Moon Light Another fate 作:深緑 風龍
-???-
深雪side
総刃「え?ちょっと星龍さん!?ここ何処ですか!?」
星龍「何処かって?少なくとも、ミッドチルダではないよ。そうだな、君達が言う『英霊の座』と言うべきか。」
美遊「英霊の座!?」
え、英霊の座って、これが!?一軒家があって、庭園っぽい庭もあるけど、これが!?
星龍「まぁ、ちょっとした理由があって、この場所にいるんだけどね。」
『ガラッ』
星龍「早苗、帰ったぞ。」
早苗「あ、お帰りなさい。星龍さん。って4人とも、久しぶり!」
フラン「早苗さん、久しぶり!」
星龍「早苗、悪いけどガルッチを頼む。」
早苗「え!?何があったの!?」
ガルッチ「キレて、スタミナ切れと貧血を起こした。以上。」
未来「あれで!?」
いやいや、普通に考えてあれスタミナ切れと貧血で済ませる分けないでしょ!?
それで済ませるガルッチって何者!?あ、虚王魔神だったわね………。ってそれでも変やないか!?自分おかしいと思わんか!?って、いつの間にか方言に戻った気がする。
星龍「………まあいいか、とりあえず皆。上がってくれ。」
そうして私達に案内した場所は、不思議と落ち着く和室のところに到着した。
ルビー『ほっほう、これは一種の固有結界的な場所ですね。』
イリヤ「分かるの?」
ルビー『こんな魔力ダダ漏れなら一目瞭然です。素人なのか、それともわざとなのでしょうか。何かと戦意喪失させるような落ち着かせる魔力を出してますし。』
ルビー(平行世界)『流石私、やっぱり分かりますか。でも、誰が出して────』
???「これはわざと魔力を放出してるんだ。んで、こういう部屋にしたのは僕だよ。」
若々しい声が聞こえた。その声の方を探すと、そこには髪の色が4色も分かれ、右から順に山吹色、空色、エメラルドグリーン、緋色で、顔立ちはアラヤ君みたいに童顔、ただ体つきについては凄く、男らしいです。うん、不思議と抱かれても良いなんて思ってしまうほどの、いい男です。
未来「貴方は?」
???「まぁ待て。まずは座って、お茶でも飲んで、話をしよう。星龍、彼は?」
星龍「今少し休ませています。後で様子を見に行った方が良いでしょう。」
???「分かった。もう下がって。」
星龍「了解。」
うーん、でも誰なんだろう。
そう思いながら座ると、人数分のお茶が現れ、私達は手に取った。
???「さてと、先ずは初めましてだな。こうして久しぶりに生者と話が出来るのは何時ぶりだろうか。」
未来「死者なのですか?」
???「ううん、どっちかというと生きてる方。まぁ死者扱いも当然か。」
フラン「死者扱い?あれ?どこかで聞いた気が………。」
???「まぁ、先ずは自己紹介だな。多分フランとこいし、イリヤも聞いたことはあるらしいがあえて言わせて貰う。
僕は『ラーク・ブライアン・ロード』。ガルッチの祖父で、『全の竜神』と呼ばれる有翼人だ。」
えっ?ガルッチのお爺ちゃん?滅茶苦茶若いのに!?何でや!?どう見てもお爺ちゃんとはいえへんがな!?おかしいとちゃうんか!?
深雪「というかおじちゃん!?何処が歳取ってんねん!?少なくても26歳にしか見えへんやん!!」
未来「あれ?深雪?何そのしゃべり方?」
本音「スノーちゃんって、実は大阪出身なのかな?」
深雪「あ…………。えーっと………その、とにかくどう見てもお爺ちゃんとは言えません!!」
簪「逸らしたね。」
総刃「深雪さんって、もしかして関西出身?」
深雪「なっ!?なななななな何をいいいいい言ってるのかかかかかかかな?」
オーフィス「声が震えてる。図星だね。」
うー、バレてもうた。うち本当はこの方言で話すの苦手なんや……………。
だって恥ずかしいやん!人前で方言で話すなんて!!いやや~、うちどうすればええんや………。
深雪「って、それより!何処にお爺ちゃん要素が!?」
ロード「いや、隠居なんだけど。」
深雪「あー、隠居ね…………。って、納得するか!!」
『バシンッ!』
ロード「あいたっ!?ハリセン何処から出したの!?」
深雪「やかましい!!全く、どうしてくれるんや!!これ隠すの大変やったんやからな!?」
鳳凰「……………深雪お姉ちゃんの方言、可愛い。」
深雪「ッ!!////////」
アラヤ「これはこれで、アリかも。」
深雪「ッ!!!!!//////////////」ゾクゾクッ!
