ビアンカが、オークのブヒオと生まれ育ったアルカパに新婚旅行ごっこに行く話です。
出産シーンがあるので苦手な方はご注意ください。
拓けた草原に一本街道が南北に走っている。大きな腹を抱えたビアンカが馬車の御者台に乗って、ゆっくりと馬車を走らせている。
「お~い、妊婦さん一人で旅かい?ここらへんはたまに魔物がでるから気をつけなよ」
農作業を終えたばかりの中年の小太りの農夫が、馬車の御者台に座るビアンカに声をかける。
「いえ、大丈夫です。夫と一緒ですから」
「旦那さんと旅しているのかい」
「ええ、そうです。観光なんです。オラクルベリーに寄ってからアルカパの方まで行こうと思って」
「アルカパかぁ。観光するところもないような村だよ。オラクルベリーは楽しいけどね。カジノも酒場も、楽しいものならなんだってある」
「ええ、でもアルカパは昔住んでいたことがあった、縁がある村なんです」
「なるほどね…うわっ!?」
馬車のほうに目をやった農夫は、包帯で顔を覆ったマントの小男が馬車の中からこちらをうかがっているのを見てぎょっとした。
「じゃ、じゃあ、気を付けて…」
怪しい包帯男に怖気づいたのか、そそくさと農夫はその場を離れていった。
「…もう、ブヒオったらどうしたの?おじさん怖がって行っちゃったじゃない」
「あ、あいつがビアンカに危害を加えないか心配だったブヒ」
包帯で顔を覆った小男は、オークのブヒオであった。人間にモンスターだとバレないように、フードを深く被り、かつ顔面が見えないように包帯でぐるぐる巻きにしていた。かなり怪しい風体である。
「大丈夫よ。普通の気の良いおじさんだったわ。あなたがオークってばれたら大変なことになるかもしれないから、馬車の奥に居てよ」
「わかったブヒ。でもさっき、オデのことさっき『夫』って言ってくれてたブヒ? 嬉しかったブヒ」
「もう、あくまで夫婦ごっこなのよ? この旅行も新婚旅行ごっこ」
「…わかってるブヒ。でも嬉しいブヒ」
そういいながらブヒオはビアンカの大きな腹を撫でまわす。
「オデたちのこどもブヒ~。まるでほんものの夫婦ブヒ?」
「ほ、ほんものの夫はリュカなんだから…んっ」
ビアンカの言い訳めいた話を封じるように、口づけをするブヒオ。ぴちゃぴちゃと舌を絡めあう二人。
醜い顔が潰れたオークであるブヒオと夫婦ごっこを続けるうちに、オークの子どもを孕んだビアンカ。妊娠後もグランバニアで夫リュカとともに過ごし、ブヒオとも爛れた関係を続けていたが、さすがに腹の膨らみをごまかせなくなってしまった。父の様子を見るために実家に一時帰省するとリュカに言い訳をし、グランバニアを出ることになった。
「新婚旅行したいブヒ」とブヒオは以前から執拗にビアンカに頼み込んでいたが、いい機会なのでブヒオのわがままを聞いてあげることにして、新婚旅行ごっこをすることになったのだ。
行先はビアンカの希望で、幼少時過ごした村アルカパに行くことになった。成人してからリュカと一度泊まったことはあったが、それ以降は行っておらず、またゆっくり行ってみたいと思っていた。ビアンカの提案に、ブヒオは「ビアンカが育った村を見たいブヒ」とすぐに承諾してくれたのだった。
新婚旅行ごっこにキメラの翼を使うと味気がないという理由で、船旅に加えて陸路は馬車旅行である。
ビスタ港まで船旅で行き、それからは馬車移動であった。明らかに怪しい風体のブヒオは念のため馬車の奥に隠し、ビアンカが御者台に座り馬車を動かす。旅程としては、アルカパに行く前に、まずはオラクルベリー観光という予定であった。
「それにしても、ごっことはいえ新婚旅行中なのにエッチなことばかりして」
ビアンカはまとわりついてくるブヒオを、少し睨む。
