Moon Light Another fate 作:深緑 風龍
-???-
ガルッチside
何時からだったのだろうか、本気でこの力を扱ったのは。元々この力は、世界を及ぼしてしまうほどの力を持っていて、使わないように極力気を付けていた気がする。
使わなくなったのは、多分母さんに殺されて以降かな?
虚王魔神(?)「『八つ裂き光輪』!」
ガルッチ「無駄だ。"消えろ"。」
何処かのウルトラマンの能力なのか、偽物は手にギザギザの鋭い刃のついた輪を生み出して、僕に投げつけてくるも、たった一言で消滅した。
ガルッチ「今度はこっちだ!」
虚王魔神(?)「なっ!?早っ────」
『ドゴッ!!』
虚王魔神(?)「ゴハッ!?」
僕は自前の俊敏さで、偽物に溝打ちを放った。物凄い音が鳴ったと同時に、偽物は凄い勢いで内臓ごと吐き出し、息切れ寸前の状態に陥っていた。
虚王魔神(?)「嘘だ……………、あり得ない……………。これが、本気だと!?たかが、溝打ちで…………!?」
ガルッチ「あーあ、内臓がこんなに出しちゃって…………。それで耐えてくれたら、まだ面白味はあったのに。まぁ、精々5分ぐらい持ったぐらいかと思ったが、3分だな。」
虚王魔神(?)「クソッ………………!こんな…………、はずじゃ…………。」
ガルッチ「もう良い、これで殺す。消滅しろ。『
途端に、この夢も、その場に居た虚王魔神の偽物はビッグバン並みの爆風に飲まれていき、そして目の前の光景は、あの悪夢の世界は消え、代わりに僕の宝具である『
それと同時に、龍のような姿をした存在が、僕の目の前に現れた。
???「ようやく、目覚めたのだな。」
ガルッチ「…………貴方は?」
???「我は『虚の龍神』、虚ろの世界、存在しない世界を生み出す龍神だ。まぁ、気軽にフェイクとでも呼んでくれ。」
ガルッチ「フェイクか……………。んじゃあ聞きたいが、この力はお前のか?」
フェイク「ああ、元々は我のものだった。だが、今はお前のだな。」
ガルッチ「何故この力を?」
フェイク「何を言う、お前は全王神の息子になりたいと言ったのだろう?だからこそ、全王神は快く賛成し、我の体を使わせたのだ。『虚』の力を持った、全王神の息子としてな。しかし、まさかこれを使わずに戦ってたとは思わなかったな。」
ガルッチ「フェイク、貴方も知っているでしょ?この力は、未知数であり、下手すれば仲間も巻き込まれる程の力もあると。」
フェイク「なるほど、確かに『虚』は、『全』と『零』と同じぐらい未知数だ。下手すれば仲間も当たるというのも、通りかもしれないな。あの頃とは、変わったのだな。ガルッチ。」
ガルッチ「かもな。でも僕は、例え変わろうが、『虚王魔神』にして『■■■■』ということには、変わりないさ。」
フェイク「そうか、やはりお前は………………存在そのものが、変わり者だな。」
変わり者………か。
まぁ確かに、滅茶苦茶変わり者なんだけどな~。
フェイク「ガルッチ、お前は今まで他人や自分の偽の力を使って、戦ってきたけど、そろそろ自分の本当の力『虚』の力を解放するべきじゃないか?」
ガルッチ「え?でも───」
フェイク「いいか、相手は『零の龍神』。今までの力を使ってたら、きっと行き詰まるだろう。それに対抗出来るのは、『全』だけじゃない。『虚』だ。今解放しなくては、仲間を守る事はできないだろう。」
ガルッチ「……………フェイク、その『虚』で守る事は出来るのか?」
フェイク「ああ、お前は今まで『絶望』や『憎悪』を使ってるけど、殆ど守れてるじゃないか。ならば『虚』も守れる。」
ガルッチ「…………どんな力でもか?」
フェイク「何を今更、お前は今まで私欲のために力や技、心を使ったことがあるか?いやあったとしても、ほとんどは誰かを守るためだけに使ってたはずだ。違うか?」
ガルッチ「………………やれやれ、そう言われたら、否定できないじゃないか。分かったよ、フェイク。使ってやる、お前が言う…………『虚』をな。」
フェイク「…………安心した、さて我は消えるとしよう。」
え?消えるって、まさか………。
フェイク「元々これは、お前のだからな。久方ぶりに顔を出せたが、本当にお前は面白いものだ。だが、忘れるな。我は何時でも、お前と共にいる。それを忘れるな。」
それを言い残し、さっさと姿を消し、まるでフェイクが僕と共に生きているかのような心地良さが感じた。
だが、それと同時にもう二度と姿を現さないと思った。何故なら、本当の『虚の龍神』であるフェイクは、もうこの世に存在していないからだ。
つまり、此より僕は、『虚王魔神』と同時に『虚の龍神』の後継者という事になったのだ。いずれにせよ、守るべきもののためなら、とことん利用してやろう。
そう思いながら、視界が明るくなった。
-ロードの家-
目を覚ますと、そこには何故か目隠しをした少年らしき人物がいた。いや、誰この人?
