※この作品はR-18です。

うちはの火影   作:SHV(元MHV)

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なんか別作品での読者の皆様が言うNTRの定義がよくわかんないので、今回こちらでも書いてみました(´・ω・`)
個人的にはこれがNTRってやつです。レイプとNTRは違うのです。
ここで一応注意喚起しておきますので、閲覧は自己責任です。タグも必須ではないのでつけません。まあそんな大した量書いてないんですけどね。

それでは大蛇丸が没した後のお話をどうぞ。


五影会談①

音隠れの里。

 

大蛇丸を失った悲しみは大きく、すでに事件より一ヶ月が経過した今も、里に住む者達の表情はどこか陰りを帯びていた。

 

そんな音隠れもとい田の国全体の行政を司る中央府。

 

そこで、かつては大蛇丸が座っていた執務室の机に元守り刀十傑集の一人であるレンヤが座っている。

 

大蛇丸から音隠れの長という立場を継いだ彼は、その名を九頭竜レンヤと改めていた。

 

そしてレンヤの前には、火影であり田の国大名でもあるうちはサイゾウが肉厚の巨体をソファに沈めている。

 

「……五影会談? たしかにここまで騒ぎが大きくなったのなら必要かもしれないが、他里の連中が応じるのか? 正直、すでに忍界大戦が開戦していると言っても過言ではない状況なんだぞ」

 

レンヤの言うことは最もだった。

 

木の葉隠れにおいては雲隠れを隠れ蓑に“暁”がテロを起こし、さらには日向のお披露目式を襲撃。あまつさえ現火影の妻に重傷を負わせたのが、穢土転生体とはいえかつての雷影であったことから“雲に宣戦布告するべし”との意見まで上がっていた。

 

「ああ、わかっている。なにせ襲撃を受けた里が多過ぎる。霜隠れは人的被害こそ抑えられたものの、里全体が壊滅的な被害を受けている。滝隠れは……もう無理だな。人的被害がデカ過ぎる。それにあの里が長年秘匿していた封印術などの情報も漏れた可能性が高い。里を襲ったのが人柱力擬きってのが謎だが、状況を考えればそれらをより安定して運用する為にあの里を狙った可能性もある。テンゾウはよくやった方だよ。……はあ、嫌な話だぜ」

 

状況を整理するように口にして、思わずため息を吐くサイゾウ。

 

レンヤは益々不思議そうな顔になるが、サイゾウはそれに構わず話を続ける。

 

「だからこその五(・)影(・)会(・)談(・)だ。すでに通達は出したが、今回の会談に応じればよし、応じないならば“暁”と協力しているとみなして宣戦布告するとな」

 

サイゾウの言葉は落ち着いたものだったが、そこに迸る怒りがあるのをレンヤは見て取りうすら寒さを覚える。

 

(……生身を得たとはいえ、仮にこの男が“音”の敵に回った場合俺は勝てるのか……?)

 

それは里長という役目を任されたこそ想定しなければならないこと。だがそんなレンヤの様子に気づいたのか、サイゾウは笑みさえ浮かべて彼の懸念を否定する。

 

「……安心しろ。例え将来的に穢土転生されても、俺がこの里に手を出すことは間接的にでも絶対ねえよ。本来なら他の里にしてもそうなんだがな……。ああ、それより今回の五影会談、音からも来てもらうぞ。名目は同盟代表とその護衛としてな。お前はその代表だ」

 

「なに?それは……一波乱ありそうだな」

 

「ああ、面白いことになるぞ」

 

口角を上げるサイゾウに同調するように、レンヤもまた笑みを浮かべる。

 

その様子を後ろで見ていた美甘は

 

(似た者同士だなー)

 

と気楽な感想を持っていたが。

 

__________________________________

 

再度の通達。

 

五影会談を了承する旨がすべての里から届くと、その場所は即座に決められた。

 

そこは大戦期においてもただひとつ中立を貫いた国。侍が治める、“鉄の国”である。

 

三狼と呼ばれる険しい山々に囲まれたその天然の要害ぶりもさることながら、忍術ではなくチャクラを操る彼ら侍の武力は国土こそ小さいものの五大国に匹敵する。

 

それゆえの中立であり、何者からも侵されないというのは侍にとっての誇りでもあった。

 

──そんな鉄の国の一室にて、尋常ならざる緊張感が漂っている。

 

その場にいるのはうちはサイゾウ、美甘、九頭竜レンヤ──そして侍大将ミフネその人である。

 

今レンヤとミフネは、互いに真剣を持って対峙していた。

 

音隠れでのレンヤとの対談を終えたサイゾウは、翌日には彼と妻である美甘を連れて鉄の国へ向かった。

 

