※この作品はR-18です。

ガンダムビルドファイターズ OB   作:庵パン

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主人公復讐回です。
でもカプルのエロあるよ。

4月23日。色々修正しました。


4月初旬 ④

グロリアが操る100分の1スケールハーディガンの後に続くのは、バード形態となったレイが操るHGサイズのウィニングガンダムだ。

自身の見た目のキャラに沿って、律儀にモビルファイターのガンプラを使わない彼女であるが、バトルロワイヤルという対多数の戦闘では遠距離武器を多数保有していた方が良い。

バトルロワイヤルが開始されたのは、レイ、グロリアとヒデツグが合流する前だった。

ヒデツグが幼馴染のミハエルと再会して会話をしていた頃、ヒデツグが待って居るであろう場所に戻って来た彼女達は受付が開始されているのを見て、彼も受付を済ませて施設内に入っているであろうと勘違いしまったのだ。

会場内を探してみてもヒデツグは居ない。そもそも、日本の各都市で予選を勝ち進んだ参加者が多過ぎるから2回も多人数戦闘で数を減らすのである。

GPベースを設置する基部は異常に多い特注と思われるバトルシステムだから、参加者全員を受け入れることも出来るのだろうが、バトル時のコーンソールや視界は狭くなるだろう。

「2回に分けてやれば良いのに」

第1ピリオドから2回に分けろとレイもグロリアも言いたい。

恐らく、多分、皆が思っているだろう。

グロリアは携帯型の通信端末でヒデツグに簡易メールを送ったが、返信が来る前にバトルは開始されてしまった。

ヒデツグは黒いカプル――サイコカプルを使用すると言っていたから、黒くて丸いガンプラを探しながら戦って行けばいいのだ。

1人辺りに割り当てられる仮想コクピットのスペースは狭い。そのせいで、胸の大きな2人の女性ファイターがアームレイカーを操作する度に、自らの胸を押してしまう。

それでも2人は連携し、第2ピリオド進出に必要な撃破ポイントを稼いでいった。

ウイングのマシンキャノンを回避するズザのモノアイがきょろきょろ動くのは、警戒心の高さ故か。しかしその頭部と胴部に、ロケット弾が連続して突き刺さり爆発する。

グロリアが使用するフリーダムによるものだ。ヒデツグへのメールでグロリアがハーディガンではなく、1月にヒデツグと共闘した時のガンプラであるフリーダムを使用することは伝えている。

サイズの大小を問わないせいで、100分の1サイズしか発売されていないシルエットフォーミュラ91のガンプラを使う出場者が意外に多いから、この判断は正解だった。

ただ、ハーディガンに比べると武装は少ない。レイと即席のチームを組んでるから戦術の幅が広がり、弾数の節約にも繋がるのだが、今後改良する必要があるだろう。

『レイ!』

僚機である友人を呼ぶグロリアの視界には、ジオンの大型陸戦艇が入っている。次の目標であるオブジェクトはフリーダムの移動と伴ってモニターから姿を消してしまうが、位置は把握している。

『支援。今!』

滑走して逃亡するダブデに向けて、上空からMS形態に変形したウィングのマシンキャノンが掃射され、大地を抉りダブデの装甲を叩く。

直撃を受けながらも、レイの想定より低いダメージを受けた陸上戦艇の機動性は変わらない。

レイは周囲からの敵襲に警戒しながら、ウィングのメイン兵装とも言えるバスターライフルを構えさせた。

陸上戦艇の移動先にバスターライフルを放つが、ダブデは急ブレーキを掛けるようにして攻撃を避け、弾けるようににして爆発する大地を迂回していく。

戦艦クラスであるにも関わらず驚くべき運動性である。

ボーナス特定用に配置された船艇だけに、カスタムされているから仕留めるのがに手間がかかるのである。

『逃げられちゃう! レイ!』

『共同で入るから、もうやっちゃって!』

共同で撃破するのだ。グロリアが撃破すれば彼女に撃破ポイントが溜まるが、一部はレイにも加算される。

グロリアはダブデの進行方向を予測し、目測でビームライフルとショルダーウェポンである3連ロケット弾を放つ。

フリーダムのビームライフルをハーディガンのようにアサルト仕様に改良してないことに不安を感じたが、放たれたビームはダブデを左舷から貫き、同時に発射されたロケット弾は艦橋部分を爆砕した。

