※この作品はR-18です。

Moon Light Another fate   作:深緑 風龍

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BGM 天元突破グレンラガン 『空色デイズ』


第83話 超全大王神『ガルッチ』VS零の龍神『ゼロノス』

-???-

 

ガルッチside

 

子ガル『漸く踏ん切りが着いたんだね、『ガルッチ』。』

 

うん、僕は今まで本気を出さなかったのは、喪失という恐怖を抱いていた。友を、家族を、大切なものを失い、正気を保てる自信がなかった。

けど、ジャックの目を見て、僕も覚悟を決めた。だったら、こっちも覚悟を決めなきゃね。

 

子ガル『やっぱり、君は凄いよ。なら、その思いを無駄にしないために、勝たないとね。』

 

元より、そのつもりだ!!

 

ガルッチ「『オールレインボー・ノア・スパーク』!!」

ゼロノス「『アンチネクサス・スパーク』!!」

 

僕は虹色の斬撃を、ゼロノスは黒い斬撃を放ち、ぶつかると同時に、一瞬にして爆発を起こす。

 

ゼロノス「おのれ、ならばこれならどうだ!!暗黒邪龍『ディアボロス・ザ・ドラゴン』!!」

 

ゼロノスの後ろには、禍々しさ抜群のドラゴンの姿があり、僕に攻撃してきた。

 

クリムゾン『ガルッチ!!俺の力を使え!!』

ガルッチ「ああ、使わせて貰うぜ!!」

 

僕は直ぐさまバックステップで攻撃を避け、ジャックの力を使った。

 

ガルッチ「混沌を司るドラゴンよ、我らの世界を守るために目覚めよ!!混沌邪龍『カオス・オブ・ザ・ドラゴン』!!!」

 

呼び出すと、そこにはゼロノスにも負けないほどの禍々しさがあるも、翼は美しい程白く、竜人とも思える姿があった。其れがゼロノスの邪龍に攻撃を仕掛け、邪龍同士の闘いが始まった。

 

ゼロノス「くっ、だったら!!」

ガルッチ「おい待て、それって『マスターボール』!?」

ゼロノス「来い!!『ディアルガ』!!『パルキア』!!『ギラティナ』!!貴様の思うがままに戦え!!」

ガルッチ「だったら、こっちだって!!『ゼクロム』!『レシラム』!『キュレム』!」

 

6つのボールが投げられると同時に、その中から伝説のポケモン達が現れた。ゼロノスからは、時を操る『ディアルガ』、空間を操る『パルキア』、虚数世界で見守る『ギラティナ』。僕のは理想を追い求める黒き竜『ゼクロム』、真実を追い求める白き竜『レシラム』、僕と同じ虚無しかない『キュレム』。この6匹が出て来たと同時に、持ち主の敵に攻撃をし始めた。

 

ガルッチ「っていうかお前、ホウエン三龍持ってるってどういう事だ?」

ゼロノス「貴様も言えた義理じゃないだろ!!」

 

しかしまあ、ここまで高揚感が溢れ出てくるのは、初めてだ。

今まで強敵と戦ってきたが、多分1番の強敵と言えるのは、ゼロノス………お前かもしれない。相容れぬもの同士ではあるが、似た部分はある。もしかしたら、お前と出会うために、ずっと彷徨っていたのかもしれない。正直言って、会えて嬉しかった。

 

このような全次元を超えた戦いじゃなかったら、好敵手として切磋琢磨出来ただろうに………。

ん?何かこっちに─────

 

『ズッボオオオオオオオアアア!!!!』

 

ゼロノス「グギャアアアアオオオオオオオオオ!!!!!!」

ガルッチ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

ゼロノス「お、おのれガルッチ…………、まさか狙ったのか?だがこの程度では死なんぞ!!」

ガルッチ「いややってないし、っていうかあれで無事って………。」

 

だがまぁ、こんなとこで負けたら萎えるけどな!!

 

ゼロノス「お返しだ!!『インフィニティ・ビッグバン・ストーム』!!!DNAの一つも残らず、消え去れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

ガルッチ「負けるかっての!!『アナザー・インフィニティ・ビッグバン・ストーム』!!!」

 

お互いに巨大な閃光を放つと、そこからあらゆる宇宙が誕生し、ぶつかり合っていた。邪龍も、ポケモン達も同じように、お互いの最強の技でぶつかり合っていた。

 

だが、そのぶつかり合いに、ゼロノスの表情が見えた。彼は……………泣いていた。何故泣いていたのか分からなかった。でも確かに、彼は泣いていた。

あのような野望を持った『零の龍神』が、何故泣くのか、僕には分からなかった。

 

クリムゾン『…………兄貴はな。』

 

ん?