移動には尾獣を思わせる巨大な鷹を口寄せし、五大国のどこよりも早くたどり着いている。

 

一応火影の護衛という名目で、ガイとナナシがナルトとサスケを連れて後から合流する予定ではあった。

 

人柱力であるナルトを里外へ連れ出すことには反論もあったが、護衛として更に三代目火影猿飛ヒルゼンが加わることで了承された。

 

鉄の国を訪れたサイゾウ、レンヤ、美甘を出迎えたのは、侍大将ミフネであった。

 

父親自らの出迎えに、家出同然で出国したゆえどうなるものかと心配した美甘であったが、ミフネはその瞳に涙すら浮かべて久しぶりの娘の帰りを喜んだ。

 

それに安心したのか、美甘もまたいきなり「レンヤ殿と正式に祝言を上げたいでござる」とぶっちゃけミフネの顔を引きつらせていた。

 

ミフネは考える。

 

相手は五大国の木の葉に属する音隠れの重鎮。ここで頷くのは簡単だが、それでは鉄の国としての面子が保てない。そして何より、一方的に娘の貞操を奪っておいていきなり結婚しますでは父親として納得できない。

 

考えれば考えるほど「とりあえず斬っておこう」としか考えられないミフネを見てサイゾウは最初ニヤニヤしていたが、ミフネを納得させる条件として“剣でレンヤがミフネに勝つこと”を提案した。

 

ミフネとしてはこの場で最も発言力があるサイゾウがそう言うのであれば、願ったり叶ったりである。

 

条件はすぐに了承され、身内のことだからと側仕えの者すら部屋から追い出し修練場の一室を貸しきりふたりは対峙した。

 

そして、今に至る。

 

ミフネの構えは居合い。刀は鞘に納め、脇構えに近い低い姿勢で抜刀の機会を窺っている。

 

対するレンヤの構えは正眼。真正面からミフネの迸る剣気を受け流し、かつ自身から溢れる剣気を隠そうともせずミフネへ向けている。

 

見た目だけならば、鞘に刀がある分ミフネが不利に思えるかもしれない。

 

だが実際には、居合いというのは鞘の内にありながら既に抜いている状態に等しく、極めれば例え相手の刀が首元にあっても先(・)に(・)斬(・)る(・)ことが可能な剣術の妙技である。

 

ミフネはかつて大戦期に国が戦に巻き込まれた際、その居合いの早さを持ってして『二の打ちいらず』『術殺し』とまで呼ばれたほどの疾(はや)さを誇る男だった。

 

そしてその腕前はいささかも衰えておらず、むしろ目の前の男に対する敵愾心から最速の一撃を出せる自信があった。

 

しかし──────現状、ミフネは微動だにできなかった。

 

(信じられん……この若さでこの男、ここまでやりおるか……!!)

 

剣に限らず、何かしらの武芸を極めた者のみが到達できる領域に、互いの力量を事前に知ることができるというのがある。

 

ミフネは改めて目の前の男を見る。面(おもて)はサイゾウに似ているだろうか。

 

タレ目がちでどこか柔和な印象を受けるサイゾウとは違い、最初見た彼の目はきっとつり上がり意思の強さを宿しているのが分かった。

 

だが今ミフネを見る彼の眼は、半眼にて殺気なく平常無心。

 

さらにその全身は細身だが、それは決して肉を無駄に削ぎ落としたのではなく、まるで鋼を縒り合わせたかのごとく引き絞られたものだ。

 

しかもそれだけの肉体を得ていながら、彼の全身は優柔脱力。構えあって構えなし。

 

正眼に構えてはいるが、ミフネはまるで彼がそこにあってそこにいないような印象すら受けていた。

 

……それから、どれだけの時間が過ぎたか。

 

やがて三十分ほどが過ぎた頃、変化が現れた。これまで互角に対峙していたミフネが、汗を垂らし始めたのだ。

 

しかしレンヤはその構えを解こうとはしない。否、構えているつもりですらないのかもしれない。

 

ただそこにある。それだけで、レンヤはミフネを圧倒していた。

 

それから五分が更に経ち、とうとうミフネは膝を屈した。自らの敗けを認めたのである。

 

ただ静かに対峙していたわけではない。星々の瞬きを思わせる無数の攻防があった。互いの気配を読みあい先を取り合う“気”による戦いは、まるで大戦(おおいくさ)を終えた後のような疲労感があった。

 

「……素晴らしい剣気であった。改めて、名前を伺ってもよいかな。後の息子の名前を」

 

夥しい汗に濡れ、全身から疲労の気配を出しながらもミフネは笑顔でレンヤを見上げる。

 

まるで如来が宿ったかのような笑顔を浮かべるレンヤは、一礼してミフネと同じ視線になるようその場に正座すると名を名乗った。

 