リサ「ねぇ深雪お姉ちゃん、たまにでも良いからそのしゃべり方してくれる?」
『カチッ』
深雪「もう、ショタロリコンでいいや。」パタンッ
悔いはあらへん、ここがうちのアヴァロンだったんや…………。
sideChange
ロードside
えー、あの子鼻血出しながら気絶しちゃったんだけど、どうしよう………。
アラヤ「ねぇ、えーっと……………曾お爺ちゃん。深雪姉さんが気絶しちゃったんだけど………。」
ロード「あー………、うん。この子にはまた後で説明するよ。それより先ず、僕に聞きたいことはあるかな?」
総刃「それじゃあ聞きますが、死者扱いってどういう事ですか?」
あー、そこからか。
ロード「そうだね。多分ガルッチから聞いたと思うけど、僕は無の神との戦いで、敗れてしまい、自爆魔法で死んだと皆は思ってるだろう。」
フラン「確かに、絵本でも書かれてたわ。」
未来「でも、何で生きてるのですか?」
ロード「まぁ、ワイルドドック式だね。でも、出ないようにしてたんだ。」
簪「何でですか!?ガルッチと再会したら喜ぶと────」
ロード「いや、それこそ駄目なんだ。関係してるのは『全の竜神』だ。」
オーフィス「全の竜神と再会しないと関係が?」
ロード「うん。って言っても、ワイルドドックが答え出しちゃったから意味ないけど。実は『全の竜神』っていうのは、竜神だと思われてるけど、ちょっと違うんだ。勿論本物の竜神はいるけど、それになろうって言う人物も結構いるから、其奴らも『全の竜神』と呼ばれることが多いんだ。」
鈴美「え?『零の龍神』みたいな一族も?」
ロード「いや、残念ながら、『零の龍神』みたいに一族は存在しない。居るのは『全の竜神』と、それになろうと思う人だけ。」
そう、正直『全の竜神』が1体だったのは驚いた。『零の龍神』と違って、『全の竜神』は天上天下ただ1人だが、弟子募集はしてたようだ。そして、『全の竜神』になるには条件があり、その条件が『死んだ者扱い』にならなければならないという。
ちなみに、入っちゃえば、例えバレても気にしないようだ。
未来「それじゃあ、貴方は死んでいた間は、その『全の竜神』の元で修行を?」
ロード「そう、そして晴れて皆より先に『全の竜神』になって、修行を終え、ここでのんびり隠居していたんだ。そして、君達を見ていたんだ。正直、孫の前世が無の神を生み出したのは驚いてたけどね。」
あれは驚いた。ガルッチが無の神を作ったなんて、思わなかったから。でも理由は納得した。確かに誰もが見てくれなかったら、ああなるのは仕方ないよね。
イリヤ「じゃあ、お爺ちゃん。お願いがあるけど────」
ロード「とは言え、残念ながら協力は出来ない。」
未来「何故!?」
ロード「その、自爆魔法で使った魔力が、あまりにも膨大すぎたから、まだ回復しきってないんだ。せいぜい日常的に使える分しか使えないから、役には立てない。」
未来「そう、ですか。」
ロード「とは言え、今の君達だと『零の龍神』には勝ち目はない。先程のホムンクルスだけど、あんなのは序の口だ。」
???「ロード様。お茶のお代わりを持ってたぞ。」
ロード「あ、ありがとう。レイ。」
この子はどういう訳かうちに来て、弟子にして下さいといった少女。レイ。どうやらこの子は、今ガルッチ達が戦おうとしている『零の龍神』が生み出したホムンクルスの一人だが、英竜と呼ばれる子に負け、愛でさせられ、その力が入った宝珠を持って何処かに向かったら、たまたま僕が居る場所に到着し、いきなり『弟子にしてくれ!!頼む!!』って、いきなり言うからびっくりしたよ………。
未来「君は?」
レイ「レイだ。今英竜との勝負に勝つため、ロード様の元で厳しい修行をやってる。」
未来「英竜と!?」
レイ「ん?知り合いなのか?」
フラン「うん、お兄ちゃんも英竜と出会ったことあるよ。」
レイ「なるほど………。ロード様────」
ロード「慌てるな。さてと、君達も聞いたとおり、今から君達には修行をしてもらう。レイ、教育を頼んだぞ。」
総刃「あの、俺らもですか?」
プリヤ「え?何させられるの?」
プリエ「いやまさかそんなことは────」
ロード「また襲われても遅くないように、お前達も修行してくれ。」
プリヤーズ「「やっぱりかァァァ!!!」」
美遊「イリヤ達を守れるなら、私は構わない!」
レイ「よし、皆着いてこい。」
そして、皆はレイに連れられ、地下室に向かった。
さて、ガルッチの顔でも見ようかな。
sideChange
-???-
ガルッチside
ここは………、昔見た悪夢か?今まで見なかったのに、何故今更これを?