???「あ、やっと目が覚めたのですね。」
ガルッチ「いや、その前に誰?」
???「失礼、僕は『9S』。気軽にナインズと呼んでください。」
ガルッチ「ならナインズ、僕はどれだけ眠ってた?」
ナインズ「大体2週間ぐらいだと思います。」
あー、はいはい2週間………………はぁ!?
ガルッチ「2週間!?僕そんなに寝てたのか!?」
ナインズ「ええ、ぐっすりと眠ってました。」
おいおい、あのホムンクルス…………時間感覚すらゆがめるんかよ!?そんなに時間かかったって言うのか!?いやそれ以前に、そこまで眠りが深かったのか!?
しかも何だよオルタナティブモードって!?属性すら変わっちゃったよ!?完全に闇堕ちじゃねえか!!いやそれ以前に堕ちてるな。
ナインズ「まぁ、いいとして。そろそろロードさんが来ますので、入室の許可を出して良い─────」
ガルッチ「是非、会わせて下さい!!」
ナインズ「あ、はい。(
多分歳的に爺さんだろうし、流石に歳は──────
ロード「起きたか、ガルッチ。」
僕と同じぐらい若かったです本当にありがとうございます。結局爺さんもかよ………。
ロード「ん?意外か、僕がこんなに若かったのは。」
ガルッチ「うん、歳取って老人になってたんかと思った。」
ロード「ハハハ、確かにね。まぁでも、会えて嬉しいよ。我が孫よ。」
ガルッチ「僕もだよ、爺さん。どうして、兄さんや姉さんのところに会いに来なかったの?」
ロード「そうだな、簡単に言えば…………。僕は『全の竜神』の規律で、会うことを許されなかったんだ。だから、会うことはできなかった。」
ガルッチ「え?爺さん、『全の竜神』なの!?」
ロード「ああ、そうだ。でも、君の期待はできないんだ。」
期待出来ない?
ガルッチ「如何して?『全の竜神』なのに、何で戦え………………。爺さん、まさか………。」
ロード「うん、あの時自爆魔法を使って、何とか生きることは出来たけど、魔力が結構持ってかれたからね。日常生活に使うだけで精一杯さ。だから、すまないが協力は出来ない。」
魔力不足、確かにお爺ちゃんが使った自爆魔法『グランド・ゼロ』は『無』と『零』の力を融合した危険な魔法とも呼ばれていて、足りない分は生命力も使ってしまうため、実質自爆魔法を覚えようと必死に頑張る大魔術師も居るのは事実だ。
だが、まさか魔力だけで自爆魔法を使ったなんて、爺さんの魔力はそれだけ足りてたって事になるんだな。
ロード「でも、協力してくれる『全の竜神』は一人いるぞ。」
ガルッチ「マジで!?」
ロード「うん、ただ彼に出会うのは結構骨が折れるぞ。連絡はしているとは言え、何時でもその世界に留まってる訳ではないからな。」
ガルッチ「ん?ディルーラーの士みたいな?」
ロード「そうだけど、士じゃない。というかあれは完璧過ぎるとは言え、『全の竜神』には入らない。」
ガルッチ「んじゃあ、一体…………。」
ロード「なら、これなら聞いたことはあるか?
