※この作品はR-18です。

記憶を無くした提督が成長していく様です   作:鳳 政宗

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第35話 提督の過去⑩ 設計図

鳳「いいか。大破したら直ぐに撤退しろ。護衛退避を使用しても構わない。轟沈だけは出すな。」

 

長門「わかっているが…綺麗事を言ってられない状況だぞ。」

 

鳳「そう簡単にくたばるとは思っていない。それに、奥の手は考えてある。出来るだけ頑張ってくれ。」

 

長門「了解した。」

 

 

 

 

 

長門「…そろそろだな。」

 

大和「そうですね…。」

 

 

 

 

長門「時間だ。行くぞ!」

 

艦娘達「はい!」

 

空母勢が一斉に艦載機を発進させ、他の鎮守府の艦娘達もそれに続いた。敵は意表を突かれたのか、為す術もなく沈んでいった。

 

長門「いいか!目的はあの基地に突入する事だ!他の敵は無視するんだ!」

 

空母勢や他の鎮守府の艦娘の活躍もあり、順調に進軍した。戦艦勢の砲撃で戦艦リ級や雷巡チ級を撃破し、軽巡や駆逐艦は敵潜水艦を撃破していった。

 

 

 

 

基地に辿り着いた時には小破程度の被害はあったものの、誰も欠けることなく健在であった。

 

長門「空母勢と半数の艦娘はここに残り、基地に取り付く敵を何とかしてくれ。残りの艦娘は内部に潜入する。」

 

加賀「わかったわ。後は任せたわよ。」

 

瑞鶴「頑張ってよね!」

 

 

 

 

武蔵「とは言っても、例の兵器がどのような物なのか情報がないと探しようがないと思うんだが…」

 

基地内部に潜入したのは長門、大和、武蔵、ビスマルク、木曾、島風、金剛、霧島であった。

 

ビスマルク「こういうのって、大体最深部に隠されてるのじゃない?」

 

霧島「私もそう思います。」

 

長門「むぅ…。提督も兵器の詳細はわからないと言っていたからな。今は油断せずに進むしかないだろう。」

 

 

 

 

 

 

長門「ここか…?」

 

基地内部に潜入して暫く経ち、最深部に辿り着いた時、いかにも怪しげな部屋が見つかった。厳重な警備が敷かれている様で、ちょっとやそっとじゃ開きそうにない門があった。

 

武蔵「まどろっこしい事は考えず、無理矢理にでも開けてみたらどうだ?」

 

長門「おいお前、まさか…」

 

長門が話し終える前に武蔵は艤装を展開し、砲撃準備に入った。

 

長門「…ま、これもありか。全員、砲撃準備…。撃て!」

 

いくら分厚い門であっても主力級の艦娘達(主に戦艦勢)の砲撃とあっては一溜りもなく、轟音を上げて門は崩れ落ちた。

 

 

 

 

大和「流石に暗いですね…。どこか電気を付けるスイッチはありませんかね。」

 

ビスマルク「これじゃないかしら?」

 

壁についていたスイッチを押すと、部屋に灯りがついた。

 

 

 

そこには数々の機械やパソコンが置かれてあり、かなり奥までそれが続き、無機質な環境が広がっていた。

 

長門「霧島、何とか出来るか?」

 

霧島「えぇ。これくらいならどうにか出来るわ。任せて。」

 

霧島がパソコンや設置されている機械を操作している間、手の空いた艦娘は内部の捜索や周辺警戒を行っていた。

 

武蔵「それにしても、この様な設備を持って、奴らは何をするつもりなんだ…。」

 

長門「それを調べるのが私達の仕事だ。」

 

武蔵「それはそうだかな…。」

 

 

 

 

暫くして、霧島はとあるファイルの存在に気づいた。

 

霧島「あれ…これは。」

 

長門「どうした?」

 

霧島「一つだけ気になるファイルがあるの。これよ。」

 

霧島が示したファイルは、何も書かれていないものであった。

 

長門「ふむ…とりあえず、開いてみてくれ。」

 

霧島「えぇ。」

 

霧島がファイルを開くと、何かの設計図の様なものを発見した。言語は不明だが、人の形をした何かが描かれていた。

 

霧島「明石なら何かわかるんでしょうね…。」

 

武蔵「大方、人体実験でもしていたんだろうな。」

 

長門「なんだと?」

 

武蔵「ビスマルクや金剛達が辺りを調べているが、真っ当な研究をしている様子では無いらしい。人為的に深海棲艦を生み出そうとしているのかもな。」

 

長門「そんな…そんな事があるのか?」

 

武蔵「事実、瓶に肉片が入れられていたり、これと似たような設計図の様なものを発見している。」

 

長門「そうか…霧島。確か、USBメモリーを持っていたな。可能な限りデータをコピーしてくれ。戻って調べてみよう。」

 

霧島「えぇ。」

 

霧島の持つUSBメモリーにデータをコピーし、完了と同時に部屋を出た。

 

 

 

長門「こちら長門だ。加賀、そちらはどうだ?」

 

最後に交信した地点まで戻り、入口付近に居るであろう加賀に連絡をした。

 

加賀「私達は問題ないわ。大体の敵は沈めたようね。」

 

長門「そうか。」

 

加賀「ただ…」

 

長門「なんだ?」

 

加賀「余りにも静かなのよ。貴方達が潜入してから、敵の抵抗が少なすぎるの。」

 

長門「敵の戦力がそれだけ減ったのだろう?」

 

加賀「だといいのだけど…。貴方達が戻ってきたら、直ぐにでも提督の元へ戻るつもりよ。」

 

長門「了解した。直ぐにでも戻ろう。」

 

 

一抹の不安を抱えながら、長門を中心とした艦娘達は手にしたデータを提督の元へ持っていくため、帰還を急いだ。

 

to be continued




大変お待たせ致しました。更新が遅くなり、申し訳ございません。

12月に入り、年末に向けての仕事が忙しく、このような事になりました。

次の更新は1月半ばを予定しております。
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