ハイスクールD×D 異世界帰りの赤龍帝 R-18 作:ヴァルナル
今回はリクエストで最も多かったアリス&ニーナ!
今回はそのパート1です。
二月の初め。
積雪の降る駒王町の商店街をとある三人が歩いていた。
一誠とアリス、そして―――――。
「お兄さんお兄さん、あれはなに?」
玩具屋の外に並ぶものを指差すのはニーナ。
そう、今日はニーナの町歩きも兼ねて三人でデートをすることになったのだ。
一誠が答える。
「あれはガチャガチャだな」
「ガチャガチャ?」
「そうだな………試しにどれかやってみるか」
そう言うと一誠は財布から百円を取りだし、コイン投入口に入れる。
レバーを回して出てくるのはお馴染みの丸いカプセル。
カプセルを開けてると、中には犬のストラップが入っていた。
「まぁ、こんな感じで、お金を入れるとこんな奴が手に入るんだ。色々な種類があるけど、中身はランダムだから、欲しいやつが出るかどうかは運だけどな」
「これって、種類によって金額が違うの?」
「まぁな。百円のもあれば、二百円のもある。最近じゃ三百円とか五百円かかるやつもあるな」
最近のものは昔から値段が上がっており、かつての気軽さがなくなっているような気がする。
クオリティは上がっているが、ガチャガチャで五百円は高い………と思う一誠だった。
そんな感想は心の内にしまう一誠は出てきた犬のストラップをニーナの鞄に結ぶ。
「こういう風に着けておくと目印になる」
「わぁ、ありがとう!」
子供のようにはしゃぐニーナ。
アスト・アーデにはガチャガチャなんてものはなかったためか、犬のストラップを珍しそうに様々な角度から眺めている。
そんな妹の姿にアリスが笑う。
「ニーナ、はしゃぎすぎ。それ、小さい子供が買うのよ?」
「でも、私は初めて見るんだもん。お姉ちゃんはこういうの興味ないの?」
「興味ないわけじゃないけど、中には面白そうなものもあるし。でも、あんた………目立ってるわよ?」
アリスの指摘を受けて、辺りを見渡すニーナ。
すると、買い物に来ていた主婦や親子が微笑ましそうにニーナを見ていたのだ。
幼い顔立ちだが、これでもニーナは十七歳だ。
百円のガチャガチャで喜ぶ歳ではない。
周囲から送られる視線にニーナは顔を赤くする。
「むぅぅ………」
「ハハハ。まぁ、良いじゃないか。ニーナのそういう可愛いところは俺も好きだよ」
ポンポンとニーナの頭を撫でる一誠。
一誠に頭を撫でられたニーナは満面の笑顔で頷いた。
「うん! やっぱり、お兄さんは優しいね。私もそんなお兄さんが大好きだよ!」
そう言って一誠に抱きつくニーナ。
そして、「なっ!」と目を開くアリス。
「ちょ、ズルい………じゃなくて、こんな往来で抱きつくのはやめなさい」
「えー………羨ましいだけでしょ?」
「ち、違うわよ!」
ふんだ、と向こうを向くアリス。
羨ましいがっているのはバレバレである。
どうにもアリスはニーナのペースに乗せられがちなところがある。
大体この手のやり取りでアリスが勝てた試しがない。
そんな姉妹のやり取りに一誠は苦笑する。
「そんじゃ、次に行こうぜ。次にニーナを案内するのはゲームセンターだ」
「ゲームって、お兄さんが家でしてたやつだよね?」
「そうそう。あんなのがたくさんある場所だ」
「それ、面白そう! 早く行こ!」
よほど町の観光が楽しいのか走っていくニーナ。
町の地図は渡してあるので、迷うことはないだろう。
そう考えた一誠はアリスと共にゆっくりニーナの後を追って歩いていく。
アリスが小さく息を吐いた。
「まったく、あの子ったら………」
「まぁ、基本的に城に閉じ籠ってたからな。脱走してたおまえと違って」
「ふーんだ。どうせ、私は脱走娘ですよーだ。でも、ニーナもこの町が気に入ったようで良かったわ。あれならこっちの世界でも上手くやっていけそうね」
「ああ。ニーナの性格なら大丈夫だろ。ていうか、なんだかんだ、おまえもニーナを大事にしてるよな」
「そりゃね。たった一人の妹だもの。やっぱり気もかけるわよ。たまに喧嘩もするけど、いつの間にか元に戻ってるなんていっつもだし」
「そっか。でも、それで良いと思うよ、俺は」
「ふふふ、そうかもね」
そう言って歩いていく一誠とアリス。
並んで歩く二人の手はいつの間にか握られていて、それも恋人つなぎになっていた。
