※この作品はR-18です。

ガンダムビルドファイターズ OB   作:庵パン

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ビルドファイターズだというのに、大人の汚さとか世知辛さが満天です。
まぁ、大人のビルドファイターズなので堪忍してください。
静岡大会あたりからは(ネタとエロスの)ルール無用の(主にネタの)残虐ファイトが始まりますので、どうかご容赦を。


3月中旬 ④

オーシュハウスからの帰り道、ヒデツグとアカリの間には何とも言えない空気が漂う。

身の置き所がないというか、お互いに掛ける言葉に困るといった具合だ。実際にヒデツグはアカリに何と言葉を掛けて良いのか解らない。

オーシュハウスでアカリは罪に問われなかった。初犯という事もあったし、志摩・明という名を聞いたオーシュハウスの経営者が彼女の事情を慮って罪には問おうとしなかったのだ。

ヒデツグにはその事情が分からなかったし、直接アカリに問うにしてもそれを阻む空気があった。

また、一時期は本気でアカリの父親になろうとしたヒデツグであったが、最近はそんな意識は薄れ、今は父親になる覚悟など丸で出来ていなかったのである。

そんな時に、不意打ちで起きた事態だ。流石に無理がある。

しかし、アカリには母親の志摩・華子のことを聞かなくてはならない。

もしかしたらヒデツグの子供を産んでいるかも知れないのだ。なんとしても居場所を知る必要がある。

「アカリちゃん」

「なに?」

思いの外、ぶっきらぼうな物言いに気押しされたヒデツグだが、構わずに聞いた。

「今、何処に住んでるの?」

「…………」

アカリが沈黙する意味が、ヒデツグには解らなかった。いや、若干ではあるが心当たりはある。シーマこと志摩・華子を妻にしようとしたヒデツグは、彼等の生活を壊しているんじゃないかという気はしていたのだ。

ヒデツグは志摩・華子ことシーマと愛し合っていた。その筈だ。

だがそれは、ヒデツグの独りよがりだったのではないか? ヒデツグは、質問の方向性を変えた。

「アカリちゃん、今は中学生だよね。高校は何処いくの?」

「なんでアンタに教えなきゃならないの?」

あまりな言いように取り着く島がない。どうしてここまで嫌われているのか、理由が解るが故に言葉もでない。だがヒデツグはシーマが今どこで何をしているのかを知りたい。知る必要があるのだ。

「ア、アカリちゃん。せめてこれだけは教えて欲しい。お母さんは……志摩・華子さんは今どこで何をやってるんだ? 不幸なことになっていたりしないか?」

するとアカリは、しばし黙っていた。

だが顔を上げ、キッとヒデツグを睨みながら涙を堪えて言う。

「あんたが悪いんだ! あんたと会わなければ母さんは…! 母さんは!!」

その場に座り込み、泣き始めるアカリにヒデツグは縋(すが)り問う。

「志摩さんが‥! 一体どうしたんだ!? 生きているのかッ!? ねえっ! おい!?」

 

*  *                               *  *

 

府中の安い賃貸の集合住宅にシーマは居た。

生きているのか死んでいるのかという不安に襲われたヒデツグだったが、シーマとは生きて再会できた。

だが彼女は寝たきりで、最初に会った時のような精気はまるで感じられない。4年前の冬にヒデツグが掛かったのと同じ肺炎で、それが長引いているのだ。

病院に行こうとしないのは、保険証がないからだとアカリは言う。アサクラに没収され、そのアサクラは現在行方不明となっている。

というのも、アサクラは結婚詐欺の他、土地転がしに「他人物売買禁止」いわゆる地面師詐欺を犯して現在逃亡中の指名手配犯である。

高額医療費を覚悟して救急車を呼び、シーマが入院した先の医師から教えてもらった話だ。

「ヒデツグ……ごめん」

10年振りに話すシーマの第一声は謝罪からだった。

10年前にヒデツグがシーマの自宅で彼女と性交し、その胎内に種を残したのをアサクラという男は小物入れの中に隠し撮ったビデオカメラに映像を残していたのである。

彼女は、実家周辺の土地の利権をアサクラに握られていた。そのように勘違いするようにして、アサクラはシーマ母子を脅し続けていたのだ。

「大丈夫です。俺が本気だせば300万程度すぐに溜まるんですよ」

ちなみに300万円という金額は、ヒデツグが5年間に溜めた賞金額の約半分である。

しかし、4月に始める静岡大会で優勝すれば300万どころか600万は手に入る。いかにガンプラバトルが楽しめなくなろうと、常にサイコカプルで勝ち続けるしかない。

ヒデツグの悪評がこの上さらに高まろうと……。

 

