※この作品はR-18です。

記憶を無くした提督が成長していく様です   作:鳳 政宗

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第34話 提督の過去⑨ 開戦

長門「ん…はぁ…」

 

お互いにキスをし、いい雰囲気になって来た所で俺はキスをやめた。

 

長門「提督…?」

 

鳳「…続きは作戦が終わってから、な?」

 

少し惚けてた長門は頷く事しか出来なかった。

 

鳳「その代わり、今日は一緒に寝よう。」

 

長門「…分かった。」

 

少し昂る感情を抑え、お楽しみは後に取っておくつもりで敢えてここは我慢した。

 

 

 

翌日

 

一通りの作戦準備を進めつつ、俺は明石の元を訪れた。

 

鳳「…という訳なんだが、可能だろうか。」

 

明石「んー、まぁ確かに出来なくはないんですかね。負担がどのくらいかかるのか想像つかないんですよね。」

 

鳳「その為に、今から少しだけでも確認をしてみたいんだ。」

 

明石「…わかりました。その代わり、危険と判断したらすぐに中断しますからね。」

 

鳳「あぁ。了解した。」

 

 

 

数時間

 

鳳「案外、何とかなるんだな。」

 

明石「うわ〜、これは凄まじいですね…。」

 

鳳「まぁ、これくらいにしておこう。無理をするのは良くないからな。」

 

明石「それもそうですね。」

 

もしかしたら、俺はとんでもない事をしているのかもしれない。そんな事を考えながら工廠を後にした。

 

 

 

更に翌日(深夜)

 

鳳「…そろそろだな。」

 

作戦開始予定の距離が距離なので、前夜から出発する事にした。

 

既に出撃する艦隊は準備を終え、何時でも出撃出来る、といった感じであった。

 

 

大淀に鎮守府の全権限を与え、万が一の事があれば独断で行動出来るようにしておいた。俺が来る前から鎮守府を見ていたのだ。安心して任せられる。

 

鳳「では、行ってくる。守りは任せたぞ。」

 

大淀、その他艦娘達「はい!」

 

大淀たちに見送られ、俺たちは鎮守府を後にした。

 

現地に着くまでの間、明石達が作った司令室を兼ねた簡易的な移動基地の様な船で移動した。

 

全員が乗り込むことも出来ないので、哨戒用の艦娘が周囲を警戒しながら随伴していた。

 

鳳「しかしまぁ、流石は明石だな。短時間でこのような設備を用意できるとは。」

 

一通りの通信設備を備え、艦娘達の補給物資をふんだんに搭載し、小型の移動要塞と言ってと差し支えない仕様となっていた。

 

鳳「まぁ、無理を言って済まないな、明石。」

 

明石「いえいえ、これくらいなら直ぐにでも出来ますよ。」

 

実は直前になって、明石が随伴を志願してきた。聞けば今回の作戦、現地である程度の修復を出来るようにしたいとの事だった。修復の件に関しては明石が随伴するのなら心配はなかった。更に今回出撃する艦娘の予備の艤装を搭載する事により、大破が発生しても状況次第では再出撃が可能となっていた。

 

他の艦娘には束の間とはいえ、交代で休息を取るように指示を出していた。

 

そろそろ目的地に着こうか、という時になって哨戒に出ていた加賀から連絡が入った。

 

加賀「提督、飛ばした偵察機が帰還しません。既に大本営の先遣隊が交戦している模様です。」

 

鳳「そうか、少し予定より早いが、こちらも出撃するとしよう。」

 

連絡を聞き、即座に準備を終えた艦隊は出撃していった。

 

鳳(さて…準備だけは整えておくか。使わないに越した事は無いんだがな)

 

出撃を見送り、明石にとある指示を出した。

 

明石「…いくらなんでも無茶じゃないですか?」

 

鳳「無茶は承知している。あくまで、万が一の為だ。」

 

明石「まぁ、確かにそうですが…。」

 

鳳「いつもは皆に無理をさせてるんだ。偶には俺も無茶をしないとな。」

 

明石「そうならない様、私達が護りますよ。」

 

鳳「そうだったな。」

 

 

 

 

戦闘海域に到着した長門を初めとした艦隊は、既に交戦していた艦娘達と交信しながら戦闘を開始した。

 

一航戦や二航戦を中心とした空母部隊は艦載機を発信させた。既に制空権は喪失している状態であったが、奇襲といった形で横から攻撃すれば確保は可能と思われた。

 

敵の艦隊もこちらに気づいたのか、空母ヲ級を中心とした空母部隊が艦載機を飛ばしてきた。

 

他の艦娘は戦艦ル級や雷巡チ級、潜水ソ級等を攻撃し、空母勢の援護をしていた。

 

流石に一つや二つの艦隊だけで対処できる数ではなかったが、他の鎮守府の艦娘も居ることで数的不利は気にする必要はなかった。

 

加賀「五航戦、私が指示するタイミングで艦載機を発進させなさい。」

 

翔鶴「えぇ、わかりました。」

 

瑞鶴「わかったわよ!そっちこそ、しっかりしてよね!」

 

いつもはいがみ合っている加賀と瑞鶴も、この時ばかりはそうこうしている暇はなかった。

 

 

 

加賀「今よ。」

 

翔鶴「行くわよ、全機、突撃!」

 

瑞鶴「第一次攻撃隊、発艦始め!」

 

流石の阿吽の呼吸で艦載機を発進させた。

 

 

空母勢の活躍もあり、制空権は確保出来た。次は戦艦や巡洋艦の出番である。

 

長門「待ちに待った艦隊決戦か。胸が熱いな。」

 

長門を中心とした戦艦達で砲撃を行い、敵の戦艦や雷巡といった、厄介な相手を殲滅していった。

 

流石に相手も黙ってやられる訳もなく、こちらに砲撃を行ってきた。

 

一部艦娘にも被害が出てきた様だった。

 

我が艦隊の艦娘は健在であるが、他の鎮守府の艦娘は一部中破が発生していた。中破した艦娘を守る為に輪形陣を組むなどして対処はしていたが、どうにも攻めあぐねている様であった。

 

長門「あちらの艦隊にも被害が出てきている様だな。」

 

大和「今の所、こちらに被害は無い様ですね…。いつまでこの状況が持つか…。」

 

加賀「敢えて私達が敵陣に突撃するのはどうかしら?」

 

長門「どういう事だ?」

 

加賀「全鎮守府の艦娘を見たわけじゃないけど、見える範囲で損害が一番低いのは私達だと思うわ。なら、露払いは他の鎮守府の艦娘に任せて、私達が突破するのがいいと思うわ。」

 

大和「まぁ、確かに今の状況を打破するにはいい案だと思います。相手の意表を突く事で、ここの戦況もこちらの有利になるかも知れませんね。」

 

長門「…そうだな。その案を採用しよう。」

 

作戦を建てたので、他の艦娘と交信を行った。

 

長門「こちらは横須賀第1鎮守府所属、長門だ。時間が惜しいので要点だけ話す。今から我々が敵陣に突撃をするので、その援護をしてもらいたい。今の状況を見るに、長期戦は避けたい所だ。皆、協力してくれ!」

 

どうやら他の艦娘達も今の攻めあぐねている状況に対し、策を練っている様であった。なので、こちら側の作戦に賛同してくれた。

 

長門「協力に感謝する。では、1分後に突撃を開始する。」

 

交信を終え、長門は皆に話しかけた。

 

長門「今から突撃する。皆、覚悟を決めろ!」

 

艦娘達「はい!」

 

1分後、運命を掛けた突撃が開始される。

 

to be continued

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