離れていた距離も今となってはほとんどくっついている。
ニーナの前では姉としての威厳を見せておきたいアリスも、ニーナの目がないところでは今のように甘えたいのだ。
そんな仲睦まじい二人の光景に周囲からは先程よりも微笑ましい視線が送られてくる。
頬を赤くするアリスを見てクスリと笑う一誠。
「な、なによぅ………」
「いいや、やっぱり姉妹だなーって。やっぱりそっくりだ。可愛いよ」
「ふ、ふんだ………」
そっぽを向くアリスだが、彼女の表情はどこか嬉しそうだった。
▽
その日の夜。
「あー………今日は寒かったなぁ」
風呂から上がり、寝巻きに着替えた一誠はこたつに直行した。
リビングには一誠しかおらず、他のメンバーは自室にてもう休んでいる。
こたつに入った瞬間、湯冷めして冷えた足が温められていく。
入った瞬間に感じるじんっとした感覚がこたつの醍醐味だったりする。
机の上に置かれた籠に手を伸ばした一誠は、そこからミカンをいくつか手元に取りだし、皮を向いていく。
『明日の最高気温は五度、最低気温は―――――』
テレビから流れてくる天気予報。
聞こえてきた情報に一誠は顔をしかめた。
「げっ、明日も滅茶苦茶寒いのか………。まーた、アリスがダウンするんだろうなぁ」
「全くだわ。私、冷え性なのに」
一誠の言葉に続くようにして、こたつの中に入り込んでくるアリス。
当然のように入る場所は一誠の隣だ。
二人並ぶようにこたつに入ったアリスは、ちょうど一誠が剥き終わったミカンを取って口に運ぶ。
「それ俺のなんだけど」
「えっ、私のために剥いてくれてたんじゃないの?」
「なんでだよ。それくらい自分で剥いてくれよ」
「えー………」
「嫌そうにしない」
「はーい」
特に詫びる様子もないアリスにやれやれと息を吐く一誠。
こんなやり取りはいつものことだ。
一誠は湯飲みに口を着けた後、アリスに訊ねた。
「久し振りの姉妹のお出掛けはどうだった?」
「ほとんどニーナの町案内だったけどね。それでも楽しかったわ。ニーナも全開で楽しんだでしょうし。帰ってからも、ゲームセンターにまた行きたいって言ってたわ」
「ハハハ、了解だ。また連れて行こうか。今度はもっと大きな場所に行くのもありかもな」
どうやら、ニーナはゲームセンターに夢中のようだ。
特に格闘ゲームにはまったらしく、軽く十ゲーム以上プレイしていた。
実はニーナは一度熱中すると、極めるまで満足しない性格なのだ。
いつかは小猫に並ぶゲーマーになるかもしれない、そんな風に思う一誠だった。
「ありがとね、イッセー」
「ん? なにが?」
いきなり礼を言われた一誠は首を傾げて聞き返した。
「ニーナもこっちの世界に連れてきたこと。あんなにはしゃぐニーナを見たのは久し振りだったわ。これもイッセーのお陰よ」
「そうかな………。まぁ、ニーナに頼まれたってこともあるけどさ。やっぱり、俺もニーナといたかったというのもあるよ」
「あんた、ニーナのこと好きでしょ?」
「好きだよ。ニーナの笑顔にはずっと支えられてきたしな」
フッと笑む一誠。
一誠が辛い時、いつもニーナは笑顔で接してくれた。
戦地から帰還して、心身共にボロボロになった時、ニーナが笑顔で迎えてくれた。
ニーナがいなければ、今の一誠はいないかもしれない。
それだけじゃない。
一誠達が戦場に出ることができたのも、ニーナがバックアップをしてくれたからだ。
ニーナがいなければ、十全に戦うことなど出来なかっただろう。
昔のことを思い出していると、アリスが指で頬を突いてきた。
「なんだよ?」
「私のことは?」
「え?」
「私のことは………好き?」
ぐいっと顔を近づけてくるアリス。
潤んだ瞳で、頬を赤くして、アリスは迫ってきた。
そして、彼女の手には―――――ビール。
しかもグリゴリが製造した試作品。
アルコール度数がやたらと高いものだ。
一誠が半目で問う。
「おまえ………酔ってるだろ」
「………酔ってない」
「そう言う奴ほど酔ってるんだよ」
「………酔ってないもん。それより、私のことは? 好き? ねぇ、イッセー………」
迫るアリスはとうとう一誠の首に腕を回して、押し倒してきた。
一誠に覆い被さるアリスは唇を重ねてくる。
「イッセー………好き。私のことも好きって………言ってよ」