*  *                             *  *

 

ビデオカメラ映像を見たアサクラは、シーマに激怒した。

そして彼女の保険証を使って金を借りれるだけ借りていた。その始末は、金を借りたことになっているシーマがつけることになる。

シーマは働いた。それでも返せないとなると軆まで売り、一晩で何人も相手する日が続いた。

彼女達に転機が訪れたのは、アサクラの犯罪行為が世の中に明らかになってからだ。結婚詐欺と土地転がし。それに地面師行為が白日の下に曝され、シーマ親子が得たことと言えば視界から目障りな卑下オヤジが消えたこだった。

それだけだった。借金はシーマがしたことになっているのだから、彼女が返さなければならなかったのだ。

 

シーマとヒデツグが知り合ったのは、アカリがヒデツグと会ったからだ。

それが解るからアカリは自分を憎み、そして母親が借金を背負う遠因となったヒデツグを憎むこととなった。

 

ヒデツグは自分が原因でシーマが苦労しているのではないかと想像し、それが現実のものであったから彼女の為に払えるだけ医療費を払うのにも不思議はないと思っている。

しかし何故、シーマは別れる前のセックスの時にヒデツグに謝っていたのかを、ずっと疑問に思っていた。

それを聞いてみると

「あんたとのエッチの時、いつも避妊薬飲んでたからさ……」

謝るべきは自分の方だと、ヒデツグは考えた。

「華子さんが悪い事なんて何も無いですよ!悪いのは俺です」

そして世界の何処かにいるアサクラの卑下オヤジを憎む。

「華子さ……シーマ様。安心して下さい。今の医療技術は凄いから、絶対に治ります」

シーマの名前を言い直したのは、昔のように気安い態度で接して欲しかったからだ。

シーマの手を掴み、彼女の弱った指や甲を撫でながらヒデツグは続ける。

「アカリちゃんの高校も安心して下さい。あの子の学力なら府中から行ける大抵の高校なら受かります」

万引きのことは当然伏せる。ヒデツグが知ってるアカリは、本当に利口で良いと悪いの区別が付く……余り良い言い方をしないと、損得勘定が出来る子だった。

何か理由があるに違い無い。

「でも…………やっぱりごめん。ヒデツグ」

「何がです?」

「保険証も無いのに、高い金を払わせられないよ」

保険証が無いのだから、医療費は全額自己負担となる。シーマはそのことを言ってるいるのだ。

「じゃあ、シーマ様。ここで結婚して下さいよ。家族なら問題ないでしょ?」

群れの苦労は群れで分け合え。そんな昔のネタをヒデツグは言い回した。

「そ、そんな……そんなことしたら貴方……」

言いかけるシーマを制してヒデツグは言う。

「だから、苦労は分けるんですよ。俺が散々シーマ様とアカリちゃんに苦労掛けた分、今度は俺が二人の分の苦労を背負うんです」

その言葉を聞き、シーマは感極まった。

元々彼女は1人で多くを背負うとし、他人からの助けを借りようとしない性格である。

しかし、十年前に愛し合いながらも一度は別れた男が再び自分の前に現れ、それ相応の経済力で自分たち親子と苦労を共にするというのだから、運命の奇跡を感じる。

「ちゃんと身体を治してら、今度こそ3人で暮らしましょう」

ヒデツグはシーマと軽く接吻を交わす。

シーマは肺炎だから仰け反り、拒否しかけたがヒデツグには有無を言わせない力強さがあった。

 

*  *                             *  *

 

