この世界は異常である。私がそのことに気づいたのは、残念なことについ最近であった。それを幸運と取るか、不運と取るかはまだ微妙なところだが、しかし、気づいただけでまだマシとも言えるだろう。
なぜなら、私はまだ私のままでいられているからだ。
「あ、すずか。ちょっとアイツの教室行ってみない?」
「えっと、アリサちゃん。……本気なの?」
「あれ、すずかちゃんは行かないの?」
私の友達であるアリサちゃんとなのはちゃん。彼女たちはこの異常に気づいていない。初めてこの世界の異常を目にしたのは、この前のお昼休み、この二人が切っ掛けだった。
性行為。私の認識としては子供を作る行為であり、あるいは恋人同士が愛を確かめ合う行為。
それをこの二人はあの男の子と行っていた。
小学一年生。確かに性行為をするには当たり前の歳だ。それに彼は素晴らしい存在であり、好意を抱いてしまうのも無理はないかもしれない。だけど、それでも場所に問題があった。彼女らが交わった場所はお昼休み、生徒たちの前だったのだ。
衆人観衆の前での性行為。それを誰ひとりとして不思議に思うことはなかった。いや、それどころか、みな口々に言うのだ。今度は自分が犯されたいなどと。
この状況ははっきりと言って異常だ。これは好意などという次元を超えているだろう。まるで洗脳か何かのようだ。
そして、事実として彼は常日頃から誰かと交わっている。そんな彼がいる教室に行く? 絶対碌なことにならないのは目に見えて分かっている。しかし……
「ううん、やっぱり一緒に行くよ」
この世界の異常に気付いていない二人を守れるのは私だけなのだ。
「そうこなくっちゃ!」
「うん、行こうよ。私たちのご主人様の元へ」
✧
「おー、アリサか。わざわざ昼休みに来るなんてなんか用か?」
「何よ、用がなくちゃアンタに会いに来ちゃいけないの?」
「んにゃ、嬉しいよ。あんがと」
「っ! わ、分かればいいのよ!」
甘酸っぱい光景。へらへらと、しかし嬉しそうに笑う彼は笑う。それを見て顔を赤らめながらも微笑むアリサちゃん。一見すると子供ながらに青春の一ページを刻んでいるかのように見える。だが、実際はそんな優しいものではない。
「あうっ♥ はうっ♥」
彼は、クラスメイトであろう先輩の女の子をおちんぽケースにしながら会話をしていた。周囲の女子はそれを皆羨ましそうに眺めている。もちろん、それはなのはちゃんとアリサちゃんも例外ではない。
彼はこの学園にいる間、下半身は裸のままであることが多い。というか、いつでもハメている。さすがに授業中の様子までは伺えないが、少なくとも休み時間の間は学園のどこかで淫らな声が聞こえてくる。そしてそのことを誰も不思議に思わないのだ。
「ねぇ、アンタ。いっつもそんな風に誰かを犯しているの?」
しかし、何故だかアリサちゃんは彼に対してそんな風に怒り顔で問いただしていた。そのことに私は心のどこかで期待をする。もしかしたらアリサちゃんも私と同じようにこの異常に、ほんの少しだけ気づいてくれたのではないかと。
「んー、まあいつもってわけじゃないけど基本はね。それがどうかしたの?」
「どうかしたじゃないわよ! なんで私のことは犯してくれないのよっ! 私のこと、性処理道具って呼んでくれたじゃないっ!」
期待した私が馬鹿だった。アリサちゃんは構ってくれない恋人に拗ねるようにそう声を上げた。
あ、なんかかわいい。セリフの内容はおかしいけど。
「ははっ、なんだかお前かわいいな」
どうやら今のアリサちゃんには彼も同じ感想を抱いたようだ。何だか複雑だ。
「ところで、すずかちゃんはなんでそんなところにいるの?」
私が教室の入り口の方から、二人のやり取りをジッと見つめていたら、なのはちゃんが不思議そうに尋ねてきた。それをきっかけに彼もこちらを振り向く。
「おっ、すずかになのはもいたのか? そんなところで何しているんだよ。お前らもこっちにくれば?」
そういう彼は、相変わらず先輩をおちんぽケースにして、おちんぽ様を突っ込んだままだ。
正直あまり近づきたくない。
「ほらいこっ、ご主人様だってああ言っているんだし」
そんな私をなのはちゃんが引っ張る。力では勝てるのだが、それで全力を出して拒否をしてしまうと不振がられてしまうだろう。少なくともこの異常の中心には彼がいる。彼に下手に覚られるのだけはよしておこう。とするとこのまま流れにのるべきだろうか。
そんな風に考えている間に、私はなのはちゃんと共に彼の傍まで近づいた。
「ふむふむ、んじゃ一発ここで出そうか」
どびゅうううううううっどびゅうううううううっっっ!!!!!!