これでグロリアの撃破ポイントは規定値まで達し、レイが保有するポイントも大幅に上がる。

あとは撃破されないように注意しながら、レイが規定値までポイントを取れるように支援するだけだ。

「オッケイ! やった! 次、行くわよ!」

再びバード形態に変形し、巡航モードに入ったウィングの傍にフリーダムを寄せる。

「レイ。ポイントあとどれくらい?」

「CPUなら6機。対人なら2機ね」

トワタは倒しても大してポイントにならないCPU操作のガンプラを、かなりの数ばら撒いてくれた。その御蔭で「一機も倒せず終了」という悲しい事態が起こる可能性は低くなっているのだが、タイムアウトまでにポイントを稼げず終了する者が続出するのではないかとも考えてしまう。

大型バトルシステムを使っているから、接敵する機会が少ない。宇宙ステージと同期しているから、ヒデツグのサイコカプルは宇宙で戦っているのかも知れない。

レーダーに反応があり、レイは地上を見た。

すると緑色の半透明……よく見れば、緑で半透明のジムっぽいガンプラを発見する。

『グロリア、敵機発見。行けるわよ』

『こっちでも捉えた。前方に複数』

フリーダムは相手より早くその位置を知るべく戦法を重視しているからレーダー有効半径が広い。レイが確認できる敵機より、広く多い敵機を確認できる。

だが、当該のガンプラはステルス性を持っているのかウィングのレーダーからは確認できてもフリーダムのグロリアからは確認できないようだ。

『レイが見つけたヤツは?』

『こっち、撃破出来る位置にいる』

そう言って、ウィングはそのガンプラに向けてバスターライフルを構えた。

『レイが見つけたのって……えっ?』

グロリアはウィングが銃口を向ける先、地上を索敵するとソレはいた。

四つん這いで地上に這い、┌(┌凸)┐ネモォ・・・っとカサカサ蠢くフルクリアパーツのネモォのガンプラを。

『いかん!! そいつに手を出すなッ!』

そのガンプラの使用者――ゲイヴンはアザディスタンが輩出した凶悪なまでに腕の立つビルドファイターだ。

グロリアが制止した時には既に遅く、バスターライフルの閃光が地上に突き立った。

 

 

*  *                             *  *

 

 

逃亡犯というのは北を目指す傾向にあると聞いたことがあるが、歴史の中には裏をかいて南に逃げた犯人も居る。

アサクラの卑下オヤジなんかは、真ん中を取って中部辺りに逃げてるんじゃないかと考えるヒデツグは、サイコカプルではなくゴッグ番長で出場していた。カプルが良い歳して何度も警察の厄介になっているド不良のキンタ・マックスに破壊されたためだ。

そんなヒデツグのゴッグ番長は、早速ズゴックEと相対していた。

ヒデツグは昨日のムコウダという女性の言葉を思い出す。「キンタが使っているのはズゴックを改良したガンプラ」という言葉だ。

実際には「ズゴックのカスタムガンプラ」であって、作品上の改造機ではないのだがヒデツグの復讐心に火を点けるには十分な条件が整っていた。

「テメェどのツラ提げて!!」

高速で迫ると、ゴッグ番長の熊手のようなアイアンネイルビンタがズゴックEを吹き飛ばす。接近するのに軽く二次元覇王流を使ったが、この程度で機体に反動ダメージはない。

ズゴックEはビンタされた衝撃で吹き飛び、岩盤に当たって大破してしまった。

即座に僚機らしいケンプファーがゴック番長を狙うが、ヒデツグはキンタさえブチのめせば敢えて危険な橋を渡る必要はない。

成層圏まで届こうかというジャンプで早々に敵機の前から離脱した。

これからグロリアとレイを探さなくてはならない。携帯に送られて来たメールには、シルエットフォーミュラF91のガンプラ使用者が存外多かったことからグロリアはフリーダムを使い、レイはウィングガンダムを使っているという。