「船旅の時は周りの目があるってあんまり交尾できなかったブヒ。今は二人っきりだからいいブヒ」
そういいながらブヒオはビアンカの妊娠でまた大きくなった乳や尻を撫でまわす。
「妊娠してさらにでっかい乳になったブヒ。たまらんブヒ。ぱふぱふしてくれブヒ~」
ブヒオは甘えるようにビアンカの乳房に顔を押し付ける。
「もう、しょうがないわね。夜になって休む時にしてあげるわよ」
ビアンカは嫌がるわけでもなく、なだめるように言った。本当の夫婦のやり取りの様に見える。実際、ビアンカとブヒオは人目を忍びながら、いやらしい行為に耽っていた。ブヒオは隙があれば路傍や馬車の中で、ビアンカの体を触り嬲るのであった。ビアンカも人目さえなければされるがままである。
数日後、ビアンカとブヒオはオラクルベリーに着き、宿を取り荷物を置いた後は夜の街を当てもなく散策していた。オラクルベリーは不夜城と形容される、世界一の歓楽街を持つ巨大な街だ。ライトアップされたカジノが町の中央に鎮座しており、夜中だというのに多くの人々が頻回に出入りしている。ビアンカも以前リュカと共に遊びに来て、スライムレースでコインをかけ、結果に一喜一憂したこともあった。
ブヒオはピカピカ光るカジノの看板のネオンサインや、夜だというのにたくさんの人間でひしめき合う大きな路地や、明らかに売春目的のぱふぱふ娘が立ちんぼをしているを珍しそうに見ている。山奥に生まれ山奥育ちの彼にとってはすべてが珍しいのであろう。
「そこの美しい奥様」
路地に面した小さな店に、顔面がしわだらけの大きなマジカルハットをかぶった老婆が一人座り、ビアンカにむかって手招きをしている。
「奥様、その大きなお腹の中におわす赤ちゃんの性別判断ができるぞい。魔法を唱えて腹が青色に光ると男の子で、黄色に光ると女の子じゃ。やってみるかい? 10ゴールドいただくがの」
ビアンカはブヒオの方をちらと見る。ブヒオはコクコクと素早く頷いている。ブヒオも自分の子どもの性別は知りたいらしい。
「ええ、お願いするわ」
ビアンカは10ゴールドを老婆の前に置く。
「ほっ、ほっ、ほっ。ではいっちょう気張ってやるかのう。えいっ、インパス!」
老婆が金切り声で呪文を唱えると、ビアンカの腹が光り出す。しかし腹は青色でも黄色でもなく、赤色に光っているのであった。
「むむ、赤色に光っておる…!」
「赤色ってどういう意味があるの?」
「こ、これは…ぎゃあっ!」
ビアンカの問いに答えようとするや否や、老婆は突然叫び声を上げながら、椅子から転げ落ちた。
ブヒオの包帯がほどけ、その包帯の下の醜い顔が露わになっていたのだ。
「町中に、モ、モンスターがいるぞぉっ!」
周囲の通行人もブヒオに気付き、騒ぎ始める。
「ブヒオ、行きましょう!」
「ブ、ブヒィッ!」
ビアンカは裏路地に入り、ブヒオの手を引き走る。
「ブヒオ、どうして包帯取っちゃったの?」
「ブ、ブヒィ、本当にビアンカのお腹が光って、びっくりした弾みでほどけちゃったブヒ」
(さっきの赤色ってなんだったの…あの占い師のおばあちゃん、すごくびっくりしていたけど…)
小走りで逃げながらビアンカは不安げに思う。確かにさっき、ビアンカの腹は禍々しい赤色に光っていた。あまりいい結果ではなかったようだ。
(もしかして、モンスターとの子どもだったら赤く光るとか…十分ありえるわ。ちょっと新婚旅行ごっこで浮かれて油断しちゃったわ)
ビアンカはそう推測し、自分の軽はずみな行動を後悔した。
二人はすぐに宿を引き払い、本来の目的地、アルカパに向かって馬車を走らせる。今後はブヒオを馬車の奥にしっかり隠して移動する。しかし、何度言っても乳や尻を触りに御者台まで顔を出すブヒオを、ビアンカは何度も体をつねって撃退せねばならなかったが。