 

クリムゾン『あの野郎、俺やティポタが生まれる前だから分かんねぇが、彼奴はいつも、泣きそうな顔をしてた。野望とかは人一倍の癖に、いつもあの顔だった。聞こうにも俺達を無視ばっかりしてよ。

苦しいなら言ってくれれば良いってのに、全然聞かねえんだ。そん時は業を煮やし、彼奴から離れたんだ。もう少し傍に居てやれば、おそらくこうはならなかったのに………。』

 

……………なんだ、結局彼奴も、僕と同じだったんだな。野望とは裏腹に、本当は気付いて欲しかったんだな。

ジャックに見捨てられてしまったことで、手遅れになるほどああなっちゃったのか。だったら尚更、同情したくなる。でも、それでも勝たないといけない!!その苦しみを解放させるために!!!

 

ガルッチ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ゼロノス「なっ!?押されてるだと!?この俺が!?この、零の龍神である、この俺がっ!?」

ガルッチ「もうっ、終わりにしよう!!ゼロノス!!全次元のためにも………!!お前のためにも!!」

ゼロノス「っ!?俺の………?貴様に……………、貴様に何が分かるってんだ!!!!!『ゼロウススパーク』!!!」

 

凄まじい程の閃光を放っていたが、先程の言葉で動揺していた。

 

ガルッチ「…………分かるよ、お前の気持ち。その苦しみ…………。だから、受け止めてあげる。花弁よ、我を守りたまえ!!『熾天覆う無限の円環(インフィニティー・ロー・アイアス)』!!」

 

此方は出力全開の大きな花を生み出し、その閃光を受け止めていた。その途端、彼奴からの心の叫びが聞こえた。

 

『何で誰も分かってくれないんだ………、俺は生まれない方がよかったのか………!こんな苦しい思いをして、一体なんになるんだ!!

こんな苦しい思いをするなら、進化するために犠牲を払うなら…………!!!

進化なんて、消えてなくなればいいんだ!!!!!!!!!!!!

 

消してやる、この世から『進化』を!!進化という概念そのもの消し、神だけ崇めるだけの世界に変えてやる!!!!!!』

 

此が、ゼロノスの本音………。でも、でも………!!!

 

ガルッチ「『其れは違うよ』!!!!!」

ゼロノス「!?」

 

閃光を弾くと、其れは明後日の方向に向いて飛んでいった。

 

ガルッチ「ゼロノス、お前の気持ちは分からなくもない。けど、『進化』が無くなればいいなんて、間違ってる!!」

ゼロノス「…………ならば、消えろ!!この技でな!!『反螺旋(アンチスピン)ギガドリルブレイク』!!!!」

 

ゼロノスは己をドリルと化し、僕に迫ってきていた。実際、あのグランゼボーマも同じように行動していた。

 

全王神「ガルちゃん、こっちもやろう!!」

ガルッチ「ああ………!!6つの龍よ、螺旋となりて、今ここにこの世の全ての希望を織りなそう!!!!」

シモン「行くぞお前ら!!『超究極天元突破──────』!!!」

カミナ「『アルティメットインフィニティー───────』!!!」

アギラ「『ギガ───────』!!!」

英竜「『ドリル───────』!!!!!!」

全王神「『ブレイクゥゥゥゥゥ』!!!!!!!!」

ガルッチ「此が、僕の全身全霊っ!!『真・超究極天元螺旋剣(カラドボルグ∞)』!!!」

 

此方も対抗して、グレンラガンもドリル化し、グランゼボーマのドリルとぶつかる。此方は螺旋剣を投影し放ち、ゼロノスとぶつかる。

互いにぶつかると、あらゆる銀河、いや宇宙が両方に吸い込まれていった。だが、僕が放った螺旋剣は、早々と散ってしまった。

 

ゼロノス「ハハハハハハハハ!!!此で終わりだァァァァァァァァ!!!!」

 

砕けたか…………。最早此までとは思わないけどな!

