今は…何時だ?
暫く熟睡した後に目覚め、時計を確認すると2200。大体の艦娘は就寝し、一部の艦娘(夜戦バカ含む)が深夜の哨戒をしている頃だろう。
鳳「変な時間に目覚めたな…。」
何も食べてないので空腹で目が覚め、何か食べようと間宮に行く事に決める。
鳳「間宮さん、まだやってますか?」
間宮「すいません。もう今日の分は終了しましたて…。簡単なもので宜しければ今から作りましょうか?」
鳳「では、お願いします。」
暫く待つと、焼き魚と味噌汁、ほうれん草のお浸しに卵焼きが出てきた。
鳳「流石間宮さん、この短時間でここまで出来るんですね。」
間宮「いえいえ、今日の食材の余りで作りましたので鮮度が少し心配ですが…。」
鳳「そんな事はないですよ。」
間宮「そう言ってもらえると嬉しいです。」
会話が終わると食事を始めた。何時もの事ながら間宮さんの作る食事は短時間で出来るのにここまでしっかりとした定食が出来ることに感心しながら完食。
鳳「ご馳走様でした。」
間宮「お粗末様でした。」
鳳「とても美味しかったです。機会があれば料理を教えていただきたいです。」
間宮「えぇ。構いませんよ。…もうお休みになられますか?」
鳳「そうですね…、今日はゆっくり休む事にします。」
間宮「お疲れ様です。」
執務室に戻ろうとすると部屋の前で長門が待っていた。
長門「あ、提督…。」
鳳「どうしたんだ?」
長門「今回の件に関し、なにかしら労おうかと思ってな」
鳳「そうか…。」
鳳「何か飲もうか。久し振りに酒でも飲むか。そうだな…ウイスキーで良いか?」
長門「頂こう。」
薄暗い執務室、明かりは常夜灯と机の灯だけ。お互いの表情は読み取れないが、ウイスキーを煽ると長門がおもむろに話し出した。
長門「…正直、私は今でも賛成しかねる。愛する者だからこそ、なのかもしれないが普通の人間である提督が、あろうことか我々艦娘の艤装を装備し、一緒に出撃するなど。」
鳳「…。」
長門「何故提督は出撃するんだ?戦闘は私達に任せてくれれば良いものを…。」
鳳「…そうだな。例えばなんだが、長門の目の前に困っている人が居ればどうする?」
長門「私に出来る事なら精一杯手助けするな。何も出来ないのは嫌だ。」
鳳「それと同じだ。自分に出来る事ならなんだってするさ。」
長門「…私達は入渠すれば大体のダメージは回復する。戦闘できないなら違う誰かが代わりに出撃する。しかし提督の場合は違う。艦娘と同じく入渠し、補給をするのは出来ないだろう?」
鳳「その点は大丈夫だ。補給はできるし高速修復材も使えた。」
長門「…そうか。」
鳳「長門の言いたい事はわかる。だが、何も出来ないのは嫌なんだ。」
長門「…わかった。なら、一つだけ約束して欲しい。」
鳳「なんだ?」
長門「絶対に無理はしないで欲しい。人間である提督が艤装を装備して体に何も影響がでないとは思えない。提督の意思は分かったが、何かあってからでは遅いんだ。」
鳳「言うまでもない事だ。明石とのカウンセリングやチェックを行い、異常があればそれ相応の対処をするつもりだ。長門達に余計な負担はかけたくないからな。」
長門「…提督がそこまで考えているなら今は何もいわない。ただ、何かあったら無理にでも止めるぞ。」
鳳「そうならないように気を付けるさ。」
長門「ならいいが…。」
鳳「さぁ、辛気臭い話はここまでだ。ゆっくり飲もう。」
長門「…そうだな。…貴方。」
鳳「ん、今なんて言った?」
長門「う、うるさい!///」
こうしてお互いの事を少しずつ確認し合いながらも酒は進み、夜は更けていった。