※この作品はR-18です。

うちはの火影   作:SHV(元MHV)

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昔からそうなんだけど、ニッチなエロが好き。

壁尻とか。

痴漢になんて遇わないって思い込んでる美少年とか地味子が痴漢されてるのもイイ。

あとは催眠系も最近好き。

※2017/06/09 12:08 指摘のあった嫡子を嫡女に修正。

基本的に王道(?)主人公しか書かないけど、次辺りは平気でえげつないことする主人公が書きたい。

では本編をお楽しみください。


大覚醒① ★

その日、木の葉隠れでは里をあげての祝宴が行われていた。

 

長年曖昧だった五大国同士の休戦条約。

 

今日、そのひとつである雷の国にある“雲隠れの里”との間に、和平を前提とした同盟が結ばれようとしていた。

 

…しかし、この流れを木の葉上層部は警戒していた。

 

まず、調印式の日付である。

 

雲隠れに指定された日付が、日向一族において特別な意味を持つ日だったからだ。

 

日向の宗家に生まれた者は、三歳の誕生日と共に一族へのお披露目がある。もはや宗家分家といった拘りはないものの、そこは娘が可愛くてしょうがないカエデである。しきたりに託(かこ)つけて娘を自慢したいだけであった。

 

お披露目の対象となるのは日向タカノ。サイゾウとカエデの嫡女にして、何かと不思議な力を持つとされる幼子である。

 

彼女は父が覚めぬ眠りについてから、一日と欠かさず毎朝父の寝所へと足を運んだ。

 

しかしやることと言えば全身を撫でさするだけである。そしてそれを終えると満足そうに微笑むのだった。

 

母であるカエデはこの行動を不思議には思っていたが、止めることはしなかった。

 

しかし一年が過ぎたある日、サイゾウの肉体の異常に気づいた。

 

チャクラが走る経絡。それが、明らかに“太く”なっていたのである。

 

カエデはその光景に見覚えがあった。それはサイゾウが倒れ、自ら経絡を鍛えるためにカエデの柔拳を受けることを志願してきたガイのそれ。彼の並外れた精神力が成した奇跡といってもいいそれを、娘はただ撫でさするだけで起こしている。

 

仮にこのままサイゾウの経絡が太くなっていけばそれに伴い吸収される自然エネルギーの影響でチャクラ量も跳ね上がる。元のチャクラ量から考えて、三年もすれば尾獣にさえ匹敵するものとなるだろう。

 

しかもそれだけではない。経絡が太くなるということは、もちろん八門遁甲に使用される八大点穴も同じである。それがこれだけ頑丈に、さらにより太く育ったならば…恐らく八門遁甲による肉体への負荷を受け止めることさえできるかもしれない。そもそもガイの狙いがそれだったのだから。

 

日向タカノの持つ、忍の常識を越えた力。

 

人は未知のものを恐れる。たとえそれが娘であれ、普通なら怯え、忌むかもしれない。

 

だがタカノの母であるカエデもまた普通ではなかった。

 

娘が起こした現象をどうやったかはともかく、結果を理解することはできた。

 

未知の事象を起こした娘に畏怖するどころか「タカノちゃんすごい!」と言って抱き締めた。

 

ついでとばかりになぜそんなことをしたのかを聞けば、

 

『こうすればきっと、お父様が起きるの』

 

と返ってきた。

 

朗らかに笑う娘の顔にひとさじの悪意もなく、むしろ父親を心配しての行動で悪いことが起きていないなら、カエデとしても娘を止める理由などない。むしろ、もっとやれの精神である。

 

後にタカノ式マッサージと名付けられたそれは、時折タカノの好意によってサイゾウの身の回りを世話する三人の美女にも時々行われた。

 

すなわち母であるカエデ、綱手、ノノウである。

 

眠ることでチャクラを高純度のまま循環し、自然エネルギーさえ取り込み続けるサイゾウのような劇的パワーアップはできないものの、後にマッサージの作用として若さが保たれることが判明し三美女を大いに喜ばせた。

 

里の者はこれら三美女の美貌を羨んだが、綱手が百豪の術の効果であると説明すれば誰も違和感は抱かなかった。事実、綱手はさらに二つの百豪の印をその身に宿し、ノノウもまた百豪の術を会得するに至った。カエデはそもそもなぜか素で若かったりするが、つっこむのが怖いので誰も指摘しない。

 

───さて、日向宗家嫡女のお披露目である。

 

この日に限り、日向一族の忍は絶対に任務を受けず、全員が宗家の会場に集合する。

 