ライジングガンダムを使うかと思ったが、旧キットを使うよりHGシリーズを使った方が良いに決まっている。

是非とも3人で第2ピリオドまで進み、今夜はあの巨乳を揉みながら2人の美女達と体液の交換をしたいものである。

そんな感じに現(うつつ)抜かしていると、ヒデツグの見るレーダーに3つの反応が現れた。

番長のモノアイを通して見れば、マグナアックにジオン残党軍然とした実弾装備の多いグリーンカラーのハイザック。そしてパーフェクトズゴックキャノンというマイナーな改造機だ。

宇宙世紀を中心にT様とGガンを除けばムラのあるヒデツグのガンダム知識にも、パーフェクトズゴックキャノンの存在はあった。

ズゴックをベースとした高性能機で、「いつどこで開発されたかさえわからない謎のモビルスーツ」とされている。

水陸にとどまらず、宇宙空間での戦闘も可能な高い汎用性を持つ。武装として頭頂部にハイメガキャノンを1門、背部のバックパックに280mmキャノン砲を2門、腕部にビームランチャーを装備している。また、機体各部の形状にはズゴック以外の機体の意匠も見受けられ、腕部はゴッグ、胴体はガンダム系のモビルスーツ、脚部は 高機動型ザクⅡの物に類似している。また、頭部にはブレードアンテナを有しているという設定だったはずだ。

水陸にとどまらず、宇宙空間でも戦闘可能である。これは、ヒデツグが使う予定だったカプルたんと同じではないか?

 

今、ヒデツグの妄想の翼が羽ばたいた――――。

 

 

*  *                             *  *

 

 

その大型新人は、ジオン水泳部のエースで2年のカプールの妹だった。

体躯はカプールより小さいが、意外にパワーがあってモビルスーツ1機くらいなら乗せたまま泳ぐこともできる。

そんなカプルに、皆が憧れた。気も効き、将来結婚するならカプルみたいなモビルスーツが良いと校内で評判になるくらいに出来たモビルスーツである。

歩く姿が可愛らしい。膝を抱える姿が可愛らしい。泳ぐ姿も戦う姿も可愛らしいと、まさにアッガイの再来と皆が彼女を褒めそやしていた。

そんな折、カプルが部室に居る時に2浪している3年の先輩であるズゴック先輩と一緒になることがあった。

「先輩、使い終わったグラインダー、ちゃんと片付けて下さいね」

水泳部がグラインダーを何に使うのか不明だが、たぶんアイアンネイルを研ぐのに使ったんだと思う。まぁ会話を繋げる接続詞みたいなものだから、余り気にしてはいけない。

カプルはそう言って、部室を出ようと不用意にもズゴック先輩に背中を向けた。その時、ズゴックがカプルにのしかかるようにしながら背後から抱きすくめ、カプルの股にナニを挟み込んだ。

衝撃的な事実! モビルスーツは、基本常に全裸である。

全裸であるからこそ、カプルが背を向けた時に見せてしまった彼女の臀部(全身ケツみたいな感じだが)を見てしまったズゴックが欲情し、ズゴックの基本設計を残そうとカプルにナニを当て始めたのだ。