シーマとアカリが住んでいる集合住宅の敷地内に、色付きのYシャツにスーツという「いかにも」な2人の男が入っていく。

「アサクラのデブ。本当に闇金からも借りてたよ」

1人ごちるヒデツグは、インターホンと同時に玄関の扉を開けた。

「お、シマさん今日は素直っすね」

「そろそろシマゃなくなるけどな。幾らだ?」

針金に禿頭というような細い体躯の男と、やや肥満気味の金髪男は黒髪でセミロングの少女か深緑の長髪を持つ三十路女が出てくることを期待した。

だか彼等に応対したのは十代後半で生意気な口を効く男だ。

何か気になることを言っているが、最終的には貸し付けてる金額を聞いてきた。

「600万」

「あぁ、わかったわかった。取り敢えずアンタらの会社の所在地が分かる名刺とかあったらちょうだい」

明らかに相手を下に見た口調のヒデツグに、ヤクザかチンピラはめいた連中はヒデツグの予想を越えた仁越えた速さで怒りを溜め始める。

「すいませんねぇ。そういう物は持ってないんですよぉ」

「ねぇのかよ。金貸しやってる癖に適当な商売だな」

リアルバトルが弱いヒデツグが、ヤクザか暴力団に似た連中によくも言えたものである。

「じゃあいいよ。借りた額と返した額。それと利息がどれだけあるか書いてる紙でも有ったら頂戴」

「…………」

「…………」

2人の沈黙は、そういった物が存在しないのではないかと予想される反応だ。

実際ないという万事好い加減な金貸し業をやっているのだろうが、そのことを指摘してやろうかとヒデツグは思案した。

「なに?」

独りごちるように言うヒデツグの言葉を聞いて、2人は顔を見合わせた。この反応は想定していなかったのか。

「無いなら払わないで良いね」

2人を玄関先に出したままヒデツグは扉を閉めようとすると肥満の金髪男が閉まる扉に足を差し込む。

「おい、ちょっと。邪魔だよ」

「ふざけンなよ」

肥満が扉に腕を差し込み、ヒデツグの胸倉を掴んで引っ張り出した。

「調子に乗ンなよガキ」

そう言いながら凄む。

「は? こっちは金を借りてやった客ですけど、客に手を出して良いワケ?」

「調子に乗ってンじねぇつってんだろ!」

そう言ってヒデツグは玄関先に突飛ばされる。

そんな時、集合住宅の敷地前に警官が来た。駅前交番のお巡りさんである。 

「ぐぉあ~。痛ってえ~。多分骨折れたわー」

計算通りの上にグッドタイミングである。

「お巡りさん助けて! コイツらに殺される~!」

こんなことも有ろうかと、色付きスーツがインターホンを押した時からアカリが100当番を連絡して、ヒデツグが伸ばしに伸ばしたトークで警察官が来るのを待っていたのである。

他の部屋の住人が何ごとかと出てきたと思ったら、応援のパトカーが到着した。

ヤクザめいた2人は警察官達に拘束されたパトカーに押し込められていく。

「あぁ、そいつら多分、法廷金利を大幅に越えた利息取ってますんで、ちゃんと余罪調べて下さいね」

「何があったの?」

シーマの隣の部屋に住んでいるおばちゃんが顔を出し、ヒデツグに聞いてくる。

このおばちゃんは、アカリが学校に行っている時などにシーマの諸々の面倒を見てくれた恩人だ。ヒデツグも丁寧な態度に戻る。

「あぁ、ちょっと違法営業の金貸しヤミ金業者が警察に捕まったんですよ」

「うわっ、じゃああの人達も献体かねぇ」

献体とは言っても、わざわざブッ殺して医者の卵の解剖標本にするわけではない。

犯人に対しての罰則がえらく厳しくなった現在だが、ちょっと試験薬の人体実験に付き会ってもらうだけである。

これはシーマが過酷な取り立てで身体を壊したことに対しての意趣返しだ。現在の法律の元での罰則は実に厳しくなっているので、ハムブラビ法典の如き罰則を敷いて世の中を抑え付ける傾向にある。

「人権はどうなった」

という意見もあろうが、被害者の人権こそが最優先されるのが今の法律だ。

試験薬を服用、或は注入された犯罪者の瞳の色が紅くなったり、毛が全て抜けるという事例も間々起きたりするのだが、細胞科学と再生医療が発達した現在では全ての病気・異常は人為的に治せてしまうのである。

あの2人や、その背後に居る者に対しては民事でも訴え、骨の髄まで搾り取るつもりだ。

ヒデツグは愛した女とその子供に恐怖の取り立てで脅し、実際にシーマの命を危うくした奴らを許そうという気はなかった。

それは自分にも言える事だ。これからはシーマとアカリの為に、馬車馬の如く働かなければならないだろう。

勿論、アイダのことも忘れてはいない。彼女のことも考えれば、それこそ馬車馬だ。

しかし、ここでヒデツグは考える。

現在のところ、現金収入の全てをガンプラバトルに頼っている身だ。サイコカプルで勝ち過ぎると珍安やラルさんことランバ・ラルのように公式大会を出禁になるのではないか?

