2度目の偵察を終えた雷巡が帰還した。
鳳「どうだった?」
木曾「特に動きはなかったぞ。今なら仕掛けるチャンスじゃないか?」
鳳「確かに今がチャンスな気もするが…。」
長門「なにか不安でもあるのか?」
鳳「なんだろう…静かすぎる気がするんだ。」
長門「確かにある程度近づいているのに何も無いからな。」
鳳「まぁ、今を逃せば機会は来ないかも知れないしな。そろそろ本腰を入れるか。」
長門「つまり、出撃するのか。」
鳳「あぁ。手空きの艦娘を集めてくれ。」
長門「了解した。」
鳳「木曾は1度補給をして、決戦用の装備をしておいてくれ。」
木曾「わかった。」
鳳(今がチャンス、か…。とは言ったものの、どうもきな臭い。注意するに越した事は無い、か。)
鳳「集まったか。では、そろそろ動き始めるとする。事前に説明した様に、二航戦と高雄型、吹雪型と扶桑型を先行させて陽動を仕掛ける。陽動部隊が先制攻撃を仕掛けたら重巡と軽巡を中心に敵の部隊を殱滅。ある程度敵の戦力が減ったら戦艦と駆逐、残りの重巡と軽巡を中心に島の奪還をしてくれ。念には念を入れて潜水とある程度の戦力は温存する。何か質問はあるか?」
誰からも質問は飛んでこなかった。やはり、それなりの作戦だから緊張しているのだろうか。
鳳「皆、いい顔をしているな。いいか、必ずここに帰ってきてくれ。必ず、生きて戻ってきれくれ。では、皆、抜錨せよ!」
1通りの演説を終え、艦娘を送り出した俺は再び椅子に腰を下ろした。側には大淀だけで、秘書艦である長門を中心に皆出撃していった。
無事に帰ってきてくれ。それだけが俺の願いだった。
ある程度の時間が経ち、陽動部隊の山城から連絡が来た。
山城「提督、皆配置に着いたわ。何時でも大丈夫よ。」
鳳「そうか。では、攻撃を開始してくれ。」
山城「了解。」
それだけを言うと通信を切り、深く溜息を付いた。
大淀「心配ですか?」
鳳「そりゃ心配だろ。俺みたいな人間が直接出撃する訳じゃないし、連絡を待つだけなのは不安だよ。」
大淀「皆さんは無茶はしませんよ。きちんと無事に帰ってきます。」
鳳「ならいいんだがな…。」
鳳「首尾はどうだ?」
山城「敵の艦隊と遭遇したけど無事に突破した。今のところは問題ないわ。小破すらいないわ。」
鳳「了解。長門、そっちはどうだ?」
長門「陽動が上手くいってる様で、こちらも被害はない。交戦中だが、このまま突破出来そうだ。」
鳳「了解。何か動きがあれば連絡する様に。」
長門、山城「了解。」
ひとまずは成功といったところか。さて、敵はどう動くか見物だな。
大変お待たせしました。今回は提督目線でしたが次回は艦娘目線です。