ばたん、自室の扉をしめた初老の男は荒げた息を整える。ガチャンと鍵をかけると、震えた指で鞄から写真を取り出す。写真をかたかたと震わせながら、眼を見開いて穴が開かんばかりに眺める。
「こ、こ、こ、こ、これは………」
そこに写っている少女は見間違いようがない。クロスベルの大劇団アルカンシェル。太陽の舞姫イリアと並ぶ人気を持つ月の舞姫、リーシャ・マオである。別にリーシャの写真が珍しいわけではない。アルカンシェルにいけばブロマイドやポスターはあふれている。勿論、今写真を持っているこのハインリッヒ――トールズ士官学校の教頭は、給料をはたく勢いでリーシャ関連のグッズはコンプしている。が、この写真に写っているリーシャはそのどれとも違う出で立ちをしている。東方風のドレスに身を包む彼女からは凜とした空気が感じられる。身の丈にあわぬ大剣を振り回しているように見えるが、軽い材質でつくられているのだろう。そうとは思えぬ迫力を感じさせるのは彼女の演技力だろうか。
「し、しかし何故このようなお宝をリィンくんが……」
クロスベル帰りの彼が落としたものを、ハインリッヒは拾ったのだが、リィンに声をかける前に写真の表をみてしまったことで、ついつい無言で持ち帰ってしまった。教育者としての罪悪感にかられるが、自分も持っていないお宝ブロマイドを鑑賞できたことの喜びが遥かに強い。別に盗むわけではない。落とし物を預かっただけであると自分に言い聞かせる。
しかし、一体なんの劇の衣装であろう。アルカンシェルは派手な舞台装置とアクロバティックかつ優美なダンスで知られるが、あまり戦いを描いたものを選ばない。
東方風の衣装は、露出度は普段の衣装と比較すれば決して高くはないが、太股の露出具合や食い込みなどは、露出度の高い衣装よりかえって色気を感じる。抜群のスタイルも強調され、とくにたわわな乳房ははちきれんばかりであり、見ているうちに教頭の鼻息も荒くなる。
「……なんともいやらしい……」
思わず本能からの台詞が口に出るがはっとして頭を振る。
「ち、違う!違う!リーシャ・マオに邪な気持ちなど……!」
アルカンシェルの劇を観て、心から彼女に見とれたからこそファンになったのであって、卑猥な目線で彼女をみてしまったことに罪悪感を覚える。息を整えると、他の写真をぺらりとめくる。
「な、な、な、なんと……」
教頭は絶句しつつ写真に指を這わせる。リーシャを後ろから撮影したものであるが、動きやすさを重視しているためか、布面積が狭く、むちっとしたお尻が少しはみだしてしまっている。はぁ、はぁと息を荒げて写真のヒップラインをなでる。間違いない。この衣装はセクシーさを売りとした衣装である。役どころはなんだろうか。東方のニンジャ、クノイチといったところだろうか。
「クノイチ……クノイチのリーシャ……」
鼻の下を伸ばしきった教頭は、栓のない妄想に思考を傾け始めた。
かちゃかちゃと金具が擦れる音をたてる。腕を鎖の手錠で繋がれたリーシャが、男をきっと睨み付ける。
「いい格好じゃあないか。リーシャくん。しかしあれだ、まさか、君がスパイだとはなぁ……」
残念だよ、と呟いた男は露骨にリーシャの肢体を視線でなめ回して密着する。顔を背けたリーシャの耳元で男は囁く。
「君にはハニートラップのほうが向いてそうだなぁ……んん?」
露出している太股に枯れた指を沿わせる。リーシャは声にならぬ声をあげそうになってきっと睨み付ける。
「んん?どうしたのだ?悪いのは君のほうではないか?……」
指をたてると、ドレス越しのヒップを軽く撫でるようにする。耐えるように俯くリーシャに嗜虐的な感情をかきたてられると、ドレスと露出している肌の境界を人差し指で強くなぞる。
「こんな風に尻をはみだして……恥ずかしくないのか?いや、誘っているのかな?」
上ずった声で教頭は指を広げて掌で尻肉を軽く叩く。びくん、とリーシャが体を震わせると、優しく尻を包むようになでる。
「なんという感触だ……」
肉付きのいいリーシャのもち肌が指を吸い付かせる。痴漢のような手つきのいやらしさが加速する。足をがくがくと震わせはじめるリーシャ。唇は一文字に結ばれている。
「さて、メインディッシュはどうかな?」
ぐにっ、と大きくドレスを押し上げる乳房に大胆に指を食い込ませる。服越しにも関わらず思った以上の感触に、教頭は鼻息をさらに荒くする。
「ほほう、これはこれは……」
むに、むにぃ、っとドレスに皺が出きるくらいの激しさで乳房を揉みしだく。指をくいこませるのをやめ、たぷんたぷんとゴム毬でも弄ぶかのように掌の上で跳ねさせる。