そうなるとヒデツグの将来設計や希望というか、野望が全てご破算になってしまう。静岡大会ではサイコカプル以外のガンプラも使用して、苦戦を演じて見せなければならない。

 

志摩親子が住んでいる部屋に入ってからヒデツグは考えを巡らせる。

アサクラのヤツは他の複数の金貸しから金を借りていた。シーマが返し切った金貸し屋も少なくない。その中で、多く取り過ぎている金融機関がある可能性は高い。

五年前のガンプラショックの時には、一時的に金利が下がっているので返さなくても良い分があったと睨んだのだ。

着手金をとらない法律事務所に相談するとして、先ずはアサクラが幾つの金融機関から金を借りたのか明らかにする必要がある。

これはもう、シーマに聞いてから家探(やさが)しするしかない。

(まず弁護士探すか)

シーマが入院した時に聞くのが良かったのかも知れないが、彼女はヒデツグと再会したこと、そしてヒデツグの言葉で安心感を得て眠りの中にいる。

彼女には一刻も早く身体を治してもらいたいから、アサクラが借りた金融機関を聞くのはまた後日にする。

ならば今は相談する弁護士を探すのが良いだろう。

金を借りたのはシーマの名義だが、実際に金を借りたのは犯罪者のアサクラだ。

弁護士に依頼し、裁判が起きればその辺りも争点になるだろう。

「アカリちゃん、この辺りの図書館何処か知らない?」

普段寝床に使っているネカフェに行けばいくらでも弁護士事務所の連絡先をネットで調べることが出来るだろうが、今は少しでも節約したいというのがヒデツグの事情である。

サイコカプル一体で静岡大会を勝ち抜くというのがリスキーなことなら、他のガンプラも揃えなければならない。

ヒデツグとしては、こんな時だからこそジムの神様の子孫シリーズを自分色に染めて使いたい。

ジオン水泳部は強過ぎるので、ここぞという時にのみ使いたいのである。

「駅からの横道を進んで行くとあるけど……交番で聞けば分かりやすいと思う」

アカリからは、先程会った時のような棘はなくなりヒデツグとの会話にも応じてくれている。

「分からなそうなら私が連れてくけど……」

「いやいや、良いよ。アカリちゃんはお母さ……」

お母さんの傍でマスクを着けて受験勉強してて……そう言おうとしたヒデツグだが、アカリは言う。

「そうだよね……。あんな態度見せてるのに赦してくれるわけないよね……」

「や、いや……。許すとか許さないとか、そもそも怒ってな…」

ヒデツグが向けるべき怒りの矛先は、アサクラと自分自身だ。

アカリに対しては何一つ怒る理由はない。

「ごめんなさいヒデツグさん! 今回借りたお金は私が何してでも返します!」

「駄目です。返さなくて良いんです。志摩華子さんとは結婚したから、籍を入れてないだけで丹羽華子なんです」

このインパクトを与えるのはアカリには可哀想だと思ったが、志摩親子が別のところから金を借り入れた訳ではないことを伝えるのに必要な情報だ。

「だからアカリちゃんは、ちゃんと受験勉強して高校行けるようにして」

今の時代、中卒の社会人というのは極少数である。

昔は高校の入学費と授業料の全額免除を国が打ち出したこともあったが、今は「一定の学力があり、これからも精進する生徒」に限られる。

アカリもその気があれば無償で高校をに入学し、卒業出来るだろう。

隣のおばちゃんから、アカリは努力型の秀才であることは聞いている。

ヒデツグの言葉を聞いたアカリは暫し絶句していたが、徐(おもむろ)に着ている赤いセーターを脱ぐと、下に着ているシャツのボタンを外しはじめた。

「ちょっ! なにやってンのッ!?」

ワケが…ワケが分からないよ! キュ○ベイ、もといキュベレイのように美しき新妻の1子である娘も、実に美しい肢体の持ち主だった。

ブラのホックを外すと、「おっぱいプルンっプルン」である。

ネタをパクられて総統も相当カッカしておられるだろうが、恐るべき遺伝と祝福すべき果実がヒデツグに襲来してきたのだ。

(女難とはこのことかッ!?)