 

???「終わり?違ぇな!!ゼロノス!!」

 

『ガキンッ!!』

 

ゼロノス「なっ!?『この世の全ての悪(アンリマユ)』!?何故貴様が!?」

アンリマユ「へっ、悪党には悪党なりのやり方が、あるんだよな!!」

 

アンリマユが持ってた短剣により、ドリルは砕け散り、驚愕の顔をしていた。

 

アンリマユ「随分と戦ってたじゃねえか、ガルッチ。」

ガルッチ「アンリ、てっきり敵になるかと思ってたが………。」

アンリマユ「ギャッハッハッハ!!!!!違いねぇ、確かに俺はこの世の全ての悪だ!史上最弱の英霊のアンリマユ様だぞ!!」

ガルッチ「お前のような最弱の英霊が何処にいるかっての。」

アンリマユ「へいへい、そう言うことにしてやりますよ。それより、お前が持ってる剣、貸してくれ。」

ガルッチ「常闇月の刀でいいか?」

アンリマユ「ああ、其奴で十分だ。」

 

僕はアンリマユに常闇月の刀を渡し、『天満月』を両手に持った。ちなみに、常闇月の刀は一時的にアンリマユも使えるようにした。

 

ゼロノス「おのれ…………、おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」

 

逆鱗に触れたのか、ゼロノスは怒り狂いながら僕達に迫った。

 

アンリマユ「さぁて、派手にやられますかね!」

ガルッチ「アンリマユ、違うぞ。それを言うならば、殺りに行くんだよ!!!」

アンリマユ「だったら、やることは一つ!!」

ガルッチ「この世の全ての刃と…………!」

アンリマユ「この世の全ての悪の……………!」

ガルアン「「最凶合体宝具を見せてやる!!」」

 

アンリマユは赤と黒の残光、僕は青と白の残光が走り、ゼロノスに近づき二つの斬撃を放った。

 

アンリマユ「これぞ、俺とガルッチの合体宝具………。」

ガルッチ「『無限に交差する螺旋の斬撃(インフィニティー・スピニングスラッシュ)』だ。」

ゼロノス「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

ゼロノスは呻き声を上げると同時に、ドラゴンの姿は無くなり、いつもの人型に戻った。そしてホウエン三龍もゼロノスの隣に落ちてきて、グッタリとしていた。

 

BGM終了

 

ゼロノス「……………あり得ない、俺が……………、貴様のような…………、小僧に………!」

 

僕は直ぐさまゼロノスの前に立ち、『天満月』を投げ捨てた。が、すぐ戻り背中に収まった。

 

BGM ファイナルファンタジーⅩ 『いつか終わる夢』

 

ガルッチ「……………もう、やめよう?ゼロノス。」

ゼロノス「え?」

 

その行動に、戦いを終えた英竜達には理解できていなかった。母さんですら、理解できなかった。唯一未来だけは、気が付いていた。

そう、これは未来がやってた光景の、似たようなものだった。

 

ガルッチ「もう背負う必要なんて無いんだよ、ゼロノス。」

ゼロノス「な、何を言うんだ!!俺は、俺はまだ────」

ガルッチ「ゼロノス…………!」

 

僕は思いっきり、ゼロノスに抱き締めた。前までの僕なら、あり得ない行動だった。精神が憎悪と絶望に囚われて、幼かったからこそ、普通に殺していた。だが、今は違う。

慈愛を持って、その苦しみを和らげさせるために、ゼロノスを抱き締めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「辛かっただろ?苦しかっただろ?お前が、そんな風になって、素直になれなかっただろ?」

ゼロノス「何で……………、何でそんなことを──────」

ガルッチ「もう良いんだ、素直になっても…………。俺だって、お前以上に苦しかったんだ………。素直になれなかったんだ………。この苦しみを、一体誰にぶつければいいのか、分かんなかったんだ…………!!」

ゼロノス「ガルッチ……………、貴様…………。」

ガルッチ「もう、泣けば良い。泣けば良いんだ…………!苦しみも、辛さも、全部………全部吐いちゃえ……………!」

 

僕は涙を流し、泣いたような声になって、こう言った。

 