「これがリーシャ・マオの乳……夢にまでみた感触か……」
「あ、やめっ………」
リーシャが抗議の声で唇を開けた瞬間を見過ごさず、教頭は唇を重ねる。
「~~~~~~~!!!」
リーシャは体を揺すりなんとか離れようとするが、教頭は遠慮なしに咥内に舌をしのばせ、暴れさせる。リーシャの味を堪能しつつ、掌にあまる乳房をもてあそびながら、いきりたった股間を無遠慮にリーシャの尻に押し付ける。全身でリーシャを堪能すれば、次第にリーシャの反抗の力も弱まる。リーシャの体温があがって、息が荒くなっている。唇を離した瞬間、リーシャがもの惜しげな顔をしたことを見逃さない。
「もっとしてほしいのか?ん?」
「ち、違います、そんなこと……」
「そんなこと、どうなのかな?」
「ひゃ?……」
裾をまくり、黒い下着を姿見に写るようにして、リーシャに自らの痴態を意識させる。
「下着はびしょびしょだぞ?ん?」
「そ、そんなことって……」
意識してしまったが故か、明らかに声が高くなる。レースの濡れた下着を軽くひっぱるようにすると、足を震わせる。
「観念したらどうだ?ん?スパイなんてやめて、私の女にならんか?」
「だ、誰がそんな……」
腰を動かして、臀部をいきりたったそれでつつく。
「ほしいんじゃないのか?これが……」
「……!!」
リーシャはその言葉にはもう反論できない。見えはしないが、年齢の割りに逞しいそれが自分を欲しているのが熱で伝わる。
「さあ、欲しければ……尻をつきだすんだ。」
言われるがままに手錠を繋がれたまま大人しく臀部をつきだして揺らす。
「ほら、おねだりをするんだ。恥ずかしければ、そうだな。チンポを欲しがる浅ましいメスの演技をしてみるんだな?ん?」
言葉にあおられて、リーシャは押し付けられているぺニスにヒップを押し付け返す。この感触だけで果ててしまいたくなるほどの感覚だ。アルカンシェルのスターの唇から、メスの言葉が漏れる。
「おちんぽぉ……ハインリッヒ教頭のおちんぽ…ください」
仕向けた教頭の理性もその一言でふっとび、雄叫びをあげた教頭は、リーシャの尻を隠す布をめくりあげて、びしょびしょになった下着をずらす。遠慮はいらない、とばかりに腰を思いきり打ち付ける。
「あああぁぁ……!!」
「お、おお………!」
リーシャの細い腰をつかみ、パン、パンと自らの腰を打ち付ける。油断した瞬間果ててしまいそうだ。
あえぎを楽しむように、緩急をつけてぺニスをねじ込む。あまりの激しさに張りのあるヒップの表面が軽く波うちそうになる。
「あん、あん、はぁ……こ、これ、すご…」
「な、なんといういやらしさだ。こ、こらしめてやらねば……」
蜜壷がぺニスをきゅうきゅうと締め上げるのに対抗して、腰を打ち付けながらつきだしたバストをぎゅうっと揉みこみ、リーシャを操縦する。服の上からでもわかるくらいにかたくなっている先端をきゅううっとつまむ。
「ふぁ?あ……らめぇ!」
蜜壷がぺニスに吸い付いて離さない。
「お、おお、いくぞ、リーシャ……!」
「はぁん、あん、は、はい……いく、いっちゃいます……」
「おおおおお、お、おぉ………でる、リーシャ射精る……!!」
絶叫とともに、蜜壷にたまりにためこんだそれを遠慮なくぶちまける。全てが吸い付くされそうな錯覚に陥る。
「あ、あ、ああ……」
リーシャは腹の奥で教頭の精液があふれているのを感じる。余韻に浸った教頭が我にかえって、ゆっくりと腰をひいてぺニスを引き抜く。リーシャの蜜壷から溢れる自分の種をみて、リーシャが自分の所有物になったことを改めて実感するのだった。
「――――はっ」
妄想に浸っていた教頭がようやく我に変える。
「いかんいかん、なんとリーシャ・マオに、あの舞姫に失礼なことを……」
猛烈な後悔にふたたび陥る。よりにもよって、女神に等しい女性を妄想のなかとはいえ、あのような目にあわせるなど、ファンの風上にもおけない。もうこんなことはやめよう、と思った瞬間、さらに教頭は青白い顔を真っ青にした。
「あ……」
やってしまった。リィンから「預かった」写真である。それなのに……。リーシャのドレス越しのヒップは、自らの精液でよごれてしまっていた。妄想が高ぶりすぎてぶっかけてしまったのである。もう返すに返せない。二重の後悔で沈んだ教頭は、二日ほど寝込むほどのショックに陥ったのである。
というわけで、教頭の妄想のネタにされるリーシャでした。エロいからしょうがないね。