「かつて一抹の気まぐれより生まれたゆえ、生国(しょうごく)はありませぬ。ただ今は亡き大蛇丸殿への敬意を表し、名を“九頭竜レンヤ”と名乗っております」

 

「九頭竜……勇ましい名前だな。美甘、お主とんでもない男を捕まえよったな。はっはっは!」

 

明け透けに笑うミフネは心地よい疲労感に包まれながらふと心の中で思った。

 

(二人に子が生まれれば、その子を次の侍大将に指名してもよいな)

 

思わぬタイミングで安泰となった鉄の国の将来に思いを馳せながら、ミフネは後日に控える五影会談の準備を進めるのだった。

 

__________________________________

 

音隠れの里、その外れ。

 

初代音隠れの長として多くの者に愛された大蛇丸の墓の前に、ひとりの男がいた。

 

「まさか……お前が先に逝くとは、のぉ……」

 

自来也。木の葉隠れの忍であり、今は“暁”の動向を探るために世界中を駆け回っていた。

 

すでに年齢は五十を越えたが、老いてなお盛んと呼べるだけの実力者である。

 

「あなたが自来也様ですね。大蛇丸様からお噂はかねがね伺っております」

 

「おお、お主が大崎殿か。音の重鎮がワシのような流れ者にわざわざ会いに来なくてもよいものをのぉ」

 

自来也の後ろに現れたのは大崎九郎だった。なぜか“大蛇丸LOVE”と書かれたTシャツを着ているが、つっこんだら面倒そうだと自来也は見なかったことにした。

 

「ご謙遜を。それより、此度のご来訪はどういった用件でしょうか」

 

「親友の墓参り……だけならよかったんだがのぉ。──“暁”が拠点にしている場所がい(・)く(・)つ(・)か(・)わかった」

 

「それはっ……!」

 

その言葉に大崎の全身が総毛立つ。暗い喜びと怒りがない交ぜになり、どんな顔をしていいのかわからないほどの激情が心身を焦がす。

 

「焦るな、大崎殿。今サイゾウが五影会談に向かっているのはその為でもある。なにせ、拠点の内二つは五大国だからのぉ」

 

「……なるほど。いぶり出すつもりですか、サイゾウ殿は」

 

大崎はサイゾウが去る間際“戦時中のつもりで動け”と指示を下していった意味を悟り笑みを浮かべる。

 

「そうなるのぉ。ま、他の里に行った連中も戻ってくるという話だからワシはそれほど必要ではないとも思うが、一応万が一に備えてこの里を守るようにサイゾウから任務として言われておるでな。しばし、逗留させてもらうとするのぉ」

 

どれだけ備えても備えすぎるといったことはないが、自来也という巨大戦力が音隠れの守りとなってもらえるのは行幸である。

 

そうであれば、自来也のおかげで浮いた戦力を使って、大崎にはやっておきたいことがあったからだ。

 

「ありがとうございます。……あ、中央府に行けば大蛇丸様グッズ売ってますよ。いかがですか?」

 

「……それは遠慮するのぉ」

 

大崎はそれからも宿に着くまでの間自分が作らせた大蛇丸グッズの商品紹介を通販番組のごとく語り続けた。

 

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──砂隠れ──

 

「では、行ってくるぞ」

 

「まあ精々不意打ちで殺されんようにな! ギャハ! ギャハ!」

 

里を出ようとする四代目風影羅砂(らさ)に対し、笑いながら送り出すチヨ婆。その横では弟であるエビゾウが姉の態度にオロオロしている。

 

「……護衛もいる。戦争の可否を決める大事な会合なのだ。無様は見せんよ」

 

羅砂は護衛として上忍のバキを始めとした十数名を率い、さらにはサイゾウからの手紙にあったように人柱力が狙われる可能性を考慮してまだ幼さの残る我愛羅、テマリ、カンクロウを率いていた。

 

「あなた、道中気を付けてくださいね」

 

そこへ、身(・)重(・)の羅砂の妻加瑠羅(かるら)が現れ夫の無事を祈る。

 

彼女は我愛羅を生んだ後衰弱したが、同盟国である木の葉からもたらされたうずまき一族の封印術により守鶴の封印が安定した影響もあって、今も健全であった。

 

ただ封印術によるものかチャクラの大半を失っており、忍として再度活躍することは不可能であるとも言われていたが。

 

今回も可能ならば夫と子供達に着いていきたかったのだが、足手まといになるとして同行を断念せざるを得なかったのだ。

 

「ああ。三人は任せろ。これもいい経験になるだろう。夜叉丸、後は任せたぞ」

 

