※この作品はR-18です。

Moon Light Another fate   作:深緑 風龍

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第23話 性病を治す薬

-千夏アジト-

 

ガルッチ「…………出来たのはいいが、何故なのだ?」

 

僕は鍋の様子を見ると、オレンジ色をした液体が見える。材料は、勿論未来の精液。もう一度言おう。『未来の精液』。

それを入れて、撹拌し続けるが、結果は消滅。つまり失敗したのだ。どうやらそれだけでは完成は出来ないということになる。

だが諦めず、試行錯誤し続け、そして遂に完成した。が、気になる点があった。

 

ガルッチ「何で、僕好みの『ブラッドオレンジ』味なんだ?」

 

そう。毎回思うのだが、薬というのは、基本苦いのだ。勿論甘めもあるのだが、問題がそこだった。

初めて魔法薬を作ったとき、カシマール先生に伝えると、喜んでいたが、少ししてから不思議な顔をしていた。

 

カシマール『ガルッチ君、完成させたのは褒めよう。だがなぜ、チェリー味なのだ?』

 

何故か薬の『味』を変えてしまうのだ。

 

カシマール『しかし、なかなかの高度な魔法でもあるな。味の変化魔法、本来なら超高度な魔法と呼ばれていて、扱う物も少ない。

これを使い、毒薬を盛ることも可能だ。言わば暗殺特化魔法でもあるな。味を変えるだけで、薬の効果に変化はない。この吾輩を驚かせたことに、50点やろうではないか。』

 

当時は喜んでいたが、今となっちゃ、ちょっと罪悪感が湧き出てしまう。

 

ガルッチ「でもまた消すのもなぁ………。仕方ない、小瓶に詰めて、未来が帰ってきたら渡そう。」

 

一応効果は抜群。データで調べたら、永続的に性病には掛からない体質になった。まぁ僕が飲んでも意味ないが、でも永続的は凄すぎる………。

未来、ホントに君の身体どうなってんの?

 

本音「あれ?ガルガル君?何してるの~?」

ガルッチ「薬を作ってたんだ。二度と性病に掛からない薬をね。」

本音「えー!凄い凄ーい!一口舐めて良い?」

ガルッチ「あーちょっと────」

本音「ん?これって、柑橘系~?」

ガルッチ「大雑把過ぎるだろ………。正しくはブラッドオレンジ味、僕の好きな味さ。」

本音「へぇ、それで私の身体は?」

ガルッチ「ちょっと待ってね。…………おー、成功だ。」

本音「ところで、材料は何に使ったの?」

ガルッチ「未来の精液。」

本音「……………ほえ?」

ガルッチ「もう一度言おう、未来の精液。」

 

うんまあ、普通かちこちになるよね。だって、未来の精液だとは知らずに舐めるなんて、多分気が付かないだろうしな。

 

本音「……………全部飲み干したくなった。」

ガルッチ「おい待て!?保存用なんだから!?」

レティシア「何の騒ぎだ?」

ガルッチ「レティシア!済まないが、本音を止めてくれ!未来のために作った薬を、失わせるわけにはいかないんだ!!」

レティシア「え?まぁ、手伝うが。」

本音「聞いて!みっくんの精液で使われた薬なんだって!」

レティシア「ファ!?」

 

おいこら!敵を増やすんじゃあない!!

 

レティシア「………………私は如何選べば良いのだ!?」

ガルッチ「悩んだァァァァァ!!!!滅茶苦茶葛藤しまくってるゥゥゥ!!!!」

簪「如何したの?」

本音「かんちゃん!聞いて聞いて!みっくんの精液を使った薬を作ってたんだって!!」

簪「なん………ですって!?」

ガルッチ「え?おい待て、簪!頼むから────」

簪「未来の精液ちょぉぉぉだぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

ガルッチ「アンタもかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

このままでは不味いと思った僕は、咄嗟に大瓶に詰め、簪のスピードタックルをよけた。

 

本音「『ジ・アース』!!」

ガルッチ「待てっていってるだろ!?」

 

っていうか、何でこの場で使うの!?やめろォォ!!ええい!こうなったら、窓から飛び降りる他ない!

 

 

『バリーーーンッ!!!』

 

 

ガルッチ「そのまま錬金!破れることのないガラスに変えよ!」

簪&本音「待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

2人も追いかけるように窓から飛び降りようとするも…………。

 

 

『ビターーーーーーーンッ!!』

 

 

あっぶねぇ、間に合って助かった………。

 

 

『スタッ。』

 

 

未来「………ガルッチ?何で窓から?」

ガルッチ「あ、未来お帰り。薬を完成したのはいいが、あの2人がね………。」

未来「(・_・;)」

ガルッチ「ほい、これが君の精液で作った薬だ。」

未来「あ、ありがとう。」

 

しかし、なんのためらいもなく飲むって、どうかと思うけど………。まあいいか。

 

未来「これで、性病にかからなくなったの?」

ガルッチ「うん、永続的だから二度と掛からないよ。」

未来「よかった。でも、なんかみかんの味がするけど────」

ガルッチ「あ、それブラッドオレンジ味。僕の好きな味。」

未来「そっか。そういえばさ。」

ガルッチ「?」

 

あれ、なんか妙に色目を使ってる気が─────

 

未来「君の味は、どんなのかな?」

 

おい待て、流石にこの場は危ないって!!

 

未来「なんて冗談だよ。冗談。」

ガルッチ「洒落にならんよ…………、凄くドキドキした………。////////////」

未来「それにしても、魔法薬学って凄いね。僕も習ってみたい。」

ガルッチ「うーん、今度カシマール先生に頼んでみるか。僕の元寮官の人で、魔法薬学を教えているんだ。」

未来「そうなんだ。厳しい?」

ガルッチ「クセは強いけど、良い先生だよ。」

 

そういえば、鈴美さんのために、剣を作らないと………。暫くは忙しいかもなぁ。

 

 

to be continued⇨

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