※この作品はR-18です。

二人で一人   作:シャリル

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これはちょっとぐろいです。


プロローグ

 

ああ……本当にウザイ…

 

 

ふふっ……やるの?

 

 

……今日、の夜にね

 

 

あらあら…それまでの間お預け?

 

 

……我慢して。…夜になったら気が済むまでやっていいから

 

 

くすっ……わかったわ…

 

 

人混みに紛れ込みながら、少女は笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だぁ!くそっ!今回も失敗か~」

 

ソファーでだらしなく座る、黒い猫っ毛気質の髪を片手で掻きながら、数枚の紙を見る青年。

 

「また、逃がしたみたいだね。ほら、苛ついてないで、紅茶なんかどう?」

 

白銀の女性と言っても過言ではない、青年より少し年下の少年。

 

彼らは、一般人とは少し違った仕事をしていた。

 

「確か、ここ最近活発になってるんだったな。」

 

少し長く赤い髪をした中年の男性は、ゆっくりと紅茶を飲みながら、しかめっ面になった。

 

「しかも今回のも酷い……夢で四肢を斬られるわ、腸を引き千切るわ……言うだけでも惨いな……」

 

「それをさらっと言う支部長もどうかと思うけど?」

 

苦笑いをしながら、少年は青年に紅茶を渡した。

 

 

20XX年、突如として狂人と化した人々が急増した。

 

原因は人の心にある闇が具現化、もう一つの人格として、人々を狂わせていたのだ。

 

それを防ぐため、政府は精神保安管理局を設置、この混乱を制した。

 

しかしこの管理局の存在は、一般市民には公表されてはいない。

 

市民に不安を募らせては、元も子もないので、非公式なのだ。

 

そして、ここは精神保安管理局の東京支部の拠点。事務所として使っている。

 

ここでは、二人の若いエージェントに支部長が一人の三人で活動していた。

 

「……前までは、分かりやすい思考で追跡も楽だったのになぁ…」

 

青年もとい、安藤司は紅茶を飲みながら、ため息をつく。

 

「確か、その闇人デュダの裏って、幼児さんらしき姿で、誰かも分からないんだよね?」

 

「あぁ。」

 

白銀の少年、篠田佑はいつも座る椅子に腰掛けながら、紅茶を飲んだ。

 

闇人デュダ

 

それは心の闇を人格として受け入れた二重人格者の呼び名。

 

裏というのは、その者の心の闇の人格のことを指している。

 

通常は、その闇に全てを任し、本能のままに狂うのだが。

 

「今回は本能、ていうより“従ってる”って感じでしかも、多分本人とは違う姿か……」

 

その人の闇であるのだから、その人格もその人を模すのだが、今司が追っている闇人デュダは、多分だけれども、姿は違うし、裏もいつもの奴らとは違った。

 

「はぁ……わかんね。……はぁ…被害者の関連系調べて来る…」

 

頭を掻き毟りながら、司は事務所を後にした。

 

 

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