数日後、鎮守府に1通の手紙が届いた。
大淀「提督、大本営からのお手紙です。」
手紙を受け取り、読んでみると作戦要項が書かれていた。
内容を要約すると、とある深海棲艦の1団の本拠地らしき場所が判明した。その本拠地らしき場所は距離自体は遠いが、この鎮守府からが一番近い。規模自体はそこまで大きくないので、ここの鎮守府の精鋭を派遣して殲滅せよ、との事だった。
鳳「いくら規模が大きくないとはいえ、ここの鎮守府の戦力で殲滅など出来るのか?」
長門「まぁ、過去に何度か大規模作戦は発令されてる。その時がいつ来るかわからないから、その時へ向けての一種の練習の様なものだろう。」
鳳「そんなものなのか…。まぁ、大本営からの指示なら従う他ないが。」
長門「ところで、それはいつまでに実行するんだ?」
鳳「それ自体は書いてない。まぁ、早いに越したことはないだろうから、今からでも準備は勧めておこう。」
昼食が終わった後、大和を呼び出して作戦要項を伝えた。
鳳「…という訳だ。なにか質問はあるか?」
大和「そこの戦力は小さい、との事ですが具体的な戦力はわからないのですか?」
鳳「とりあえず、偵察部隊を編成して様子を見るしかないだろう。いきなり全力を出す程でもないと思う。それに…。」
大和「それに?」
鳳「例の消息不明の艦娘の件は知っているか?」
大和「えぇ。所属不明の艦娘の件ですね。存じております。」
鳳「どうも、その艦娘がいるかもしれない海域が丁度そこなんだ。」
大和「え?」
鳳「どうも出来すぎた話ではあるんだが、念には念を入れてその件も含めて調査してみよう。」
大和「了解致しました。」
大和に説明を終えた俺は青葉を呼ぶ事にした。
青葉「何ですか?提督。」
鳳「いや、ちょっと青葉に調べてもらいたい事があるんだ。」
青葉「調べてもらいたい事?」
鳳「あぁ。」
青葉「そういう事でしたらお任せ下さい!青葉、頑張ります!」
鳳「くれぐれも無茶はしないでくれよ?」
青葉「分かりました!」
指示を出し、部屋を出る青葉を見届けてから俺は深くため息をついた。
鳳「ふぅ…」
上からの指令も面倒だが、こっちもこっちで面倒だ。
鳳(上手く行けばいいんだが、なかなか大変だな。)
1通りの用事を終えた俺は仕事に取り掛かった。
それから数日後、1通りの情報を集めたので本格的に作戦を開始した。
目的の本拠地の戦力は空母ヲ級改flagshipを中心にした約150の数の敵がいた。少数ではあるがこちらも艦娘の数が多いとはいえず、約50名の戦力。被我兵力差は3対1と言ったところか。まともにぶつかっては勝ち目がないので、囮を使って兵力を分断する事にした。
鳳「…以上が俺の考えだが、何か気になる点はあるか?」
長門「気になる点は特にないが、誰をどこの艦隊にするか、は決まってないのか?」
鳳「ある程度は決めてある。二航戦と高雄型、吹雪型と扶桑型を陽動部隊にして、それ以外の艦娘を主力にする。完全にここの鎮守府を空ける事は出来ないので、ある程度の戦力は残すつもりだ。」
長門「つまり私は主力部隊に編成されるのか?」
鳳「あぁ、そのつもりだ。」
長門「腕が鳴るな。ビックセブンと言われたこの私の実力、とことん発揮させてもらうとしよう。」
鳳「助かる。後、距離が距離だから中継地点にある無人島を前線基地とする。そこに俺も行こう。」
長門「いくら何でもそれは危険では?」
鳳「司令官が近くにいた方がある程度の指示は出しやすいだろう。遠距離からだと上手く通信できない事もあるだろうし。それに…」
長門「それに?」
鳳「艦娘だけに命をかけさせる訳にはいかない。俺だけ安全な所にいるのも気が引けるしな。」
長門「いくら私達が居るからといっても過信は禁物だ。危なくなったら直ぐに撤退してくれ。」
鳳「了解した。では、早速前線基地の確保に向かうとしよう。」
こうして俺達横須賀鎮守府の精鋭達を率いて、深海棲艦の基地殲滅作戦(兼所属不明の艦娘の捜索)を開始するのであった。