Moon Light Another fate 作:深緑 風龍
-草原 桜通り-
ガルッチside
どうも、この世界に戻って以来何故か頭痛やら目眩やらし始めてきたガルッチです。いやもう散々だよ。如何したって言うの一体。今までの世界はこう言うことはなかったのに(大怪我は免れないが)、何でいきなりこんな症状が?
未来「ねぇ、やっぱり休んでたほうが………。」
ガルッチ「分かってはいるが、やっぱり落ち着かないっていうか、どうもねぇ…………。」
実際、まだ頭痛と目眩が続いていて、今は未来に担がれながら歩いている状態になっていた。ホントに此なんなの?
ガルッチ「ん?」
今さっき、あの桜の木々に何かがいたような………?
未来「如何したの?」
ガルッチ「あの桜の木々に何かが……………。」
未来「え?…………いないけど?」
ガルッチ「…………遂に幻覚も見え始めてきたのか?死地に近づいて────」
未来「ちょ、冗談でもそれ言うのはやめてっ!?」
此が冗談だったらどれだけ良いのか…………、幻覚も見え始めるって、もう死ぬのでは?
クリムゾン『おいおい、お前が死んだら物語が成り立たねぇだろ?!』
ラクト『でも、ホントに体調が悪くなってるよ?もし熱でも上がったら………。』
それこそ死地だな。というか頭痛に目眩、幻覚で更に熱が40度以上あったら、もうこれ死を覚悟した方が─────
ガイア『ヴァカか!?本気でそれだけはやめい!!!』
あー、何だか彼岸花が見えてきた~、綺麗だなぁ~………。
未来「ガルッチ?ちょっと、通っちゃダメなところに通ろうとしてない?」
イフ「未来、ガルッチの頭痛の原因が分かったぞ。どうやら、新たなスタンドが発現しようとしてるのだ。」
未来「え?『ムーンライト・アウターヘル』とかあるのに?」
イフ「あれは転生神ラヴォスからの特典。オリジナルスタンドとは言え、特典のスタンドだから、実際にはガルッチのスタンドではない。」
ガルッチ「じゃあ、イフ。さっきの木々に何かがいたけど、見えたか?」
イフ「?そう言うのは、全く。」
嘘ん、じゃああれか?僕以外の人には全く見えない人でもいたのか?
ガルッチ「だが、疑問だけどさ。」
未来「ん?」
ガルッチ「僕ってスタンド暴走する理由なんてないよな?なのに、何で頭痛なんかに?目眩もそうだが………。」
未来「確かに、攻撃性とかもこれでもかってぐらい高いしね。」
イフ「……………俄には信じがたいが、精神なのでは?」
未来ガル「「え?」」
精神?いや待て、何でそうなる。確かに信じがたいけど、何故?
イフ「ここは仮説なのだが、ガルッチは虐待とか存在亡き者とか何かと不幸な目に遭ってるではないか?そのせいか、彼の精神はその頃に止まったまま。代わりに憎悪と憤怒が上塗りしていて、精神の代わりとしてやっていたんだ。」
未来「そういえば、ガルッチってそう言うのは結構あるんだよね。それじゃあ、ガルッチの精神って、もしかして…………。」
ガルッチ「……………幼いかもな。確かに、憎悪と憤怒で上塗りしているから、幼くは見えないかも。でもスタンドは、見破ったってわけか。」
イフ「そう言うことだな。だが、ガルッチにしか見えない奴か…………。」
幼い……………、か。僕のスタンドは、見破っていたのかな?未だに虐待され、恐れてばかりの幼い自分を、見破ったって事なのかな?
