※この作品はR-18です。

Moon Light Another fate   作:深緑 風龍

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原初にして終焉なる世界。しかし、終焉なき世界。


終焉を向けるのは、次元か。零か。


知りたいならば、その先へ行け。君達にはその権限がある。


そして然して見よ、此がその結末だ。


全次元存亡大聖戦、開戦。


第78話 英竜の忌まわしき過去

-アストロ平原-

 

 

ジンオウガside

 

我が主は先に向かわれた。今思えば、彼は俺にとっての好敵手であり、親友でもあった。狩りに行くときも、決まって俺を選んでいた。

最初は、ただの自殺願望者かと思った。俺はすぐ、戦闘態勢をとり、襲いかかる。だが、結果は返り討ちされた。

その後ちょくちょく俺を選び、やられていった。さすがの俺も業を煮やし、『二つ名』と化し、勝負に挑んだ。流石の俺も勝ったと思った。だが、結果は惨敗。そして俺は思った。此奴なら、殺されても構わないと。

だが、気になっていた。何故俺を選ぶのか。理由は単純、『例えモンスターでも、好敵手として、親友として戦い続けたいから。』だった。

変やハンターだと思ったが、嘘はなかった。それだけ俺を好いていたと言うことだった。

ならば、期待に応えなくてはなるまい。

 

「さぁ、究極獣が来たぞ!此で貴様も───」

ジンオウガ「終わるのは貴様の方だな!『十字雷神斬(クロスオメガボルト)』!!」

 

俺はすぐさま真帯電形態となり、究極獣と呼ばれるものを討ち滅ぼし、周りに居たホムンクルス共を倒していく。

む?あれは、ゼットン達か?苦戦を強いられているな。ならば手伝ってやろう!

 

ジンオウガ「下がるがいい!!『集中雷撃(ライトニングボルト)』!!!」

 

空から数千の雷撃が、苦戦させた究極獣を討ち滅ぼし、前に出た。

 

ゼットン「貴方は…………?」

ジンオウガ「俺はジンオウガ。かつて、ガルッチと戦い続け、いつしか好敵手であり親友となった物だ。苦戦のところにて、助太刀に参った。」

ヤブール「済まない、ジンオウガ。手を患わせて。」

ジンオウガ「気にするな……………。古龍軍!!超獣娘の援護に廻れ!飛龍軍!!強襲を駆けろ!!!!我々モンスター軍の強さを、見せつけてやるのだ!!!」

 

頼みましたぞ、我が主。『ガルッチ』よ。

 

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ガルッチside

 

全く、どんだけホムンクルスが多いんだよ。楽々と10億人を斬り伏せてるとは言え、此じゃあきりが無い。

 

フラン「お兄ちゃん、ここは私達が道を作るわ。」

ガルッチ「フラン?」

こいし「私達が道を作ったら、お兄ちゃん達が行って。」

ガルッチ「えぇぇぇ!?」

イリヤ「私達のことは平気よ。こんなの、負けるつもりなんて微塵もないから。アラヤ、鳳凰。覚悟は良い?」

アラヤ「うん、最後まで戦うつもりだよ。」

鳳凰「絶対に、生きて帰るんだから!!」

 

皆…………。

 

簪「私達も残る。此奴らの相手、数が多いだけで、負けるつもりなんてないよ。」

未来「簪!?」

本音「大丈夫、みっくん。私から言わせれば、こんなの雑魚同然だもん。」

鈴美「それに、今までのお礼を返せる。ガルッチちゃんに未来ちゃんの恩返しを、ここで返すわ!」

オーフィス「我、未来に感謝。」

レティシア「安心しろ、必ずそっちに向かうから。」

白夜叉「絶対に生きて帰ろうじゃないか。」

リサ「だから、お母さん。ガルお父さん。それまで待ってて!」

未来「皆…………。」

英竜「…………いい恋人を、良い妻を、子を持ったね。ガルッチ。未来。」

 

ホント、そうだな。

 

フラン「いっくよ!『災厄へと導く破壊の剣(レーヴァテイン)』!!!!!」

こいし「『殺戮遊戯(マッドネス・ザ・ゲームズ)』!!!」

イリヤ「『我が魂と絆を繋げる永遠の剣(エクス・ローレライ)』!!!!」

アラヤ「『死神の抱擁(カレス・オブ・ザ・デス)』!!!」

鳳凰「『螺旋を繋ぐ閃光(アルス・スパーク)』!!!」

 

『ズドガガガガガガガガガーーーーン!!!!!!』

 

 

5人の宝具を解き放ったお陰で、摩天楼までの道が出来上がった。僕と未来、英竜、深雪、愛花はその先へ進み、フラン達に後を託した。

 

フラン「さぁ、私達の相手をしてもらうわよ。」

イリヤ「お兄ちゃん達を追いたかったら、私達を倒してから進みなさい!!!」

簪「行くよ、ホムンクルス達。」

本音「数の方は充分かな?」

 

……………絶対に、生きて!!