???「やれやれ、見るに堪えないな。この転生者は。」
ん?ってこいつ、虚王魔神の頃の僕?
ガルッチ「なんで僕の目の前に出て来るんだ?僕はあの頃のお前じゃない。」
虚王魔神「ああ、お前は俺じゃない。だが、腐っても俺はお前だ。この事実は変えられない。だから、俺がお前に出て来るのも不思議じゃないだろ?」
ガルッチ「どうだか。一応言うが、僕はお前のようなつまらん存在にはなる気はない。」
虚王魔神「よく言うな、俺は過去のお前だぞ?」
ガルッチ「だが、もうお前のような失敗をするわけにはいかない。」
虚王魔神「無理だな。」
過去の僕は嘲うかのように、声をあげていた。
虚王魔神「お前の前世が俺である限り、また失敗を冒す。永遠に、誰も守る事なんて出来ない。」
ガルッチ「……………かもな。薄々思ってるさ。だが、それはお前の失敗を引きずっていたらの話だ。」
虚王魔神「何?」
ガルッチ「確かに、あの言葉にキレ、母さんを守るためとは言え、大変な失態を犯し、殺されたのは事実だ。否定はしない。でも吹っ切れたさ。イリヤの肌を舐められ、一度狂化した時にな。」
虚王魔神「おい待て、俺の姿を狂化扱いか!?」
当たり前だろ。その頃のお前、つまらんだけじゃなく、狂信者的な存在だったんだぞ?それなら狂化あってもおかしくないはずだ。
ガルッチ「どちらにせよ、お前は邪魔だ。この人生は僕のものだ。」
虚王魔神「ふっ、お前。俺を忘れたとは思っていないだろうな?」
ガルッチ「耐久と幸運以外∞なんだろ?確かに、今の僕は弱体化してる。だからどうした?そんな物は関係ない。もう僕は、以前のお前じゃない。消してやる!貴様は、僕なんかじゃない!!」
虚王魔神「そうか。ならば例の台詞を言うか。
我は影………、真なる影。」
ガルッチ「ペルソナの台詞かよ。」
虚王魔神「いや、否定したらこれ言うのが常識だろ。」
ガルッチ「お前が言うか………。」
過去の僕の姿は変わり、8つの腕が生え、血に塗れ剣が刺さった大地は割れ、それぞれの場所に浮いた。なるほど、あれが僕の影。まさしく化け物そのものだな。
あれに負けたら、確実に死ぬ。これで勝てたら凄いけど、まぁ足掻くとするか!!
ガルッチ「来いよ、虚王魔神は2人も要らない!僕が消してやる!!!」
to be continued⇨
-始原の城-
あー、研修会疲れた…………。っていうか坐禅より正座の方がキツかったんだけど。
士「んで………、なんで俺までやらせたんだ。足が滅茶苦茶痛ぇんだが。しかもペシペシ叩かれたし。」
束「私も…………。」
邪な心境でもあったんじゃないの?
士&束「「解せぬ………。」」
はぁ、本格的な授業が始まるのは明後日か。こりゃ頑張らないとなぁ………。