清家「皆、忙しい中で良く集まってくれた。皆を呼んだのは他でもない。近々、深海棲艦の基地を攻略してもらう為だ。今までは小規模な基地を各々攻略してもらっていたが、情報を精査していくと、とあるポイントが敵の大規模な拠点の一つと判明した。」
鳳「まぁ、それはそうでしょうね。敵の物資の流れとかを調べていくと中継地点、若しくは生産場所が予想できたってオチでしょう。」
影山「恐らくその通りでしょう。しかし、それだけならこれだけの戦力を招集するでしょうか…。」
清家「敵の基地の場所が判明した、というだけならわざわざ諸君らを招集する事はない。…実は、深海棲艦が我々海軍ではなく、民間人を直接標的とした行動を起こそうとしている可能性が判明した。」
鳳、影山「!?」
清家「諸外国で多発している紛争やテロに対し、某国がとある兵器を開発した。この兵器開発の情報自体はいくつかの国で共有をしていた。勿論、我が国も例外ではない。その兵器を積んだタンカーが深海棲艦に攻撃され、兵器を積んだコンテナが持ち去られた、との事だ。」
予想の斜め上をいく話に、会議を行っている大部屋は騒然とした。
清家「どうやら、その最高機密扱いの兵器が例の拠点に運び込まれた様なのだ。諸君らには、拠点の破壊と例の兵器の奪取を頼みたい。」
鳳「そんなふざけた話があるのか…。」
影山「兵器といっても、核兵器や水爆に代表される様な物なのですかね…。」
清家「残念ながら兵器の詳細については判明していない。奪取が不可能なら破壊する様に。詳細については今から説明する。」
こうして清家大元帥の話は驚愕の事実を知らせるものであった。
鳳(そんな兵器があったとして、深海棲艦は何に使うつもりなんだ?深海棲艦が俺たちを攻撃する理由はあったとして、民間人を直接標的とする理由は?メリットは?)
謎が謎を呼ぶ今回の会議。隣の影山提督も困惑した表情で会議の話を聞いていた。
そして数時間後。
清家「…以上で今回の会議を終了する。尚、今から名前を呼ばれた提督は部屋に残るように。人数が人数なので、今日は帰れないと思ってもらいたい。該当する提督の鎮守府には、今日は帰ることが出来ない旨を打電している。こちら側で用意した部屋で泊まってもらう事になる。」
こうして何名かの提督が名前を呼ばれた。主に大本営直属の鎮守府の提督、そして俺の名前。
呼ばれた時は意味がわからなかったが、これも仕事なら仕方ない。そう思うことにして部屋に残った。
清家「さて、待たせてしまった様だね。」
鳳「いえ、そのような事はありません。」
秘書艦である長門は大本営が用意した部屋で待たせてある。なので今いる清家大元帥の執務室には俺と清家大元帥しかいない。
清家「あれから暫く経ったが、調子の方はどうかね?」
鳳「お陰様で、秘書艦である長門を中心に皆、轟沈等の被害を出すことなく仕事をしております。」
清家「ふむ…。君自身にも特に問題はなさそうだな。」
鳳「はい。」
俺との話は近況報告を兼ねた雑談の様なものだった。特にこれといって重要そうな物でも無かったので、当たり障りのない返答をしていた。
清家「ところで、前回君の鎮守府は敵の拠点を破壊することに成功したようだが、良くやってくれた。」
鳳「ありがとうございます。ドロップ艦としてグラーフを入手しましたので、通常通りレベリングを中心に仕事をしてもらっております。その辺りは報告書通りかと。」
清家「ふむ…。確かにその様だ。では、引き続き鎮守府の運営、並びに深海棲艦を殲滅する為、力を貸してもらいたい。」
鳳「了解致しました」
こうして話を終えた俺は部屋を出て、長門が待つ部屋に戻った。