「へ? キャッ!」
彼は突然、おちんぽケースからおちんぽ様を引き抜くと、私たち三人目掛けて真っ白くてドロドロの生臭精子をホースから出る水のように浴びせかけた。思わず目を閉じて小さな悲鳴を上げる。その間、全身で精子を受け止めることとなった私たちは、ザー汁まみれになってしまった。
「もう、ご主人様ったら♥」
「私たち、ご主人様の白いおしっこまみれになっちゃったよ♥」
そして、それを喜ぶアリサちゃんとなのはちゃん。この流れでなんとなく悟ることが出来た。この二人は今から彼に犯されようとしているのだ。私が行動する理由はそれだけで十分だった。
「もう、いいかげんにしてよ!!!!」
私は、自分でも驚くほどの大きな声を上げた。教室中に響き渡るほどの大声に、誰もが動きを止める。しかし、そんな中でも彼だけむしろそれを喜ぶかのように笑みを深めていった。それを見て、私の
「何でこんなことするの!! どうしてこんなことができるの!! おかしいよ!! 皆おかしいよ!」
叫ぶ。叫ぶ。叫び倒す。きっと誰も理解はしてくれない。理解できないであろう言葉。しかし、それでも叫ばずにはいられなかった。ここで叫ばなければ私が私でなくなってしまう気がして。
「お、落ち着きなさいよ、すずか」
「そうだよ。急に叫んでどうしたの?」
ほら、やっぱり私の親友も理解してはくれない。でも仕方のないことだ。彼女たちはこの異常を普通だと感じているのだから。だから私の怒りの矛先は決まっている。
「……みんなが変なのはあなたのせいだよね? あなたがみんなを狂わせているんだよね?」
先ほどの叫びとは別に静かに、冷静に問いただす。
核心に迫る質問にも彼は余裕の笑みを崩さない。それどころか……
「おいおい、すずか。別段証拠があるわけじゃねぇんだろ? それで一体どうするつもりなんだよ?」
来た。その言葉を待っていたのだ。
「証拠? 確かに証拠はありません。しかし、ないなら作るだけ」
私は、バッとスカートを捲りあげる。そこにはピンクローターを突っ込まれた私のおまんこが晒されていた。ただ晒されただけではない。見える素肌には卑猥な落書きが書かれている。それを彼は不思議そうな顔で見る。
「えっと……、何してんの?」
「フフッ、知らないんですか? 女の子はおまんこで考え、おまんこで恋する生き物。私があなたとSEXで勝負をして、あなたがこの異常の原因だということを証明します」
この世界の異常を目にして以来、今日のためにオナニーでおまんこを解し、セックスの知識を学び、卑猥な言葉を発声練習した。これにはお姉ちゃんにもご主人様を喜ばせるためだと嘘をついて、この落書きを書いてもらった。
「あー、勝敗はどうやって決めるつもりだ?」
「あなたが膣出しをしたらあなたの勝ち。膣外射精をしたら私の勝ち。もし、あなたが負けた場合、みんなを元に戻してください」
