Moon Light Another fate 作:深緑 風龍
-病院 屋上-
ガルッチside
なぁ母さん、空が出したあの力って何なの?
全王神『あれ?前世の力だよ。多分空ちゃんはまだ気が付いてないと思うけどね。』
そうか、でもいつか思い出すんだよね?僕や未来みたいに。
全王神『そうだね、そうなったら空はどう言う決断をするのか、楽しみにしてるよ。』
まぁ、決めるのは空自身だしな。僕みたいに、前世と訣別するのか、またはその前世を受け入れて人生を歩むか。
でも今気になるのは、お爺ちゃんの生存だな。
全王神『え?ローちゃん生きてるの!?』
ちょっと待て、なんだローちゃんって。ていうかお爺ちゃんと知り合い!?
全王神『もっちろーん!!ローちゃんはね、全の竜神の後継者とも呼ばれるほどで、凄いイケメンなんだよ!!』
ウェイ!?(0w0 )全の竜神の後継者!?それ初耳なんだけど!?っていうかどんだけ僕の爺ちゃん知らなさすぎなんだよ!?
それじゃあ、お爺ちゃんの居場所も知ってる─────
全王神『期待してて悪いけど、そこまで分かんない。』
なんだよ、それ…………。まぁ、確かに母さんですら生きてたなんて知らなかったんだし、無理も無いか。
むぅ、こうなったら星龍と早苗に聞きに行かないとだな…………。
全王神『あ、それならこことの平行世界に行った方がいいと思うよ。そこにガイア君の両親もそこにいると思うから。』
ありがとう、母さん。
僕はそう思い念話を切り、次は別の念話に繋げた。言わずもがな、空を知っているこの世界の『ゼウス』だ。
聞きたいことがある、ゼウス。
ゼウス『ぬぉ!?誰だ!?一体どうやって念話を!?』
驚くのも無理は無い、この念話は一応どんな奴でも繋がる優れものだ。それよりも聞きたいことがある。
ゼウス『なんだ?』
どうしてそこまで空を気にする。彼はもう転生して、自由に生きても良いはずだ。それなのに、連れ戻そうとはどう言う根端だ?
ゼウス『それは……………。』
彼の前世は何かと英雄だろうけど、元を正せば一人の人間だ。どう生きようが、どう死のうが、それは神々が決めることじゃない。彼自身が決めることだ。
ちなみに、何者かと言うと、僕は虚王魔神。全王神の負の感情から生まれた存在だ。
ゼウス『虚王魔神!?な、何故生きて──────』
死んでる扱いなんか。全く、もしそっちにいたらぶん殴ってたぞ?生きてる理由は、転生してるからだ。特典は地味にしろ、努力で以前の力よりも増してる。さて、ゼウス。これ以上空を手を出すなら、一度覚悟しておけ。
ゼウス『はい?』
貴様らにとっての大いなる厄災を起こす。それも、とびっきりのな。
ゼウス『お、脅しですか!?』
当たり前だ。分かったら空に手を出すな。他の奴らにも伝えろ。
ゼウス『は、はいぃぃぃ!!!!!』
念話を切り、僕は溜息をついた。
ガルッチ「らしくないこと、しちゃったな。それとも、虚王魔神の頃の僕に、戻ったりして。」
確かに、あの頃の僕は、なんて言うか………………自分で言うのもなんだが、つまらん存在だったな。
でも今は違う、ちゃんとした心を持ってる。負の感情の、特に絶望と憎悪が強いけど、それでも僕は、僕で居られる。
ガルッチ「さてと、空の様子を見に行くか。」
イフ「…………………ガルッチ、一つ聞きたい。」
ガルッチ「ん?」
イフ「君の願いは、なんだ?」
ガルッチ「………………何時までも強敵と戦い、そして延々と世界を回ることかな?未来達と一緒に死ぬことがあっても、ずっと旅していきたい。救うときは救うし、手伝うことは手伝うかな?」
イフ「そうか、では空に会いに行こう。未来達も見舞いに行ってるし。」
ガルッチ「そうだな、ところでイフは、ずっと一緒に居てくれるか?」
イフ「どうだろう、未来と同じように私が消えるかもしれない。」
ガルッチ「……………そっか。それまでは、今の一時を楽しまないとね。」
イフ「確かに、そうだな。」
そうして僕とイフは、空がいる病室に向かった。
sideChange
-病院 外-
未来side
未来「空が大事にならなくて良かった。」
簪「うん、あんな力本当にビックリしちゃったよ。」
十香「でも、あの力何処で?」
未来「確かに、不思議だね。」
でも、ガルッチは何か知ってるらしいけど、何も言ってくれない。教えたくないのかな?
