戻って来た艦載機の妖精の話を要約すると、(哨戒中に深海棲艦の一団に遭遇。飛ばしていた艦載機のうち一機をこちらに飛ばす事で赤城に知らせることにした。)と言う。
一先ず赤城が艦載機を飛ばす事で加賀の援護、及びこちらに向かっているであろう艦娘達に知らせることにした。
鳳「加賀の様子は?」
赤城「現在、深海棲艦と交戦しています。戦艦レ級やflagship級が居るようで、私の艦載機を使っても互角に持ち込むのがやっとです。」
鳳「そうか…。加賀と連絡は取れるか?」
赤城「一応は可能です。」
鳳「こちらから援護するから、可能な限り逃げ回って時間を稼ぐ様に伝えてくれ。」
赤城「わかりました。しかしそれでは提督が…。」
鳳「…赤城、鎮守府に居る明石に大和の艤装を大至急送ってくれと連絡。こちらに向かっている艦娘達には急ぐ様に伝えてくれ。」
赤城「…わかりました。絶対に無理だけはしないでください。」
俺の考えている事を理解した様だ。返事をすると直ちに行動を開始した。
今の自分に出来る事は何もなく、ただ祈る事しか出来ない事にとても嫌気がさした。
約10分後、妖精の手により、大和の艤装と高速修復材が運ばれてきた。艤装には燃料と弾薬が満載されており、即時戦闘が可能であった。高速修復材は何かあった時の為に気を利かせたのだろう。
鳳(加賀、赤城、待っててくれ。今すぐ向かう。)
艤装を装備し、準備を終えた俺は一航戦の2人に連絡を入れた。
鳳「準備完了だ。今すぐ向かう。」
加賀「危険です。来ない方が…。」
鳳「重々承知している。その上での決断だ。何かを失ってからでは遅いんだ。」
加賀「…わかりました。」
交信を終え、俺は気を引き締めた。
鳳「さぁ…始めますか。」
そう呟くと、全速力で加賀と赤城の元へ向かった。
2人の元に着く頃には頭上を艦載機が飛び回り、一航戦の2人が敵に囲まれる形となっていた。そこに割って入る形で46㎝三連装砲を放った。
凄まじい轟音と共に発射された砲弾は敵である重巡リ級に命中し、撃沈していった。
鳳「待たせたな!」
加賀「提督…本当に来たんですね。」
2人の元に辿り着いた俺はお互いに背中を預ける形で深海棲艦の一団に向かい合った。
鳳「中々敵の数が多いな。」
加賀「えぇ。こうも数が多いと殲滅はおろか、突破も厳しい状況です。」
鳳「増援が来るまで後どの位だ?」
赤城「先程連絡がありました。全速力で向かっているので後1時間で着く、と。」
鳳「1時間か…。それまで耐えることが出来たらこっちのものだ。」
加賀「1時間…。」
鳳「なぁに、天下の一航戦の誇りをもってすればこんな敵、鎧袖一触だ。」
赤城「一航戦の…誇り…。」
加賀「…フフッ、そうね。鎧袖一触よ。心配いらないわ。」
敵に圧倒されては相手の思うつぼだ。それ故にお互いの気合を入れ直した。
鳳、赤城、加賀「行くぞ(きます)!」