゆっくり前後に動かされる指がイリナの中で擦れ、流れてくる快感にイリナは腰をくねらせてた。
「ダメっ……声出ちゃう……! こんなの、我慢、出来ない………はぁんっ!」
「大丈夫、ここは誰も来ないから。もっと声だしても良いよ?」
「で、でも………」
向こうから聞こえてくる祭りの賑わい。
太鼓の音や、楽しげな人の声。
ここは創られた世界、仮想世界だと頭では分かっている。
だが、それでも、誰か来てしまうのではという恐怖心や見られてしまうことの羞恥心は全く消えてはくれなかった。
消えるどころか、喘ぐ度に強く現れはじめて………。
「んっ………んんっ! んんんっ………!」
イリナは指を強く噛んで声を堪えた。
胸を、秘部を撫でられ、掻き回されても。
体が熱くなって、震えが止まらなくなっても我慢し続けた。
すると、ふいに一誠の愛撫が止まった。
自身を襲っていた快感が突然消えたことにイリナは戸惑う。
「ダ、ダーリン………イッセー君? なんで、止めちゃうの?」
「………」
「あっ………も、もしかして、私のせい!? わ、私、大丈夫だよ!? 外でとか、ちょっと怖いけど………大丈夫だから! だ、だからね、イッセー君がしたいままに―――――」
イリナの言葉はそこで遮られた。
一誠が強引にイリナの唇を塞いだからだ。
「ん、ふっ……ちゅっ……はっ、ふぁっ……」
隙だらけだったイリナにとって不意打ちのキス。
開いていた口に舌を入れられ、絡め取られる。
唾液を流し込まれると、甘い感覚がイリナを支配し、体が信じられないほど柔らかくなっていった。
唇を離さず舌を激しく動かされる艶めかしいキスは続き―――――。
「はぅ………あっ、あっ………あぁ………」
終わった頃には完全に堕ちていた。
羞恥心も理性も何もかもが吹き飛び、ただただ甘い余韻に浸るイリナ。
全身が火照り、口は唾液が流れ、唇を濡らしている。
瞳は快楽に堕ちた者のそれだ。
イリナは思考が働かないまま、一誠と向かい合い、浴衣をたくしあげた。
太股も、秘部も、イリナの恥ずかしい場所全てがさらけ出される。
イリナは熱い吐息を漏らしながら、言った。
「……しよ? 切ないよ……イッセー君………」
イリナの言葉に一誠は無言で抱き締めた。
そして、熱くなったものがイリナの秘部に当てられる。
「あっ………」
それが何かを理解した時、イリナの秘部はそれを待ちわびたかのようにじわっと濡れ出した。
イリナも自身の体がどれだけそれを欲していたのか理解していて―――――。
「挿れるな?」
一誠が告げた、次の瞬間―――――イリナの中に大きく太いモノが入り込んだ。
入り口を広げ、ゆっくり奥へと進む。
「あ、ぁんっ! 入って、きた……ぁっ。おっ……きい………っ!」
「イリナ………全部入ったよ………。大丈夫か?」
「う、うん………なんか、私、すごく感じやすくなってるみたい………。少しイッちゃったかも………」
息を荒くして、一誠に体を預けるイリナ。
よほど敏感になっているのか、一誠が少し動くだけでビクンッと体が跳ねてしまう。
イリナは一誠の首に手を回して、深呼吸する。
そして、落ち着いたところで一誠に言った。
「動いて、良いよ………」
その言葉と共に一誠は腰をゆっくり動かし始める。
ゆっくり引いて、ゆっくり押す。
ゆっくり、じっくり、ねっとりイリナの体と、彼女の反応を愉しんだ。
中ではイリナの愛液が絡み、包み込んだヌメりが堪らなく気持ちいい。
「ひぅっ………あ、ぁんっ! どうしよう、イッセー君………気持ちよすぎて……ひぁっ……止まらないよぉ………!」
一誠の熱いモノで中を掻き回され、止まることなく流れる愛液は、太股を伝い、木の根へと滴り落ちる。
すると、一誠はイリナを突き放し、木へともたれさせる。
そして―――――彼女の左足を抱え上げた。
「やっ………! こ、こんな格好で………?」
上下に大きく開かれた足。
浴衣は辛うじて帯で止められている程度で、殆ど脱げている。
つまり、二人の繋がっている部分が周囲に晒された状態だ。
(うわぁ………私の、あんなに広がってるんだ………)
改めて見る自分の姿にますます顔が熱くなるイリナ。
一誠はイリナの足をしっかり抱えたまま、今度は激しく動かし始めた。
後ろからイリナを犯し、空いた手で揺れる彼女の胸を揉む。
途端、ギュウッとイリナの締まりが強くなって、
「あぁっ………! あっ、やっ………んんっ! 激しい………! はぅん!」