オーフィス「そういえば、グレードレッドから聞いたが、また宴を始めるそうだ。」
ガルッチ「なにこの宴率…………。高くね?」
オーフィス「しかもどうやら、何処かの旅館で始めるとか。」
ガルッチ「宴に続いて旅館!?」
レッド「良いでは無いか、空が無事だと分かったんじゃしな。」
ガルッチ「まぁさすがに、言峰達も来ないよね?」
全員『ガルッチ(母さん)(お母さん)(お兄ちゃん)、それフラグ。』
ガルッチ「……………もう来てるな、絶対。」
それ言っちゃ駄目だろ、ガルッチ。本当に来ちゃったらどう反応すればいいの?
ガルッチ「まぁ、来たら来たらで、スルーしようか。」
未来「また随分な投げやり…………。」
ガルッチ「ツッコミしきれないし、しかもこのままだと貧血で倒れそうだし。」
未来「待って、ツッコミと貧血関係ないよね!?何で貧血起こすの!?」
ガルッチ「こっちが聞きたい。いや、貧血の理由はわかるけど、こうも続くと厄介だな。気を付けてるとはいえ、いい加減何とかしないと………………。」
でも意外だね、ガルッチって見た目健康そうなのに貧血を起こすなんて。
十香「そういえば、泊まるところある?」
ガルッチ「大丈夫、隠れ家っていうのがあるから、そこで休むよ。」
二亜「そっか。ところで簪ちゃん。」
簪「?」
二亜「あの同人誌、いくら買ってくれる?」
ガルッチ「ファ!?」
アラヤ「!?////////////」
あれ?何でアラヤ君が顔真っ赤に?
簪「そうね、今なら──────」
二亜「よし買った。」
深雪「何故だろ、凄くいやな取引を見た気がする…………。」
イリヤ「そういえば、他にどんな同人誌作ってるんだろう………。」
本音「他には、『月の魔神』とか『雨降りし時に出会うふたり』とか。『月の魔神』は、もはやこれまでと、魔神は目を閉じるも、気が付くと何処かの場所で、そこには自分に殺されたはずの勇者がいて、それから色んな物を見て距離が縮まっていき、最後には愛し合う仲に~……。」
未来「月の魔神って、多分これガルッチだよね。」
ガルッチ「うん、どうもそうだね。勇者って事は………。」
未来「如何してこうなった…………。」
本音「ちなみに、ふたりの設定は基本みっくんがSでガルガル君がMだから。」
未来ガル「「いやいやちょっと待て!?まさかとは思うけど、SMプレイとかないよね!?」」
簪「え?書いて欲しいの?駄目だよ、期待してるけど、私のはイチャラブ系だから。」
未来ガル「「「そこじゃあない!!」」」
琴里「何でこうなったの?」
3人「「「私達がやりました。」」」
琴里「何やってるの!?二亜が腐っちゃったら如何するの!?」
ガルッチ「琴里さん、それもう手遅れです。」
未来「うん、あの時書かせてしまった時点で、最早手遅れなんだ。」
琴里「何で2人とも上の空で白目出してるのよ!?っていうかガルッチにしては右目本当に白眼になってるし!?」
二亜「あ、そうだ。今度空も入れちゃって奪い合いを入れれば───」
ガルッチ「待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て!!!!!!!何をどうしたらそうなるの!?っていうかそれ空が了承するのか!?」
レティシア「そこか…………。」
鈴美「もうアレ、人気になってるよね。『月色溺愛』だったかしら?続編期待ってコメントあったけど。」
簪「ホント!?だったら、今度は空や十香達を入れて、それからそれから──────」