「せ、先輩!?」

「カプル、エロい軆してケツ振りやがって。犯されてぇんだろ」

「ち、違っ…!」

抵抗するカプルの力は虚しく、ガンキャノンに「パワー負けしている!」と言わしめたズゴックに押し込まれてしまう。

ズゴックは丸いカプルのボディにアイアンネイルを這わせ、強姦で濡れる筈もないカプルのナニに彼女の肢体を見た事で勃ってしまったナニを擦りつける。

ナニとしか説明できないが、まぁナニはナニなので仕方ない。勘弁して欲しい。たぶんデータ送信とか受信とか、交換用のナニである。

「こんなに濡らして何言ってんだよメス犬が」

「濡らしてなんかないっ!」

恐らく戦闘データを送受信するための基部は、精密機械なので水気厳禁である。きっとその筈である。

にも関わらず、ズゴックは己の獣欲を晴らすために自身のナニをカプルのナニに突っ込んだ。焼けた鉄を突き込まれたような激痛が、カプルの機体を走る。

「あぁっ…! ぐ‥っ。やめて! 抜いて!」

カプルは懇願するが、ズゴックが聞き入れる様子はない。一心不乱に腰を前後に振り、カプルの激痛が続くだけだ。

「先輩…! お願いだから!」

「すぐに終わるっ。もう出す。出るぞ!」

「だ、ダメ! 外に出して! 先輩!」

カプルにとって、データ交換など初めてのことだった。それがまさか強姦と言う形で行われるなど、思ってもみなかったことだ。

モビルスーツの長所を掛け合わせる新型機の設計は、もっと心躍るものだと思っていた。

「駄目だ! お前の中に出す! お前が俺の新型機を産むんだ!」

「辞めて! 誰にも言わないからっ。本当にお願いだから!」

「もう遅いっ。もう出っ……!」

ズゴックの言葉が途中で途絶えたと思ったら、背後のモビルスーツが小刻みに痙攣しているのを機体伝てに感じる。

カプルは、開発されてこれ以上ない程に絶望的な心持になった。絶対に出されている。好きでもないモビルスーツとの設計を経て、新型機が出来てしまうのである。

カプルはドアに体重を預け、涙に暮れたのである。

 

 

*  *                             *  *

 

 

以上、妄想終わり!

これがヒデツグの考えるパーフェクトズゴックキャノンの開発経緯である。

たぶん、きっと、以上のような横紙破りがジオン水泳部の中で起きたのだろう。そしてそれは黒歴史として闇に葬られたに違いない。

「クッソ! ズゴック! 俺のカプルたんに何てことしやがるトーヘンボクがァ!!」

カプルは皆のものであってヒデツグのものではないのだが、ヒデツグ所有のズゴックは、この件で未来永劫控えガンプラが定位置となってしまった。もう二度と、使われることはないだろう。

そしてマグナアックとハイザックとパーフェクトズゴックキャノン。この位置関係は正にキンタと2人の腰巾着そのもの!

操縦者の顔が見える訳ではないのだが、先程のズゴックEは人違いだった可能性が高い。もしそうなら「まじサーセン」としか言いようがないが、バトルロワイヤルだから仕方ないのである。

それよりも――――

「グロリアとレイはいないのに、なんでお前らが居るんだよ……!」

大気圏外からジャブローに降下したジェリド・メサのようなセリフを吐いてしまうヒデツグである。

実のところ、ヒデツグもバトルの開始直後は宇宙ステージから開始だった。恐らく亡霊爺さんが不運を運んで来たのだと思われる。

ゴック番長とは言え、地形適性はないから宇宙で溺れたヒデツグ&ゴッグだったが、不用意に接近戦を挑んてきたデスサイズの鎌を二次元覇王流で弾き返し、足場にするとサラミスまで一直線にジャンプ。

その後は宇宙も水中も似たようなものだった。5隻飛びのシャアの如く、ゴッグで戦艦クラスを沈め、撃沈したサラミスの装甲版を盾に大気圏に突入したのである。

撃破ポイントには既に到達したが、改造したズゴックが居れば撃破する。

ズゴック絶対殺すマンになったヒデツグは、パーフェクトズゴックキャノンもその列機も見逃す気は無かった。

「よくもやってくれたなブルァ!!」

マグナアックが攻撃を仕掛けてくるより先に頭突き。ジャンプ一回で成層圏まで届く勢いで頭突きである。仮にマグナアックが並みのガンプラでなくとも、砕かれてバラバラになって爆発飛散。

巨大な爆発の炎が天を焼く。

想像以上の爆発である。復讐の神に改宗したヒデツグの恨みの感情が乗っているのか?