子宮口に先端が当たる度に大きくなるイリナの喘ぎ声。
もう我慢など出来ていない。
彼女の淫らな声は夜の林一帯に広がっていた。
快感の波に呑まれながらイリナは叫んだ。
「どうしよう………私、エッチしちゃってる………! イッセー君との思い出の場所で、イッセー君とエッチしちゃってる! すごく気持ち良い!」
「俺も………!」
子供の頃、一緒に遊んだ場所。
二人の思い出の場所。
そんな大切な場所で交わる二人。
屋外であることも忘れて、お互いを求めあった。
汗をかいているのは夏の暑さなのか、激しく動いているからなのか。
はだけた浴衣から見える白い肌も、流れる汗も、漏れる吐息も。
淫らに乱れた幼馴染みの姿は、かつての記憶も合わさって他にはない興奮を一誠に与えた。
ふいにイリナの中で動くモノが一層大きくなる。
「はっ、はっ、はっ………んっ、イッセー君の大きくなった………あんっ! イキそうなの? 私もイキそう………っ! もう、ダメェッ………!」
「イリナ………ッ!」
次の瞬間―――――ドクンッとイリナの中に熱いものが流れ込んできた。
その熱にイリナの体は悦び、体を弓なりに反らせ、
「あっ………んっ! 出てる………幼馴染みの………イッセー君の………出されちゃった………」
ピクッピクッと体を僅かに痙攣させ、絶頂するイリナ。
一誠が引き抜くと、ドロッとした白濁がイリナの秘部から溢れ、木の根に垂れ堕ちた。
イリナは木にもたれながら、その光景を見ていて、
「………気持ち、良かった………」
暫くそのままの体勢で絶頂の余韻に浸っていた。
▽
行為を終え『ラブルーム』から出た二人は、事務所のソファで火照った体を休ませていた。
冷えたお茶を飲みながらイリナが言う。
その表情は恥ずかしそうにしていて、
「それにしても………よく堕ちなかったものだわ、私………」
数分前の自分を思い返すと、あれだけ乱れていて、よく堕天しなかったものだと思ってしまう。
一誠は苦笑しながら言う。
「あそこには例のドアノブの技術も使われてるらしいからなぁ………。うん、それにしてもイリナはエロかった」
「だ、だって………! あんなの………」
「って、おいおいおい! 翼! 翼、点滅してるから! 一端、思い出すのをやめろ! マジで堕天するぞ!?」
「ええっ!? あ、え、えーと、静まるのよ、私! 私はミカエル様のエースで………天使で………ダーリンとの子供を授かって天界の………あ………ダーリンの………イッセー君の………」
「おぃぃぃぃ! 余計点滅してるじゃねーか! 何トラマン!?」
「うわぁぁぁぁん! ミカエル様、お助けくださいぃぃぃぃぃ!」
その後、何とかして煩悩を払ったイリナだったが………。
(あの部屋………やる時より、その後が大変だな………)
一誠はそんな感想を抱きつつ、堕天の危機を乗り越えたイリナを見て苦笑した。
そんなドタバタ劇を繰り広げた幼馴染み二人はソファで寄り添って、密着している。
イリナは甘えるように一誠の膝に頭を置いて、幼馴染みの膝枕を楽しんでいた。
一誠もそんなイリナの頭を優しく撫でている。
ふと一誠と視線が合うと、ボンッとイリナの顔が一気に真っ赤になった。
そして、ギリギリ堕天しない範囲で思いだしたことで、疑問に思ったことを一誠に尋ねた。
「え、えっと………ねぇ、ダーリン」
「ん?」
「さっき、その………私とそのまましちゃったじゃない? 中に………」
イリナは下腹部を撫でながら続けた。
「そ、その赤ちゃん出来ちゃうのかなって………。ほ、ほら、ダーリンって、そのあたりは割りとキッチリしてるし、前もちゃんと避妊具つけたし………。あ、で、でも、嫌って訳でもなくて………え、えと………」
しどろもどろになりながら言うイリナ。
その反応に一誠は「あー」と思い出したように言った。
「実はなあの部屋、特殊な結界を張れるらしいんだ」
「特殊な結界?」
「うん。なんか………『イグニススペシャル』とかいう結界でさ。どうも中に出しても避妊できる結界らしくて………」
そう、一誠が設定を行う際に見つけた『イグニススペシャル』という設定。
それは避妊具なしでも避妊が行えるという特殊なシステムで、避妊具を持っていなかった一誠は予め設定しておいたのだ。
「説明読んだんだけどさ………『ゴムを着ける手間がシチュエーションを邪魔する』とかで、イグニスが構築したらしい」
「なんかもう………色々すごいわね」
何でもありの駄女神に深くため息を吐く幼馴染み二人だった。