馬車で街道を西の方角に4日程度行ったところに、アルカパはあった。アルカパはレッテルロン山脈の麓にある小さな村である。夕闇が迫る前に、ふたりは村の入り口に到着する。
「着いたわ。ここがアルカパよ」
「こじんまりとした村ブヒ」
「ええ、落ち着いたいいところでしょ」
ビアンカは久しぶりに訪れる故郷を見て、少し目を潤ませた。幼少時のビアンカとは何もかもが変わってしまったが、アルカパの村は以前と変わらぬ街並みであった。
二人はビアンカの両親が過去に経営し、その後売り渡した宿屋に宿泊することにした。
町の北東の高台に向かって、馬車が二台は通れる広いうねうねとした曲道を登ると、急に広場にでる。そこに宿屋の本館があった。
本館に馬車を止めると、すぐに恰幅のいい宿屋の女将が出迎えてくれた。ビアンカが9歳頃、宿屋を売るときに会ったことあったが、成長し妊婦となったビアンカを見てさすがに同一人物であるとは認識できていないようだった。
「いらっしゃい。ああ、そんな大きなお腹で旅してきたのかい? ああ、旦那さんの方も怪我してるのかい? 大変だったね」
女将がことさら大仰に労ってくれた。
「ちょうど二階のいい部屋が空いているんだよ。どうぞ使っておくれ」
「ありがとございます」
「ありがとうブヒ…ごほんっごほんっ」
いつもの癖でブヒと語尾につけてしまったブヒオだが、咳のふりして誤魔化す。
「ああ、大丈夫かい? 風邪をひいちまったのかい。後で生姜湯をあげようかね」
「いえ、おかまいなく。一晩寝ればすぐに治りますわ」
愛想笑いをしつつ、女将さんに見えないようにブヒオの尻をつねるビアンカ。
ビアンカはこれ以上怪しまれる前にと、そそくさとブヒオを促し案内された二階の部屋に急ぐのであった。
隠れるかのように自室に引っ込んだふたりを見て、いぶかし気に首をかしげる女将。
「どうしたのかねえ、おふたりさん。あとあの妊婦さん、どこかで見たことあるけど、誰だったっけ…あんた、覚えてる?」
「さあ、知らないね。旦那さんは何だか怪しい人だったな」
カウンターで帳簿を付けていた小男の旦那は、帳簿から目線を外すことなく、興味なさげに答えた。
「怪しいだなんて、そんなこと言うもんでないよ。旦那さんも色々あったんでしょ。う~ん、あの奥さんに会ったのずいぶん昔のことだったかねぇ」
女将は思い出すことはできなかったが、詳しく聞くまで客へのプライベートに踏み込むつもりはないようだった。
割り当てられた部屋は、二階の見晴らしのいい部屋であった。ビアンカは部屋に入ると外套を脱ぎ、ふうと一息つく。
(懐かしい部屋だわ。ここに小さいころリュカが泊まってたっけ)
そのあと、結婚してから夫のリュカと一緒に泊まったことはあるが、それはブヒオには言わずにおいた。リュカに対抗意識をもたれても面倒だからだ。
「いい景色ブヒ!」
バルコニーに出たブヒオが感嘆の声をあげる。目の前には青々とした山が連なっている。
「あれはカンナ・リンナのふたご山、となりがボーデ岳、その向こうがデリウスのとんがり頭。懐かしいわ…」
ビアンカは指で山々を指示しながら、ブヒオに名前を教えてやった。山々は、ビアンカが8歳だったときと変わらずにあった。
(小さい頃のわたしに、今どうしてるか教えてあげたらどんな顔をするかしら…)
ビアンカが感傷に浸っていると、ブヒオが背後からビアンカの乳をわしづかみにする。
「ビアンカ、はやくぱふぱふしてくれブヒ。馬車の奥で我慢ばっかりで辛いブヒ」
勃起したペニスをビアンカの臀部に擦り付けてくるブヒオ。
「もう、こんなにいい景色なのにムードがないわね…」
「こんなデカいパイオツを前にガマンなんかできんブヒ」
