「結局エリィちゃん、ケーキ食ってそのままかえっちまったな……」
「勿体無い気もするけど、エリィちゃん、オマワリだからな。面倒ない形にしとかねぇと…」
「へへ、絶景だったな……」
「しばらくズリネタには困らねぇ……っと、さて、そろそろ片付けるか。エリィちゃん、気が利くよな。こうしてまとめてくれて……お?なんだこりゃ」
サイクスが真紅のラッピングがされた箱に目をとめる。レジーが顔を覗かせれるが、彼にも心当たりがない。
「ん、なんかリボンにはさがってるぜ」
めざとく見つけた名刺大のカードを手にしつつ、リビングの明かりの上で文字に目を通す。
「……エリィ・マクダエルよりってあるな」
「あのロイドとかいう男へのプレゼントかな?」
「いや、俺たちへって書いてあるぜ。このラッピング紙自体は、ここにあるの使ったみたいだし」
「へぇ、彼氏の代わりに俺たちにくれるのかな。プレゼントのない俺たちに気をきかせてくれたのかな……ああ、あんな彼女、マジで欲しい……!」
「はは、まあ、そんなの夢の夢だっての……と、折角だし開けてみるか。よっと……」
ラッピングを逸る気持ちに任せて破れば、青い箱である。テーブルにそれを置くと、上蓋をどける。タオルの上に先程と同じ大きさのカードが置かれている。
「へぇ。タオルか……お?」
「どうした……ってこれ……」
「聖夜、おめでとう❤……XXX……って、これ、通信機の番号じゃね?」
「へへ……まじか。番号交換したかったのかな」
「恥ずかしかったんじゃね?…へへ、後で連絡しなきゃな」
「そうだな、タオルの礼もしないと……」
無造作にタオルを紐解くと、間に挟まってた何かがケースの中に落ちる。それを見たレジーは何度目かわからぬ息を飲む。サイクスも同じように生唾を飲む。そこにあったのは、湿り気を帯びたピンクのシルク……女性向けの下着だったからである。
「これ、さぁ……」
レースのついたそれを指先でつまんで干すように広げる。光沢のあるそれは、湿り気で若干鈍い色に見える。
「エリィちゃんの、パンティーだよなぁ?」
他に女っ気もないし間違いがない。彼女の下着を直接みてはいないが、臀部を覆う面積の狭いそれは、色気のある彼女に似合うこと間違いないだろう。
「まじかよ……へへ……エリィちゃん、こんなにびしょびしょだったんだ……」
「へへ、最高の聖夜のプレゼントじゃん……」
じろじろと穴が空くほどに眺め、雌の香りををたっぷりと味わう。鼻腔をくすぐるそれについいきりたたせてしまう。タオルの上に広げれば、サイクスが更に顔を近づける。
「おいおい、これ……」
サイクスはパールグレーの短いそれを指でつまんでみせた。彼女の毛髪というにはあまりに短い。が、彼女の美しく長い髪と同じ色である
「エリィちゃんの毛……」
「やっば……今夜、寝れなさそ……」
エリィの淫らな残り香を広げて、サイクスとレジーは余すことなく堪能した。