Moon Light Another fate 作:深緑 風龍
-ヒメムラサキ-
未来side
とりあえず、ガルッチの言われたとおりに子供達を連れだしたけど、凄く怯えていたし、お腹もすかせてるし、そう思った僕は一度ヒメムラサキの方に戻った。
簪「あ、お帰り…………ってその子達は?って何でそんな状態に!?」
未来「簪、この子達は親に虐待されてて。」
簪「…………ガルッチは?」
未来「村に残って、何かしようとしてる。凄く怒っていたし………。兎に角先ずは、子供達を!」
簪「分かった。皆、怯えないで。私に着いてきて。」
子供達はガクガクと震えていて、怯えているも、すぐに頷き、簪に着いていった。彼女なら、きっと…………。それより、ガルッチが心配だ。本当に憎悪に満ち溢れているし、性格もまるで……………。
ちょっと待って、精神が幼い理由って……………。"虐待に対する復讐心?"
深雪「あ、未来。ガルッチは?」
未来「それが…………。」
僕は直ぐさま説明した。虐待の村という場所のことも、ガルッチが子供達を頼むと言ったこと、知ってるかぎり教えた。
深雪「なんやねんそれ!?というかうち、嫌な予感しかしない!他の皆にも伝えて!!ほなはやく!!!」
未来「………改めて深雪って、関西出身なんだなぁって思うなぁ………。」
って言ってる場合じゃない!他の皆にも伝えないと!!!!
sideChange
-虐待の村-
ガルッチside
「なっ、何だこの炎!?俺達に─────」
「ウギャァァァァ!!!焼かれるゥゥゥ!!!!!!」
「嫌だ………、私、私死にたく─────」
そうだ、助けを請え、叫声を上げろ、絶望の闇に溺れるがいい!!それが、貴様らにとって、唯一の救いだ。
「き、貴様!!こ、こんな事をして、何になる!!何も変わらんぞ!!例え虐待の村を消したところで、何も変わらんぞ!!」
ガルッチ「構わない。こんな忌まわしく、穢らわしい、人間性を貶すような村が、この世に消え去れば、それでいい。この森と共に、俺の憎悪と絶望の炎に焼かれるがいい!!!!」
「分かった、分かった!分かったから、俺達を────」
ガルッチ「助けろと?断る。何自分達が助かろうとしてるんだ?子供達もそうやって、誰かを助けを請えてたんだ。それが貴様らの罪だ。言い訳なんて聞きたくない。」
僕は空かさず黒い炎を放ち、村長と思わしき人物を燃やした。森と村は黒い炎で覆われ、僕の好きな桜を燃やさないように気を付けながらも、燃やし続けた。
村の外に逃げようとした奴は、青い炎に焼かれ、僕を殺そうと襲った奴は黒い槍を放ち、殺した。この辺り一帯を焼け野原にするために、この忌まわしき記憶と共に、この歪みきった精神と共に、何もかも消えてしまえば──────
『兄や、ストップ!!!!!!!!』
この声、もしかしてミスト?僕は直ぐさま後ろを振り向くと、ミストだけでなく、未来達も来ていた。
ガルッチ「なっ!?皆!?何で!?」
ミスト「話は未来兄に聞いたよ!兄や、お願いだからこの人達を許してあげて!!」
ガルッチ「な、何言ってるんだよ?此奴らは、子供達を虐待した奴等だぞ!?それを許してあげろって!?」
未来「確かに、虐待は許されるものじゃないのは分かってる。でも、復讐なんて駄目だよ!!」
ガルッチ「そんなの分かりきってる!!けど、それでも復讐しないといけないんだ!!誰かがやらなきゃ、また生まれてくる子供達が…………!」
深雪「かと言って、こんなのあんまりやないか!!何も森ごと燃やす必要はないやろ!?このままじゃ桜も燃えるやないか!!」
ガルッチ「あ、桜のことは大丈夫。ちゃんと気を付けて森を燃やしてるから。」
深雪「何その器用な復讐の炎。っていうか何処まで桜Loveなんやねん。」
逆に桜嫌いな奴がいたら、宣戦布告だ。桜を全身全霊で守り切ってみせる。って、それは良いか。
全王神『うちの息子が、桜に対して愛が深すぎる件について。』
キング『相当好きなんだな……。』
まぁその話はおいおい聞きますよ。
深雪「ってそれは良いとして、ええ加減炎消してやりや!!」
ガルッチ「だがっ!!此奴らは…………。此奴らはっ……………!!」
ライム「ロスト、貴方…………何で言わなかったの?」
ガルッチ「らっ、ライム!?」
ライム「貴方が此処まで病んでるなんて聞いてないよ!!」
全員『そこっ!?』
ガルッチ「いや皆、強ち病んでるのは間違いないだろ。っていうか、シリアス。シリアスが働いてないよ?」
あれか?シリアスが働こうとしてたら全力で止める設定とかあんの?