未来「だとしたら、どうやって精神を強くすれば───」
ガルッチ「あ、さっきの子!」
未来イフ「「え?」」
ガルッチ「あ!待って、ちょっと待ってって!!」
未来イフ「「ガルッチ!?」」
何故だろ、何故か逃げてるあの子に近づくだけで頭痛と目眩が酷くなってる………!でも、勘がこう言ってる。あの子が秘密を握ってるって………。
そうしていく内に、段々薄暗い森に入っていき、更に頭痛が酷くなってきた。そして、その子が止まった場所に着くと、僕にとって忌々しく、最も思い出したくない場所に着いてしまった。
ディマイズがかつての僕に憑依した場所であり、自分自身でも帰りたくない場所でもあった。
未来「ガルッチ!!ハァ……ハァ………、如何したの一体?」
ガルッチ「…………帰って来ちゃった。」
未来「?」
ガルッチ「ここに、…………帰りたくなかった村に………。『虐待の村』に………………………。」
-虐待の村-
未来「虐待の村?」
ガルッチ「言葉通りさ。ここには、愛情なんてまるっきり存在していない、ただ生まれたことを後悔させる為に、虐待や暴行、絶食など色々とやられた忌まわしき村さ。しかし、ここに来た途端、頭痛が無くなるとは………。目眩も全くしないし。」
イフ「気を付けろ。ここの怨念、凄まじい程多いぞ。」
ガルッチ「知ってる。嫌でも分かるさ。多分動物も、無機物でも拒否反応は起こるだろうな。」
僕らは覚悟した上で村の中に入り、先程の子を探していた。
未来「酷い………、子供たちが痩せ細ってる………。殴られてる子も………。」
ガルッチ「…………死体も平気で、捨ててるしな。」
イフ「お前は、こんなところで転生させられたのか。」
ガルッチ「ああ、正直此は嫌だった。母さん、ホントに覚えてろよ?」
全王神『ごめん、ぶっちゃけ此は気が付かなかった。』
だが、先程の子供は全く見つからず、居るのは子を殴る親、自分の子を犯す親、殆どが子を虐待させる光景しか見えなかった。
「何だテメェら、こんな村に何の用だ?」
ガルッチ「子を虐待するような奴に言いたくないね。」
「何だとガキ!」
ガルッチ「黙れ下郎、さっさ退け。殺すぞ。」
未来「が、ガルッチ。それは────」
「……………ほう、気に入らねぇ目をしているが、面白ぇツラしてるな。まるで、この村を知ってるかのようなツラだな。」
ガルッチ「元この村出身者って言えば、分かるか?」
すると、その男が驚愕し、そして声を荒げた。
「おいお前ら!!聞いてみろ!!此奴、元この村出身者って言ってるぞ!!!」
「何だって!?」
「そういえば、彼奴の家に無残な死体に成り果てて………。」
「そのガキが消えたって話を聞いたわ。どうでも良いけど、まさか?」
ガルッチ「チッ、しょうがねえ。未来、巻き込んでごめん。口調変わるけど、気にしないでくれ。」
未来「え?それってどう言う………。」
すぐに分かるよ。
「へぇ、あのガキが帰ってくるなんてね。可愛い顔で帰ってきて。」
ガルッチ「触るな、アマ。鬱陶しい。」
「てっきりくたばってたと思ってたが、何だ?寂しくて帰ってきたのか?」
ガルッチ「テメェらのような豚にも劣るような村に、誰が寂しく帰るか。兎に角さっさと退け。」
「おい、大人の俺達に向かってどう言う口をしてんだ?オラ。」
ガルッチ「本来貴様らのような下郎共に、喋らせる口なんて無いんだがな。耳障りだし聞きたくもない。」
しかし、もうこれ以上怒りを抑えるのは難しいな。早くあの子を見つけなきゃ。でも何処に?
「た、助け…………。」
「喋るなガキ!!!」
『プツンッ』
ガルッチ「……………未来、俺もう我慢の限界だ。悪いけど、まだ生きてる子をつれてこの村から連れ出してくれないか?」
未来「え?あ、うん。『ザ・ワールド』!!!」
未来は僕以外の時間を止め、直ぐさまこの村にいる子供達を連れて、村から出て行かせた。残ったのは、僕と虐待した大人達だけとなった。
ガルッチ「ジャンヌ・オルタ。復讐の時間だ。力を貸せ。」
ジャンヌ(オルタ)『ハッ、まさか貴方のような人に、私に指図するなんてね。』
ガルッチ「世迷い言はいい。竜の魔女として、此奴らを、この村を焼き尽くしたい。」
ジャンヌ(オルタ)「アハハハハ!!!いいねぇ、気に入った!私の力で、存分に振るいなさい!」
ガルッチ「ああ、果てるまで扱き使ってやる。」
僕は直ぐさまケースから1枚のカードを引くと、黒い炎が纏わり付いていて、絵柄には邪悪な顔で嘲うジャンヌ・オルタの姿が見えた。
「何だ?」
ガルッチ「死んでいった子供達の怨念を聞かせてやる。そして絶望しろ。『
黒い炎と闇が僕に纏わり付き、竜の魔女『ジャンヌ・オルタ』の姿へと変貌し、更に両腕は引き裂くような爪と化した。
「こ、此奴!?俺達の村を!?」
「おい!村長呼べ!!村長を!!」
村長?そういえば、ここの村長って見たことなかったな。
「何だ?騒がしい、女とヤル時間がねぇのか?」
「そ、村長!!」
…………………なあ。
ジャンヌ(オルタ)『何?』
あの村長だけど、どう思う?
ジャンヌ(オルタ)『言いたいことは分かる。』
うん。
ガルジャン「『チェンジを要請する。』」
(風龍「そこっ!?」)
「ほう?テメェがあの親のガキか。なるほど、帰ってくるとは想定外だが、丁度良い。オメェら!!!歓迎してやれ!!」
ガルッチ「その前に、俺からの贈り物だ。受け取れ。」
僕は直ぐさま黒い炎を作り出し、周囲に回り始めた。
ガルッチ「全ての邪悪をここに………、彼らの報復の時は来た!!これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……………!憎悪の炎に焼かれ、絶望の闇に堕ちろ!!『
燃えろ、忌まわしき記憶!消えろ、虐待する下郎共!!この村ごと、森ごと我が憎悪と共に焼き尽くせ!!!!!
to be continued⇨