ブヒオは器用にビアンカの服に手を入れ、直にビアンカの乳首をつまみ、ソフトにコリコリとなぶる。
「もうっ、ダメっ、すぐにエッチなことしようとするんだから…んっ」
ブヒオはビアンカの性感帯を知り尽くしており、どこを刺激するとその気にさせられるか分っていた。
「なあ、ぱふぱふブヒ。おっぱいでぱふぱふブヒ」
「わ、わかったわよ。ほらっ」
ビアンカが服をズリ下げ、ブラを取るとぼるんと爆乳がまろびでる。
「ブッヒョ~! これが欲しかったブヒ!」
ブヒオは乳房に顔をうずめてぐりぐりと動かし、乳首を口に含む。
「はあ、おっぱい最高ブヒ!」
ちゅっぱちゅっぱとおっぱいをしゃぶりながら、片手でなおもビアンカの乳首をコリコリとなぶる。
「やんっ、もう、乳首ばかり触らないでっ」
「へへ、この腹見てるとビアンカがオデのものって感じがするブヒ」
ニヘニヘといやらしい笑みを浮かべ、ビアンカのボテ腹を撫でまわすブヒオ。
「もう、そんなエッチな顔して言わないでよ。わたしとあなたの赤ちゃんがこの中にいるのよ?」
『オデのもの』というセリフは否定しないビアンカ。
「ほれ、ぱふぱふするブヒ。挟んでくれブヒ」
ブヒオは爆乳に顔をうずめ、ぐりぐりと顔を乳に押し付ける。
「もう、ほら、ぱふぱふ、ぱふぱふ!」
ビアンカは爆乳でブヒオの顔をはさみこみ、手で乳を押し付け、何度もサンドイッチする。
「ブッヒョ~! ぱふぱふ最高ブヒッ!」
妊娠で大きくなった乳房は至高の柔らかさであった。ブヒオはぱふぱふされながら、勃起したペニスをビアンカの太ももに押し付けている。
「手でシコシコしてくれブヒッ!」
「わ、わかったわよ…」
ビアンカは手でブヒオの熱を帯びたドリルペニスをつかみ、上下に動かし、こすり始める。
子どもの頃にしばらくリュカが泊まっていた部屋であり、大人になり結婚した後リュカと初めて結ばれた思い出の部屋。そこに醜いオークと新婚旅行ごっこで泊まり、ぱふぱふしながら手コキをしてあげている。しかもオークとの子どもを腹に宿した状態で。その背徳感にビアンカの背筋にゾクゾクと走るものがあった。
(ああ、許してリュカ。私、いけないことしてるってわかってる。でも、でも…)
ビアンカはブヒオのドリルペニスを手でしごきながら、夫のリュカを思い出すのであった。
「ビアンカ、オデのチンポもぱふぱふしてくれブヒ!」
「もう、エッチなこと思いつくのね…」
ビアンカはブヒオのドリルペニスを胸でぱふぱふと挟みこむ。 豊満な乳房がブヒオのペニスを包み込む。マシュマロのような柔らかさとなめらかさである。
「き、気持ちいブヒ…ビアンカのおっぱい最高ブヒ…! ブ、ブヒッ!」
ブヒオのペニスから射出された白濁した液体がビアンカの体に胸や顔にまきちらされる。
「もう、イクならひとこと言ってよ!」
急な射精のせいで、ビアンカは避ける暇もなくブヒオの精液を浴びてしまったのだ。
「気持ちよかったブヒ〜。ぱふぱふ最高ブヒ」
射精して満足したブヒオは、下半身丸出しでベッドの上で放心している。
「じゃあ、抜いたから寝るブヒ。長旅で疲れたブヒ〜」
「もう、ブヒオ。一緒に行きたいところがあったのに」
「わかったブヒ、一緒に行くブヒ。でもちょっとだけ寝るブヒ…」
そう言うやいなや、ブヒオはすぐに寝息を 寝息をたて始めた。
ビアンカは、自分が満足すればこっちにお構いのないブヒオに、ふうと諦めのような溜息をついた。
「ブヒオ、起きて……ブヒオ……」
「…ブヒ? どうしたブヒ?」
「起きたわね、ブヒオ。じゃあ早く行きましょう」
ブヒオが辺りを見渡すと、すでにあたりは真っ暗であった。ビアンカはすでに外套を着て出かける準備は万端のようだった。
「こ、こんな夜中にどこに行くブヒ?」
