※この作品はR-18です。

二人で一人   作:シャリル

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八話:休日

 

 

入学式が終わってから四日過ぎた今日。

久しぶりの休日になった。

 

「あ~。疲れた……」

 

しかし、どの日も忙しく、疲れていた私は部屋に引き込もって、ベットに仰向けになっていた。

 

 

ふふっ……お疲れ様。識。どうやらあなたにとって学校は疲労が溜まる場所なのね。

 

 

まぁ、ね。けど、慣れないと。昨日みたいに少ししか遊べれないのは嫌だから。

 

 

「ふぅ……」

 

深く息を出し、ボーッと天井を見る。

けれど、それは逆に暇すぎてストレスが溜まり始めた。

 

「暇……ん?今何時?……よしっ!」

 

勢いよくベッドから立ち上がり、出かける準備をする。

 

 

……?識。何処に行くの?

 

 

ちょっとした情報収集。

 

 

そう言って、私は主な貴重品を持って家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来たのは、学校に少し近い、本屋。

けど、私は本を買いに来ただけではない。

ちょっとした、情報を入手するためだ。それは。

 

「ぐぉーーー……がーーーーー……ぐぉーーー……がーーーー」

 

本屋の真ん前で熟睡するあのうざい男子の様子と、ついでにこれからのために必要な本を買いに来たのだ。

 

“悪夢”

 

それは恐ろしい夢であり、不吉と言われる。

しかも、現実ではほぼ起こりえないような事や、恐ろしい現実を見る人もいる。

普段から、殺しという恐ろしい事しでかしている私だが、本を買うことにしたのには、理由がある。

私は今まで、ティリアにはただ殺す準備を手伝うだけで、あとは何もしていない。そして、ティリアは殺戮以外何も考えていない。

確かに昨日みたいに夢の内容を変えることは出来るようだけど。

ティリアはそんな風にあれこれ考えるのは嫌いだ。

すぐに殺しにかかるだろう。

けど、それでは意味がない。

だから、そこら辺の事も考えて、夢についての本を買うのだ。

もちろん、悪夢重視のを。

 

「こらっ!道雄!寝てないで店番しなさいって何度言ったらわかるの!?」

 

ふと、甲高い聞いた事のあるような声が店内に響いた。

うざい男子の母で、この書店のオーナー。

そして、ほぼ役立たずのうざい男子は、店番としてこの書店にいつもと同じ時間帯にいる。

しかもいつも豪快に寝ているのだ。

 

「だ、だって母ちゃん!昨日も言っただろう!俺、高所恐怖症なのに、ジェットコースターに乗って空中に放り出されたって!こ、腰抜けて、寝れなかったんだって!」

 

 

へぇ……良い事聞いた。あいつ、高所恐怖症なのか……これは使える。

 

 

どの本にしようかと迷いながらも、店主と店番の話を聞きながら、情報を得る。

たまに要らない情報も入っては来るが、そこら辺は無視。

 

 

お……これ、良いかも。買うか。

 

 

あの煩い場所を通らなければならないのかと、うんざりしながら、レジに本を置く。

しかし、現在店番をしているうざい男子は口喧嘩中で、レジに客がいるのに気づいていない。

 

 

……………この店大丈夫なの?いっつもこうだけど。

 

 

それはわざと私がこの時間に来てるから。いつもは普通。

 

 

ティリアと話しながら、こちらに気づいてくれるのを約十分待たされた。

 

しかも、レジに来たのはうざい男子の方で、悪夢の事について色々と聞かれたので、適当に、“そんな頻繁に見ないよ”とだけ伝えておいた。

しかし、それはこれを安心させるための嘘であることを、周りにいた客はわからなかった。

 

 

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