彼は乗ってくる。私には確信にも似た何かがあった。それは彼なら目の前にいる淫乱ドスケベ変態ドM女を見逃さないだろうという考えだ。そして、その予想は当たることになる。
「ああ、そのルールで問題ない。場所はここで、今からでいいな?」
一瞬、いいわけがないと声を出そうとしたが、踏み止まった。恐らく、彼は私の冷静さを奪うためにそんな発言をしたんだろうと思う。しかし、今の私にはそんなことは効かない。友達に見られながらのプレイ? むしろ、私には興奮の材料にしかならない。
「さぁ、始めましょう。私とあなたの淫乱セックスバトルを!」
掛け声よく私は全ての服を脱ぎ去った。体には、彼を愛し思う淫乱な落書きがたくさん書かれている。ここまでやったんだ。予想通り彼のズボンはテントを張っている。
「いいぜ、さぁ早くおまんこくぱぁしな!」
「言われなくても!」
私は仰向けに寝転がり、彼に対しておまんこを広げる。そこに恥じらいはなく、堂々としている。私たちにとって今から行うセックスバトルというのは、騎士の決闘のようなものだ。むしろ誇りながら行うべきものだろう。
「淫乱メス猫であるすずかの発情おまんこに、お情けの特濃精液をください」
セックスバトルは挑んだメス側が、彼に淫語おねだりをしなければならない。それは当然のことだ。このセックスは彼が断わろうと思えば断れるもの。それをわざわざ私のために付き合ってくれるのだから、おねだりするのは当たり前だろう。
「ふふっ、そこまで言うのなら仕方ない。でも本当にいいのか? すずかは処女なんだろう? 好きでもない男に処女を奪われてもいいの?」
「愚問です。さっきも言ったでしょう。好きかどうかはまずおまんこで判断します。遠慮などいりません。存分にこのメス穴をズッポズッポと貫いてください」
「いい返事だ。んじゃ行くぞ」
彼はまんぐり返しをしている私の足を掴むと、ゆっくりと優しく挿入していく。その恋人のような行為に私のおまんこは不覚にもキュンとしてしまった。
そして……
「んぐぅっ♥」
処女膜が破られた瞬間、とてつもない快感が押し寄せてきて、意識が飛びそうになる。しかし、必死の思いで意識を繋ぎとめる。気絶したオナホマンコ状態でセックスバトルなどと甘いことは言わない。あくまで淑女のように、真摯にセックスに興じ、喘ぎ声を上げ、快感に身を任せなければ、淫乱ドスケベ変態ドM女としては恥に当たるというもの。
何より……
ぱちゅんぱちゅん、ぱんぱんと彼が必死に私のおまんこを使用してくれているではないか。紳士的に激しく快感を貪ろうとする彼と彼のおちんぽ様にはやはり、敬意を表さねばならないだろう。
(っ! 何を考えているの!? いくら彼が素敵なおちんぽ様の持ち主でも、いくら私のおまんこが屈服寸前のだらしない濡れ濡れ状態でも、この勝負には負けるわけにはいかないの! 彼が射精する瞬間に、おまんこからおちんぽ様を抜かなければ、負けちゃうんだよ!?)