「もちろんレヌール城へよ。アルカパまでせっかく旅行に来たんだから、レヌール城に行かないと勿体無いわ。あなたの言う通り、ちょっと寝させてあげたんだから、いいでしょ?」
「そもそもレヌール城って何ブヒ?」
「ふふ、お化けがでるお城よ」
「ブヒッ 、お化けブヒ? 面白そうブヒ!」
ブヒオは思いのほかビアンカの提案に食いついてきた。レヌール城は昔、リュカとビアンカが二人でお化け退治をした思い出の場所である。ビアンカは以前から、アルカパに寄った際にはまた行きたいと思っていたのだ。
二人は宿屋の主人たちに怪しまれないよう忍び足で外に出る。そしてアルカパを出て、一刻ほど徒歩で北上すると古びた城があった。ひと気が無く、今にでも化け物が出てきそうな雰囲気である。そして、正門は以前来た時と同じく閉鎖されているようだった。
ビアンカは、以前にレヌール城にお化け退治をしたときに使った、裏口の梯子を登り、屋上からレヌール城に忍び込むのことにした。
「じゃあ、私が先に登るからついてきてね」
ビアンカは大きなお腹にも関わらず、軽妙に梯子を掴み登っていく。ビアンカの後に、ブヒオはついてゆく。
ブヒオが梯子を掴んで登りながら見上げると、ビアンカの豊かな臀部がプリプリと脚の動きに合わせて揺れている。思わずブヒオは鼻息を荒くする。
「着いたわ、屋上よ」
5階分程度の距離を、梯子を登るとレヌール城の屋上に到達した。
屋上から見渡すと、眼前に暗い森が広がり、遠くにアルカパの入り口の篝火がチラチラと見えている。その後ろには山々が連なっている。大きな満月がそれらを照らしており、少し怖さも感じさせるが雄大な景色である。
ビアンカは屋上からの景色を見ながら、幼いリュカと冒険した日々を思い出していた。ベビーパンサーのボロンゴを助けるため、レヌール城こお化け退治を買ってでたリュカとビアンカ。リュカを頼りない年下と思っていたが、逆に自分が庇われることが多かった。お化けたち相手に戦うにつれて、ふたりに友情以上のものが甘酸っぱい何かが目覚めたのだった。
(何もかも懐かしいわ…)
レヌール城の屋上から景色を見つめるビアンカの目が、心なしか潤んでいる。
「ビアンカ、今度はお尻でぱふぱふするブヒ」
ブヒオは感傷にひたるビアンカに構わず、ビアンカの臀部を両手で鷲掴みする。
梯子を登る時に、ビアンカのムチムチな尻を見上げているうちに、ブヒオは欲情してしまったらしい。
「もうっ、ブヒオったら旅に出てからずっとエッチばっかり。ロマンチックの欠片もないんだから! リュカとは大違いよ」
幼少期の思い出の場所で、感傷にひたる暇もなく繰り返し体を求められ、とうとう堪忍袋の尾が切れてしまった。ビアンカは思わず声を張り上げる。
「オ、オデはオデなりに頑張ってるブヒ…ビアンカを喜ばせようとしてるブヒ…せっかくの新婚旅行ごっこなのに、旦那様と比べるなんてあんまりブヒ…ウッ、ウウッ…」
本当の夫リュカと比べられ、さっきまでの新婚旅行ごっこのウキウキした気分が吹き飛ぶブヒオ。床に座り込み、さめざめと泣き始める。さっきまで隆起していたペニスも青菜に塩のようにしょぼくれている。
「な、なにも泣かなくても良いじゃない…私はただ、思い出の場所にあなたと来たかっただけなのよ。ねえ、泣き止んで…」
「やっぱりオデは旦那様には敵わないブヒ。気遣いもできないダメなオークブヒ…」
ビアンカは慰めるが、ブヒオは泣き止まない。ブヒオなりにリュカに劣等感を抱いていたのが、ビアンカの一言がきっかけに感情が溢れ出てしまったのだろう。
「ああ、私が悪かったわ…せっかくの新婚旅行ごっこなのに…」
何を言っても下を向いて泣き続けるブヒオ。
言葉で慰めるのは無理と見たビアンカ。しかし、せっかくふたりが楽しめるように予定した旅行を、このまま台無しには出来ない。意を決したかのように深い呼吸をするビアンカ。