 

 

 

 

-ゼロノス本拠地 摩天楼-

 

 

5人「「「「「……………。」」」」」

 

ゼロノスの本拠地の中は、嘸かし豪華でやばいのがあるだろうなぁって思ったんだけど…………。

 

英竜「和装………、だね。」

ガルッチ「うん。」

クリムゾン「そういえば、ゼロノスの奴。やたら和装の奴集めていたな。洋というのが全くなかった。あ、紅茶は飲んでたな。その時はアールグレイがお気に入りだったし。」

ガルッチ「ジャック!?いきなり出て来ないで!?」

クリムゾン「悪ぃ、決戦が近いって分かると、ウズウズしてねぇ。」

愛花「エレベーターは、あっちにあるよ。」

 

愛花がそう言いついて行こうとしたら、何かを察した英竜が上を向くと、驚愕した顔をした。

 

英竜「なっ!?そ、そんな…………!!いや、そんなことがっ!?」

ガルッチ「如何したの?」

「アハ、見つけた。英竜ちゃん。よっと。」

 

降りてきたのは、黒髪で美少年、黒いTシャツにジーンズの人が居た。どうも英竜お姉ちゃんを知ってるようだ。

 

英竜「何で、いや…………そんなことは!!」

「なぁに驚いちゃってるの?『お兄ちゃん』。」

ガルッチ「っ!?」

 

お兄ちゃん!?

 

「お父さんとお母さん、心配してたよ?英竜が出てこないって。」

英竜「違う!!あんな奴ら、私のこと心配してるわけ無い!!」

「そうだよね、憎いもんね。だって、虐待されてたもん。」

英竜「黙って!!!」

ガルッチ「英竜お姉ちゃん、落ち着いて。…………誰だ雑種、そして気安くお姉ちゃんとか言うな。」

「……………君こそ誰なの?僕のお兄ちゃんに、何してるの?退いて、僕はお兄ちゃんに用があるの。」

ガルッチ「訳が分からないな。お兄ちゃんだって?英竜お姉ちゃん、此奴が言ってる事が分かんないんだけど。」

英竜「…………ガルッチ、彼奴の言ってることはホントよ。」

ガルッチ「え?」

英竜「私は生前、『男』だったの。いいえ、『性同一性障害』を持った『男』だったの。」

 

………………はい?( ゚д゚)

 

「まぁ、お兄ちゃんの事知らなさそうだから、簡単に説明するね。英竜お兄ちゃんはね、元々『性同一性障害』を持った『男の娘』だったの。」

ガルッチ「また男の娘かよ!?ツッコミが追い付かねえよ!?」

未来「英竜って、男の娘だったんだ………。しかも障害者って。」

「その際で、お父さんとお母さんは虐待し、友達と思ってた人からも虐められ、大人になっても其奴らに指差されていたんだ。」

ガルッチ「うわぁ、僕より酷くね?」

未来「確かに………。」

「でも心配しないで、お兄ちゃん。ゼロノス様に着けば、そんな奴らが居なくなって、誰からも指差される事も無いし、虐める奴なんて居なくなるんだ。」

英竜「……………。」

 

巫山戯るな……………。

 

「あ、どうせなら交渉しよっか。僕がゼロノス様に──────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「巫山戯るな!!!」

英竜「ッ!?」

愛花「ガル兄!?」

深雪「どないしたの!?」

ガルッチ「ゼロノス側に着けだと?英竜お姉ちゃんを苦しませようとするな!!雑種!!」

「何?何でそうまでして邪魔するの?お兄ちゃんと関係ないでしょ?」

ガルッチ「関係ない?違うね、英竜は僕のお姉ちゃんだ!貴様のような雑種に、お姉ちゃんを傷付けるつもりなら、俺が許さない!!」

 

英竜お姉ちゃんが男?関係ない。どうでも良い。守るって決めたんだ。フラン達のように、未来達のように。英竜お姉ちゃんを守るって!!!

 

「うっざったるい奴だね。だったら、殺してあげる。ゼロノス様に楯突いたこと、後悔してあげる!!」

ガルッチ「上等だ!4人とも、手を出すな。此奴を殺す。『天満月』、『無』を宿せ!」

「僕の方が、英竜お姉ちゃんの弟に相応しい。お前のような女臭い奴に、弟と名乗ってたまるか!!」

 

『プッツン』

 

ガルッチ「ほう?面白い事言うではないか雑種。どうやら先ず、その喉元かっ斬ってやった方が良さそうだな。英竜お姉ちゃんは僕が守る!!!」

未来「あー、出ちゃった………。」

英竜「何が?」

未来「英竜は知らないだろうけど、ガルッチはああみえてヤンデレ気質があるんだって。」

英竜「ファ!?」

深雪「うわぁ、ガルッチはん相当やな。愛が重い。」

愛花「フランお姉ちゃんとこいしお姉ちゃん、イリヤお姉ちゃんも、ヤンデレだけどね。」

3人「「「そうなの!?」」」

愛花「共通点を上げれば、傷つけた相手を殺す………かな?」

英竜「( ゚д゚)ポカーン」

深雪「うわー、此はどうしよもあらへんな…………。」

 

聞こえてるよ、皆。

 

「死ぬ覚悟は出来てる?」

ガルッチ「寧ろ、貴様は無残な死に方に覚悟は良いか?」

「「英竜の弟に相応しいのは、僕だけだ!!!!!!!」」

 

この時、未来達はこう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人「「「「(二人とも、ヤンシスじゃん………。)」」」」

 

だから聞こえてるって。っていうかヤンシスって、酷くね?

 

to be continued⇨

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