それはすなわち、里の周囲を監視する警戒網が薄くなることも意味した。…というのはあくまで表の認識であり、木の葉の上層部はカエデが常に火の国全体を定期的に監視しているのを知っているのだが。

 

だが実際はともかく、木の葉としてもわざわざそのような日に会談を設定する必要などない。

 

当然何度も雲隠れに日付の変更を打診したが、あちらは断固として日時を変更しようとしなかった。

 

加えて、最近雲隠れから二尾の人柱力が姿を消したとの噂。

 

“疑ってくれ”と言わんばかりのこの現状。木の葉としては警戒を強めざるを得ない。むしろ警戒させることが狙いではないかという意見まで出たほどだ。

 

今日の開催に至るまで、里の上層部でも当然会議は紛糾した。

 

和平の同盟など罠に違いない、と断言したのは綱手だった。彼女は里の上層部としては鷹派であり、やや過激な面が見られる。

 

罠とわかっているなら、むしろ正面から食い破るまで。

そう豪語したのはカエデであった。彼女からすれば、有象無象の仕掛けてくる小賢しさなど児戯に等しいと言わんばかりに。また当日の祝宴においても、彼女を誤魔化すことはできない。仮に木の葉を崩そうと多数の忍を待機させておくつもりなら、火の国全域の悪意を日常的に監視しているに等しい彼女の“眼”から逃れる術はないからだ。

 

だが敵の狙いがはっきりしない以上、事前に同盟を断ればそれを理由になにを仕掛けてくるかわからないと指摘したのはシスイだった。

 

皆わかっていた。とどのつまりは、同盟を断るか受けるかであることを。

 

かつては情に流されやすいとさえ評されたシスイだったが、兄の不在時に根の実働部隊を率いる隊長にまで至った彼の指摘はもっともであり、備えもしてあることからひとまず今日における雲隠れとの和平対談は行われる運びとなった。

 

そのうえで最も懸念された事項がある。

 

二尾が消息不明となったことから、木の葉においても人柱力を保護した方がいいとの判断が行われた。自宅にいる分にはいいが、ナルトは血気盛んな少年である。下手に閉じ込めようとすれば最悪のタイミングで居場所が掴めなくなる可能性さえある。

 

そこで彼の監視役として、ひとりの男が選ばれることになった。その人選には不安の声もあがったものの、カエデは彼を信じることにした。

 

二年前より、“鬼”の面で顔を隠し続けるその男を。

 

__________________________________

 

 

場所は変わって、ふたりの少年が日向の練兵場にて年上らしき少年に叱られていた。

 

「まったくお前らは!俺がほんの少し目を離した隙にとんでもないことを仕出かしおって!」

 

怒鳴り散らすのは日向ネジ。日向の分家に生まれながら、その才能は歴代でもカエデに匹敵するとされ、制度改革の行われた日向においては次期当主を目指せるとまで言われている。

 

そんな彼は、同世代でも突出した実力からある子供達のお目付け役を任されていた。

 

頭にこぶをこさえて正座させられている『うずまきナルト』と『うちはサスケ』である。

 

…ちなみに彼が目を離した理由は、横を通った少女がノーブラであることに気づいたためである。一部で覗きの天才とも呼ばれる彼は、今では伝説の三忍のひとりである某ドスケベの下で修行を受けていた。

 

「…ちぇ、ネジ兄ちゃんに見つからなければうまくいったのによぉ」

 

「まさかスケベネジに《おいろけの術》が効かないとは…」

 

ふたりは先程アカデミー地下にある禁書の間に侵入していたところを御用となり、お目付け役のネジに見つかり連行されていた。

 

彼らがこのような行動をするようになったきっかけは二年前。

 

奇しくもふたりともに家族を奪われ、失いかけた痛みを持つことがふたりの絆を更に強くした。

 

彼らは顔岩の上で言葉を交わし、誓った。誰よりも強くなることを。

 

守られるのではなく、守りし者になる。そんな強い誓いを胸にした彼らはひとつの賭けを打つことにした。

 

…下手を打てば里すらも巻き込みかねない大きな賭けを。

 

───そして一年前、少年ふたりの滅茶苦茶な努力は実を結び、彼らは二人で一つの大きな力を手にした。

 

とはいえ件の“大きな力”はそう簡単に手伝ってはくれず、もっぱら修行は継続中である。今回はそんな悩める彼らが更なる力を求めた結果起きた事件でもあった。

 

また意外性という意味でもふたりは修行を重ねた。里の強者にスケベが多いことに気づいたナルトの提案で開発された《おいろけの術》は、目論み通り一部の者達には効果覿面であった。

 