「ほら、ブヒオ、見て! おっぱいよ!」
おっぱいという単語を聞くやハッと上を向くブヒオ。
ブヒオの目の前には、上着を脱いで下着姿になったビアンカが、乳を強調するかのように上腕で乳房を持ち上げていた。
「ビ、ビアンカ、エロい格好ブヒ…」
「ほら、おっぱいみたら泣き止んだ。ブヒオはエッチね。リュカとは大違い。でも、違っててもいいの。ブヒオはブヒオで素敵よ。エッチに必死なところもかわいいわ。だから元気出して」
「も、もっと見たいブヒ、エッチなビアンカを思う存分見たいブヒ!」
「はいはい、じゃあ見せてあげるから、機嫌なおしてね。素敵な新婚旅行ごっこにしましょう」
ビアンカはゆっくり、艶めかしい手つきでブラを脱ぎ、ふわりと脱ぎ捨てる。巨大な乳房がぼるんとまろび出る。
ブヒオは、ストリップショーのように下着を脱いで行くビアンカに思わず生唾を飲む。月光に照らされたボテ腹のビアンカは、この世のものとは思えぬほど蠱惑的であった。
そして最後にパンティを脱ぎ、ブヒオに向かって投げつけた。
「捕まえたらエッチさせてあげるわ、ホラ❤」
全裸で尻を振り挑発するビアンカ。
「つ、捕まえるブヒッ、待つブヒッ!」
ブヒオはさっき投げつけられたビアンカのパンティを、気合いを入れるためなのか頭に被って、走り出す。
ビアンカは捕まるまいと、乳をブルンブルンと揺らし、大きなおなかも左右に振るように駆けていく。レヌール城の建物の中に逃げこみ、蜘蛛の巣が張った階段や廊下を走って行く。
そのビアンカを、勃起したペニスをぶるんぶるんと振り回しながら追いかけるブヒオ。
暗闇の中、窓の外の月明かりだけがふたりを照らしている。廃城で全裸の妊婦と醜いパンティを被ったオークが緊張感の欠けた追いかけっこしているという絵面はなんとも奇妙であった。
「犯すブヒッ!ボテ腹妊婦を捕まえてめちゃくちゃにレイプするブヒッ!」
「いやっ❤ 犯されちゃう! こんなに大きなお腹なのに、変態オークに捕まって犯されちゃうっ❤」
ノリノリで追いかけっこをするふたり。息があがりハアハアと肩で息をしながら走っている。ふらつきながらも、ようやくブヒオはビアンカの腕を捕らえる。
「つ、つかまえたブヒィ!」
「ああ、捕まっちゃった❤」
「もうオデのものブヒッ! 一生オデのものブヒッ!」
「あ、あなたのものよっ! ビアンカはあなたのものっ!」
ビアンカはブヒオに尻を向け、大股に足を開き、自分の秘部をくぱぁと両手で広げ、子宮口を見えんばかりにしている。
そこにブヒオが勃起させたドリルペニスをずんと一気に突き立てる。先ほどのエッチな追いかけっこでビアンカも興奮していたのか、膣はビチョビョに濡れて、ブヒオのペニスはすんなりと滑り込む。
『ずんっ、ずんっ、ずんっ!』
ビアンカが妊婦であるにも関わらず、ブヒオは容赦なく子宮口を巨大なドリルペニスで何度も何度もノックをする。まるで赤子に『早く産まれてこい』と言わんばかりの激しいノックである。
ビアンカは大きな腹と乳を揺らしながらされるがままにペニスで貫かれている。夜のレヌール城にビアンカの嬌声が響き渡る。
「すごいっ! ブヒオのおちんちん気持ちいいわっ!」
「き、気持ちいいブヒィッ!ブヒィッ!」
『ドクッ、ドクドクッ!』
ビアンカのボテ腹にブヒオの濁った精液が注ぎ込まれる。
それと同時にビアンカも達する。
追いかけっこの後の激しい交尾に息を切らせる二人。
「はあっ、ブヒオ、今日も凄かったわ…あ、痛い…!お腹が…!」
大きなお腹でハッスルし過ぎたせいか、腹部を押さえてうずくまるビアンカ。
「ブヒッ、ちょっと横になっとくブヒッ」