「はい、風影様。姉さんは俺がきっちり守ってみせますよ」

 

自信ありげに胸を叩く夜叉丸。実のところ彼もまた里長の血統に連なる者であり、数少ない磁遁忍術の使い手でもある。

 

「母さま……」

 

そんな中、加瑠羅にしがみついて離れない者がいる。我愛羅だ。

 

「大丈夫よ我愛羅。お父様は強いから、あなたのこともちゃんと守ってくれるわ」

 

もう10歳になるというのに母離れできていない我愛羅ではあったが、母の言うことを聞いてどうにか離れる。

 

……もし、加瑠羅が我愛羅の産後死んでいたならば。もし、我愛羅の封印術が不安定で、何度も暴走を繰り返していたら。こんな風景はありえなかったかもしれない。

 

だが、そんなことは起きなかった。それがすべてであり、今の結果である。

 

風影一家の一行は砂漠へと向かって出発する。

 

今後の未来を左右しかねない五影会談へと。

 

__________________________________

 

「あっ……! あっ……! あっ……! うっぐぅっ……!」

 

薄暗い闇の中で、一人の女が涙を流しながら抱かれていた。

 

「リン……! リン……!」

 

必死に腰を振るのはオビトその人であるが、その目は虚ろでとても正気には見えない。

 

呟く名前の相手が既にこの世にいないことすら理解にないだろう。

 

抱かれる相手は、青紫の髪に紙で作った花のコサージュをつけた女性小南(こなん)であった。

 

《別天神》による強制支配。

 

それが今の“暁”の現状であった。小南もまた“顔のない男”によって意識を奪われ彼の為すがままである。

 

そして彼女は今、戯れにオビトへ与える女として抱かれていた。

 

「ぐぅっ……! うあ゛っ、やめ、やめろぉっ……!」

 

言葉だけは必死で抵抗する小南。しかし、体を操ることそのものを許可されていない今、彼女は強制的に絶頂を繰り返させられていた。

 

一突きごとに、自分のなかにある大切なものが壊れていく。

 

小南はせめてもの反抗として、自分を見下ろす“顔のない男”をにらむ。

 

「ふむふむ、面白いな。快感は最上級のモノを与えているというのにこの反抗的な態度。はて、あのうちはサイゾウは一体どうやって“女”というものを攻略しているのだ」

 

無造作に近づいた“顔のない男”が小南の乳房を乱暴に握る。まるで千切らんばかりにこめられた力が小南に激痛を与えるが、それさえ快感に変じられ小南はヨダレを垂らしながら全身を痙攣させる。

 

「まあ、素晴らしい精神力だと誉めておこう。だがこのままというわけにはいかないのでな。〝感度を五倍に上げろ〟」

 

「待て! そ、そんなことをしたら……いぎゅうぅ!? おぐ! おごえ!」

 

顔のない男の面(おもて)に突然現れた目に見つめられ、小南は今度こそ理性を失った。

 

もはや自分の手足が付いているかどうかさえ認識できない。ただ脳が焼き切れんばかりに続けられる快楽に翻弄され、失禁を繰り返す。

 

「ぐああっ! あ゛あ゛っ! う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!!」

 

「ハッハッハ、まるで豚だな。まあお前にはお似合いだよ」

 

そう言って、オビトに抱かれ続ける小南を放置して“顔のない男”はその場を後にする。

 

“顔のない男”──黒ゼツはすでに暁の拠点を五大国のどこでもない場所へと移していた。

 

これまでのアジトを失うのは手痛いが、現時点で目(・)的(・)は(・)全(・)て(・)達成している。

 

であるならば、大切なのは外道魔像のみ。

 

黒ゼツは外道魔像に直接接続され、無数の管に繋がれた長門を見上げて呟く。

 

「ごめんよ母さん……もうすぐだから。あと少しだけ準備に時間をかけさせて欲しい。なに、心配はいらないさ。どんな力の持ち主でも、運命には逆らえないんだから」

 

愉悦を浮かべて外道魔像を見上げる黒ゼツは、その無貌をあげてケタケタと笑う。

 

邪悪な意思が、物語を侵食していく。

 

 




暗躍と安堵と暗躍、というテンポで書いてみました。
あれだけの壮大な話を書いたあとに続き書きはじめられるかなあと不安だったのですが、書いてみれば案外いけるものです。

ちなみに黒ゼツの性格モデルは自分の悪い部分をを参考にしてます。
基本的に人を見下して、絶対に自分が間違ってると思いません。そして恋した相手への粘着質なメンヘラっぷり。自分で書いててもやばいと思います(笑)

それと色々書きたいんですけど、岩隠れとかって情報量無いんですよねえ。
次回で霧隠れを書くとして、他はノータッチかなあ。
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