しかし三代目攻略の秘策である“おいろけ両手に花の術”も、日頃から全裸を覗きまくっているネジには効果がなかった。むしろ、おいろけで再現した女体に関して、細部のダメ出しを食らった。

 

さて、カエデもかつて侵入したこの禁書の間であるが、実はそれほど危険な術が書かれた書類はない。

 

というのも、そもそも禁術指定されるような術というのは構成そのものが複雑怪奇なことが多く、サイゾウや大蛇丸が行う研究とも相俟ってさらに地下の隠し書庫に納められているからだ。ちなみにこれらの禁書に関してはふたりともすべて暗記してあるため赴くことすらない。

 

ゆえに、禁書の間に侵入されてもそこには暗号で記された普通の術であったりだとか、せいぜいがチャクラの消費量が多いために禁術指定されているものしかなかった。

 

一応初代柱間が記したとされる大巻物もこれみよがしに置かれているが、それはサイズが大きいのもさることながら本来の用途が柱間のアンチョコであるため、彼が自分で理解しやすいように書いたそれは別の意味で理解するのが難しいからである。

 

ここに一部を抜粋しよう。

 

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【影分身の術】

 

・この術は扉間が開発したものぞ。印は俺でも覚えやすく大量のチャクラを如何にギュワッと練るかが肝要ぞ。すなわちズゴッと出したチャクラをゾゾゾと放てばそれだけで完成ぞ。さらにチャクラをドーンと込めることで多重影分身の術にもなるぞ。…木遁分身を参考に作ったと言っておったが、これなら木遁分身の方が使い勝手がよいぞ。

 

【黒暗行の術】

 

・マダラのヤツめに「力押しの単純馬鹿め」と馬鹿にされたのをきっかけに俺自ら開発した術ぞ。幻術とは自分がイメージした光景を相手に植え付けるものであるらしいが、そういった細かい芸当は俺には無理ぞ。そこで対写輪眼用に何が必要かを考えた結果、少々燃費が悪いが視界を真っ黒に塗りつぶすことを思い付いたのだ。ちなみに八尾のタコ墨がヒントぞ。

 

⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜◽⬜

 

ちなみに柱間自身の感覚で書かれているため、チャクラ量に関しては一切考慮されていない。チャクラ消費の比較的少ない黒暗行でさえ上位の大規模忍術に匹敵する消費量である。

 

さて、正座するふたりは各々上記ふたつの禁術に関するアンチョコをすでに読み終わっていた。

 

記憶力が悪く、感覚派のナルトは《影分身の術》を。

 

写輪眼を持ち、幻術に関する知識のあるサスケは《黒暗行の術》を身に付けていた。

 

正直ネジの説教などより、ふたりとも早く術を使いたい気持ちでいっぱいだった。

 

それに気づいたネジが口許をひくつかせると、ふっと息を吐いて念のために声をかけておいた男を呼ぶことにした。

 

「…その強くなろうとする志は立派だな。だったらお前達の有り余る元気を、一欠片も残さず消費してくれる人に修行してもらうといいだろう。お願いします!ガイ先生!!」

 

ネジの呼び掛けに従って、一匹の忍亀がのそのそと近寄ってくる。

 

ナルトが(この亀なんだってばよ…)と心のなかで思っていると、亀によるものか口寄せの煙と共にひとりの男が忍亀の上に現れる。

 

「まったく青春してるなー!お前らー!」

 

現れた男を見て、サスケはドン引きし、ナルトはそれが誰か知っているがゆえに顔を引きつらせた。

 

「ナルトくん!俺は悲しいぞ!?なぜ強くなりたいならば俺に声をかけない!」

 

叫ぶ言葉にまるで熱量がこもっているかのような大声に、ナルトは焦りはじめる。

 

目の前で左手を逆さに丸を作って目に当て、もう片方の手も同じ程度にくねらせたポーズを取る男。

 

ポーズの影響で強調された僧帽筋や三角筋をこれみよがしにビクンビクン震えさせる男。

 

筋骨隆々の肉体でピッチピチの緑色タイツを身に付け、忍ベストを羽織り、腰には紫色の帯を巻いた男。

 

『マイト・ガイ』という男。

 

彼が、母カエデと同じく“常識のズレた”存在だと知っているからである。

 

「あんたの修行に付き合ってたら絶対死ぬってばよっ!?サスケ、早く逃げるぞ!!」

 

「ど、どういうことだっ!」

 

これまで正座させられていた足のしびれにより上手く動かない足をどうにか奮い立たせ、ナルトは隣のサスケに早く逃げるよう声をかける。

 