仮面ライダー達にとって、原点にして頂点の仮面ライダーを。」
ん?原点にして頂点?その仮面ライダーって………………ってハァ!?
ガルッチ「まさか、伝説の仮面ライダー1号と呼ばれてる『本郷猛』の事か!?」
ロード「そうだ、彼は全王神の部下であり、『導き手』と呼ばれてる人物だ。彼なら、僕以上に協力してくれるはずだ。」
本郷猛、まさか彼が『全の竜神』になってるなんて、思っても見なかった………。でも、世界を飛び回ってるのか。確かに、これは結構やばいな。
ロード「まぁ一度、『地獄大師』から聞いたが、猛はゼロノスが放ったホムンクルスを倒すために、あらゆる世界を飛び回ってると聞いたことはあるな。」
ぬぉぉぉい!?何でショッカーの首領と知り合いなの!?っていうか何時知り合ったの爺さん!?
ロード「まぁ、『地獄大師』は今、ゼロノスとの戦争に備えて、英竜に使者を送ってるだとか。」
ガルッチ「ショッカーですら英竜の力を求めるって事は、それだけ脅威だって事か。」
ロード「ゼロノスは文字通り、やばい存在なのは確かだ。実際、転生者を虎視眈々と狙っては奪い殺すし、他の世界を侵略し、男女平等に皆殺しもしてるし、奴隷として無理矢理働かせてるというのもあるからな。」
ガルッチ「改めて考えると、随分度し難い奴だな………。」
ロード「それと、ファングから聞いた話だと、僕らの故郷星の『End of The World』は、英竜達との同盟を交わしたそうだぞ。」
え?何それ初耳なんだけど!?兄さん、マジで何をやってるの!?
ロード「まぁ、英竜となら信頼出来ると思って、お互いの技術等を教え合ったりしているからな。」
ガルッチ「兄さんぇ………。」
ロード「それと、ガルッチは知らないだろうが、今では『End of The World』だけでなく、他の星々の代表者を集めて、『星際連合』というのを作り出したというのもあるが。」
ガルッチ「マジで!?んじゃあ、他の星々も………………。」
ロード「全部の星々は、英竜の侵略を全面協力することになった。」
ガルッチ「なるほど、僕らが居なくなってる間、こんな事が起こっていたとはな。」
ロード「いずれにせよ、今期待されてるのは、英竜と未来、そしてガルッチ。君達なんだ。」
ガルッチ「期待は勘弁なんだけど…………ってちょっと待て、そいや未来達は?」
ナインズ「未来達でしたら、2Bのスパルタトレーニングをやっていると思いますよ。」
ガルッチ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!スパルタトレーニングゥゥゥゥゥゥ!?!?!?!?」
ナインズ「ちょ、ガルッチさん?」
ガルッチ「おいナインズ、爺さん!!ホントか!?今僕の息子と娘、挙げ句の果てには妻達と恋人達をスパルタトレーニングをさせているというのか!?」
ロード「え、いや………その………。」
ナインズ「あの、ガルッチさん落ち着い─────」
ガルッチ「落ち着けだと!?こんなので落ち着いてられるかってんだ!!寝ている間、きっとみんな苦しい思いをしているに違いない!!クソッ、僕がちゃんとしていれば─────」
ロード「待て待て、そのスパルタトレーニングはもう終わって──────」
ガルッチ「絶対、許すまじ!!!!!!」
ロード「駄目だ、完全に狂化入っちゃったよ。」
ナインズ「2Bさん、逃げて。超逃げて。」
絶対許さねぇぇぇぇぇ!!!!スパルタトレーニングなぞ、許さねぇぇぇぇぇぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
to be continued⇨
その後、ガルッチは皆に説明され、どうにか落ち着いたとさ。