鳳「最後は金剛だったな…。どうせなら全勝で締めたいな。」
大淀「提督ならいけますよ。…多分。」
鳳「そこは言い切ってくれよ。」
大淀「…まぁそれより、提督はどの装備でいきますか?金剛さんは改二丙ですから、夜戦火力等が向上していますよ。」
鳳「そうだな…。ここは長門の艤装を使おう。」
大淀「最後は嫁艦で締めるって事ですね。」
鳳「まぁ…そういう事だな。恐らく、持久戦に持ち込まれたら此方が不利だ。」
大淀「金剛さんは夜戦火力が戦艦でもトップクラスですからね。」
鳳「どうなるか楽しみだ。」
演習場にて
鳳「宜しく頼む、金剛。」
金剛「テートクの役に立てるなら、ワタシ頑張っちゃうネ~♪」
鳳「お、おぅ…。」
金剛「テートクの為に、心を鬼にするネ。」
鳳「それは願ってもない。手加減無用だ。」
大淀「それでは…始め!」
大淀の掛け声と共にお互いに砲門を向け合い、対峙する。
鳳(火力ではこっちが有利だが…そんな単純な相手ではない。どうしたものか…。)
金剛「Burning…Love!」
金剛のいつもの掛け声と共に、試製35.6cm三連装砲から轟音と共に砲弾が放たれる。しかし鳳は楽々と回避。
鳳「そんな攻撃じゃ、俺を捉えられんぞ。」
金剛「わかってるネ。まだ始まったばかりネ!」
鳳「言ってくれるな。次はこっちの番だ。」
お返しとばかりに16inch三連装砲Mk.7から砲弾を放つ。が、金剛も回避。
鳳「おぉ…大和の主砲に比べたら使いやすいな。」
金剛「テートクが装備してる姿を直接見ても、やっぱり信じられないネ。」
鳳「自分自身が理解できないからな。」
金剛「そうなのネ。」
鳳「まぁ、続けようか。」
金剛「Yes!」
その言葉を合図に、お互いに砲撃合戦を繰り返す事になった。
流石は戦艦、破壊力抜群の砲弾が身体を掠める。当たり所が悪くなくても無傷では済まない。
何度か砲撃戦を繰り返していて、ある事に気付く。
鳳(流石に疲労が重なってきたな…。少しずつ反応が遅れている。)
僅かながら、照準がズレていっている事に気付き、如何したものかと思案していると…
金剛「そこネ!」
金剛の掛け声で我に返った時には、砲弾が目の前に迫っていた。
鳳(なっ⁉)
迂闊にも集中力が切れていたらしく、寸前になってやっと砲弾に気付く有様。
観戦している艦娘から悲鳴が聞こえてきたが、その声を聞いて我に返った鳳は、あろうことか砲弾を左手でキャッチし、衝撃は抑えきれなかったのか少し後ろに引きずられる形で踏ん張った。
金剛「エ…私ですら弾くのがやっとなのに、抑え込むって…」
鳳「流石にキャッチするのは無茶だったか。かなり腕に負担がかかる。」
金剛「クレイジーネ…。」
鳳「今回だけで何度思われているのか…考えるまでもないか。」
金剛「それでも、ワタシは負けないネ!」
鳳「長引かせると面倒だ…、悪いが一気に決めさせてもらうぞ。」
金剛「臨むところネ!」
金剛「本当ニしぶといネ…。でも、これで今度こそ終わりネ!」
今度こそ仕留めると言わんばかりの掛け声と共に、再び砲弾が迫ってくるが…
鳳「甘い!」
全速力で前進した鳳は、あろうことか砲弾を殴って金剛に打ち返した。通常の砲撃以上のスピードで迫る砲弾に流石の金剛も反応しきれなかったらしく、「ノォォォォ!」と悲鳴をあげた。
大淀「そこまで!」
先程の打ち返した砲弾が金剛に命中し、どうやらそれが大破判定を受けたらしい。後は金剛の「もう無理ネ!勝てるわけないネ!」が降参宣言と判断された様だった。
~数時間後、執務室にて~
鳳「もう無理だ。流石に疲れた…。」
長門「何度か止めようとしたんだぞ。戦い方が無茶苦茶すぎる。」
鳳「確かに、それは自分でも実感した。艤装の扱い方を知っている、と戦い方を知っている、は違うんだな。」
長門「あれが実戦だったら、何度轟沈している事か…。」
鳳「すまない、心配をかけてしまって…。」
長門「それに…。」
鳳「?」
長門「一部の艦娘からは、提督の戦い方を参考にしてみたい、という意見も出てるんだ。」
鳳「あ…。(軽巡と空母か。)」
長門「危険すぎるって言ってなんとかしたが、大変だったんだぞ?」
鳳「以後気を付けよう。」
長門「それはそうと、明日は提督は休みにしておいた。相当疲れるのを予想して、な。」
鳳「それは助かる。…なら、明日は少し出掛けないか?」
長門「私と、か?」
鳳「最近は大きな作戦に参加したり、大本営に向かったり、で休日がなかったからな。それに、ケッコンしてから2人の時間を作ることがなかったからな。」
長門「そ、それはそうだが…。」
鳳「気になっている店もあるみたいだしな。陸奥から聞いたぞ?」
長門「陸奥…。」
鳳「そういう訳だ。いいか?」
長門「提督が良いのであれば、是非とも。」
鳳「よし、決まりだ。では明日の0900に此処に来てくれ。」
長門「了解した。では明日の予定も決まったことだし、そろそろ夕食を食べよう。流石に空腹だ。」
長門の言葉で、入浴は済ませたが夕食がまだなのを思い出し、間宮に向かった。演習の感想や質問等で夕食どころじゃなくなる事を知らずに…。
鳳政宗【長門改二装備】vs金剛改二丙 金剛改二丙の大破&降参により、鳳政宗【長門改二装備】の勝利