「い、今の……………内に……………、逃げ……………なきゃ……………。こんな……………奴に……………殺され……………ない……………、場所に…………。」
ガルッチ「誰が逃げて良いと言った?」
『ザクッ!!』
「ヒィィ!!!」
フラン「お兄ちゃん!!」
ガルッチ「村長、特にお前を許さない。こんな村にしたのも、この歪んだ精神にしたのも、お前だ。この闇も、この炎も全部、全部……………お前が望んだものだ。」
「ま、待て!!俺は、俺は──────」
ガルッチ「お前がほしかったのは、金目のものや美女とかじゃないだろ?本当に望んだのは…………。」
「やめろ…………、やめろ…………!」
ガルッチ「子供達の、悲痛の叫びと…………。」
「頼む……………、それは──────」
ガルッチ「親に対する復讐…………。」
「殺さないで…………、死にたくない……………。」
ガルッチ「そして………………、村を失い死の間近に迫るときの絶望だろ?今から、それを返してやる。」
「あっ……………あぁぁぁ……………!!!!」
ガルッチ「無様だな、とても村長とは思えない程の震えだ。まぁいいか。」
僕は直ぐさま、黒い炎を纏った剣を抜き、村長を振り下ろそうとした。
ガルッチ「さぁ、受け取れ──────」
ミスト「兄やストップって言ってるでしょ!!!!」
ガルッチ「は、離してミスト!!」
ミスト「離さない!!兄や、お願いだからもうやめて!!」
ガルッチ「何で、何で此奴を庇わなきゃならないんだ!!!!」
ミスト「だって…………、兄やは優しいままがいいの!残虐な復讐者に堕ちる兄やなんかより、優しい復讐者の兄やがいい!!だからお願い、その人を殺さないで!!!」
その途端、もう一人の誰かが僕を抱き締めているのを感じ、下を見下ろすと、先程の子が居た。
『だめっ!!優しいままでいて!!』
ガルッチ「さっきの…………ウッ!!!」
また頭痛…………いや、違うっ!!何かが、何かが僕を蝕んでいるのか!?
ジャンヌ(オルタ)『ちょっと!?アンタなんなのこれ!?こんなの聞いてないわよ!?』
え?!何がいるんだ!?
ジャンヌ(オルタ)『何って、人型の化け物よ!!!!兎に角どうにかして!!!』
えぇぇぇぇぇ!?!?!いやどうやって────
『お願い、自分に、歪んだ精神を、あの子を止めにいって!!!』
その声を言った途端、意識が薄れてしまい、ぐったりと倒れてしまった。
-???-
次に目が覚めた場所は、災害時の冬木市に似た何処かの世界だった。
ガルッチ「あれ?さっきの子は何処に?」
探そうとすると、何処か声が聞こえた。
『気を付けて。貴方の精神が来るよ!!』
僕の精神?一体───────
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!』
そこには、僕のようで僕ではない何かが見えた。黒く邪悪なオーラを纏っていて、人型で保っていられるのがやっとなぐらい崩れていて、まさしくおぞましいと言う言葉以外に見つからなかった。
ガルッチ「何あれ………。」
『あれは、貴方の精神。憎悪と絶望に呑み込まれる寸前の貴方よ。』
ガルッチ「…………。」
『このままだと貴方、彼奴に魂を食われて、本当の復讐者になってしまうわ。』
ガルッチ「改めて思うと…………。」
『?』
ガルッチ「僕って、此処まで醜いとは思わなかったな。ハハハ、嗤えちゃうな。そりゃスタンドも、見破るか。」
まぁ、どうせやることは一つ。と言っても、単純な作業だな。
ガルッチ「自分の始末は、自分で付けなきゃな。来い!!!化け物!!その不抜けた精神を、たたき直してやる!!!」
sideChange
-虐待の村-
深雪side
ん?あれって………。
英竜「大丈夫ですかな?全王神様の息子さん?」
フラン「英竜お姉ちゃん!?」
藍「うわー、また派手にやっちゃったねぇ………。この様子からして、ジャンヌ・オルタの宝具を使ったのかな?」
英竜はんに、藍さん!?って他の皆も!?
英竜「おーい、大丈夫?」
イフ「どうやら、自分の精神と戦ってるようだ。」
英竜「自分の精神?」
イフ「そう、どうも新たなスタンドが目覚めようとしているようだが、その時に頭痛や目眩も起こしていたようなんだ。」
夜神「えぇぇぇぇぇ!?」
ライム「スタンド?」
未来「ガルッチなら苦も無く手に入るはずだけど、どうやら虐待のせいで精神的に幼いまま、代わりに憎悪と絶望が担い手となって生きていたんだ。」
英竜「つまり、彼は自分の憎悪と絶望に蝕まれて、自我を失おうと?」
ガイア『まぁそう言うことだな。』
英竜「スタープラチナが喋った!?」
イフ「ガイア、ガルッチの様子は?」
ガイア『奴は、何故か笑ってた。』
笑ってた?
英竜「笑ってたって?」
ガイア『自分の醜態さを見て、滅茶苦茶笑ってた。だが、奴は戦ってる。憎悪と絶望に取り憑かれた精神を、取り戻すために。そして、"純粋"な憎悪と絶望を取り戻すために………。』
英竜「純粋?」
ガイア『ようは、彼の憎悪と絶望は、
精神が幼かったのは、感情の『憎悪』『絶望』が借り物だったというわけだ。』
夜神「じゃあ、その二つを取り戻せば────」
イフ「スタンドも手に入り、漸く自分の憎悪と絶望を取り戻すことが出来ると言うわけだ。」
英竜「じゃあ、今すぐにでも─────」
ガイア『英竜、だったか?それは無理な相談よ。もし不用意にガルッチの中に入って見よ、他人を気にするあまり、敗北の可能性もある。そっとしといてくれ。』
今更なんだが、ガイアっておっさん声なんやな…………。
「い………今の内に────」
「ハイ確保。」
なんか聞こえたけど、気のせいやな。
ともかく、復活頼む!!ガルッチ!!!
to be continued⇨