ガルッチ「簪、少しクールダウンしよう。」
あぁぁ…………、簪が立派な腐女子にぃぃぃ……………。
リサ「ねぇママ、私にも──────」
ガルッチ「いやいやちょっと待て!?リサ、君まで読んだら駄目ぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
簪「そうよ、ガルッチの言うとおりだから、大人になるまで、読んじゃ駄目ですからね。」
ガルッチ「そこっ!?ってかそんなことしたら腐女子が増えちゃうでしょ!?」
フラン「お兄ちゃん、それもう手遅れ。」
ガルッチ「……………レイス、今頃何してんだ?」
未来「あ、そういえばガルッチ。あの同人誌は、何時完成するの?」
全員『え?』
ガルッチ「うーん、もう少しかな?でも難しいんだよね、小説を同人漫画に変えるのって。」
二亜「えっ、ガルッチって同人誌書くの?」
ガルッチ「なんとなくね。フランとこいしの同人誌や、簪とフラン、本音とこいし等色々。あ、みんな先に戻ってて。ちょっと未来と一緒に買い物に行くから。」
『ここからは会話だけです。』
ガルッチ「さてと、未来。君も知ってるだろ?あの力のこと。」
未来「うん、とてもじゃないけど、あれは空が出した技だよね。」
ガルッチ「しかも、あの技は零と全を応用した技。普通じゃないよ。」
未来「ガルッチは、あの力を見たことあるの?」
ガルッチ「いやない。零と全を組み合わせた技なんて、聞いたことがない。でも、確かにあれは『零の龍神』の力と『全の竜神』の力だった。二つの技を所持してるのは、少なくても龍神王ただ1人の筈だ。だが空は、それを持ってた。いや、正しくは、前世の時に持っていたことになる。」
未来「前世か…………………。」
ガルッチ「母さんは知っていそうだけど、恐らく知らないっぽい。でも、いずれ連れ戻そうとする神々や、空を狙う輩が居るのは少なくない。念のために、連れ戻そうとする神々には釘を打っておいた。」
未来「うーん、空を連れ戻すってどういう事なんだろ?転生したんだから、自由に生きても構わないと思うんだけど。」
ガルッチ「それには僕も賛成さ。少なくとも、手を出すことはないが、狙う輩はどうにも出来ない。そこは、自分の身は自分で守って貰う他ないな。」
未来「でも、何かいい考えはあるんだよね?」
ガルッチ「まぁね、ただどんなのがいいのか悩んでるんだ。指輪かチョーカーか……。」
未来「?」
ガルッチ「実は、僕らの力を一時的に扱えるような効果を持ったアクセサリーをあげようかなって思ってるんだ。まぁ、あの力はさすがに無理だ。絶望、破滅、殺戮の力は、空には似合わないからね。こういうのは、汚れ仕事の僕やフラン、こいしがやることだから。」
未来「またそうやって自分を犠牲にしようと………。」
ガルッチ「それを止めるのが、未来でしょ?」
未来「その言い方、ちょっと狡くない?」
ガルッチ「狡くないよ。だって、未来のこと好きなんだからさ。離れたくないほど、大好きだし。」
未来「…………ホントに、ズッと一緒にいてよ?」
ガルッチ「安心して、僕はずっと一緒さ。死ぬときも、一緒。」
未来「もう、そう言うところ狡いと思うんだけど。」
ガルッチ「そうか?狡いと思ったら、如何するの?」
未来「それは勿論、君の耳を舐める。」
ガルッチ「やっぱりそうなるのね………。でも、出来れば戻ってからにしない?」
未来「勿論そのつもりだよ。楽しみにしてね。」
ガルッチ「うん。」
to be continued⇨