このニワ・ヒデツグ。おっぱいは大好きだが法令遵守である。

先の通り罰則が厳しいので、破ったらヒデツグ終了である。

互いにに同意の上とは言えアカリは1○歳の○学生。

今更伏せ字を使っても無意味か気がするが、手を出した事が世に露見した場合、元々ない名声が根っ子から消え失せる。

折角チーム入りしたジャギ様のほか、コヤスやアイダからも白い目で見られるだろう。

アカリがロリの範疇に入るのか確証はないが、二次成長期には違いないので手を出したら駄目だ。

女好きであるが、ストライクかつキラーゾーンであるのが年上の子持ち人妻であるヒデツグは堪えた。

アカリの肢体も十分に魅力的で、上から順に92・56・ヒップはスカートに隠れているので、腰の括れからの推定するしかないが86という極上の女体にも耐えることができた。

前にも述べたが、心形流の継承者はスリーサイズが見て分かるほど、優れた観察眼を持つ者達である。

「ヒデツグさん! おっぱい好きでしょ! お礼をしたいけど今のウチには何もないから揉ませてあげる」

ヒデツグのオッパイスキーを知れているとは、情報の出どころが気になる。

さておき、ヒデツグは対価など求めてないのである。

形が良くて、そろそろ爆乳という胸は気にしてはいけない。気にはなるけど、気にしてはいけないのだ。

「いや、遠慮します。っていうか親子だし、おかしいでしょこれは!」

「えっ……アサクラは要求してたけど」

アサクラの罪状が1件増えた。パイプカット待ったなしである。

「それよりアカリちゃん。店の物を勝手に持ち出そうとした理由とかあるでしょ。そっちの方を教えてよ。ケータイで動画撮ったから、一緒にいた子達の顔も分かるよ」

アカリのお礼から遁走したヒデツグは、昼間のオーシュハウスのことを持ち出す。

ここまで話が出来るのだから、そろそろ本当のことを教えてもらいたいところだ。

「えっ、全部?」

「そう、全部。他の子が一時コンビニに入ったところも」

ヒデツグの想像が正しければ、あれはアカリに万引き行為を促す為のブラフだ。

中学3年という大事な時期に、内申点を下げるようなバカな真似をするはずがない。

ヒデツグ自身、中学3年のこの時期には同じクラスの不良めいた男子生徒が黙々と勉強する真面目君に変貌した姿を見ている。

まぁ、世の中には真の馬鹿が真に馬鹿なことをするのもあるのだが。

アカリは「お願いです!」と土下座すると、ヒデツグに言う。

「あの子のおばさんはこの部屋を紹介してくれた人たから、その動画を学校に見せるようなことはしないで下さい!」

なにやら不良めいた娘の親が志摩親子の恩人らしい。

お子さん、もうちょと真面目になれば良いのに。

アカリが言うには、その娘も成績優秀者らしい。

ヒデツグが予想する事の展望はこうだ。成績優秀者の不良めいた娘が、アカリの足を引っ張る為に仕組んだ罠。

帰りに不良めいた娘が入ったコンビニに寄って防犯カメラを見れば、レジで買い物している娘の姿を確認出来るのではないか。

あくまでも憶測だから実際にコンビニで見せてもらうまでは不明だが、可能性としては多いに有り得る。

「動画を伏せてくれるなら私何でもやります!ヒデツグさんとセックスしてもいいです!」

なにを言い始めるのこの子は。

「駄目! 絶対に駄目です!」

「お母さんとはあんなにしてたのに?」

昔のことを良く憶えている。いや、アカリには気付かれないように毎回2人で心掛けていた筈だ。

何故知っているのか?

取り敢えずアサクラが悪い。

「私がヒデツグさんの義理の子だからですか?」

「それもあるけど、アカリちゃん○学生で1○歳だから互いで同意しても駄目」

「じゃあ私が高校に入って1○歳になったら良いんですね」

本当は義理でも親子だから良くないが、それを言うとミオとの関係もアウトになってしまう。

実際アウトなのだが、ヒデツグの感覚ではミオだけセーフにしているのだ。

それにしても、アカリは幾度なくヒデツグをエロに誘おうとする。

今のアカリの年頃のヒデツグは、エロを求めて性欲の塊だったが、それは女子でも同じことなのだろうか?

ネカフェに帰ったら1〇歳の女子○学生の性欲をググろう。

そう心に決めたヒデツグは、極上の女体で誘うアカリを振り切ることに辛うじて成功したのである。




ドーモ、庵パンでした。
3月中旬も今回で終わりです。
そしてシーマ様編も取り敢えずここで一旦終わりです。
シーマ・ガラハウがスターダストメモリーの真ヒロイン説は、実は当方も支持する主張でもあります。
シーマ様は悪女かも知れないけど、シーマ様の経歴を考えればヒロインクラスなのです。
GジェネDSでは美味しい立場になってましたし。

そしてです。
シーマ様こと志摩さんの一子である志摩アカリもヒロインでした。
ヒロインに昇格しました。
ただの筆者の一存です。
まぁ遺伝とかあるよね?
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