Moon Light Another fate 作:深緑 風龍
-隠れ家-
とある日の朝、一人の男はあるものを作っていた。
仗助「ふぁぁぁぁ………、ん?おうガルッチ、おはよう。」
ガルッチ「おはよう、仗助。」
仗助「何作ってんだ?」
ガルッチ「麻婆豆腐。」
麻婆豆腐。
それは、ただ唐辛子が山のようにぶち込まれた一見雑な料理にも見えるが、豆腐を口に含んだ瞬間舌を焼く刺激がたまらない味覚をもたらす。
そう、辛さこそ至高、辛さこそ究極の味覚。辛くない麻婆豆腐など、麻婆豆腐ではない!
仗助「ほう、麻婆豆腐…………うげっ!?」
ガルッチ「?」
仗助「ほ、ホントに麻婆豆腐?」
ガルッチ「うん。」
仗助「グレートにヘヴィィな色してるぜ…………、大丈夫なんか?」
ガルッチ「ああ、一応僕だけの一品だな。あー、味見はやめておけ。超越者じゃないと耐えられないぞ?」
仗助「えぇぇぇ……………。っていうか、お前大丈夫なんか?もう一度聞くけど。」
ガルッチ「大丈夫大丈夫、食べ慣れてるからな。おやつ代わりにもなるし。」
仗助曰く、あれでおやつ代わりになるのかよと、何とも言えない顔になっていたのだった。
そしてガルッチは、味見をしようと小皿を投影し、小皿に移し、舐めてみた。
ガルッチ「うーん、まだ辛さが足りないな。」
仗助「ファ!?」
ガルッチ「あ、そういえば僕あの時作っておいた『地獄のラー油』があったはず………。ちょっと離れるから、攪拌頼む。」
仗助「え?おい待て!!」
そのままガルッチは、冷蔵庫のある場所まで取りに行った。残された仗助は、チラリと麻婆豆腐を見ていた。
億安「おう仗助、おはよう。」
仗助「お、おうおはよう。億安。」
億安「なぁ仗助、其奴はなんだ?」
仗助「ガルッチが作った麻婆豆腐だとか…………。」
億安「ほうほう、一度味見してみるか。」
仗助「おいやめとけ!なんか俺の直感が言ってる、それに手を出したら、一生後悔するって!!」
億安「なんだよそれ、ただの麻婆豆腐だろ?あーむっ!」
しかし億安は知らないっ!ガルッチが作った麻婆豆腐の真の恐ろしさを!!
億安「ん?なんだ美味いじゃな───────」
仗助「億安?」
億安「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」
仗助「億安ぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
突然顔を真っ赤になり苦しみだした億安は、バーサーカー並みの唸り声をあげ、水を飲もうと蛇口を捻り、そのまま飲んでいた。
ガルッチ「戻った…………っておい、億安。その様子からして味見したな?」
仗助「こうなるだろうとは思っていたが、ヤベぇな…………。」
ガルッチ「だから言ったのに…………。後、水飲んでも──────」
億安「§◑◐◎☆☆☆¦◎△▷△◐△△△✓✓▷〓⊿⇧⇩⇧⇩⇧↓⇨↓・◑★†◯◑!?!?!?!?!?!」
仗助「億安ぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
ガルッチ「仗助、億安をこっちに移してクレイジーダイヤモンドで治してやれ。多分それで治る。」
やれやれと呆れ顔をしたガルッチは、持ってきたラー油を躊躇せずそのままドバッと入れた。
ガルッチ「後は暫く煮込めば、ようやく完成だな。一睡せず作ったから、もう踏ん張りだ。」
仗助「一睡せず、麻婆豆腐作ってたんかよ!?」
億安「あうぅぅ…………、腹がぁぁぁぁ………。」
康一「おはよ、仗助君。億安君?如何したの?」
ガルッチ「僕の麻婆豆腐を味見してこうなった。それとおはよ、康一。」
億安「いいか康一、彼奴の麻婆豆腐は食うな!地獄を知ることになるぞ!!」
康一「?」
由花子「おはよう、皆様。」
康一「由花子さん、おはよう。」
ガルッチ「あー、朝食は既に作っておいたから、後は食卓に置くだけだよ。由花子さん、すまないが代わりにお願い出来るか?」
由花子「ええ、いいですよ。後、何を作ってるんですか?」
ガルッチ「自分用の麻婆豆腐。味見はお勧めしませんよ?億安みたいになりますんで。」
由花子「え?ええ。」
そして由花子は、ガルッチが作った料理を装い、食卓に持っていった。その途中、由花子はその麻婆豆腐を見た。
由花子曰く、あれは殺しに来ているかのような真っ赤な色をしていたと、心底恐怖した顔をしていた。
ガルッチ「…………まだ辛さが足りない気がする。」
2人「「(あれでまだ!?)」」
ガルッチ「ふぅむ………、こうなったら言峰に聞いてみるか。ついでに例のアレのレシピの確認しなくては……………。」
そしてまた、キッチンから出て行き、庭の方に行った。
ガルッチside
さてと、言峰に連絡するか。リアクターで、言峰に連絡っと。
ガルッチ「もしもし、言峰。ちょっといいか?」
言峰『これはこれは、愉悦部の精鋭隊のガルッチではないか。何か用かね?』