残り2機となったキンタと腰巾着の中で、早い反応を見せたのはハイザックだ。ザクマシンガンで番長を狙い、軌道を予測して発砲するがゴック番長の肉厚なハンドに阻まれた。

番長の元となったゴッグも、作品上でガンダムの60mmヘッドバルカンを手で受け止めている。そのゴッグよりスクラッチで肉厚にした番長のアイアンネイルが120mmザクマシンガンを阻めない筈がなかった。

飛び道具が効かないと見るや……或はキンタに命令されたのか、ハイザックがビームサーベルではなくヒートホークを振り上げて斬り掛かってくる。

ビーム系の接近戦用武器は装備するだけでも使用エネルギーが高いから理解できるが、それよりズゴックの使用者の腕の悪さが気になった。

高い機体の性能に振り回されて、扱い切れていない。戦闘速度で場所を移動するにも、ブレーキ後は隙だらけだ。初心者ならこんなものだが、ヒデツグの目から見れば「弱そう」であった。

ムコウダという女性は「特に強くないが弱くもない」と言ってたので、また人違いで襲っている可能性もある。

「まぁ良いですけど!」

ズゴックを使っている時点で罪である。ジャンプでヒートホークを大げさに回避すると、ズゴックに目標を定めた。このまま踏み潰しても良いし、アイアンネイルで八つ裂きにしても良い。いづれにせよ、反撃に気を付けながらいたぶるように撃破するのだ。

「ピンクのオッサン、居るか?」

「どうした?」

半透明の愛の精霊は常にヒデツグに憑いているらしい。彼の意見を仰ごうと考えたのは「流石に人違いだったらいたぶるのは拙いかなぁ」と思ったからだ。

「アレ使ってるのキンタかな?」

「あぁ、間違い無い。あのガンプラの向うに邪念を持った焦った男がいるぞ」

「なら……!」

ズゴックを狙うゴッグに、再びハイザックが強襲してくるのに気付いたヒデツグは空中でヒートホークを往(い)なし、その腕をアイアンネイルで捥いとる。

鈍重に見えるゴッグでこの程度の空中殺法は、ベテランファイターのヒデツグには軽い芸当である。

それでもハイザックは肩のスパイクアーマーを向けて突進してきた。

「お前はもう、終わり!」

ゴッグ番長の脳天部分からPONと発射されたフリージーヤード、がハイザックを包み、その動きを止める。

防御用にフリージーヤードを攻撃用に転用した、心形流の継承者らしいヒデツグの業である。アッザムリーダーのように電流が流れたりしないが、この攻撃を受けた機体はしばらく動けない。

「フハハハ、貴様はそこで親指咥えて見ているが良い!」

斯くしてハイザックは拘束されてしまった。あまつさえ咥える指まで指定されてしまったのである。

「次はオメェだァ!」

ヒデツグはゴッグをズゴックの背後に着地させた。前に降りるとハイメガキャノンその他諸々の攻撃を受けそうなので、背後からその首(があると思われる部分)をアイアンネイルで貫き、機体を持ち上げるとズゴックの背部を番長自らの頭に打ち付ける。

アイアンネイルでズゴックを持ちあげるのは難しかったが、バッグブリーカーの完成である。

「オラ! どうだオメェ! カプルに手ェ出しやがって!」

仮にズゴックに背骨という物があればしなるのだが、ガンプラにそういったものはない。人間なら血でも吐きそうなものだが、ガンプラでは地獄の苦しみもなく「ポキ」っと腰部と脚部を接続する突起が折れるだけである。

「ブラァ!」

2つになったパーフェクトズゴックキャノンをフリージーヤードで拘束されているハイザックに放り投げる。

フリージーヤードで拘束するという文体には、ガノタなら受け入れ難いだろう。だがヒデツグが使うゴッグ番長のフリージーヤードは「そういう物」なので勘弁してもらいたい。

ともかく、投げて2機が「コツン」とぶつかったら大爆発。ヒデツグが考えたように、ニットと鼻ピアスのガンプラは特攻仕様に組まれたらしい。

ハイザックが完全に戦闘不能になった時、生き残ったガンプラが規定値に達したらしい。ヒデツグが見るコンソールに戦闘終了を告げる知らせが届く。

「ヒデツグ、思うんだがな」

ピンクのオッサンが語りだす。

「亡霊爺さん。キンタに憑かせちゃえば良いんじゃね?」

「な、なにっ!?」

愛の精霊が言うことに、愛が感じられなかった。




カプルレイプが存外長くなってしまいました。
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