ガルッチ「僕が、お前を許す…………。」

ゼロノス「やめろ………!」

ガルッチ「例え万人が、お前を許さなくても…………!」

ゼロノス「やめろ…………!!」

ガルッチ「存在が、お前を許さなくても…………!!」

ゼロノス「やめろ!!!」

ガルッチ「僕は、お前を許す!!だから、泣け。」

ゼロノス「ぁ……………!」

ガルッチ「本当に…………、苦しい思いをさせて………………………………………、ごめんなさい!!!」

ゼロノス「うっ、うぅぅ…………!」

 

自分の悲しみに抑えきれず、ゼロノスに強く抱きしめる。同じように、ゼロノスも我慢の限界が来たのか、僕を抱き締め泣き始めた。

 

ゼロノス「すまなかった……………、ガルド…………!ティポタ……………!!俺は……………、俺は……………!!俺はただ、俺達を見捨てた親父共に、復讐したかったんだ!!!!

ただ、それだけだったのに………………、俺は……………、なんて事を………………!」

ガルッチ「同じだ、僕も親父に裏切られ、復讐したかった…………。」

ゼロノス「馬鹿げていたのは分かってた!だが、後戻りが出来なくなった。ガルドが、お前が居なくなって、寄り添ってくれる奴が居なくなって…………!!だから…………、だから!!」

クリムゾン「…………兄貴。」

ゼロノス「ガルド…………。」

クリムゾン「俺こそ、悪かった…………。俺は、お前を誤解してた。そんな苦しみを持ってたなんて、全く知らなかった…………。」

ゼロノス「…………本当に、すまなかったっ!!!!俺を、俺を許してくれ!!!!!」

 

ゼロノスはジャックに向かって土下座を始めた。許してくれるまで、何度も何度も土下座をしていた。

 

クリムゾン「俺は、今でもテメェの事は嫌いだ。兄貴。」

ゼロノス「…………。」

クリムゾン「だが、許すよ。だって、俺達兄弟だろ?」

ゼロノス「ガルド……………!」

クリムゾン「兄貴…………!!」

 

そして、2人は抱き締め、お互い泣いていた。気がつけば、グレンラガンに乗っていたみんなも、いつの間にか泣いていた。

だが、本当に泣きそうになるのは、ここからだった。

 

ゼロノス「ガルド、お前…………!!」

クリムゾン「ああ………、時間だな。だが、兄貴も同じだろう?」

 

『消滅願望』が発動したのだ。それにしても、まさかゼロノスも使っていたとは………。

 

ガルッチ「ジャック…………!」

クリムゾン「すまないな、ガルッチ。ここで、さよならだ。」

ガルッチ「お前、本気か!鈴美さんは如何するんだ!!」

クリムゾン「言ったろ?お前に任せるって。」

ガルッチ「でも、でもそれじゃあ!!それじゃあお前が救われないじゃないか!!!散々殺人鬼扱いされたお前が、救われないじゃないか!!!!!!」

クリムゾン「っ!!……………参ったな。」

 

覚悟はしてた。だけど、半身とも呼べるジャックが消えてしまうのは、とてもじゃないけど、耐えられなかった。

 

クリムゾン「ガルッチ。」

ガルッチ「ッ!」

クリムゾン「もう一度言うが、鈴美を頼む。未来にもそう伝えてくれ。彼奴はああみえて、泣き虫なところがあるからよ。お前なら、きっと俺達みたいなことにはならないしな。だから、頼む。」

ガルッチ「………………………分かった、ジャック。絶対に、守る。この刃に誓って、我が親友に誓って、鈴美さんを守る。だから!!」

クリムゾン「………………ああ、安心した。お前と出会えて、本当に……………よかった……………。」

 

 

──ああ、じゃあな。魂よ、友よ……………。

 

 

そう言い残し、1番かけがえのない親友である、『零の龍神』であり、僕の裏人格である『ジャック・マッドネス・クリムゾン』は、ゼロノスと共に、跡形もなく消え失せた……………。

 

アンリマユ「…………ガルッチ。」

ガルッチ「……………こっちこそ、本当に…………………本当にっ!!お前と出会えて、よかったよ!ジャック…………………!」

 

止めようのない涙を流しながら、ジャックの名を呼んだあと、僕は今まで我慢していた泣き声を、大きく叫んだ。

勝利を手にした代償として、僕は………………かけがえのない親友であり、半身を失ってしまったのだ。

 

 

to be continued⇨

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