艦娘との交流を深める、といっても何をすればいいのだろうか。普通に接していくだけでも問題ないだろうが、それでは普通すぎて面白くない
そう考えた俺は近くにいた艦娘に声を掛けた。
鳳「ちょっといいかな?」
「なんだい?」
鳳「確か君は…響だったっけ?」
「間違ってはないけど、私はВерный(ヴェールヌイ)だよ。まぁ響の方が私は言われ慣れてるから」
鳳「あぁ、ごめんごめん。んじゃ響でいい?」
響「うん。ところでどうしたんだい?」
鳳「いや、俺って昨日からここにいてるけど、皆との交流を深めるにはどうしたらいいかな、と思ったんだ。」
響「まぁ、最初は誰でもそうなるよ。私だって初めはどうすれば馴染めるか考えたし。」
鳳「だよね…。何かレクリエーションでもしようかと思うんだけど、何をしようか決めきれなくて。」
響「それなら、定番だけど皆と運動をするとかカラオケに行くとかは?皆、それなりに娯楽は経験してるから大丈夫だと思うよ。」
鳳「確かに。変に準備が必要なやつよりは気楽に参加できるやつの方が良いだろうし。響、ありがとう。何か掴めた気がしたよ。」
響「どういたしまして。私でよかったら、いつでも相談していいよ」
鳳「あぁ、そうさせてもらうよ。」
運動やカラオケ等の大衆娯楽なら、気楽に開催出来そうだな。そう考えた俺は早速準備に取り掛かった。
といっても告知もなしにいきなり開催するのは違う気がした俺は、長門に相談する事にした。
鳳「…と言う訳なんだ。」
長門「なるほど。それはいい案だな。確かに最近はその様な娯楽も少なくなっていたから、何かしらの機会を設けようと思ってたんだ。」
鳳「丁度良かった訳か。ただ、問題は…」
長門「日程か。丁度明日は一部の遠征組や哨戒組を除いて全員オフだ。急ではあるが、明日なら空いてる者もいてるだろうし、連絡してみてはどうだ?」
鳳「まぁ、善は急げとも言うしな。んじゃ、早速参加者を募ってみよう。」
こうして俺は間宮に許可を取り、食堂に明日の件について掲示した。
掲示が済んだ俺は司令室に戻り、提督としての仕事に取り掛かった。
といっても何もわかっていない上に、近々任命されるとはいえ、大本営から正式に任命された訳ではないので、提督としての仕事というよりは艦隊運営や指揮、その他艦娘の違いを覚えることにした。
単純陣は攻撃に特化してる分、対潜能力や旗艦を庇う能力が低い。
複縦陣は攻撃力こそ単純陣に劣るが全体的に能力は平凡な、いわば万能的な陣形。
輪形陣は対空能力や旗艦を庇う、いわば防御重視の陣形。対潜能力も高め。
梯形陣は戦闘向け、というよりは見栄え重視の陣形。観艦式等によく使われる陣形。
単横陣は対潜能力が1番高い代わりに攻撃力は低め。的に潜水艦が多い場合はこの陣形を選ぶのが無難。
艦種に関しては覚える、よりは慣れらしい。
この鎮守府には戦艦から駆逐艦まで1通り揃っていて、逆に居ない艦種を探す方が難しいくらいだった。
提督としての仕事に関しては、大本営から正式に任命されるまではしない方がいい、との事だった。
鳳(覚える、よりは解説している気分だな。)
そう感じながらも鳳は秘書艦である長門の話を聞いていた。
長門「…以上が最低限覚えてもらいたい事だ。」
鳳「案外難しい事じゃないんだな。まぁ、艦娘の様に実際に敵と戦う訳じゃない分、事務的な仕事は多いだろうが。」
長門「それはそうだな。」
鳳「まぁ、今の俺に出来ることはこれ位、か。んじゃ、明日の件について何をするか考えようか。響からは運動やカラオケ等を勧められたんだ。流石に1度に全員参加は厳しいから、あくまでも参加できるという者だけだが。」
長門「確かに明日はこれといった用事はないな。私は賛成だ。」
何をしようか考えていると、司令室に誰か入ってきた。
「失礼しまーす。」
長門「島風、ノックぐらいしたらどうだ…。何の用だ?」
島風「明日、何するか決めてないんでしょ?だったらカラオケがいいなー!」
鳳「島風。確かに何をするか考えていたが、カラオケがいいのか?」
島風「うん。何か運動するならチームとか決めないとダメだから人数的に無理が出るかもしれないからさ。」
なるほど、その考えもあったな。
大淀「ありがとう。君の意見、参考にさせてもらうよ。」
こうして俺は明日のレクリエーションをカラオケに決め、その旨を掲示し直した。
暫くは戦闘の描写を書かず、ほのぼの系を中心に書きそうです。
伏線やタグ回収はいつになるやら…(笑)