ガルッチ「ああ、今麻婆豆腐を作ってんだが、どうも手詰まりでね。出来るだけ辛くしてはいるが、なかなか上手く行かない。」
言峰『ほう、それは困ったな。だが無理も無いだろう、何しろ『超究極天元突破四川風超絶激辛麻婆豆腐』を、お前が作っているのだからな。さすがの私でも、どう足掻いても駄目だったようだ。』
ガルッチ「何か、それに行き着く方法はないでしょうか?」
言峰『ふむ…………、如何すれば……………。』
バゼット『言峰神父、砂糖を持ってきました。』
言峰『ああ、ごく───────え?』
ガルッチ「どした?」
言峰『バゼット、何故サトウキビなのだ?』
ダメットェ…………、一体何処から何処まで脳筋なのだ?いや、流石バーサーカーガールと言うべきか。
言峰『しかし、ホントに如何すれば…………ん?待てよ?』
バゼット『?』
言峰『……………そうだ!ガルッチ、これなら行けるぞ!!』
ガルッチ「どんな方法です!?教えて下さい!」
そして僕は、そのコツを聞きお礼の言葉を言った後、すぐさま冷蔵庫に走り、あるものを取り、摺り下ろし、『地獄のラー油』を混ぜ合わせ、そのままドバッと入れた。そのまま攪拌し続け、味見をした。
仗助「…………ガルッチ?」
ガルッチ「………………………………………。」
由花子「ガルッチさん?」
ガルッチ「…………………………………………………………う。」
康一「う?」
ガルッチ「………………………美味い。出来た、漸く出来上がったぞ。『超究極天元突破四川風超絶激辛麻婆豆腐』の完成だ!!!!!!!!!!!!!!!!」
4人「「「「何その明らかに人間が食べたら死ぬほど苦しむような名前!?」」」」
ガルッチ「失敬な、そう言うレシピがあったんだ。察してくれ。」
さてと、容器に入れて後は食卓に置くだけ。
未来「ふぁぁぁぁ……………、ガルッチおはよう………。」
ガルッチ「おはよう、未来。ご飯出来上がったよ。」
未来「分かった、みんな呼んでくるね。」
そして皆は起き上がり、すぐさま来た。4名は若干僕の麻婆豆腐を見て、引いてはいるらしいが………。
フラン「お兄ちゃん、その麻婆豆腐って、まさか………………。」
ガルッチ「そのまさかだよ。」
こいし「遂に出来上がっちゃったのね………………。」
イリヤ「流石、もう麻婆を極めし者の称号を持ってもおかしくないわね…………。」
未来「まぁそれでも、僕らの口に合わせた麻婆豆腐を、作ってくれてるけどね。」
オーフィス「我、辛すぎるの、無理。」
簪「それにしても、まさか現実で呼ばれる日が来るなんて、思ってなかったよ。」
本音「私も………。」
白夜叉「不思議じゃのう…………、というかガルッチは辛い物好きじゃとは………。」
鈴美「そうね。」
レティシア「無理はするなよ?」
ガルッチ「んじゃ、皆揃ったし、食べるか。」
未来「そうだね。それじゃ………。」
全員『いただきます!』
それじゃ、先ずはこの麻婆豆腐を食うとするか。さてさて、出来は良いとは言え、果たして…………?
『パクッ』
ガルッチ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
鈴美「ガルッチちゃん?」
深雪「な、なんか凄い形相になってるが、大丈夫なの?」
大丈夫かって?この世全ての苦しみを全て凝縮したかのごときの辛み、外部だけでなく、内部からも抉られるかのような痛み、そしてその痛みと苦しみの辛さを超えて至福とも言えるほどの旨さ。
一言言えば…………。
ガルッチ「美味い。」
簪「………あの幻想が現実のものになっちゃった。」
ガルッチ「言峰神父、やり遂げました……………。漸く、たどり着けました………………。
露伴「……………麻婆豆腐如きで涙するって、ちょっと食わせろ。」
仗助「あ、バカ!」
露伴「ん?君は黙って─────────」
『バタンッ!!』
露伴「グォォォォォォォォ…………………。」
鈴美「露伴ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
仗助「だから言ったのによ………………。」
良平「んじゃあ、儂も食べて─────」
全員『それは絶対に駄目!!!』
自分が作ったのもなんだが、良平さん。あんた食ったら即死だぞ!?
露伴「凄い体験した……………、一生にないリアリティを手に入れたが、もうこれ以上はいい………。」
ガルッチ「美味いとおもうんだけどなぁ………。」パクッ
愛花「普通じゃないと思うよ、それ。」
未来「(もう、超がつくほどのMなんじゃないのかな?)」
全王神『つっくん、アレ食べる?』
士『いやいや、俺は嫌だぞ!?束、お前は?』
束『勘弁して死んじゃいます。』
風龍『あ、それなら生き返った紫に食わせるのはどうだ?』
3人『それだ!!!』
なんか念話で変な会話をしている気がするが、まあいいか。とは言え、また作りたいなぁ…………。
to be continued⇨