※この作品はR-18です。

記憶を無くした提督が成長していく様です   作:鳳 政宗

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第13話 とある出会い ①

暫くの間は特に動きはなかった。

 

書類に目を通して判子を押し、遠征や簡単な出撃をこなしていた。

 

鳳「最近は特に動きはないな。」

 

長門「あぁ。特に作戦が発令される訳でもなかったからな。」

 

鳳「こんな事を言うのは提督としてダメだろうが、戦わずに平和になるといいんだが…」

 

長門「それに関しては異論はないな。私達の使命が深海棲艦の駆逐だが、戦わずに済むのならそれに越した事はない。」

 

鳳「まぁ実際に被害は出ているし、戦わないといけないんだがな。」

 

そんな事を話していると、大淀が部屋に入ってきた。

 

大淀「提督。遠征していた艦隊が帰還しました。」

 

鳳「そうか。仕事も一段落着いた。迎えに行くよ。」

 

 

 

 

天龍「提督、帰還したぜ!」

 

鳳「お疲れ様。首尾はどうだった?」

 

天龍「あぁ。数回敵と戦闘したが被弾はなかった。資材も無事に回収できたぜ。」

 

響「ちゃんと無事に帰ってきたよ。」

 

電「今日も問題なかったのです。」

 

暁「当たり前じゃない。一人前のレディーなんだから、無事に帰って来るのは当たり前でしょ?」

 

雷「そんな事言って、被弾しそうになってたのは何処の誰なんだか…」

 

暁「ちょ、それは言わないでよ!」

 

鳳「まぁまぁ、無事に帰ってきたんだ。とりあえず補給と入渠して、今日は休んでくれ。」

 

天龍「あぁ、そうするぜ。」

 

こうして遠征が無事に終了し、帰還した艦隊を出迎えた俺は食堂に向かい、昼食を取った。

 

鳳「今日の仕事はもう終わりかな。」

 

長門「あぁ。なかなか提督も飲み込みが早くて助かる。」

 

鳳「前までは提督と呼ばなかったのに、いざ提督と呼ばれると少し照れるな。」

 

長門「今や立派な提督なんだ。そう呼ばないと失礼だろ?」

 

鳳「まぁなんでもいいんだかな。」

 

今日の仕事を終えた俺は気分転換を兼ねて街に向かった。いつもは食堂で食事を取っていたが、偶には街で食事を取るのもいいだろうと考えた。

 

鳳(いつも艦娘達と食事をしているが、偶には俺抜きで雑談とかもしたいだろう。)

 

ブラブラと街を歩いていると誰かに声を掛けられた。

 

「アノ…チョットイイデスカ?」

 

鳳「どうしました?」

 

「〇〇ッテトコロニイキタインデスガ…」

 

鳳「それなら、そこの角を曲がって2つ目の角を曲がった所にありますよ」

 

「アリガトウコザイマス。ホラ、オニイサンニオレイヲイイナサイ」

 

「オニイサン、アリガトー」

 

鳳「いえいえ、どういたしまして。娘さんですか?」

 

「マァ、ソンナトコロデス。」

 

鳳「夜道は危ないので、気を付けて下さいね。」

 

「ハイ。ソレデハシツレイシマス。」

 

「バイバーイ。オニイサン。」

 

可愛らしい親子を見て、微笑ましく思いながら目に付いた食堂に入った。

 

 

 

 

一通り食事を取り、またブラブラと歩きながら鎮守府に戻ると、司令室の椅子に座った。

 

鳳「ふぅ…偶には1人になるのも悪くないな。」

 

そう独り言を呟き、軽く書類に目を通して仕事を仕上げ、眠りについた。

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