幸か不幸か、ナルトの家に行くことは数あれどこれまでガイとカエデの組手を見たことがなかったサスケはナルトの反応に驚きを隠せない。

 

サスケが出遅れたことに気づいたナルトはチャクラによる肉体活性を行い、瞬身で撹乱しようとする。

 

しかしそれを見逃すガイではない。腰に巻いていた帯をほどくと、それを使って“瞬身を発動した”ナルトを掴まえた。

 

「なっ!?」

 

これに驚いたのはサスケである。ナルトは確かに頭は悪いが、その分感覚的に身に付けた技に関しては反復練習を人一倍行うことで、すでに一人前の忍と比べても遜色ないレベルで一部の技を扱うことができる。

 

中でも瞬身の術は、サスケの写輪眼をもってしてもあらかじめ動く方向がわかっていなければ対応できないほどの練度だったのだ。

 

「はっはっは!ナルト君、この俺から逃げたければその三倍は速く動けないとな!」

 

明らかに長さの変わっている帯でぐるぐる巻きにされたナルトはその場で俯いている…ように見えただけだった。

 

「《影分身の術》!」

 

「なにっ!?」

 

その場で増えたナルトによって帯は伸ばされ、拘束を解いたナルトはサスケに目で合図する。

 

「ふんっ!うすらトンカチのナルトにしちゃ、やるじゃないかっ!!」

 

サスケが組んだ印に驚いたのはネジである。自らもアカデミーに通いながら伝説の三忍のひとりに修行を受けることで、その印が幻術だと看破したネジはそれに備える。

 

「《黒暗行の術》!」

 

しかし対幻術用に構えたネジは予想外の真っ黒な視界に混乱し、チャクラを乱してしまう。

 

「うおおっ!停電かっ!?」

 

それは同じくサスケを見ていたガイも同じだったようで、子供と侮ったかサスケの目を見ながら術を受けてしまったためすぐには解除できていなかった。

 

ちなみに時刻は14時。場所は青空の下にある練兵場である。

 

「おっしゃ、飛ばすってばよサスケ!」

 

「よし!…来い九喇嘛!」

 

(“…わしゃ後で怒られても知らんぞ”)

 

手を繋いだナルトの声に合わせて、サスケの写輪眼によってナルトの“中にいる”存在がその力を爪の先程貸し出す。

 

赤いチャクラの衣に包まれたナルトとサスケは消耗したチャクラを回復させると、驚異的な速度で飛び去ってしまった。

 

「ナルトのやつ九尾の力を!?」

 

「ネジは知らなかったか。…ナルト君は、一年ほど前に本人いわく“サスケと一緒に腹の中の九尾と仲直り”したそうだ。かつての九尾の力からすれば微々たるものだが、今の彼らの実力は下手な上忍に匹敵するだろう。だがどうやらサスケ君と一緒でなければ上手く九尾のチャクラを扱えないようだな。…致し方ない。《八門遁甲…第一・開門》…開!」

 

驚くネジへ最低限の説明と自己分析を済ませると、ガイはナルトとサスケを追いかけるために八門遁甲を使用する。

 

膨れ上がったチャクラが周囲に暴風を生み出し、ネジもまたその風に打たれながら目の前の男が持つ『最強の体術使い』の異名を思い出す。

 

噂では“死門”を開いても死なないとまで言われる八門遁甲のエキスパート。それを支えられるだけの強靭な肉体と経絡を持つ彼を、ネジは純粋に同じ体術使いとして尊敬していた。

 

「はっ!!」

 

それは瞬身の術のような一瞬のチャクラ活性ではない。にも関わらず、練兵場の土はクレーターを作り出し、弾かれるようにして飛び出したガイはあっという間に姿が見えなくなった。

 

「…まさか、これを俺一人で片付けるのか!?」

 

ネジはふと自分しかいない現状で、ガイによって作られたクレーターを直さねばならないことに気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 




ホントは一話でもろもろサイゾウが復活するあたりまで進めたかったけど、そういうわけにもいかなかったの巻き。

とりあえずマダラのときみたいに三話くらいにわけるかもです。

補足★説明

・ネジが九尾を知っている理由
普通に人柱力であることをサイゾウが公表しています。


・ナルトの監視につけられた鬼面の男
CV:井上和彦

・ガイがムッキムキのパッツパツに。
サイゾウに師事したおかげで肉体強度は木の葉最強とサイゾウに匹敵。八門遁甲も第一門解放するだけで大半の敵が倒せちゃう。サイゾウと同じで経絡も鍛えてあったり。


他、質問などあれば随時答えます。
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