そんな風に迫られると一誠も色々と我慢が出来ない。
一誠も恥ずかしそう顔を赤くしながら答えた。
「好きだよ………アリス」
聞きたかった言葉を聞いたアリスは、それはもう幸せそうに笑んだ。
そして、甘えるように一誠の胸に顔を埋めて、
「ねぇ、イッセー………今日、しよ?」
「今日………する?」
「………うん」
▽
場所は移り、アリスの部屋。
アリスはベッドに座ると、手を伸ばして言った。
「イッセー………きて。ギュって、して?」
「今日はすごい甘えモードだな」
苦笑しながら、アリスの背に手を回し、抱き締めた。
風呂上がりのせいか、髪から漂ってくるシャンプーの良い香りが一誠の鼻腔を擽ってくる。
加えて、しっとりとした肌の感触、綺麗なうなじが理性を奪いに来る。
「温かい………」
「アリスも温かいよ。ずっとこうしていたいくらいだ」
「私も………」
抱き合ったままベッドに転がる二人。
至近距離で見つめ合う二人は、額を、鼻先をくっつけると、唇を重ねた。
唇が触れるだけのキス。
唇が離れるとアリスは惜しそうな表情を浮かべて、
「もっと、しよ?」
そうねだられては応えるしかない。
一誠はもう一度、唇を重ねた。
アリスが満足するまでずっと。
そうする中で、自然と指が動いた。
手がアリスの胸に触れ、揉んだ。
ブラジャーは着けていないのか、寝巻きの上からでも心地よい柔らかさが伝わってくる。
寝巻きの上から撫でるように触れた後、その手を生地の裏側へと入り込ませる。
上質な絹のように滑らかで、柔らかい感触を指先で楽しみながら、上へ上へと滑らせていった。
「ひゃ………あっ………」
寝巻きを捲り上げられ、指先でなぞられるにつれて、官能的な声と共にピクン、ピクンと体を跳ねさせるアリス。
一誠の手がアリスの胸に、今度は直に触れる。
下から掬うように胸を持ち上げられ、指先で乳首を擦られた。
クリクリと弄られると、次第に固くなっていき、
「あんっ………そこ、気持ち………良い」
「脱がせて、良いか?」
一誠の問いにアリスは無言でコクりと頷いた。
一誠はベッドに横たわるアリスを見下ろすと、寝巻きの上に手をかけ、捲っていく。
操られた人形のように腕を上げて、何の抵抗もなく脱がされていくアリス。
上はブラジャーを着けていないため、他に着ているものは何もない。
次に一誠の手は下へと向けられる。
寝巻きの下、その腰元にある紐をほどくと、ゆっくり下ろしていく。
白く綺麗な太ももが露になり、次に膝、最後に足先へ。
「んっ………」
アリスが身に付けるのは下の下着のみ。
胸を手で隠して、身をよじらせるその光景に一誠は喉を鳴らした。
しかし、一誠は自分を抑え、アリスに訊ねた。
「どうしてほしい?」
こちらから動くのではなく、アリスの口から、アリスのしてほしいことを言わせたい。
だから、一誠は訊ねた。
『どこを、どういう風に触ってほしいのか』と。
そんな一誠のイジワルにアリスは一瞬、言葉を詰まらせる。
それを口にしてしまうのは恥ずかしい。
それでも、アリスは―――――。
「おっぱい、吸って………。ここも、いっぱい触って………」
胸をさらけ出し、閉ざしていた太ももを開いた。
一誠が触りやすいように、自分が一誠に蹂躙されやすいように。
一誠は微笑むと―――――アリスの胸に顔を近づけていった。
▽
(ど、どどどどどうしよう………)
アリスの部屋、そのクローゼットの中に彼女はいた。
最初はほんのイタズラ心だった。
入ってきたアリスを驚かせてやろうという、なんとも幼い考えだったのだが………。
「あんっ! ぁっ………っ………ふあぁぁぁぁぁん!」
甘い喘ぎ声を漏らしながら、胸を吸われる度に体を跳ねさせるアリス。
下着の中に手を入れられ、くちゅくちゅと水が跳ねる音がするまで弄られ続けている、そんな姉の姿を彼女―――――ニーナはクローゼットの扉の隙間からずっと見ていた。
兄と慕う人と姉の情事を目にすることになるとは思っていなかった。
なぜ、こんな時に限ってと後悔もした………が、ニーナは二人の光景から目を離せず、ただじっと見ていた。
顔が、頭が熱くなってぼぅっとする感覚に襲われながら、ただ姉の喘ぐ姿に―――――。
(お姉ちゃん、凄く気持ち良さそう………。お兄さん………私も………ダメかな………)
次回に続く!