しかし、そんな思いとは裏腹に……
「あへぇ♥ んほぉ♥ きもひいいれすっ♥ もっと、もっとすずかのおまんこをいぢめてくらさいっ♥」
表情や声は彼のおチンポ様を求めてしまう。メス猫の性とはいえ、少し悔しい。
「おいおい、これじゃあ勝負にならないぞ? それにさっきからイきっぱなしじゃないか。さすがはメス猫だよな」
挑発的なその言葉にギリギリ理性を動員させて答える。
「ふ、ふんっ♥ 絶対、んっ♥ あなたのんふぅ♥ おチンポ様じゃ、中出しなんてさせないんだからぁ♥」
「ふーん、そういうこと言っちゃうんだー。じゃあ、むしろおねだりさせたくなっちゃったなー」
と、何を思ったのか、彼は私の子宮を貫くがごとく激しい突きを繰り出した。
「んほぉおぉぉぉぉぉおっ♥」
荒々しく、男らしいその突きに私のおまんこはブシュッブシュッと潮吹きシャワーでうれし涙を流してしまいす。ああ、おそらく今の私はこれ以上なく幸せな表情でアヘっていることでしょう。
「らめぇぇぇぇえぇ♥ そんなにおチンポ様で気持ちよくしたら、おまんこが恋しちゃうのォォォ♥」
このセックスバトルには裏ルールが存在する。それは、おまんこが恋した相手には、絶対服従のラブラブ状態にならなければいけないというものだ。というより、おまんこセックスをして恋したメスならば、誰だって絶対服従をしてしまうだろう。でも、私は違う。
「わ、わらひは絶対おチンポ様になんか、負けない!」
「すずか……それ、フラグだぜ?」
彼は呆れるようにそう言った。
その十五分後――――
「あへぇぇ♥ あはぁ♥ んはぁぁ♥ ひんっ♥」
私はすでに堕ちていた。おまんこは陥落し、顔は涙とよだれでぐちゃぐちゃ、最初に勢いよく勝負を挑んだ私の姿はなく、乳首もビンビンである。しかし、その間、彼は一度も射精をしていない。
「ど、どうひてぇ♥」
「ん? ああ、俺って好きなときに射精できるから。でもここまで我慢したのは初めてだから、きっと今までで一番濃い精液だろうな」
それを聞いた私は、心臓の鼓動音が上がった。ドキッドキッと大きく一定の音を奏で上げる。
(ほしい♥ ほしいよ♥ ご主人様の特濃ザー汁♥ おまんこに、すずかのおまんこにほしいよぅ♥)
気が付けば彼の事をご主人様だと認識し、容認してしまっている。おまんこが彼に恋をしてしまっている。そう思うと何故だか幸せな気持ちでいっぱいだった。
「出ひて♥ おまんこに、おちんぽ汁だひてぇぇぇェェっ♥♥♥」
「ありゃりゃ? いいの? 中出ししたらすずかは負けちゃうんだよ? みんなを助けるって目的はいいの?」
「いいのぉぉおォォ♥ みんにゃ、みんにゃ幸せだからいいのォォォっ♥」
「ハハハッ、じゃあすずかは俺の専用性処理メス猫決定だね?」
「はいぃぃぃ♥ なるぅうぅ、なりますぅうぅ♥ ご主人様の淫乱メス猫のすずかになりますぅぅぅう♥」
「よしっ、じゃあイけ!」
どびゅうううううううっどびゅうううううううっっっ!!!!!!
「はぐうぅうぅぅぅぅぅうぅぅゥウゥゥッッ♥♥♥」
おまんこの中に出された濃厚すぎる精液は、常識では考えられないほどの量で、みるみるうちに私のお腹を膨らませていく。もし、セックスバトルをする前の私だったのなら、この光景を疑問に思ったのかもしれないが、今の私は違う。ただただご主人様により、吐き捨てられた精液に喜びを感じ、絶頂する。
「ふぅ、ガチで今までで最高の量だったな。おい、なのはやアリサ、他のみんなも見てないですずかから溢れる俺の精液舐めとってやれよ」
ちゅぽんとおチンポ様が引き抜かれるのと同時に、ジュボジュボッと精液が逆噴射する。床に広がった精液を命令を受けたみんなが、私のおまんこを親友であるなのはちゃんとアリサちゃんが這いつくばって舐めとる。その光景にこれ以上ない友情を私は感じた。
こうして、勘違いから始まった私のご主人様へのよく分からない抵抗は、最高のハッピーエンドで終わったのでした。