ブヒオは取り敢えず自分の外套を床に敷き、ビアンカをそこに寝かせる。
「やぁっ、赤ちゃんが降りてくるっ…」
ビアンカの陰部から失禁したかのような大量の液体が漏れ出てくる。それは小便ではなく羊水だった。つまり、破水しているのだ。
「あ、赤ちゃんが産まれちゃうっ!」
ビアンカの陰部から、赤褐色の頭部がグニュリと現れる。
「が、頑張るブヒッ! ビアンカ!」
ブヒオはオロオロとしながら、とりあえずビアンカの手を握り声をかける。
「が、頑張るわ、私たちの赤ちゃんのためにも…!」
涙目で応えるビアンカ。ふうっ、ふうっと大きな呼吸でいきんでいる。
「あっ、ああっ…!」
そして、大きく絶叫をした後、ずるりと赤子が陰部から出てくる。
「ああっ…そんな…」
「ブヒッ…」
ビアンカとブヒオは絶句する。ビアンカが産み落とした赤子は、芋虫と豚を掛け合わせたような、醜い化け物であった。
「プギャアッ!プギャアッ!」
おぞましい金切り声でけたたましく泣く化け物。
そして化け物は臍の緒でビアンカと繋がったまま、ビアンカの腹部を這い上り、ビアンカの乳房にかぶりつく。
ビアンカが乳を吸われた瞬間、胸が張る。そしてなみなみと暖かい液体が乳首から出てくる。母乳であった。
「プギュッ、プギュッ…」
母乳を必死に飲み干す化け物。腹が満たされたのか、鳴き声は収まり、心なしか表情も柔らかになる。
「ああっ、こんな姿だけど、私の赤ちゃんなのね…」
ビアンカは当初は豚と芋虫のキメラのような我が子どもを見て、面食らっていたが、自分の乳を吸う様を見て、自分の子どもである実感を持ったらしい。
自分の乳首にむしゃぶりついている我が子の頭を優しく撫でている。
「ああ、ちゃんとおちんちんがついてる。男の子なのね…名前は何がいいかしら」
『カタン』
唐突に乾いた音が、古城の廊下に響く。
それはブヒオが床に捨て置いていた槍を拾う音であった。
ブヒオの表情は、我が子が産まれた父の表情ではなく、何かを決意したかのように強張っていた。
「ビアンカ…その化け物の臍の緒を切り離して床に置くブヒ…」
ブヒオは手に持った槍を赤子に向けている。
「化け物…? 何を言ってるの。私たちの子どもなのよ? 危ないから槍なんてしまってちょうだい」
「いや、こいつは化け物ブヒ。こんな姿じゃ立って歩くことも、狩りも出来ないブヒ。生きていけっこないブヒ。ここで殺して間引いてやるのがコイツのためでもあるブヒ」
「や、やめてっ! 私たちの子どもなのよ? 酷いことしないでっ!」
ビアンカはとっさに芋虫のような赤子を抱きかかえる。
「オークの群れでこんなガキが産まれたら間引かれるブヒ。オデは小さいころ、あまりにも醜いから親に捨てられたブヒ。でも、殺されなかったのは手足があったからブヒ。手足もない赤子は殺すのが決まりブヒ。オークはずっとそうやってきたブヒ」
槍を赤子に近づけるブヒオ。槍の切っ先が赤子の首筋に当てられる。
「や、やめてっ!」
ビアンカの身体から光が溢れ出る。
「プギィッ!?」
ブヒオは目がくらみ、槍を取り落としてもがいている。
昔、ジャミがリュカにとどめを刺そうとした時にビアンカの身体が光り、ジャミの行動を封じたことがあった。天空の血を引くものに使える、破邪の光である。
ブヒオがもがいてるうちにビアンカは我が子を抱え、レヌール城のバルコニーに走り出て、キメラの翼を放り投げる。
ビアンカと子どもは、光とともに上空に消え去っていった。
「ビ、ビアンカ…ブヒィ…」
ビアンカと子どもが去った暗闇のレヌール城には、ブヒオの呻き声のみが響きわたるのであった。
次作はビアンカが奇形の息子を一人で子育てしようとするが、性欲旺盛な息子にからだを求められてしまう、という感じの話にしようと思っています。